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'''ジェフ・ホーン'''('''Jeff Horn'''、[[1988年]][[2月4日]] - )は[[オーストラリア]]の[[プロボクサー]]。[[クイーンズランド州]][[ブリスベン]]出身。元[[世界ボクシング機構|WBO]]世界[[ウェルター級]]王者。デュコ・イベント所属
'''ジェフ・ホーン'''('''Jeff Horn'''、[[1988年]][[2月4日]] - )は[[オーストラリア]]の[[プロボクサー]]。[[クイーンズランド州]][[ブリスベン]]出身。元[[世界ボクシング機構|WBO]]世界[[ウェルター級]]王者。


== 来歴 ==
== 来歴 ==
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2009年に最初のオーストラリアのタイトルを獲得し、2011年にこの偉業を再び達成。彼は[[ヘルシンキ|ヘルシンキの]]ジービートーナメントで銀メダルを獲得し、[[バクー]]で開催された[[2011年世界ボクシング選手権大会|2011 AIBA世界ボクシング選手権大会]]に出場し、最終的にエヴェルトン・ロペスに敗れた。 [[2012年]]に[[ロンドン]]オリンピック出場権を獲得するために彼の3番目のオーストラリアのタイトルと最初のオセアニアのタイトルを獲得した。
2009年に最初のオーストラリアのタイトルを獲得し、2011年にこの偉業を再び達成。彼は[[ヘルシンキ|ヘルシンキの]]ジービートーナメントで銀メダルを獲得し、[[バクー]]で開催された[[2011年世界ボクシング選手権大会|2011 AIBA世界ボクシング選手権大会]]に出場し、最終的にエヴェルトン・ロペスに敗れた。 [[2012年]]に[[ロンドン]]オリンピック出場権を獲得するために彼の3番目のオーストラリアのタイトルと最初のオセアニアのタイトルを獲得した。


