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「ガンダムF90 (架空の兵器)」の版間の差分

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宇宙世紀0102年、連邦軍の諮問機関である[[サナリィ]]は連邦政府にMSの小型化を提言、0105年11月に依頼を受けた[[アナハイム・エレクトロニクス社|アナハイム・エレクトロニクス]] (AE) 社が小型MSの開発に着手し、宇宙世紀0109年にその第1号である[[ヘビーガン|RGM-109 ヘビーガン]]がロールアウトする{{Sfn|EB SPガンダム大鑑|1993|p=54}}(ここまでの経緯の詳細は「[[ヘビーガン#設定解説]]」を参照)。ロールアウトしたRGM-109の試作1号機を見て性能に不満を持ったサナリィは、連邦議会の承認を経てMSの自主開発を始めた{{Sfn|MSハンドブック|1992|p=15}}。この小型MS開発計画は『[[フォーミュラ計画|F計画]]』と呼ばれた{{Sfn|ガンダム辞典1.5|2009|p=121}}。
宇宙世紀0102年、連邦軍の諮問機関である[[サナリィ]]は連邦政府にMSの小型化を提言、0105年11月に依頼を受けた[[アナハイム・エレクトロニクス]] (AE) 社が小型MSの開発に着手し、宇宙世紀0109年にその第1号である[[ヘビーガン|RGM-109 ヘビーガン]]がロールアウトする{{Sfn|EB SPガンダム大鑑|1993|p=54}}(ここまでの経緯の詳細は「[[ヘビーガン#設定解説]]」を参照)。ロールアウトしたRGM-109の試作1号機を見て性能に不満を持ったサナリィは、連邦議会の承認を経てMSの自主開発を始めた{{Sfn|MSハンドブック|1992|p=15}}。この小型MS開発計画は『[[フォーミュラ計画|F計画]]』と呼ばれた{{Sfn|ガンダム辞典1.5|2009|p=121}}。


ヘビーガンの運用実績に一応の満足を得た連邦軍は、0111年に次期主力MSとしてさらなる高性能機の開発を要求する{{Sfn|F91オフィシャルエディション|1991|p=62-63}}。その内容は「性能を落とすことなく調達容易な小型MSを作成せよ」というものであった{{Sfn|1/100F90A.D.S|1990}}。これに応じて提出された数社の開発提案の中から選ばれたのが、AE社の[[機動戦士ガンダムF90#MSA-120|MSA-120]]と、サナリィの本機(当初の型式番号は'''F9'''{{Sfn|F91オフィシャルエディション|1991|p=62-63}}{{Sfn|ガンダム作例集|1992|p=108}})である{{Sfn|1/100F90A.D.S|1990}}。
ヘビーガンの運用実績に一応の満足を得た連邦軍は、0111年に次期主力MSとしてさらなる高性能機の開発を要求する{{Sfn|F91オフィシャルエディション|1991|p=62-63}}。その内容は「性能を落とすことなく調達容易な小型MSを作成せよ」というものであった{{Sfn|1/100F90A.D.S|1990}}。これに応じて提出された数社の開発提案の中から選ばれたのが、AE社の[[機動戦士ガンダムF90#MSA-120|MSA-120]]と、サナリィの本機(当初の型式番号は'''F9'''{{Sfn|F91オフィシャルエディション|1991|p=62-63}}{{Sfn|ガンダム作例集|1992|p=108}})である{{Sfn|1/100F90A.D.S|1990}}。

2020年11月7日 (土) 11:30時点における版

機動戦士ガンダムF90 > ガンダムF90 (架空の兵器)

ガンダムF90GUNDAM FORMULA 90[1] )は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器モビルスーツ (MS)」のひとつ。初出はプラモデル企画および漫画メディアミックス展開された『機動戦士ガンダムF90』。

作中の軍事勢力のひとつである地球連邦軍の試作機で、のちに劇場アニメ『機動戦士ガンダムF91』の主役機となるガンダムF91の前身にあたる機体。宇宙世紀0110年代より過去の時代を舞台にした作品に登場するMSは頭頂高20メートル前後が標準サイズとなっているが、本機は15メートル程度にまで小型化されている。以降は『機動戦士Vガンダム』の時代に至るまで、15メートル級サイズがMSの主流となった。また、アルファベットを網羅するとされる多彩なオプション装備(ミッションパック)をもつのも特徴である。

デザイン

メカニックデザイン大河原邦男による。『F91』の主役機として、人間的なプロポーションを念頭に置くよう発注された[2]。大河原は、当時の自動車のラインをイメージしてデザインしたという[2]。また採用はされなかったが、バックパックと一体化したコア・ファイターも描かれた[3][注 1]。しかし、企画がある程度進行した段階で、一見して特徴になるような特殊な武装を付けてほしいという要望があり(のちにヴェスバーとして結実)一時棚上げとなるも、同時期に前日譚に当たる『F90』の企画が始動し、そちらに流用された[4]。最初は基本形だけであり、ミッションパックはサンライズ井上幸一によって提出されたA~Zまでのコンセプトを提示した企画書[5]をもとにパーツを書き上げたが、バランスをとるのに苦労し、これで本当に兵器として成り立つのか疑問に思ったものもあったという[6]

設定解説

諸元
ガンダムF90
型式番号 F9[7] / F90 (F-90[8])
所属 地球連邦軍
建造 サナリィ
生産形態 試作機
頭頂高 14.8m[9]
本体重量 7.5t[9]
全備重量 17.8t[9]
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材[7]
出力 3,160kW[9]
推力 27,510kg×2[7]
9,870kg×2[7]
総推力:74,760kg[9]
武装 バルカン砲×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル
シールド
各種ミッションパック
搭乗者 1号機
デフ・スタリオン
ベルフ・スクレット
ナナ・タチバナ
ミノル・スズキ
2号機
シド・アンバー
パッツィ・アンゲリカ
その他 アポジモーター×51[7]
ハードポイント×11[10]
ウェポンラック×1[10]

宇宙世紀0102年、連邦軍の諮問機関であるサナリィは連邦政府にMSの小型化を提言、0105年11月に依頼を受けたアナハイム・エレクトロニクス (AE) 社が小型MSの開発に着手し、宇宙世紀0109年にその第1号であるRGM-109 ヘビーガンがロールアウトする[11](ここまでの経緯の詳細は「ヘビーガン#設定解説」を参照)。ロールアウトしたRGM-109の試作1号機を見て性能に不満を持ったサナリィは、連邦議会の承認を経てMSの自主開発を始めた[12]。この小型MS開発計画は『F計画』と呼ばれた[13]

ヘビーガンの運用実績に一応の満足を得た連邦軍は、0111年に次期主力MSとしてさらなる高性能機の開発を要求する[7]。その内容は「性能を落とすことなく調達容易な小型MSを作成せよ」というものであった[10]。これに応じて提出された数社の開発提案の中から選ばれたのが、AE社のMSA-120と、サナリィの本機(当初の型式番号はF9[7][14])である[10]

サナリィの技術担当重役であるジョブ・ジョンのもとに結成された開発チームに、AE社や木星支社から招聘した技術者グループを加え、チーフ・デザイナーにアルマイア・グッゲンバイガーを据えたメンバーによって開発がおこなわれ[10]、同年9月に1号機がロールアウトする[15][注 2]

10月にコンペティションがおこなわれ[17][注 3]、1次審査の設計データをもとにしたコンピューター・シミュレーションでは、最大出力と対弾性ではMSA-120が勝るものの、運用コストや機動戦力比などではF9が上回り、総合性能でも高ポイントを獲得[10]。そして2次審査のテストベッド同士による模擬戦においては[10]、機動性の上回るF9が圧勝、採用される[7]

F9の採用によって約40年に渡るAE社のMS開発の独占は崩れる。しかし、性能的には満足いくものであるものの、主力MSとしてはいくつか不都合な点が散見されることから、連邦軍は実績のないサナリィの機体の量産は時期尚早と判断し、F9の改修およびデータ収集と評価試験の続行を命じる[7]。これを受け、製作された2機の実験機はF9シリーズの0号機という意味でF90と呼ばれることとなる[7][14]

頭部はツイン・アイにV字アンテナなど、ガンダム・タイプの意匠を受け継いでおり、塗装もガンダム・タイプを踏襲したトリコロールを基調に塗り分けられている(2号機は時期により異なる)。しかし、バンダイ発行の雑誌「Bクラブ」の連載『月刊MSジャーナル』によれば、アナハイム・エレクトロニクス社の重役は宇宙世紀の軍事機関誌「月刊MSジャーナル」の記者に対し、この機体をあまりガンダムとは呼んで欲しくない、とコメントしている[要出典]

