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「アレキサンドリア (ガンダムシリーズ)」の版間の差分

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: 小説『[[ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者]]』に登場。ティターンズ所属で、艦長はニシザワ中佐。テルアビブ分遣艦隊の旗艦。
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: 漫画『[[機動戦士ガンダム ヴァルプルギス]]』に登場。民間軍事会社「ウェルキャスト」所属で、艦長はデルエスト。艦体前部が[[ムサイ#ムサカ|ムサカ]]級に酷似しているほか、エンジン・ブロックの放熱板が2枚から4枚に増えている。[[アナハイム・エレクトロニクス]]の[[機動戦士ガンダム ヴァルプルギス#レイモン・メネキス|レイモン・ネメキス]]に雇われ、[[アーガマ (ガンダムシリーズ)|アーガマ]]改級「[[アーガマ (ガンダムシリーズ)#ユーロン|ユーロン]]」を追撃する。
: 漫画『[[機動戦士ガンダム ヴァルプルギス]]』に登場。民間軍事会社「ウェルキャスト」所属で、艦長はデルエスト。艦体前部が[[ムサイ#ムサカ|ムサカ]]級に酷似しているほか、エンジン・ブロックの放熱板が2枚から4枚に増えている。[[アナハイム・エレクトロニクス]]の[[機動戦士ガンダム ヴァルプルギス#レイモン・メネキス|レイモン・ネメキス]]に雇われ、[[アーガマ (ガンダムシリーズ)|アーガマ]]改級「[[アーガマ (ガンダムシリーズ)#ユーロン|ユーロン]]」を追撃する。
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: 漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』に登場。ティターンズ所属で、艦長はハンク・ライアン大佐。ラウ・カンパニーが所有しているMA[[ティターンズの機動兵器#ダーグウェ|ダーグウェ]]を接収するため、アルカスル及び[[サラミス (ガンダムシリーズ)#サラミス改(Ζガンダム版)|サラミス改級巡洋艦]]2隻を率いルオイーコロニーへ向かう。ルオイーコロニーでは接収を阻止しようとするエゥーゴ所属の[[ラーディッシュ|アイリッシュ級戦艦]]ザンクト・ガレン及びアイリッシュ級戦艦1隻と交戦。ルオイーコロニーが自爆により崩壊していくなか、MAダーグウェの攻撃を受け沈む。
: 漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』に登場。ティターンズ所属で、艦長はハンク・ライアン大佐。ラウ・カンパニーが所有しているMA[[ティターンズの機動兵器#ダーグウェ|ダーグウェ]]を接収するため、アルカスル及び[[サラミス (ガンダムシリーズ)#サラミス改(Ζガンダム版)|サラミス改級巡洋艦]]2隻を率いルオイーコロニーへ向かう。ルオイーコロニーでは接収を阻止しようとするエゥーゴ所属の[[ラーディッシュ|アイリッシュ級戦艦]]ザンクト・ガレン及びアイリッシュ級戦艦1隻と交戦。ルオイーコロニーが自爆により崩壊していくなか、MAダーグウェの攻撃を受け沈む。

2020年11月7日 (土) 11:29時点における版

アレキサンドリア (ALEXANDRIA) は、アニメ作品群『ガンダムシリーズ』のうち、宇宙世紀を舞台にした作品に登場する地球連邦軍及びティターンズ所属の架空の艦艇。

概要

諸元
アレキサンドリア (ALEXANDRIA)
分類 重巡洋艦
艦級 アレキサンドリア級
所属 地球連邦軍(ティターンズ)
全長 不明(本文を参照)
武装 連装主砲x4(MS格納庫側面上下に各1)
単装副砲×2(左右エンジンブロック側面前端)
連装対空砲x4
単装対空砲×4
艦長 ガディ・キンゼー
搭載数 モビルスーツ×12

デラーズ紛争を経てティターンズ結成直後に竣役した一年戦争後の連邦軍主力艦艇の第1世代である。当初よりモビルスーツ運用を前提としており、ペガサス級を基にムサイ級をはじめとする旧ジオン軍艦艇を参考として建造された。艦首上下にカタパルト2基ずつ計4基を備え、単艦で艦隊相当(サラミス改級軽巡4隻分)の働きをすべく設計されている。

艦体の主要ブロックは独立した構造で、艦首部と左右の機関部は艦橋を備えた主艦体と支柱で連結された三脚構造状になっている。主艦体の真下、機関部に挟まれた場所に箱状の副艦体があるが、接続部の詳細は不明。