[[2012年ロンドンオリンピック|ロンドンオリンピック]]に出場するもベスト8で終えた<ref>{{Cite web|url=https://www.olympic.org/london-2012/boxing/60-64-kg-men|title=London 2012 60-64 kg men Olympic Boxing|publisher=[[International Olympic Committee]]|accessdate=2 July 2017}}</ref>。
[[2012年ロンドンオリンピック|ロンドンオリンピック]]に出場するもベスト8で終えた<ref>{{Cite web|url=https://www.olympic.org/london-2012/boxing/60-64-kg-men|title=London 2012 60-64 kg men Olympic Boxing|publisher=International Olympic Committee|accessdate=2 July 2017}}</ref>。
=== プロ時代 ===
=== プロ時代 ===
[[2017年]]7月2日、[[ブリスベン]]の[[サンコープ・スタジアム]]に観客51,052人を動員して<ref>{{cite web|url= http://www.fightnews.com/Boxing/notes-horn-pacquiao-408117 |title= More Notes on Horn-Pacquiao |publisher= Fightnews.com |date= 2017-7-2 |accessdate= 2017-7-3}}</ref>、[[世界ボクシング機構|WBO]]世界[[ウェルター級]]王者[[マニー・パッキャオ]]と対戦し、12回0-3(117-111、115-113×2)の判定勝ちを収め王座を獲得した<ref>[http://www.fightnews.com/Boxing/shocker-horn-defeats-pacquiao-408100 Shocker: Horn defeats Pacquiao] Fightnews.com 2017年7月2日</ref><ref>[http://boxingnews.jp/news/49151/ パッキャオ敗れる! ホーンが熱戦制して新王者に] Boxing News(ボクシングニュース) 2017年7月2日</ref>。しかし疑惑の判定と指摘する声が続出。アメリカでテレビ中継を行ったESPNが117-111でパッキャオ勝利、テレビ解説を務めた[[テディ・アトラス]]が116-111でパッキャオ勝利と採点したのをはじめとして、アメリカのメディア、関係者の大半がパッキャオ勝利を支持し<ref>{{cite web|url= https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201707030003-spnavi |title= パッキャオの“不当判定”に米国は紛糾 それでも抗えない限界論と二足のわらじ |publisher= スポーツナビ |date= 2017-7-3 |accessdate= 2017-7-23}}</ref>、スポーツ界からもNFLの[[アーロン・ロジャース]]の「ボクシングはジョークだ。きょうそれが再び証明された。いくらなんでもあんなスコアはないだろ」や、ダグ・ボールドウィンの「笑っちゃうね。ボクシングは地球上で最悪のスポーツだ」など厳しい批判の声が上がった<ref>{{cite web|url= http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2017/07/03/kiji/20170703s00021000176000c.html |title= パッキャオ敗戦にスポーツ界もショック ボクシング批判の声も |publisher= スポニチ |date= 2017-7-3 |accessdate= 2017-7-23}}</ref>。その一方で、[[ボブ・アラム]]は「接戦だった。どちらの勝ちでもあり得る」<ref>{{cite web|url= http://www.boxingscene.com/arum-not-angry-pacquiao-horn-gone-either-way--118112 |title= Arum Not Angry: Pacquiao-Horn Could Have Gone Either Way |publisher= Boxing Scene.com |date= 2017-7-2 |accessdate= 2017-7-23}}</ref>、フレディ・ローチはパッキャオが勝ったとしつつも「かなりの接戦だった」と疑惑の判定では無いとの見解を示した<ref>{{cite web|url= http://www.boxingscene.com/roach-fight-pretty-close-pacquiao-ve-stopped-him--118115 |title= Roach: Fight Was Pretty Close, Pacquiao Should've Stopped Him |publisher= Boxing Scene.com |date= 2017-7-2 |accessdate= 2017-7-23}}</ref>。パッキャオ本人も試合直後には「何の言い訳もない。採点は尊重する」と話していたが<ref>{{cite web|url= http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2017/07/03/kiji/20170702s00021000392000c.html |title= パッキャオ王座陥落…無名挑戦者に0―3「何の言い訳もない」 |publisher= スポニチ |date= 2017-7-3 |accessdate= 2017-7-23}}</ref>、フィリピンに帰国後、「4ラウンドか5ラウンドは私がリードしていた、はめられたと感じたよ」「レフェリーが何もしなかったから、多くの(頭突き、首を抱える、肘打ち)ことがあった。(レフェリーは)経験不足のようだった。それが意図的だったのかそうでなかったのかはわからない。レフェリーは注意はしたけど、減点は取らなかった」「ホーンのサイズやパワーは全く問題ではなかった。彼のパンチは防げたんだ。彼の肘打ちや頭突きが唯一の問題だった」と判定とレフェリー、ホーンの戦い方に対して不満を語った<ref>{{cite web|url= http://www.rappler.com/sports/by-sport/boxing-mma/pacquiao/174622-pacquiao-felt-set-up |title= Pacquiao: 'I felt I was set up' |publisher= Rappler.com |date= 2017-7-9 |accessdate= 2017-7-23}}</ref><ref>{{cite web|url= http://www.boxingscene.com/pacquiao-horn-head-elbows-issues-not-his-power--118145 |title= Pacquiao: Horn's Head and Elbows Were Issues, Not His Power |publisher= Boxing Scene.com |date= 2017-7-3 |accessdate= 2017-7-23}}</ref><ref>{{cite web|url= http://www.boxingscene.com/pacquiao-i-felt-i-set-up-controversial-loss-horn--118156 |title= Pacquiao: 'I Felt I Was Set Up' in Controversial Loss to Horn! |publisher= Boxing Scene.com |date= 2017-7-3 |accessdate= 2017-7-23}}</ref>。