なお、長谷川裕一の漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』では、本機の前身であるF89が登場。0100年時点における通常MSサイズでの完成形を追求し、収集したデータをもとにダウンサイジングすることで本機が開発されたという。

機体構造

本体
グッゲンバイガーの「MSの原点に戻る」という思想のもと、内蔵火器などMSの基本動作に必要のない構造物をいっさい排除し(のちに自衛用のバルカン砲のみ復活)、必要最小限の素体として設計される。これにより極限まで小型軽量化され、MS本来の高機動性をもつ機体となっている[10]
さらに、必要に応じてフレキシブルに装備を選択し外装するミッションパック方式を採用することで、デッド・ウェイトとなる装備をもたず本来の機動性を維持できるうえ、新型兵装を追加装備の設計のみで簡単に採用が可能となっている。同方式では可変MSのような単体全領域対応能力はもてないが、主力MSが支援なしに単騎で多領域戦闘をおこなうことはありえないとして了承される[10]。メインテナンスや稼働率を考慮すれば要求を十分に満たしており、規格の統一により機体の再調整はいっさい不要である[19]
装甲
ヤシマ重工から入手したマイクロ・ハニカム技術(金属中に発生させたミノフスキー立方格子に沿って異種結晶化結合を成長させる)を導入し、ガンダリウム合金以上の強度と軽量化を実現。ムーバブルフレームや装甲は従来より30パーセント薄くなり、軽量化に貢献している[10]
ジェネレーター
当時のサナリィにはMS用の小型高出力ジェネレーターがないため、軌道周回レーサ用に子会社が開発したものを2基搭載。耐久性向上のためデチューンされ、予定出力を割り込むが、小サイズながら通常出力で従来と同等、戦闘時では1.5倍のパワーバンドを誇る。のちのF91では同ジェネレーターをボア・アップして出力を向上し、軍規格に再設計したものを1基搭載することが予定されている[10]。なお、1号機は0120年の火星への航海に先立って[20]新型のJ-79に換装されている[21]
コックピット
従来型MSと同様、全天周囲モニター・リニアシートを採用しているが、よりコンパクトにまとめられている[10]
疑似人格コンピューター
名称は漫画版『機動戦士ガンダムF90』(サイバーコミックス版)による[22]。高性能な機体の制御のために大処理能力のコンピューターが必要となり、MSでは初めてシナプス・プロセッサ数100万以上のホロ・キューブ処理系を搭載。機体だけでなく、各ミッションパックの管制もおこなう[10]。非ノイマン型第5世代コンピュータといわれ、正式名称は「8000系ニューロ・コンピュータ」[23]
通常のプログラミングが不可能であるため、プロセッサ上に疑似人格知識ベースを構成し、過去のMS戦のデータをインストールした教育型コンピューターとシミュレーションで対戦することでシナプス結合のプログラミングをおこなっている[10]。1号機には戦闘プログラムTYPE "A.R"がインストールされており、敵の動きを先読みするような反応を見せる[24]。2号機にはTYPE "C.A-III"がインストールされており、計算上は通常のMSの3倍の機動性を発揮する[25]。一説には1号機にはアムロ・レイ、2号機にはシャア・アズナブルの疑似人格がプログラミングされていたとされる[26]

作中での活躍

1号機
宇宙世紀0112年では2号機と別の第13実験戦団チームAでテストがおこなわれていることが語られる。
0120年に連邦軍第13実験船団のラー・カイラム級戦艦「アドミラル・ティアンム」を母艦として、デフ・スタリオンをパイロットとして2号機とともに宇宙でテストをおこなうが、10月28日に[27]突如あらわれた火星独立ジオン軍「オールズモビル」によって2号機が奪取される。2号機の奪回および敵の殲滅のため、本来の第13機動艦隊を編成し、ADSタイプのミッションパックを積載して敵の本拠地である火星に向かう。ただしデータ収集は継続されており、収集用のモニターがコックピット内に多数配置される。火星降下作戦の際には降下艇に搭載され降下。A・D・Sのオプションを混載し、本拠地内で敵に改造された2号機と交戦、最終的には頭部と左腕、右前腕部を失いながらも勝利する。なお、コックピットの操縦桿はアームレイカー・タイプである。
0122年にサイド4から連邦軍第13艦隊のラー・カイラム級「エイブラム」にA・Dタイプとともに搭載され、オールズモビル掃討部隊本隊へ輸送される。しかし、途中で敵の攻撃を受け、乗機のジェガンを失ったベルフ・スクレット少尉が搭乗して実戦参加、そのまま専属パイロットとなる。ケルン・コロニーでの戦闘(Dタイプ装備)は『ファステストフォーミュラ』でも描かれた。本隊と合流後にPタイプで地球に降下し、ガルダ級超大型輸送機「ガーウィッシュ」と合流(このエピソードも『ファステストフォーミュラ』で描かれた)。Vタイプを受領して(漫画版ではHタイプも装備)、オールズモビル地上軍を殲滅する。ふたたび宇宙に上がってからは、ベルフはF91に乗り換える。
0123年3月のクロスボーン・バンガードのフロンティアI襲撃の際にサラミス改級巡洋艦に回収されるが、敵MSが追撃して来たためナナ・タチバナが搭乗、Vタイプ装備で実の双子の兄であるシュテイン・バニールベルガ・ギロスと交戦し、撤退させることに成功する。
0136年にもサナリィが保管しており[28]木星帝国コロニーレーザーシンヴァツ」攻略作戦「鋼鉄の7人」における戦力のひとつとして、Iタイプを装備してミノル・スズキが搭乗する。当時の技術によって可能な限りのチューンがほどこされており、総合性能は最新鋭機に引けを取らない[29]。作戦終盤では、影のカリストのバイオ脳が搭載されたリーベルダス・デクストラ・ディキトゥスに両脚を破壊されるが、味方の犠牲をともないながらも一瞬の隙をついてショット・ランサーで撃破。その後はスラスターもほとんど損傷して向きも満足に変えられない状態で、「浮き砲台」として敵の注意をできる限り引き付け、シンヴァッツ破壊任務をトビア・アロナクスクロスボーン・ガンダムX1フルクロスに託す。木星軍の猛攻に晒されるが、駆け付けたローズマリー・ラズベリーアラナ・アビジョと背中合わせでコンビネーションを発揮し、ともに生還する。なお、「1号機」であるとは明言されていない。
2号機
  • 漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ』
0112年に、第13実験戦団チームBでパッツィ・アンゲリカ少尉をパイロットとしてテストがおこなわれる。この時期の本機の塗装は「ロールアウト・カラー」として、1号機のトリコロールを基本に四肢および腰部側面の青の部分のが赤となっているが、これは雑誌『B-CLUB』に連載された「月刊MSジャーナル」掲載の作例が初出である[30]。ラー・カイラム級を母艦として暗礁宙域でEタイプのテストをおこなったあと、チームAのテストで評価されたSタイプの再テストをニューヤークキャッツキル山地でおこなうも、アグレッサー部隊が実弾で応戦してきたため、何者かに奪取されたと判断し、同タイプの大火力で殲滅する。Mタイプのテストはジュノー級潜水艦「ランブルフィッシュ」を母艦としてラブラドル海でおこなわれるが、ランデッガー工業製の水中用可変モビルアーマー・カルハリアスの襲撃に遭うも、なんとか退ける。その後、フロンティア・サイドでギデオン・ブロンダン中尉が搭乗するF89とFタイプで模擬戦をおこない勝利する。第13実験戦団チームBの解散がジョブ・ジョンの意向で決定し、最後のテスト運用としてKタイプで出撃するがランデッカー重工のティグリスや黒いジムIIIの襲撃を受ける。ピンチとなったその時、パッツィの息子のリヴがハルファイターに搭乗して出撃し、Nタイプに合体する。その戦闘でリヴはニュータイプ能力が肥大し戦闘マシンと化しかけるが、パッツィのとっさの操縦権限切り替えと説得でリヴは我に返る。しかし、中波状態のグリゼルダのティグリスの攻撃によってパッツィは爆発の中に消え、母を失った怒りと憎しみにとらわれたリヴの影響なのかNタイプのファンネルが突如自身を攻撃。それによってF90 Nタイプはアンゲリカ親子と共に消えていった。
  • 漫画『機動戦士ガンダムF90』(サイバーコミックス版)
0120年にシド・アンバーをパイロットとして1号機とともに宇宙でテストがおこなわれるが、オールズモビルにより強奪される。この際、シドはコックピット・ハッチを開放して脱出している。このときの塗装はティターンズ・カラーに似た濃淡の紺色を基調に、一部黄色と白で塗られている。その後オールズモビルによって火星独立ジオン軍仕様へ改造され、連邦軍による回収後はF90IIに再改修されるが、詳細は各バリエーションの項目を参照。
3号機
のちにクラスターガンダムの素体となる。詳細は後述。
予備機
ガンダムマガジン』連載の漫画版「機動戦士ガンダムF91 フォーミュラ戦記0122」に登場。何号機かは明確にされず「予備のF90」と呼ばれ、モノクロでしか確認できないものの、塗り分けは1号機と同一である。0122年にクロスボーン・バンガードと内通していたエイブラムのクルー、ウェスバー大尉に強奪され、ベルフの乗る1号機(Vタイプ装備)と交戦の末撃破される[31]
また、プラモデル『1/100 ガンダムF90II-Vタイプ』付属説明書掲載のカラーイラストには、Vタイプ装備でジェガンらしきMSと模擬戦をおこなうF90のうしろに、もう1機のF90(後頭部のみ、F90IIではない)が描かれている[32]
その他
プラモデル『1/100 ガンダムF-90 増装ウェポン・バリエーション タイプA. D. S. 3点セット』付属説明書には、藤田一己によって若干のアレンジが加えられた本機のイラストが複数掲載されたが、模型雑誌『ホビージャパン』の別冊ではこれを「各部をマイナーチェンジした後期バージョン (GUNDAM F90 UP-TO-DATE-TYPE) 」として作例が掲載された[33]