ネームシップであるアレキサンドリアの艦体色は、ティターンズのシンボルカラーとして所属艦船のほとんどに塗装されたネイビーブルーである。

設定解説
綴りこそ違うもののアレキサンドリア=イスカンダルとして、『機動戦士Ζガンダム』制作時における監督の富野由悠季にとっての「仮想敵」の1つが前作同様『宇宙戦艦ヤマト』なのではないかと、放送当時のアニメ誌では分析されていた[要出典]
全長について、後述する同型艦のガウンランドは354mと設定されているが、本艦や他の同型艦については設定が定まっていない。推定約250mとする資料もある[要出典]が、全長341.7mまたは323mとされるアーガマ級と本艦との対比図では、ほぼ同じ長さで描かれている。
劇中での活躍
『機動戦士Ζガンダム』に登場。ドゴス・ギア就役までティターンズの旗艦として活動し、その後もサイド2・25バンチコロニーへの毒ガス注入を試みるなど、エゥーゴを苦しめる。グリプス決戦時にコロニーレーザーによって消滅し、ガディ艦長や乗組員も戦死する。
乗組員
指揮官
艦長
パイロット
ブリッジ
  • ゴトジ・ゴッシュ
  • サーチン
  • バッハ
  • ブト
  • マサダ
  • ムソール
  • ムリョ
艦載機

同型艦

アル・ギザ

Al-Gizeh

アニメ『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場。ティターンズ所属。デラーズ紛争後、元アルビオンクルーの多くが配属される。艦体色はネイビーブルー。艦橋部のレーダーの形状がペガサス級のものに類似している。劇中では進宙しておらず、ドック内で艤装中の姿のみが映し出されている。

アナハイム・ラボラトリー・ログ』第2話では、グラナダに駐留中の同艦から、ティターンズ第7小隊がスクランブル出撃している。

ハリオ

Hario

アニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場。艦長はテッド・アヤチ少佐。ティターンズの本拠地グリプスと連邦軍のルナツーとの中継の任を担う。艦載モビルスーツはザクキャノン(劇場版ではハイザック連邦軍仕様)など。独特な形状のブリッジや後部デッキを有しており、エンジンブロック後端の放熱板も撤去されている。武装についても、ブリッジ両舷の連装対空砲に換えて同じ位置に中間サイズの連装砲を備えているなど若干の強化が確認でき、同級艦の中でもひと際特徴的な外観を持つ。艦体色は濃淡2色のグリーン系。また、シナリオではコロニーレーザー攻防戦において撃沈され、カミーユ・ビダンエマ・シーンの最期を看取った場とされるが、画面で確認する限り、これは本艦ではなく別のアレキサンドリア級である(塗装や外見から、この艦にはハリオの特徴がまったく見い出せない)。

ガウンランド

Gaunland

アニメ『機動戦士Vガンダム』に登場。地球連邦軍所属。近代化改修により艦首にビームシールドを装備し、独特の三脚構造を廃した外観は同型艦に比べてかなり異なる。原型艦では逆配置されている下部MSハンガーなど、内部の改装については不明。塗装はグレー。

同級の進宙から実に70年以上も経過している旧型艦ではあるが、U.C.153年の主力MSに比べて大型MSが主力であったデラーズ紛争 - グリプス戦役期の設計のため、ザンスカール戦争期では格納スペースやカタパルトに余裕ができていた。リガ・ミリティアに協力した連邦軍艦の1つでもあり、開戦初期にアイルランドのロンドンデリー駐屯地よりリガ・ミリティアに派遣され(海上から大気圏内を飛行するこの描写から、ミノフスキークラフトを装備している模様)、カミオン隊に合流している。艦載機はジャベリンカイラスギリー攻防戦では遠隔操縦され、無人のまま盾として使用された後に自爆し、接近してきた敵艦隊を巻き込んで大破した。攻防戦後はリーンホースに牽引されてラビアンローズIV入りを果たした。艦のパーツの一部はリーンホースJr.の改修に使用されたともいわれている。