[[2017年]]7月2日、[[ブリスベン]]の[[サンコープ・スタジアム]]に観客51,052人を動員して<ref>{{cite web|url= http://www.fightnews.com/Boxing/notes-horn-pacquiao-408117 |title= More Notes on Horn-Pacquiao |publisher= Fightnews.com |date= 2017-7-2 |accessdate= 2017-7-3}}</ref>、[[世界ボクシング機構|WBO]]世界[[ウェルター級]]王者[[マニー・パッキャオ]]と対戦し、12回0-3(117-111、115-113×2)の判定勝ちを収め王座を獲得した<ref>[http://www.fightnews.com/Boxing/shocker-horn-defeats-pacquiao-408100 Shocker: Horn defeats Pacquiao] Fightnews.com 2017年7月2日</ref><ref>[http://boxingnews.jp/news/49151/ パッキャオ敗れる! ホーンが熱戦制して新王者に] Boxing News(ボクシングニュース) 2017年7月2日</ref>。しかし疑惑の判定と指摘する声が続出。アメリカでテレビ中継を行ったESPNが117-111でパッキャオ勝利、テレビ解説を務めた[[テディ・アトラス]]が116-111でパッキャオ勝利と採点したのをはじめとして、アメリカのメディア、関係者の大半がパッキャオ勝利を支持し<ref>{{cite web|url= https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201707030003-spnavi |title= パッキャオの“不当判定”に米国は紛糾 それでも抗えない限界論と二足のわらじ |publisher= スポーツナビ |date= 2017-7-3 |accessdate= 2017-7-23}}</ref>、スポーツ界からもNFLの[[アーロン・ロジャース]]の「ボクシングはジョークだ。きょうそれが再び証明された。いくらなんでもあんなスコアはないだろ」や、ダグ・ボールドウィンの「笑っちゃうね。ボクシングは地球上で最悪のスポーツだ」など厳しい批判の声が上がった<ref>{{cite web|url= http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2017/07/03/kiji/20170703s00021000176000c.html |title= パッキャオ敗戦にスポーツ界もショック ボクシング批判の声も |publisher= スポニチ |date= 2017-7-3 |accessdate= 2017-7-23}}</ref>。その一方で、[[ボブ・アラム]]は「接戦だった。どちらの勝ちでもあり得る」<ref>{{cite web|url= http://www.boxingscene.com/arum-not-angry-pacquiao-horn-gone-either-way--118112 |title= Arum Not Angry: Pacquiao-Horn Could Have Gone Either Way |publisher= Boxing Scene.com |date= 2017-7-2 |accessdate= 2017-7-23}}</ref>、フレディ・ローチはパッキャオが勝ったとしつつも「かなりの接戦だった」と疑惑の判定では無いとの見解を示した<ref>{{cite web|url= http://www.boxingscene.com/roach-fight-pretty-close-pacquiao-ve-stopped-him--118115 |title= Roach: Fight Was Pretty Close, Pacquiao Should've Stopped Him |publisher= Boxing Scene.com |date= 2017-7-2 |accessdate= 2017-7-23}}</ref>。パッキャオ本人も試合直後には「何の言い訳もない。採点は尊重する」と話していたが<ref>{{cite web|url= http://www.sponichi.co.jp/battle/news/2017/07/03/kiji/20170702s00021000392000c.html |title= パッキャオ王座陥落…無名挑戦者に0―3「何の言い訳もない」 |publisher= スポニチ |date= 2017-7-3 |accessdate= 2017-7-23}}</ref>、フィリピンに帰国後、「4ラウンドか5ラウンドは私がリードしていた、はめられたと感じたよ」「レフェリーが何もしなかったから、多くの(頭突き、首を抱える、肘打ち)ことがあった。(レフェリーは)経験不足のようだった。それが意図的だったのかそうでなかったのかはわからない。レフェリーは注意はしたけど、減点は取らなかった」「ホーンのサイズやパワーは全く問題ではなかった。彼のパンチは防げたんだ。彼の肘打ちや頭突きが唯一の問題だった」と判定とレフェリー、ホーンの戦い方に対して不満を語った<ref>{{cite web|url= http://www.rappler.com/sports/by-sport/boxing-mma/pacquiao/174622-pacquiao-felt-set-up |title= Pacquiao: 'I felt I was set up' |publisher= Rappler.com |date= 2017-7-9 |accessdate= 2017-7-23}}</ref><ref>{{cite web|url= http://www.boxingscene.com/pacquiao-horn-head-elbows-issues-not-his-power--118145 |title= Pacquiao: Horn's Head and Elbows Were Issues, Not His Power |publisher= Boxing Scene.com |date= 2017-7-3 |accessdate= 2017-7-23}}</ref><ref>{{cite web|url= http://www.boxingscene.com/pacquiao-i-felt-i-set-up-controversial-loss-horn--118156 |title= Pacquiao: 'I Felt I Was Set Up' in Controversial Loss to Horn! |publisher= Boxing Scene.com |date= 2017-7-3 |accessdate= 2017-7-23}}</ref>。
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[[2018年]]6月9日、[[ラスベガス]]の[[MGMグランド・ガーデン・アリーナ]]で元[[スーパーライト級]]4団体[[統一世界王者|統一王者]]の[[テレンス・クロフォード]]と対戦し、9回2分33秒TKO負けを喫し2度目の防衛に失敗、王座から陥落した<ref>[http://boxingnews.jp/news/58669/ クロフォード3階級制覇 ホーンを圧倒 9回TKO] Boxing News(ボクシングニュース) 2018年6月10日</ref>。
[[2018年]]6月9日、[[ラスベガス]]の[[MGMグランド・ガーデン・アリーナ]]で元[[スーパーライト級]]4団体[[統一世界王者|統一王者]]の[[テレンス・クロフォード]]と対戦し、9回2分33秒TKO負けを喫し2度目の防衛に失敗、王座から陥落した<ref>[http://boxingnews.jp/news/58669/ クロフォード3階級制覇 ホーンを圧倒 9回TKO] Boxing News(ボクシングニュース) 2018年6月10日</ref>。