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バリエーション

ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様

諸元
ガンダムF90火星独立ジオン軍仕様
型式番号 OMS-90R
所属 オールズモビル(火星独立ジオン軍)
生産形態 改造機
頭頂高 15.2m[34]
本体重量 8.9t[34]
全備重量 20.22t[34]
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材[34]
出力 3,160kW[34]
推力 27,510kg×2[34]
11,350kg×2[34]
総推力:77,720kg[34]
武装 ビーム・サーベル
対MS用グレネード×4
バルカン砲×2
マシンガン(ウェポン・ラック)[35]
搭乗者 ボッシュ
その他 アポジモーター×62[34]

オールズモビル(火星独立ジオン軍)が奪取したF90の2号機に大幅な改修を施した機体。機体色は朱色及び白が基調となっている。

外装の8割を交換し、ミッションパック方式を排除することでMS単体としての能力を向上させており、原型機以上の能力をもつ[36]。火星独立ジオン軍の保有する整備部品との互換性をとるため、駆動部分を中心に改装される[37]。センサーの大型化やアポジモーターの増設が行われており、左肩にスパイクアーマーを装備するなど、外装のうち特に損耗率の高い箇所が優先して改装されており[37]、旧ジオン系のMSを意識した改修がなされている。火星独立ジオン軍は、ポリシーとして使用する機体の外装を換装しなおす傾向があったといわれる[37]

また、F90とは異なるジョイント構造を持つハードポイントが設定され、火星独立ジオン軍で新たに用意したオプションを装備する予定だったとされる[37]。両腕には膨大な電力を供給するための接続マウントが用意され、一説にはビームシールドを装備する予定だったともいわれている[37]。その反面、基本アビオニクスや搭載された疑似人格コンピュータはほとんど手を加えられていない[37]。重量増加の影響で原型機に比べわずかに機動力が劣るが、近接戦闘時の防御力は向上している[37]

作中での活躍
漫画『機動戦士ガンダムF90』では、オールズモビルと内通していた連邦軍のボッシュ大尉が搭乗し、本拠地内でシドのギラ・ドーガ改やエリクのジェガンを中破したあとに1号機と交戦。右腕と左脚を失いながらも追い詰める。作中では1号機の最後の一撃とおぼしき描写(初代ガンダムの「ラスト・シューティング」のような形)はあるものの、撃墜されたかどうかの描写はない[注 4]

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ガンダムF90II

諸元
ガンダムF90II
型式番号 F90II
所属 地球連邦軍
建造 サナリィ
生産形態 試作機
頭頂高 15.1m[38]
本体重量 7.7t[38]
全備重量 18.4t[38]
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材[38]
出力 3,880kW[38]
推力 30,610kg×2[38]
9,870kg×2[38]
総推力:80,960kg[34]
武装 バルカン砲×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル
シールド
各種ミッションパック
搭乗者 ナナ・タチバナ

オールズモビルに強奪されたF90の2号機は大幅な改修(火星独立ジオン軍仕様)を施されており、また1号機との戦闘で両足や胸部、頭部をはじめ機体の60%を欠損し大破する。サナリィに回収され改めて機体状況を検分され、ジェネレータを含む動力部や制御コンピュータは無傷であることから、2号機の再生計画が立案される[39]

修復の際には同時期に基礎設計を終えていたF91より技術的なフィードバックがあったといわれ[39]、欠損したパーツを新造されてF90IIとして生まれ変わり、宇宙世紀0121年10月28日にロールアウトする[15]

主な改装点としては、完全に失われていた両足のフレームを新開発のものに刷新[39]、新型の頭部には構造上のバグを指摘されたニューロ・コンピュータからバイオコンピューターに換装[39]、ジェネレーターもより効率のよいタイプにあらためられる[40]。このため本機は "F90Dash" とも呼ばれ、F91への叩き台であるともいわれる[39][41]

また、火星独立ジオン軍による改装の際に失われたミッションパックシステムも再導入され、F90のものをそのまま使用できる。塗装もロールアウト・カラーに近いものに戻されている。

作中での活躍
プラモデル『1/100 ガンダムF90II-Lタイプ』付属説明書には、ラー・カイラム級戦艦を母艦として、Lタイプでロング・ライフルの試射をおこなう様子を描いたカラーイラスト(たけばしんご作)が掲載されている。
漫画『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』では、宇宙世紀0123年3月の連邦軍第2艦隊によるクロスボーン・バンガードのイルルヤンカシュ要塞攻略の際にナナ・タチバナ少尉が1号機に続いて搭乗、Lタイプによる超長射程からの狙撃により多数の敵MSを撃破する。シュテインのベルガ・ギロスとの再戦の際にコンピューターの不全で近接格闘戦に耐えられないことが露呈し窮地に陥るが、父カムナプロトタイプジャベリンに救われる。その後、コンピューターのエラーにより行動不能となるが、シュテインは「親父との最後の約束だから」と無事送り届けることを伝える。

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ガンダムF90III

以下に挙げるF90III Y(クラスターガンダム)のほか、F90III XとF90III Zの存在も噂されている[42]

クラスターガンダム

諸元
クラスターガンダム
型式番号 F90III Y
所属 地球連邦軍
建造 サナリィ
生産形態 試作機
頭頂高 15.0m[43]
本体重量 9.7t[43]
全備重量 26.5t[43]
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材[43]
出力 4,550kW[43]
推力 16,010kg×4[43]
7,400kg×2[43]
10,480kg×4[43]
総推力:120,760kg[44]
武装 バルカン砲×2
ビーム・バルカン×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル
メガ・ビーム・バズーカ×2
ビーム・シールド
各種ミッションパック
搭乗者 ウォルフ・ライル
その他 アポジモーター×46[43]
ハードポイント×10[43]
ウェポンラック×1[43]

建造されていたF90の3号機[41]の素体をベースに開発された機体[45]。そのため「F90サード」とも呼ばれる[43](F90特有の識別コードから "F90Y" とも呼ばれる[46])。F91と同時期に開発されたともいわれるが[42]、その開発目的はF91で一応の到達点に達した超高性能MSを、F90と同等のテストベッドとして使用するためである[43][注 5]

さらに、対抗企業がフォーミュラ計画のデータを盗用しているとの情報もあるため、コア・ブロック・システムを搭載し、データの漏洩を防ぐために機体のデータ管理と管制中枢をコア・ファイターに集約する形で設計されている(パイロットの生還率向上も考慮)[43]。また、かつて機体を強奪されたことを教訓とし、コア・ファイターそのものを機体稼働のキーとしている[43]。コア・ファイターの後部には、MS形態時のバックパックとしても機能するブースターを装着する[43]。コア・ブロックは背部から水平にドッキングし、キャノピーの部分がモニターに切り替わる[47]

バックパックの換装も含め、F90シリーズのミッションパックを装備することも容易であり、さらにハードポイントからエネルギーの供給も可能となっている[43]。バイオコンピューターも搭載されているとする資料もあり[48]、パイロットの技量次第では金属剥離効果 (MEPE) も可能とされる[49]

宇宙世紀の軍事雑誌「月刊MSジャーナル」の増刊「ダイジェスト版 第5号 冬の大サービス号」によれば、宇宙世紀0122年11月20日にサナリィ開発部の月本部においてF90IIIをマスコミに公開すると発表するが、そこで公開されたのは開発のことすら知られていなかったF91の試作1号機だったとされる[50]