映像作品以外

アスワン (Aswan)
雑誌企画『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』に登場。ティターンズ所属。艦長は一貫してオットー・ペデルセンが務める。ティターンズ・テスト・チーム(T3部隊)に配備されており、ティターンズ専用の新型兵器開発・テストに従事する。他のアレキサンドリア級に比べて、実験機をスムーズに受け入れテストを行い、修理・改良するために、ペイロードや整備運用装備が充実しているのが特徴である。
主にコンペイトウを母港として、周辺宙域でのテスト任務を行っていたが、後にT3部隊の実戦部隊化に際して、新たに配備されたサラミス改級巡洋艦イズミールと共に大規模作戦にも参加するようになる。グリプス戦役末期のコロニーレーザー攻防戦において轟沈する。小説版でコンペイトウ防衛部隊所属であり、T3部隊隷下マーフィーMS小隊は同艦所属となっている。
ver0
就役時点の仕様。建造時から実験部隊の母艦となることが決定していたため、デッキ拡張や試験機運用設備の追加が行われている。カタパルト上下のMSデッキは建造時のアル・ギザに近い垂直型が採用されており、内部容積を拡大。さらに、艦橋後部下にはテスト作業用のデッキ、上部にはMSデッキに収納できない大型機牽引用のクレーンを増設。これらの変更で、大きな余剰ペイロードが確保されている。また、艦橋部のレーダーアンテナはユニット化されており、必要に応じて変更が可能で、通常は通信能力の高い折畳み式の大型アンテナを装備していた。このアンテナは基部で指向方向を自由に変更可能で、アンテナパネル自体も二つ折りに折畳んだり、逆に2枚に展開することも可能で、テストにおいて運用の邪魔にならないように配慮されている。武装としては連装対空砲が艦橋とエンジンに2基ずつ、計4基追加されている。
ver1
劇中の仕様。下記2つはペーパープランであるため、登場するのは本艦までである。エンジンブロック上部に球形プロペラントタンクを片舷2基、計4基搭載。エンジンブロック下部も放熱板の位置まで拡張されている。艦体色は濃淡二色の紺色の境界にオレンジのラインが入ったいわゆるティターンズカラー。
ver2
アレキサンドリア級用の近代化改修プランを適用した仕様。艦橋はハリオに近い流線形の3層のブリッジに変更、アンテナは横向きから縦向きに変更され、さらに大型化しており、クレーンは撤去、作業用デッキも艦橋に合わせて拡張されている。エンジン下部にはクラップ級巡洋艦ラー・カイラム級戦艦に装備されている物に近い巨大な放熱板が設置され、元々の放熱板は縦向きに変更したうえで大型化されている。武装面では艦橋の連装対空砲が撤去され、連装副砲が2基設置されている。
ver3
TR-6専用運用艦仕様。通称「アスワン改」。3機のインレ搭載スペースを確保するため艦首部のカタパルトやMSデッキ、武装が大幅に変更されている。小型化されたカタパルトとMSデッキが90度横倒しとなり、カタパルトは片面1基に減少している。この部分が桟橋となり、最大3機のインレが露天駐機される。武装は元々の連装主砲と単装対空砲が全て撤去され、片舷ごとにペガサス級でよく見られるシャッター格納型のメガ粒子砲が1基(計2基)、砲身のない円筒形の単装砲が上下に1基ずつ(計4基)、設置されている。船体下部の放熱板を撤去し、ロンバルディア級が船体上部に設置しているものと同型のブースターを増設。カラーリングはティターンズカラーから、ペガサス級の様な赤白黄のトリコロールカラーに変更されている。ただし、グリプス戦役の激化にともない改修は実施されていない[1]
アルカスル (Al Qasr)
漫画機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』に登場。ティターンズ所属で、艦長はフォルマ・ガードナー
カンダハル
漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』に登場。ティターンズ所属。艦載モビルスーツはハイザック。宇宙世紀0087年、捕らえられたアスナの身柄を引き取るため、単艦でサイド6宙域にある廃棄された島一号コロニー付近へ進出。海賊マリー一派と交戦し、轟沈。
キーウェスト
漫画『機動戦士Ζガンダム ユーロサーカス』(サイバーコミックス11号に掲載)に登場。
テルアビブ
小説『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』に登場。ティターンズ所属で、艦長はニシザワ中佐。テルアビブ分遣艦隊の旗艦。
フォラワーガーデン (Frower Garden)
漫画『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』に登場。民間軍事会社「ウェルキャスト」所属で、艦長はデルエスト。艦体前部がムサカ級に酷似しているほか、エンジン・ブロックの放熱板が2枚から4枚に増えている。アナハイム・エレクトロニクスレイモン・ネメキスに雇われ、アーガマ改級「ユーロン」を追撃する。
ベオグラード
漫画『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』に登場。ティターンズ所属で、艦長はハンク・ライアン大佐。ラウ・カンパニーが所有しているMAダーグウェを接収するため、アルカスル及びサラミス改級巡洋艦2隻を率いルオイーコロニーへ向かう。ルオイーコロニーでは接収を阻止しようとするエゥーゴ所属のアイリッシュ級戦艦ザンクト・ガレン及びアイリッシュ級戦艦1隻と交戦。ルオイーコロニーが自爆により崩壊していくなか、MAダーグウェの攻撃を受け沈む。
メソポタミア
小説『モビルスーツコレクション・ノベルズAct.3「宇宙の咆哮」』に登場。ティターンズ所属で、艦長はエメット・ブラウン中佐。アレキサンドリア級4番艦にあたる。
リーンホース (Reinforce)
小説版『機動戦士Vガンダム』に登場。アニメ版ではクラップ(スペースアーク)級だが、小説版ではアレキサンドリア級に分類されている。
ルクソール
漫画『機動戦士Ζガンダム Define』に登場。ティターンズ所属で、艦長はキリアン少佐。