== 戦績 ==
* プロボクシング:24戦 20勝 (13KO) 3敗 1分
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{{Fightstatscont|1|2013年3月1日|☆|2R 2:22|TKO|ジョディー・アレン|{{AUS}}|プロデビュー戦}}
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== 獲得タイトル ==
== 獲得タイトル ==

2020年11月21日 (土) 17:55時点における版

ジェフ・ホーン
2017年王座獲得後のファンイベントでのホーン
基本情報
本名 ジェフリー・クリストファー・ホーン・ジュニア
通称 The Hornet(スズメバチ)
The Fighting Schoolteacher(戦う教師)
階級 スーパーウェルター級
身長 175cm
リーチ 173cm
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
誕生日 (1988-02-04) 1988年2月4日(36歳)
出身地 クイーンズランド州ブリスベン
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 24
勝ち 20
KO勝ち 13
敗け 3
引き分け 1
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ジェフ・ホーンJeff Horn1988年2月4日 - )はオーストラリアプロボクサークイーンズランド州ブリスベン出身。元WBO世界ウェルター級王者。

来歴

アマチュア時代

2009年に最初のオーストラリアのタイトルを獲得し、2011年にこの偉業を再び達成。彼はヘルシンキのジービートーナメントで銀メダルを獲得し、バクーで開催された2011 AIBA世界ボクシング選手権大会に出場し、最終的にエヴェルトン・ロペスに敗れた。 2012年ロンドンオリンピック出場権を獲得するために彼の3番目のオーストラリアのタイトルと最初のオセアニアのタイトルを獲得した。

ロンドンオリンピックに出場するもベスト8で終えた[1]