おもな武装
メガ・ビーム・バズーカ
サナリィによって新規設計され、実験的に本機に装備される[51]。腰部側面のハードポイントに1門ずつ接続し、ヴェスバーに匹敵する強力なビーム兵器としての使用が可能[47]。なお、本機の名称の「クラスター」は「収束」の意であり、優れた威力をもつ本武装にちなんで初陣のあとに付けられている[46]。また、腰部のハードポイントにはビーム・ライフルを接続しての射撃も可能とされる[46]
アニメ『機動戦士Vガンダム』では、宇宙世紀0153年にはハードポイント接続用のコネクタとエネルギーパック容量を改良したモデルがAE社によって生産され[51]、連邦軍のジェムズガンジャベリン、およびリガ・ミリティアのMSが使用している。
ビーム・シールド
新たな技術が導入されており、F91同様機体から分離した状態でもある程度稼働可能[43]。本体からのエネルギー供給もビーム・ライフルと同規模の伝達回路で可能となっており、一説にはビーム・シールド以外の機能も盛り込もうとしていたとも言われる[43]。F90の実体シールドと同様、グリップの付いた手持ち式になっている[47]
作中での活躍
コミックボンボン』増刊の『機動戦士Vガンダム特集号』掲載の漫画「機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91」(のちに『ガンダム短編集2』に再録された際に「機動戦士ガンダム シルエット・フォーミュラ フォーミュラ91の亡霊」に改題)では、ウォルフ・ライル少尉がコア・ブースターに搭乗し、クロスボーン・バンガードに制圧されて24時間後のフロンティアIに潜入。サナリィの研究施設からコア・ファイター開発に関する極秘資料が入ったメモリーチップを回収後、施設を爆破して脱出。暗礁宙域に秘匿されている機体本体(ウォルフには存在を知らされていなかった)とドッキングし、デス・ガンズを撃破、残りの追撃隊は撤退する。この戦闘で、本機はMEPEによる「分身」も披露している。なお、同様のストーリーはプラモデル『1/100 クラスターガンダム』付属説明書に、漫画に先駆けて記載されている[43]

F90Y改

バンダイ発行の雑誌「模型情報」VOL.169の裏表紙に掲載。「試製トップファイター (PROTOTYPE TOPFIGHTER)」とも呼ばれる。

クラスターガンダムの上半身を、コア・ファイターとブースター・パックで挟み込むようにドッキングした機体。この状態が「F90Y改」なのか、下半身を含めたものなのかは不明。頭部はヴィクトリーガンダムのように胴体に半分埋まった状態になっており、腕部は後方に折り畳まれて手の代わりにスラスターが取り付けられている。機体色は濃淡ライト・グレーを基調とし、一部青・赤・黄で塗り分けられている。本機をデザインした大河原は、クラスターガンダムはどことなくガンイージと似たシルエットであり、リガ・ミリティアのMSはサナリィの流れを汲むものかもしれない、とコメントしている[52]

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ミッションパック

F90は肩部、前腕部、脚部などの機体11各所にハードポイントが設置されており、運用目的ごとにフォーマット化された「ミッションパック」を装備することで、主力攻撃から後方支援、遊撃戦闘、強襲など多彩な任務に対応できる。各ラッチはI/Oポートになっており、装備ごとのデータ・プログラム修正は不要。それぞれの装備の設定はすべてコンピューターによって管制され、異なる種類のミッションパックを混載することもできる[10]。また、これらの装備は簡単に着脱可能で、MS同士での野戦換装や、格闘戦時の排除も可能である[10]。ミッションパックは26種類におよぶとされるが[7][注 6]、詳細不明なものも多い。

ミッションパックのうち、A・D・S・M・Hタイプは宇宙世紀0111年9月の機体本体のロールアウトに先駆け完成。翌0112年2月にはL・V・Pタイプが完成。0121年10月28日には、F90IIへの本体改修作業とともにI・Jタイプが完成している[15]

開発プラン

以下に開発プランの一覧を示す。このうち、どこまでが実際に開発されたかは不明である。詳細が公表されているのも一部に過ぎない。

2019年にウェブサイト『プレミアムバンダイ』で「F90 A to Z PROJECT」が始動[53]。これまで不明であったミッションパックが大河原によって新たにデザインされ、既発表のものを含めマスターグレード(限定版)で順次商品化される[53]

ガンダムF90のミッションパック開発プラン一覧表
タイプ名(英文)[54] タイプ名[54] 仕様名
A Assoult Type アサルトタイプ 長距離侵攻仕様[10]
B Bombard Type ボンバードタイプ 重爆撃仕様[55]
C Coldness Type コールドネスタイプ (不明)
D Destroied Type[注 7] デストロイドタイプ 接近戦仕様[10][注 8]
E Electronic Type エレクトロニックタイプ 電子戦仕様[58]
F Fight Type ファイトタイプ 格闘戦仕様[59]
G Guards Type ガードタイプ 警備・護衛仕様[57]
H Hover Type ホバータイプ 高速陸戦仕様[7][注 9]
I Intercept Type インターセプトタイプ 迎撃仕様[60]
J Jacket Type ジャケットタイプ (不明)
K Keep Type キープタイプ 持久戦仕様[55]
L Long-range Type ロングレンジタイプ 長射程仕様[60]
M Marine Type マリンタイプ 水中戦仕様[7]
N NEXT (不明) F90と航宙戦闘機ハルファイターが合体した形態
O Officer Type オフィサータイプ 指揮官仕様[61]
P Plunge Type プランジタイプ 大気圏突入仕様[7]
Q Quick Type クイックタイプ (不明)
R Reconnoiter Type レコノイタータイプ (不明)
S Support Type サポートタイプ 長距離支援仕様[10]
T Tracer Type トレーサータイプ (不明)
U Up-Lift Type アップリフトタイプ 大気圏離脱仕様[61]
V V.S.B.R. Type ヴェスバータイプ 新型火器試験仕様[7]
W Warbird Type ウォーバードタイプ (不明)[注 10]
X Xtra Type エキストラタイプ 後述
Y Youngstar Type ヤングスタータイプ 後述
Z Zero Type ゼロタイプ 後述
  • N - <top secret> (トップシークレット)[54]。詳細不明。「月刊MSジャーナル」によれば次期主力戦闘仕様(ネクストタイプ、Next Type)とされ、ガンダムF91の開発ベースになったとされるが、真相は不明である。核兵器 (Nucleus) 搭載ともニュータイプ兵器 (New-TYPE) 搭載とも噂されている(「Bクラブ」の連載『月刊MSジャーナル』[要出典])。

以下は未知なる型式とされ、うち2番目の "Y" がF90IIIとして開発されている[43]

  • X - <armerment part> (アーマメントパーツ)[54]。詳細不明。
  • Y - <F90-No.3> [54]。"Youngstar" とは「若者」の意である[要出典]。詳細はクラスターガンダムを参照。
  • Z - <F0-No.1> [54]。元々F-9シリーズの末尾が9に到達した後に新たなコード「F01」から始まるという説に由来し[63]、ガンダムエース2004年9月号(キャラクター列伝Ⅱ収録,153頁)にてZ/ZERO F0-No.1というコード名称が記載された。詳細不明だが後の企画F90 AtoZプロジェクトとしてその名が見られる。

ミッションパックのバリエーション

諸元のうち、F90 (II) 本体と共通である頭頂高、ジェネレーター出力(変化しているものを除く)、装甲材質および頭部バルカン砲は省略。

Aタイプ

諸元
ガンダムF90アサルトタイプ
F90 ASSOULT[64]
型式番号 F90A
本体重量 9.8t[9]
全備重量 80.3t[9]
推力 74,760kg(本体)
27,510kg×4[65]
総推力:184,800kg[9]
武装 ビーム・サーベル×2(本体)
マシン・キャノン×2
ビーム・キャノン×2
メガ・ビーム・バズーカ×1
搭乗者 デフ・スタリオン
ベルフ・スクレット
その他 アポジモーター×61[66]

長距離侵攻仕様[10]。企画当初にデザインされたもののひとつ。

長時間の移動および戦闘を想定し、敵陣深くに侵攻して重要拠点にピンポイント攻撃を加える[10]。バックパックにミノフスキー・クラフトを応用した[40]大推力の増加機動ユニットを装備し[10]、航続距離延長のため[7]腕部に各6トン、脚部に各17トンのプロペラント・タンクを装備して[10]大量の推進剤を貯える[40]。安定飛行のために両肩は固定され[注 12]AMBAC機動は下肢のみでおこなう[10]。また、大気圏内での姿勢制御は機動ユニットの主翼でおこなう[19]。浮力自体はミノフスキー・クラフトで得ているため、翼面積は小さく済んでいる[19]。速度面ではF91を凌駕するとされるものの、防御力で不安を残している[34]