ロンバルディア級

LOMBARDIA

アレキサンドリア級を発展させた宇宙戦艦で、艦種や艦型が異なっているのにも関わらず、アレキサンドリア級とされることが多い。アレキサンドリア級と比較するとMS母艦(宇宙空母)としての機能に特化しており、強力な個艦火力はないが格納庫を拡大し、搭載機数とMS運用能力を大幅に向上させた大型艦である。また、一見、何処が艦橋なのか判断が困難な偽装が施されており(しかもダミーブリッジが下部にある)、そういったソフト面も含めて防御力の向上も見られる。塗装は濃淡二色のグリーン系。

カタパルトデッキを持つ主艦体の上へ副艦体を載せた構造で、艦橋を艦体に半埋没させた平甲板型なのが外見的特徴。MSカタパルトは艦首上下に各2基、計4基[注 1]を備える。機関部には可動式のベクタードノズルと大型のサイドスラスターがあり、上下左右への機動性はアレキサンドリア級よりも改善されているようにも見受けられる。武装は単装メガ粒子主砲×2。単装メガ粒子砲×4の他、ミサイルランチャー多数。

サイド2へG3攻撃を掛けるティターンズ艦隊の旗艦として、テレビ版第42話に初登場。第44話にも再登場し、ゼダンの門空域にてジャミトフ・ハイマンハマーン・カーンの会見場所として使用されている(本艦ではなくハリオであるとの説もある)[注 2]。会見場には気密性のある防護ルームが備わっており、これによってジャミトフと護衛のジェリドは青酸ガスを用いたハマーンの暗殺から逃れることに成功していた。第45話にもワンカットだけ姿を見せている。同型艦の存在は、言及されていない(劇中では個艦名が呼称されず、登場したのが一番艦「ロンバルディア」なのかすら不明である)。

グラン・ザンドレル級陸上戦艦

GRAN-XANDRIA:Re[1]

漫画『A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-』に登場。メカニックデザインは藤岡建機[1]

アレキサンドリア級をベースに改良・発展させた、火星のジオン残党組織「レジオン」が主戦力として運用する陸上戦艦[1]。船体中央部の主格納庫を延長し、MS搭載量が倍加している。外観および内部機構に公国系艦船の特徴が見られ、ハッチはチベ級重巡洋艦と同様に艦首に設けられ、両舷の機関部の上面にはグワジン級戦艦のような球形のタンクが2基ずつ配置されている。推進機関はミノフスキークラフトホバー機構を併用しており、レジオン政権下の火星では飛行が禁止されているものの、宇宙からの外敵の襲来など有事の際には、船体下部のホバー・ユニットを切り離しての大気圏離脱が可能となっている[1]

艦体色はレジオンの統一カラーである赤を基調に、タンクなど一部が白で塗り分けられている。鹵獲改修艦と合わせて2桁を超える数が配備されているが、それぞれ艦橋部の形状が異なっており、さまざまなバリエーションが存在する[1]

脚注

注釈

  1. ^ 下面にしかないと誤解されるが、設定画には上面にもカタパルト軌条が描かれている[2]
  2. ^ 作画ミスにより、カットによってはアレキサンドリア級(塗装は緑)が描かれているため。

出典

  1. ^ a b c d e f AOZ ReBoot28 2016.
  2. ^ バンダイ刊、EB37『機動戦士ガンダムメカニック大図鑑』69頁。

参考文献

  • ウェブサイト
    • A.O.Z Re-Boot Vol.28”. 電撃ホビーウェブ. KADOKAWA (2016年8月30日). 2016年8月30日閲覧。

関連項目