プロ時代

2017年7月2日、ブリスベンサンコープ・スタジアムに観客51,052人を動員して[2]WBO世界ウェルター級王者マニー・パッキャオと対戦し、12回0-3(117-111、115-113×2)の判定勝ちを収め王座を獲得した[3][4]。しかし疑惑の判定と指摘する声が続出。アメリカでテレビ中継を行ったESPNが117-111でパッキャオ勝利、テレビ解説を務めたテディ・アトラスが116-111でパッキャオ勝利と採点したのをはじめとして、アメリカのメディア、関係者の大半がパッキャオ勝利を支持し[5]、スポーツ界からもNFLのアーロン・ロジャースの「ボクシングはジョークだ。きょうそれが再び証明された。いくらなんでもあんなスコアはないだろ」や、ダグ・ボールドウィンの「笑っちゃうね。ボクシングは地球上で最悪のスポーツだ」など厳しい批判の声が上がった[6]。その一方で、ボブ・アラムは「接戦だった。どちらの勝ちでもあり得る」[7]、フレディ・ローチはパッキャオが勝ったとしつつも「かなりの接戦だった」と疑惑の判定では無いとの見解を示した[8]。パッキャオ本人も試合直後には「何の言い訳もない。採点は尊重する」と話していたが[9]、フィリピンに帰国後、「4ラウンドか5ラウンドは私がリードしていた、はめられたと感じたよ」「レフェリーが何もしなかったから、多くの(頭突き、首を抱える、肘打ち)ことがあった。(レフェリーは)経験不足のようだった。それが意図的だったのかそうでなかったのかはわからない。レフェリーは注意はしたけど、減点は取らなかった」「ホーンのサイズやパワーは全く問題ではなかった。彼のパンチは防げたんだ。彼の肘打ちや頭突きが唯一の問題だった」と判定とレフェリー、ホーンの戦い方に対して不満を語った[10][11][12]

試合の翌日に、フィリピンのコミッションにあたる競技娯楽委員会(GAB)がレフェリーのマーク・ネルソンと111-117と採点したジャッジについて「徹底的な見直し」をするようWBOに求め、パッキャオも既に判定は受け入れているとしつつもスポーツマンシップや公平さを守る道義的責任があるとして、「人々のボクシングに対する興味を損なわないようにするために、WBOはGABの要求に適切に対処するべきである」と述べ、「不公平な判定とジャッジ」についての調査をWBOに要求した[13]。4日にWBOがツイッターで、「不正や違反行為以外でレフェリーやジャッジの裁量を無効にすることはできない。パック(パッキャオ)対ホーン戦にこれは当てはまらない」と発信[14]、5日にWBO会長フランシスコ・バルカルセルが、WBOには結果を覆す権限がないことを強調して、有能な匿名ジャッジ5人による採点の再検証を行うことをWBOのウェブサイトで発表。併せて、不正もしくはルール違反を示す証拠があれば、それを提示するようフィリピン側に求めた[15]

2017年7月10日、WBOはマニー・パッキャオ対ジェフ・ホーン戦の採点内容を検証し、5名のジャッジが匿名で採点した結果、114-113でホーンを支持した者が2者、115-113でホーンを支持した者が1者、114-113でパッキャオを支持した者が1者、114-114で引分としたものが1者との採点結果を得た為「判定結果を覆す理由はない」と12回0-3(111-117、113-115×2)の判定でパッキャオの敗北とした採点を妥当であるとの見解を示した[16][17][18][19]

2017年9月1日、同年11月12日にパッキャオと再戦する予定で交渉が進められていたが、パッキャオの上院議員の務めと日程の折り合いがつかず試合からパッキャオが撤退したことが発表された[20]

2018年6月9日、ラスベガスMGMグランド・ガーデン・アリーナで元スーパーライト級4団体統一王者テレンス・クロフォードと対戦し、9回2分33秒TKO負けを喫し2度目の防衛に失敗、王座から陥落した[21]