主兵装は[40]要塞破壊用の携行式のメガ・ビーム・バズーカで[10]、不使用時は臀部ウェポンラックにマウントする。また、機動ユニットにはマシン・キャノンとビーム・キャノンを左右1門ずつ装備する。

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Bタイプ

F90 BOMBARD[67]

重爆撃仕様[55]。「F90 A to Z PROJECT」でデザインされ、詳細が設定された[55]。制式名称はガンダムF90ボンバードタイプ[67](型式番号:F90B[56])。

敵拠点への集中的な爆撃・砲撃をおこなう[56]。機体各所の多彩な火器群が特徴で、一斉射により単機で速やかに敵拠点を破壊できるほどの圧倒的な破壊力を誇る[56]

バックパックは2門のキャノンを装備した専用のものに換装、射角を自由に変えられ、前方だけでなく上方の敵にも対応可能[56]。両前腕部甲に5連装のグレネード・ランチャー[55]、両肩と両脚に大型ミサイルを装填可能な[56]3連装のミサイル・コンテナ(三角柱型のコンテナ3基を接続)を装備する[55]。これらによって機体重量は大幅に増加しているが、バックパックに設置された可動式のバーニアにより、機動性・運動性の低下を最小限に抑えている[56]

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Dタイプ

諸元
ガンダムF90デストロイドタイプ
F90 DESTROIED[67][注 7]
型式番号 F90D
本体重量 8.9t[9]
全備重量 21.3t[9]
推力 74,760kg(本体)
16,510kg×4[65]
総推力:140,800kg[9]
武装 ビーム・サーベル×2(本体)
ビーム・ライフル×1(本体)
4連グレネード・ラック×2
5連ロケット弾パック×2
メガ・ガトリングガン×1
MSクラッカー×2
シールド(本体)
搭乗者 デフ・スタリオン
ベルフ・スクレット
その他 アポジモーター×67[68]

接近戦仕様[10][注 8]。企画当初にデザインされたもののひとつ。「デストロイタイプ (F90 DESTROY)」とする資料もある[64]

敵主力に対する面制圧を目的とする[10]。通常は主要目標の制圧後[10]、各武装を排除して[69]格闘戦に移行し敵を掃討する[10]。武装は接近戦用の速射性の高いものが選ばれており[7]、肩部に4連グレネード・ラック、腕部に5連ロケット弾パック、腰部前面にMSクラッカー、左腰にメガ・ガトリングガン(基部は臀部ウェポンラックにマウント)を装備。バックパックにはシールドをマウントし、後方からの攻撃を防御する[70]

機動性向上のため、脚部にはアポジモーターを追加した[7]ブースター・パック[56](ブースト・パックとも[10][注 11])を装備し、一撃離脱戦法を得意とする[10]。旧ジオン公国軍のザクIIを思わせる、と評されることもある[10]

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Eタイプ

諸元
ガンダムF90エレクトロニックタイプ
F90 ELECTRONIC[67]
型式番号 F90E
本体重量 8.2t[56][9]
全備重量 20.8t[56][9]
推力 74,760kg[56][9](本体)
武装 レドーム[67]
ジャミング・ライフル[56]
搭乗者 パッツィ・アンゲリカ

電子戦仕様[58]。「F90 A to Z PROJECT」でデザインされ、正式な詳細が設定された[58](詳細は後述)。

索敵・電子戦に特化した仕様[56]。友軍の主力部隊に先行し敵軍の情報収集をおこなうタイプで[71]、背部の大型レドームにより、高い情報収集能力を有する[56]。両肩と腰部前面にはそれぞれ形状の異なる電子戦用レーダーを装備し[56]、電波阻害(電子妨害[58])用のジャミング・ライフルを携行する[56]。直接戦闘には不向き[56]

設定の変遷
Eタイプの設定画は1991年2月にバンダイが発行した書籍『ENTERTAINMENT BIBLE.25 機動戦士ガンダム MS大図鑑【PART.4 MS開発戦争編】』に掲載されたのが初出であり、両肩の電子戦用装備は左右非対称で、腰部のものは背面ではなく側面に装備されていた。脹脛側面にはブースター、左前腕部甲にはマシンガンらしき武装を装備。背面画稿はない[71]。しかし、『エムジェイ(模型情報)』1991年4月号において「実際には存在しないものが掲載された」とする「お詫び」が記載され[72]、以降の書籍などに画稿は掲載されていない。
「F90 A to Z PROJECT」において、上記とは異なるものが大河原によって改めてデザインされたが[58]、スペックの数値は変更されなかった[56]

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Fタイプ

F90 FIGHT[67]

格闘戦仕様[59]。「F90 A to Z PROJECT」でデザインされ、詳細が設定された[59]。制式名称はガンダムF90ファイトタイプ[67](型式番号:F90F[56])。

腕部と腰部を中心に近接格闘特化の武装を装備[59]。両前腕部甲に装備される腕部格闘装備は[59]使用時に拳を覆うように展開し、先端のビーム発生器から3本のニードル状のビーム刃を発生させることで、敵機の装甲を突き刺すような攻撃が可能[56]。腰部左右にはフレキシブルなマウントラッチを追加、先端の簡易マニピュレーター(サブアーム[59])でビーム・サーベルを保持することで腕部格闘装備展開時にもサーベルを使用可能で、複数の敵に対応できる[56]

バックパックには推力偏向パドル2基と姿勢制御スラスター3基を装備した専用のユニットを装着[59]、スピードを維持しながら急な方向転換がおこなえるため運動性は大幅に向上し、格闘用としての総合性能が高められている[56]

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Gタイプ

F90 GUARDS

警備・護衛仕様[57]。「F90 A to Z PROJECT」でデザインされ、詳細が設定された[57]

拠点や母艦などの警備や護衛を目的とする[56]。グリップが回転することでソード形態とライフル形態に切り替えが可能な大型のマルチプル・ビーム・ウェポンを携行、右肩に専用のマウントラッチを装備する。左肩は大型シールドで覆われ[57]、上下に可動して側面や上方からの攻撃から本体を防御する[56]。これらの装備により、ミサイルの迎撃だけでなくMSとの格闘戦などフレキシブルな対応が可能となっている[56]

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Hタイプ

諸元
ガンダムF90ホバータイプ
F90 HOVER[64]
型式番号 F90H
本体重量 8.6t[38]
全備重量 21.1t[38]
推力 74,760kg(本体)
47,710kg(ホバー総推力)[38]
総推力:122,470kg[35][注 13]
武装 ビーム・ピストル×1
4連ミサイル・ポッド×2
2連グレネード・パック×1
シールド
搭乗者 ベルフ・スクレット
その他 アポジモーター×51(本体)+2[38]

高速陸戦仕様[7][注 9]。ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場する予定でデザインされたが[74]、実際には登場しなかった。『ガンダムマガジン』掲載のコミカライズ版では、地上での戦闘時に1コマのみ登場している[75]

地上戦能力を強化するため[40]、かつての局地戦用MSの傑作機であるドムシリーズの[7]特性を取り入れている[38]。高速でのホバー走行による一撃離脱戦法を身上とする[38]。ホバー・システムは脚部、腰部側面、臀部にユニットを装備。バックパックに収納された追加反応炉によって稼働し、1G重力下の平地で最大時速480キロメートルを記録する[40]。ただし、小型MSであるため従来より推進剤搭載量は減少し、ホバー走行は4時間前後が限界である[40]

携行武装として、専用のビーム・ピストルを用意[7]。肩部に4連装ミサイル・ポッド、右腕に2連グレネード・パック、左腕に小型のシールドを装備する。

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Iタイプ

諸元
ガンダムF90IIインターセプトタイプ
F90II INTERCEPT[64]
型式番号 F90II I
本体重量 9.7t[38]
全備重量 29.6t[38]
出力 4,150kW[38]
推力 27,700kg×2(本体)[38]
17,970×4(本体)[38]
27,840kg×2(フライト・シールド部)[38]
5,120kg×1(フライト・シールド部)[38]
総推力:188,080kg[73]
武装 ビーム・サーベル×2(本体)
ビーム・ランサー×1
マシン・キャノン×2
その他 アポジモーター×58(本体)+5[38]

迎撃仕様[60]。F90IIとともにデザインされたもののひとつ。

敵の迎撃・追撃を主任務とし[38]F90IIと同時期に開発されたといわれる[56]。左手に携行する単独飛行ユニットであるフライト・シールド[38]、飛行時の加速力を得るため[56]両脚に接続する推力増加ユニット、右手に携行する専用武装のビーム・ランサーで構成される[38]。フライト・シールドはサブフライトシステムにもなり、F90を乗せた状態で宇宙、空中、水上(ホバー)での運用が可能[76][34]

フライト・シールドはF71のパーツを流用したとされるが[34]詳細不明。シールド表面に大型ブースターを搭載する[77]。大気圏内ではシールドに収納されたウィングを展開し[76][38]脚部前面の推力増加ユニットとシールドを接続することで[78]ウェイブライダー形態となる[38]。大気圏突入も可能で[76][77]、突入テストはF90IIに装着した状態で行われている(F90でも装着可能とされるが、実際のテストは行われていない[76][34])。フライト・シールドの大気圏内移動速度は時速1,800キロメートルを誇る(ホバー移動時は時速700キロメートル前後)[76][34]。推力増加ユニットにより安定した飛行性能を獲得している[56]。これらの大推力で上昇し、高高度で敵機を迎撃・追撃する[79]。また、前部にマシン・キャノンを2門搭載する[38]

ビーム・ランサーはIフィールドによって槍型の大口径ビーム・サーベルを形成するが[34]、チャージには多くの時間を必要とする[80]。しかしランサーの貫通力はすさまじく、要所に命中すれば巡洋艦クラスを一撃で破壊可能[80]。その槍型のビームを射出したり[69]、拡散ビーム・ショットガンとしても使用が可能となっている[34]

Iタイプオプションの製造コストはF90本体と同額(ヘビーガン10機分相当)と高価で、航続距離にも課題があり、実験用の装備として割り切られたものだった[76]。Pタイプオプションの発展型ともいわれる[76]

Iタイプ 木星決戦仕様

F90 INTERCEPT[81]

漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』に登場。 "II" ではないF90にIタイプのミッションパックを装備した姿(型式番号:F90I[29])。ビーム・ランサーの替わりに、小型核ミサイルを装填する5連装ミサイル・ランチャー(ミサイル補給時はランチャーごと交換)を取り付けたビーム・ライフル一体型ショット・ランサーを携行する。またフライト・シールドには、パイロットのミノルがミッチェル・ドレック・ナーから引き継ぐ形で、F99 レコードブレイカーの頭文字 "RB" をモチーフとしたエンブレムが描かれる。

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Kタイプ

F90 KEEP[67]

持久戦仕様[55]。「F90 A to Z PROJECT」でデザインされ、詳細が設定された[55]。制式名称はガンダムF90キープタイプ[67](型式番号:F90K[56])。

拠点や母艦の[56]防衛に特化しており[55]、攻撃力より防御力の向上を優先している[56]。左前腕部に超大型の試作型メガ・ビーム・シールドを装備、臀部の左右2基のジェネレーターからケーブルで[55]直接出力を得ることで機体を覆うほどのビーム・バリアを形成し、敵MS・MAのビームや実弾攻撃を無効化する[56]。また、両肩にIフィールド・ジェネレーターを3基ずつ装備し[55]、ビームを機体からそらすことで防御可能[56]。反面、攻撃力は僚機に頼ることから、小隊運用を前提にした装備とされる[56]。バックパックにはスラスター1基を追加する。

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Lタイプ

諸元
ガンダムF90IIロングレンジタイプ
F90II LONG RANGE[64]
型式番号 F90IIL
本体重量 11.5t[82]
全備重量 27.2t[82]
出力 4,290kW[82]
推力 9,870kg×2[82](本体)[38]
22,560kg×4[82]
総推力:109,980kg[73]
武装 ビーム・サーベル×2
ロング・ライフル×1
連装ミサイル・ランチャー×2
精密照準用複合センサー×1
サーモ・スコープ×1
搭乗者 ナナ・タチバナ
その他 アポジモーター×58[82]

長射程仕様[60]。F90IIとともにデザインされたもののひとつ。

超長距離からの狙撃・攻撃を目的として開発される[82]。特徴的な大出力のロング・ライフルはビームと実弾を選択して発射可能な複合式で、銃身内のライフリングを溶解しないようにビーム誘導式のIフィールドを形成できる技術が完成したことで実用化の目処が立っている[82]。射出されるビームは拡散率を極限まで抑え、射程距離はサイド内のコロニー間の距離に当たる100キロメートル以上におよぶ[82]。ライフル弾(120ミリ高速徹甲弾[40])は、弾体の周囲と尾部のバーニア・ペレットを発射後に爆発させることにより、限定された角度内で1回だけ方向転換させることが可能な半誘導式となっている[82]。これは発射前に弾頭の記憶チップに進路を入力する方式で、ビームでは不可能な物陰に隠れた敵をも狙撃できる[82]。左肩に精密射撃用の複合センサー、バックパックにサーモ・スコープと追加スラスター・パックを装備する[34]

武装はほかに両腕に2連装の中距離用[83]ミサイル・ランチャーを装備、ビーム・サーベルは右肩に移設される。

なお、『機動戦士クロスボーン・ガンダム』ではクロスボーン・ガンダムX2およびX1(扉絵のみ)が同型のロング・ライフルを使用しているが、それ以外のLタイプのミッションパックは装備していない[84]。また、『GUNDAM FIX FIGURATION #0021a ガンダムF90[ガンダムF91 ハリソン大尉専用機]』には、"II" ではないF90用にロング・ライフルが付属するが、予備のマガジンおよびEパック以外にLタイプのミッションパックは付属していない。

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Mタイプ

諸元
ガンダムF90マリンタイプ
F90 MARINE[64]
型式番号 F90M
本体重量 9.5t[74]
全備重量 22.5t[74]
推力 74,760kg(本体)[38]
66,540kg(バックパック装着時)[74][注 14]
武装 3連装マリン・ロケットパック×2
ホーミング・ピドー×4
6連装アロー・シューター×1
ヒート・コンバットナイフ[注 15]×1
搭乗者 パッツィ・アンゲリカ
その他 アポジモーター×51(本体)+14[74]

水中戦仕様[7]。ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』に登場する予定でデザインされたが[74]、実際には登場しなかった。

アクア・ジム以来の水陸両用MS開発計画によって誕生する[73]。水中という特殊環境で運用するため、ミッションパックの中でも大掛かりなユニットが用意される[56]。4基の可動式ルーバー付きの[56]大型ハイドロジェットをバックパックに装備し、水中を高速移動するとともに[73]立体的な機動が可能となっている[56]。最大の潜行速度は90ノット、潜行深度は400メートル[85]。右肩にサーチ・ライト、左肩にシュノーケル・カメラを装備し、探査や索敵にも対応している[56]

武装は両前腕部の対MS用ミサイルを装填する3連装マリン・ロケットパック、両脚部の対艦用魚雷ホーミング・ピドー(ホーミング・トーピドー[86])、左腰に格闘用のヒート・コンバットナイフ、そして6連装アロー・シューターを携行する[56]

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Nタイプ

F90 NEXT

漫画『機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ』が初出[87]

F90と航宙戦闘機ハルファイターが合体した形態[87]で、識別コードはNEXTだが開発者のジョブ・ジョンの思惑からNEWTYPEの隠れ認識コードがあると思われる。

合体後の操縦権限は状況によって切り替え可能だが、ファンネルを操作するにはハルファイター側のパイロットがニュータイプでなければならない。

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Oタイプ

F90 OFFICER

指揮官仕様[61]。「F90 A to Z PROJECT」でデザインされ、詳細が設定された[61](型式番号:F90O[56])。

指揮官・士官用に開発される[56]。部隊を統率する指揮官という役割に応じ、バックパックにバルカン・ポッド2基[61](バルカン砲4基)と大型ブレード・アンテナ2基で構成される複合ユニットを増設[56]。牽制能力と通信能力が向上し、いち早く戦況を分析して部隊の作戦行動に役立てることが可能となっている[56]。バックパックのビーム・サーベル2基は左腰のラックに移設される[61]

武装はほかに強化型ビーム・ライフルを携行、連射性を重視した通常モードと破壊力を重視した高出力モード(砲身が延伸する)に自在に切り替えが可能で、後方支援や前線での戦闘などあらゆる戦況に対応できる[56]

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Pタイプ

諸元
ガンダムF90プランジタイプ
F90 PLUNGE[64]
型式番号 F90P
本体重量 10.7t[74]
全備重量 32.5t[74]
推力 74,760kg(本体)
12,320kg×10[74]
総推力:199,960kg[35][注 16]
武装 バルカン砲×2(オプション装備)
ビーム・キャノン×1
搭乗者 ベルフ・スクレット
その他 アポジモーター51(本体)+20[74]

大気圏突入仕様[7]。ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』用にデザインされたもののひとつ[74]