戦績

  • プロボクシング:24戦 20勝 (13KO) 3敗 1分
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2013年3月1日 勝利 2R 2:22 TKO ジョディー・アレン オーストラリアの旗 オーストラリア プロデビュー戦
2 2013年4月27日 勝利 1R 1:33 KO トリン・ロフィア オーストラリアの旗 オーストラリア
3 2013年5月9日 勝利 1R 2:42 TKO ヌエンシアン・キャットソンサン タイ王国の旗 タイ
4 2013年8月8日 引分 3R 0:35 負傷判定 リバン・セサイレ オーストラリアの旗 オーストラリア
5 2013年9月12日 勝利 1R 1:18 KO サムエル・コロンバン オーストラリアの旗 オーストラリア オーストラリアウェルター級王座決定戦
6 2013年11月16日 勝利 2R 0:31 TKO アスウィン・カビー オーストラリアの旗 オーストラリア
7 2013年12月6日 勝利 6R 判定3-0 ナオフェイベン・ラバー チュニジアの旗 チュニジア
8 2014年3月19日 勝利 9R 1:44 TKO リバン・セサイレ オーストラリアの旗 オーストラリア WBOオリエンタルウェルター級王座決定戦
9 2014年7月5日 勝利 12R 判定3-0 フェルナンド・フェレイラ・デ・シルバ ブラジルの旗 ブラジル WBOオリエンタル防衛2・PABAウェルター級王座決定戦
10 2014年12月6日 勝利 5R KO ロブソン・アシス ブラジルの旗 ブラジル WBOオリエンタル防衛2・PABA防衛1
11 2015年6月13日 勝利 3R 2:03 TKO リッチモンド・ドジャルベン ガーナの旗 ガーナ WBAパンアフリカンウェルター級タイトルマッチ・PABA防衛2・WBOオリエンタル防衛3
12 2015年8月1日 勝利 7R 終了 負傷判定3-0 ビクトル・ポロトニコフ  ウクライナ IBFインターコンチネンタルウェルター級タイトルマッチ・PABA防衛3・WBAパンアフリカン防衛1・WBOオリエンタル防衛4
13 2015年10月15日 勝利 10R 判定3-0 アルフレド・ロドルフォ・ブランコ アルゼンチンの旗 アルゼンチン IBFインターコンチネンタル防衛1・WBAオセアニアウェルター級暫定王座決定戦・PABA防衛4・WBOオリエンタル防衛5
14 2015年12月5日 勝利 10R 判定3-0 アフメド・エル・マサウリー フランスの旗 フランス WBOオリエンタル防衛6・IBFインターコンチネンタル防衛2
15 2016年4月27日 勝利 7R 終了 TKO ランドール・ベイリー アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 IBFインターコンチネンタル防衛3・WBOインターコンチネンタルウェルター級王座決定戦
16 2016年10月21日 勝利 9R 2:19 TKO リコ・ミュラー ドイツの旗 ドイツ IBFインターコンチネンタル防衛4
17 2016年12月10日 勝利 6R 0:30 TKO アリ・フネカ 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国 WBOインターコンチネンタル防衛1
18 2017年7月2日 勝利 12R 判定3-0 マニー・パッキャオ フィリピンの旗 フィリピン WBO世界ウェルター級タイトルマッチ
19 2017年12月13日 勝利 11R 1:35 TKO ゲーリー・コーコラン イギリスの旗 イギリス WBO防衛1
20 2018年6月9日 敗北 9R 2:33 TKO テレンス・クロフォード アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 WBO王座陥落
21 2018年11月30日 勝利 3R 0:33 KO アンソニー・ムンディン オーストラリアの旗 オーストラリア WBAオセアニアミドル級タイトルマッチ・WBOオリエンタルミドル級王座決定戦
22 2019年8月31日 敗北 9R TKO マイケル・ゼラファ オーストラリアの旗 オーストラリア WBAオセアニア・WBOオリエンタル王座陥落
23 2019年12月18日 勝利 10R 判定2-0 マイケル・ゼラファ オーストラリアの旗 オーストラリア WBAオセアニア・WBOオリエンタルミドル級タイトルマッチ
24 2020年8月26日 敗北 8R 3:00 TKO ティム・チュー オーストラリアの旗 オーストラリア IBFオーストラリア・WBOグローバルスーパーウェルター級タイトルマッチ
テンプレート