単独での大気圏突入のための装備[88]Ζガンダムウェイブライダー同様に装備を展開・変形してリフティングボディを形成するが、材質の向上とウィング形状の設計変更により小面積で問題なくなったため簡易な変形となっており[88]リ・ガズィに近いとされる[40]。バックパックは専用のものに換装され、変形時には頭部にかぶさるようにして機首を形成する。マグネットコーティング技術の応用により、変形の所要時間は2秒[88]。また、突入時の高熱にも耐えるウィングはシールドとしても使用可能[88]

武装強化のための装備ではないため、オプション自体の武装は護身用程度にとどまり、左肩の可動式の小口径ビーム・キャノン1門と、右肩の中距離用バルカン砲2門のみである[88]。ただしマニピュレーターは使用可能であるため、ビーム・ライフルやサーベルなどは携行可能であり、機体本来の戦闘能力は維持されている[88]。宇宙空間では両腕のウィングを固定せずにモビルアーマー的な運用も可能で、大推力を利用しての高速機動戦闘をおこなえる[88]。追加装備として、主翼にミサイル懸架用のハードポイントを設置するよう改良が進んでおり[88]、これにより宇宙戦闘機的な運用も可能となる[40]

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Sタイプ

諸元
ガンダムF90サポートタイプ
F90 SUPPORT[64]
型式番号 F90S
本体重量 11.3t[9]
全備重量 25.2t[9]
推力 74,760kg(本体)[9]
武装 メガ・ビーム・キャノン×2
2連装ミサイル・ポッド×2
4連装ビーム・キャノン×2
クルージング・ミサイル×2
搭乗者 デフ・スタリオン
パッツィ・アンゲリカ
その他 アポジモーター×62[38]

長距離支援仕様[10]。企画当初にデザインされたもののひとつ。

かつてのガンキャノンガンタンクのように[10]、前線で作戦行動をおこなう友軍を後方から支援する[89]。主兵装は[56]バックパックに装備される、従来のMSより長射程の[7]メガ・ビーム・キャノン[注 17]2門。腕部には腰部側面のエネルギー・タンク[34]とケーブルで直結した4連装ビーム・キャノン[注 18]と汎用誘導ミサイルを装填する[10]2連装ミサイル・ポッドが一体化した兵器ユニット[56]を手にはめるように装着する。脚部には目標の形態情報を認識して自己誘導する[10]クルージング・ミサイルを1発ずつ装備。腰部前面に長距離用複合照準器を装備し[10]、精密射撃をおこなう際には両肩が固定され[注 19]、臀部ウェポンラックに装備された2本の支持ジャッキにより機体が保持され射撃の振動を吸収する[10]

高い評価を受け、支援用のF7型として分岐し[7]、量産原型機としてF70 キャノンガンダムが開発され[90]、AE社によってF71 Gキャノンとして量産される[91]

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Uタイプ

F90 UP-LIFT

大気圏離脱仕様[61]。「F90 A to Z PROJECT」でデザインされ、詳細が設定された[61](型式番号:F90U[56])。

背部に出力と推力をおぎなう大型のブースター・パックを装備する[56]。バックパックに大型のプロペラントタンクと一体化したブースター[61]を接続するが、バックパックのみでその重量を支えるのは不可能なため、腰部(臀部)・腕部・脚部のハードポイントに接続したフレーム[61]も使用してロックする構造となっている[56]。さらに、頭部やコックピットといった最重要機関を保護するため上半身前面を覆う高耐久性のフェアリング・カバー[61]が装着される[56]。大気圏離脱後はこれらのパーツが速やかに本体から分離され(ブースター本体は小型機によって回収される)、すぐに戦闘へと移行できる[56]

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Vタイプ

諸元
ガンダムF90ヴェスバータイプ
F90 V.S.B.R.[64]
型式番号 F90V
本体重量 8.7t[74]
全備重量 21.5t[74]
出力 4,420kW[74]
推力 13,980kg×3[74]
7,450kg×3[74]
5,260kg×6[74]
総推力:95,850kg[35][注 20]
武装 ヴェスバー×2
メガ・ガトリングガン×1
ビーム・サーベル×2(本体)
ビーム・ライフル×1(専用)
ビーム・シールド
搭乗者 ベルフ・スクレット
ナナ・タチバナ
その他 アポジモーター×66[74]

新型火器試験仕様[7]。ゲーム『機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122』用にデザインされたもののひとつ[74]

連邦軍の新型主力MS(のちのF91)に装備する武装のテストベースとして開発され[7]、F91の実質的なプロトタイプでもある[92]。Aタイプの機動力と、Dタイプの火力・防御力をあわせもつとされ、F91と同等の戦闘能力を有するともいわれる[34]

新兵器ヴェスバーを稼働させるため、F90本体のジェネレーターを新型のものに換装[32]。その大出力を受け、脚部にスラスターを追加して機動性の向上を図り、さらに次世代MSの標準装備が予定されているビーム・シールドの装備も可能となった[32]。しかし、このジェネレーターは最大稼働時の放熱処理が問題となっており、解決のため両肩と両脚に放熱フィンを兼ねたスタビライザーが装備されている[32](そのため、本装備のオプションを混載しても、ヴェスバーとビーム・シールドの同時装備は不可能[77])。それでも限界稼働時には無理があったともいわれ[34]、機体の状態によってはビーム・シールドを均一に展開できないこともある[32]。武装はほかに、集束率を高めた専用のビーム・ライフルが用意され[32]、右前腕部にはメガ・ガトリングガンを装備する[32]

ゲーム『スーパーロボット大戦α』に隠し機体として登場するが、F91と同様に「分身」の能力をもっている。

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混載装備

異なる種類のミッションパックを混載することも可能であることから、当初の想定にはないいくつかの事例が見られる。

フル装備

漫画『F90』(サイバーコミックス版)に登場。名称はゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズによる。火星に降下したF90 1号機が、敵を道連れに爆破させた降下艇から回収したA・D・Sタイプのミッションパックの一部を野戦装着した姿。使用しているオプションはミッションパック対応表を参照。なお、初登場時にはシールドを背負っている。

P.V. スペシャル

プラモデル『SDガンダム BB戦士 モビルスーツ ガンダムF90 P/V-TYPE』のオリジナル形態。Pタイプの大気圏突入モードにVタイプのオプションを一部装備した姿。両肩後部にスタビライザー兼放熱フィン、大気圏突入用バックパックに重ねる形でヴェスバー装備バックパック、さらに機首下部にメガ・ガトリングガンを装備する。

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ミッションパック対応表

ガンダムF90のミッションパック対応表(上半身)
  右肩部 左肩部 右腕部 左腕部 バックパック接続基部 ノーマル・バックパック
背部
携行武装(右) 携行武装(左)
F90本体 - - - - ノーマル・バックパック - ビーム・ライフル シールド
F90II本体 増加スラスター 増加スラスター - - ノーマル・バックパック - ビーム・ライフル シールド
F90IIIY本体 増加スラスター 増加スラスター - - コア・ブースター・バックパック (存在しない) ビーム・ライフル 手持ち型ビーム・シールド
Aタイプ (カバー除去) (カバー除去) プロペラントタンク プロペラントタンク (ノーマル・バックパック) 機動ユニット - -
Bタイプ ミサイル・コンテナ ミサイル・コンテナ グレネード・ランチャー グレネード・ランチャー キャノン装備バックパック (存在しない) - -
Dタイプ 4連グレネード・ラック 4連グレネード・ラック 5連ロケット弾パック 5連ロケット弾パック (ノーマル・バックパック) シールド - -
Eタイプ 電子戦用レーダー 電子戦用レーダー - - (ノーマル・バックパック) レドーム ジャミング・ライフル -
Fタイプ - - 腕部格闘装備 腕部格闘装備 (ノーマル・バックパック) 推力偏向パドル
姿勢制御スラスター
- -
Gタイプ マルチプル・ビーム・ウェポン用ラッチ 大型シールド - - (ノーマル・バックパック) - マルチプル・ビーム・ウェポン -
Hタイプ 4連ミサイル・ポッド 4連ミサイル・ポッド 2連グレネード・パック シールド ホバー・システム用バックパック (存在しない) ビーム・ピストル -
Iタイプ (増加スラスター) (増加スラスター) - - (ノーマル・バックパック) - ビーム・ランサー フライト・シールド
Kタイプ Iフィールド・ジェネレーター Iフィールド・ジェネレーター - 試作型メガ・ビーム・シールド (ノーマル・バックパック) 増加スラスター - -
Lタイプ ビーム・サーベル・ラック 精密照準用複合センサー 連装ミサイル・ランチャー 連装ミサイル・ランチャー (ノーマル・バックパック) サーモ・スコープ
推力増加ユニット
ロング・ライフル -
Mタイプ サーチ・ライト シュノーケル・カメラ 3連装マリン・ロケットパック 3連装マリン・ロケットパック ハイドロ・ジェット用バックパック (存在しない) 6連装アロー・シューター -
Oタイプ - - - - (ノーマル・バックパック) バルカン・ポッド
大型ブレード・アンテナ
強化型ビーム・ライフル -
Pタイプ センサー、バルカン砲 ビーム・キャノン ウイング ウイング 大気圏突入用バックパック (存在しない) - -
Sタイプ (カバー除去) (カバー除去) 兵器ユニット 兵器ユニット (ノーマル・バックパック) メガ・ビーム・キャノン - -
Uタイプ フレーム フレーム - - (ノーマル・バックパック) ブースター・パック フレームのグリップ フレームのグリップ
Vタイプ スタビライザー スタビライザー メガ・ガトリングガン ビーム・シールド ヴェスバー装備バックパック (存在しない) 専用ビーム・ライフル -
Yタイプ(F90III) (増加スラスター) (増加スラスター) - 手持ち型ビーム・シールド (コア・ブースター・バックパック) (存在しない) - -
フル装備 - 4連グレネード・ラック 5連ロケット弾パック 4連ビーム・キャノン
2連ミサイル・ポッド
(ノーマル・バックパック) メガ・ビーム・キャノン (ビーム・ライフル) -
ガンダムF90のミッションパック対応表(下半身)
  右腰前部 左腰前部 右腰側部 左腰側部 右脚横部 左脚横部 右脚前部 左脚前部 臀部
(ウェポンラック)
F90本体 - - - - - - - - -
F90II本体 - - - - - - - - -
F90IIIY本体 - - - - - - - - -
Aタイプ - - メガ・ビーム・バズーカ用Eパック メガ・ビーム・バズーカ用Eパック プロペラントタンク プロペラントタンク - - メガ・ビーム・バズーカ
Bタイプ - - - - ミサイル・コンテナ ミサイル・コンテナ - - -
Dタイプ MSクラッカー MSクラッカー ビーム・ライフル ビーム・ライフル用Eパック ブースター・パック ブースター・パック - - メガ・ガトリングガン
Eタイプ 電子戦用レーダー 電子戦用レーダー - - - - - - 電子戦用レーダー
Fタイプ - - サブ・アーム サブ・アーム - - - - -
Gタイプ - - - - - - - - -
Hタイプ 投光器 投光器 ホバー・ユニット ホバー・ユニット ホバー・ユニット ホバー・ユニット - - ホバー・ユニット
Iタイプ - - - - 推力増加ユニット 推力増加ユニット 推力増加ユニット[78] 推力増加ユニット -
Kタイプ - - - - - - - - ジェネレーター
Lタイプ - - - ロング・ライフル用マガジン ロング・ライフル用Eパック ロング・ライフル用Eパック - - ウェスト・ステー[82][注 11]
(ロング・ライフル基部)
Mタイプ センサー[要出典] センサー[要出典] 6連装アロー・シューター予備弾倉[56] ヒート・コンバットナイフ ホーミング・ピドー ホーミング・ピドー - - -
Oタイプ - - - ビーム・サーベル・ラック - - - - -
Pタイプ - - - - 推力増加ユニット、ウィング 推力増加ユニット、ウィング - - プロペラントタンク、ウィング
Sタイプ 複合照準器 複合照準器 4連ビーム・キャノン用エネルギー・タンク 4連ビーム・キャノン用エネルギー・タンク クルージング・ミサイル クルージング・ミサイル - - 支持ジャッキ
Uタイプ フェアリング・カバー フェアリング・カバー - - フレーム フレーム - - フレーム
Vタイプ 増加スラスター 増加スラスター ビーム・シールド(スペア) ビーム・サーベル・ラック 推力増加ユニット
スタビライザー
推力増加ユニット
スタビライザー
- - 推力増加ユニット
Yタイプ(F90III) - - メガ・ビーム・バズーカ メガ・ビーム・バズーカ - - - - -
フル装備 MSクラッカー MSクラッカー メガ・ビーム・バズーカ用Eパック 4連ビーム・キャノン用エネルギー・タンク クルージング・ミサイル クルージング・ミサイル - - メガ・ビーム・バズーカ

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脚注

注釈

  1. ^ デザインは異なるが、ドッキング方式はのちにデザインされたクラスターガンダムと共通する。
  2. ^ 完成を0120年とする資料もある[16]
  3. ^ 0112年とする資料もある[18]。ただし同資料の別頁では0111年10月[15]
  4. ^ ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズのゲーム中のCG映像では、1号機の最後の一撃(ビーム・ライフル)を胴体に受けている。
  5. ^ 漫画「フォーミュラ91の亡霊」でも、パイロットのウォルフが本機のシステムがF91よりあとに作られたものであると判断している[46]
  6. ^ 27種類が計画されているとする資料もある[10]
  7. ^ a b 「Destroyed Type もしくは Destroied Type」とする資料もある[56]
  8. ^ a b 「接近・制圧戦仕様」とする資料もある[57]
  9. ^ a b 「砂漠戦用浮上走行仕様」とする資料もある[60]
  10. ^ F99 レコードブレイカーとのつながりを記述する資料もある[62]
  11. ^ a b c d 組立図より。
  12. ^ ただしプラモデル『1/100 ガンダムF90 タイプA. D. S. 3点セット』では、機動ユニットと干渉するため両肩のハードポイントのカバーは取り外すが、肩部に機動ユニットは固定されない[10][注 11]
  13. ^ 190,800kgとする資料もある[73]
  14. ^ 総推力を141,300kgとする資料もあるが[73]、ノーマル・バックパックを含む本体とミッションパックの合計値であり、Mタイプはバックパックを交換するタイプである。
  15. ^ 「F90 A to Z PROJECT」以前の設定では「コンバットナイフ」とのみ表記[74]
  16. ^ 計算上の総推力は197,960kgとなる。また、122,470kgとする資料もある[73]
  17. ^ 200ミリを超える大口径キャノン砲、とする資料もある[10]
  18. ^ スペック表では「4連装ビーム・キャノン」だが[9][56]、機体解説では「レールキャノン」とする資料も多い[10][19]。また、「ハンド・キャノン砲」とするものもある[10]
  19. ^ ただし『1/100 ガンダムF90 タイプA. D. S. 3点セット』および『MG ガンダムF90用ミッションパック Eタイプ&Sタイプ』では、Aタイプ同様両肩のハードポイントのカバーは外すが、メガ・ビーム・キャノンのユニットには固定されない[10][注 11]
  20. ^ 758,500kgとする資料もある[73]

出典

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    • 『SD CLUB』17号、バンダイ、1990年11月。 
    • 『エムジェイ』VOL.141、バンダイ、1991年4月。 
    • 『模型情報』VOL.169、バンダイ、1993年8月。 
    • 『ガンダムマガジン』No.1、講談社、1990年12月。 
    • 『ガンダムマガジン』No.5、講談社、1991年5月。 
    • 『ガンダムマガジン』No.6、講談社、1991年6月。 
    • 『ガンダムエース』2004年9月号、角川書店。 
    • 『ガンダムエース』2019年8月号、KADOKAWA。 
  • 分冊百科
    • 『週刊ガンダムパーフェクト・ファイル』123号、ディアゴスティーニ・ジャパン。 
  • 漫画
    • 中原れい山口宏(原作)『機動戦士ガンダムF90』バンダイ、1991年7月。ISBN 4-89189-149-1 
    • 加登屋みつる、岩村俊哉『Gレジェンドコミックス ガンダム短編集』 第2巻、講談社、2006年7月。ISBN 4-06-372178-7 
    • 長谷川裕一『機動戦士クロスボーン・ガンダム』 第1巻、角川書店、1995年3月。ISBN 4-04-713103-2 
    • 長谷川裕一『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』 第1巻、角川書店、2006年12月。ISBN 4-04-713888-6 
    • 長谷川裕一『機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人』 第3巻、角川書店、2007年12月。ISBN 978-4-04-715005-8 
  • プラモデル付属説明書
    • 『1/100 ガンダムF-90 増装ウェポン・バリエーション タイプA. D. S. 3点セット』バンダイ、1990年10月。 
    • 『1/100 ガンダムF90-Vタイプ(新型火器試験仕様)』バンダイ、1991年10月。 
    • 『1/100 ガンダムF90-Pタイプ(大気圏突入仕様)』バンダイ、1991年10月。 
    • 『1/100 ガンダムF90II-Lタイプ(長射程仕様)』バンダイ、1991年11月。 
    • 『1/100 F90Y クラスターガンダム』バンダイ、1993年3月。 
  • プラモデル付属冊子
    • 「モビルスーツハンドブック」『1/100 ネオガンダム』、バンダイ、1992年3月。 

関連項目