獲得タイトル

脚注

  1. ^ London 2012 60-64 kg men Olympic Boxing”. International Olympic Committee. 2017年7月2日閲覧。
  2. ^ More Notes on Horn-Pacquiao”. Fightnews.com (2017年7月2日). 2017年7月3日閲覧。
  3. ^ Shocker: Horn defeats Pacquiao Fightnews.com 2017年7月2日
  4. ^ パッキャオ敗れる! ホーンが熱戦制して新王者に Boxing News(ボクシングニュース) 2017年7月2日
  5. ^ パッキャオの“不当判定”に米国は紛糾 それでも抗えない限界論と二足のわらじ”. スポーツナビ (2017年7月3日). 2017年7月23日閲覧。
  6. ^ パッキャオ敗戦にスポーツ界もショック ボクシング批判の声も”. スポニチ (2017年7月3日). 2017年7月23日閲覧。
  7. ^ Arum Not Angry: Pacquiao-Horn Could Have Gone Either Way”. Boxing Scene.com (2017年7月2日). 2017年7月23日閲覧。
  8. ^ Roach: Fight Was Pretty Close, Pacquiao Should've Stopped Him”. Boxing Scene.com (2017年7月2日). 2017年7月23日閲覧。
  9. ^ パッキャオ王座陥落…無名挑戦者に0―3「何の言い訳もない」”. スポニチ (2017年7月3日). 2017年7月23日閲覧。
  10. ^ Pacquiao: 'I felt I was set up'”. Rappler.com (2017年7月9日). 2017年7月23日閲覧。
  11. ^ Pacquiao: Horn's Head and Elbows Were Issues, Not His Power”. Boxing Scene.com (2017年7月3日). 2017年7月23日閲覧。
  12. ^ Pacquiao: 'I Felt I Was Set Up' in Controversial Loss to Horn!”. Boxing Scene.com (2017年7月3日). 2017年7月23日閲覧。
  13. ^ Pacquiao Wants WBO To Investigate, WBO is Not Interested”. Boxing Scene.com (2017年7月5日). 2017年7月23日閲覧。
  14. ^ パッキャオ、「不公平」なホーン戦の調査を求める”. AFPBB News (2017年7月5日). 2017年7月23日閲覧。
  15. ^ パッキャオ対ホーン戦の採点が再検証へ、WBO発表”. AFPBB News (2017年7月7日). 2017年7月23日閲覧。
  16. ^ Horn beats Pacquiao again, in WBO Review Fightnews.com 2017年7月10日
  17. ^ パッキャオvsホーン、WBOが「採点は妥当」と見解 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年7月11日
  18. ^ WBO、再検証でパッキャオの判定負けを支持”. AFPBB News (2017年7月11日). 2017年7月23日閲覧。
  19. ^ INDEPENDENT JUDGES ANALYSIS REVIEW OF THE JEFF HORN VS. MANNY PACQUIAO CHAMPIONSHIP BOUT”. WBO公式サイト (2017年7月10日). 2017年7月23日閲覧。
  20. ^ パッキャオ、ホーンとの再戦から撤退 日程で折り合いつかず”. AFPBB News (2017年9月1日). 2017年9月2日閲覧。
  21. ^ クロフォード3階級制覇 ホーンを圧倒 9回TKO Boxing News(ボクシングニュース) 2018年6月10日

関連項目

外部リンク

前王者
マニー・パッキャオ
WBO世界ウェルター級王者

2017年7月2日 - 2018年6月9日

次王者
テレンス・クロフォード