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'''チュクチ語'''('''チュコト語'''、ルオラベトラン語、チュクチャ語ともいう)は[[シベリア]]最東端の主に[[チュクチ半島]]に住む、[[2001年]]現在で約10,400人の[[チュクチ|チュクチ人]]が話す[[古シベリア諸語]]の一つ。
'''チュクチ語'''('''チュコト語'''、ルオラベトラン語、チュクチャ語ともいう)は[[シベリア]]最東端の主に[[チュクチ半島]]に住む、[[2001年]]現在で約10,400人の[[チュクチ|チュクチ人]]が話す[[古シベリア諸語]]の一つ。
[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の Red Book に[[危機に瀕する言語]]として記載されている。
[[国際連合教育科学文化機関|ユネスコ]]の Red Book に[[危機に瀕する言語]]として記載されている。



2021年5月13日 (木) 02:30時点における版

チュクチ語
Ԓыгъоравэтԓьэн йиԓыйиԓ
(lyg"oravetl'an jiljil)
話される国 ロシアの旗 ロシア
地域 チュクチ自治管区
話者数 7742人(2002年
言語系統
言語コード
ISO 639-2 mis
ISO 639-3 ckt
消滅危険度評価
Severely endangered (Moseley 2010)
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チュクチ語チュコト語、ルオラベトラン語、チュクチャ語ともいう)はシベリア最東端の主にチュクチ半島に住む、2001年現在で約10,400人のチュクチ人が話す古シベリア諸語の一つ。 ユネスコの Red Book に危機に瀕する言語として記載されている。

コリャーク語(またはコリヤーク語:話者は2001年時点で約5200人とチュクチ語の半数)に近縁な言語で、これに加えアリュートル語ケレク語およびイテリメン語と共にチュクチ・カムチャツカ語族を形成する(ただし最後のイテリメン語については別系統であるとの論議もある)。

チュクチとコリャークはトナカイの群れに基づく経済で文化ユニットを形成しており、ともにロシア連邦内で自治区を持っている。ロシア語Chukchi はチュクチ語で「豊富なトナカイ」を意味する Chauchu から来ている。

表記にはロシアで用いられるキリル文字に「 Ӄ」「ӄ」 と「 Ӈ」「ӈ」の2文字及び記号「ʼ」を加えたものが使用されている。また、特定の子音の発音が男女で異なり、 「r」や 「rk」を男性は そのまま「r」「rk」と発音するが、 女性は 「ts」と発音し、例えば セイウチ を意味する単語を、男性は「rərkə」、女性は「tsətsə」と発音する。

かつては北東シベリアにおける中心的な言語であり、周辺の各民族の媒介語としても使用されたが、ロシア人の入植・流入によって徐々に勢力を弱め、特に1950年代以降の出稼ぎロシア人の大量流入によってロシア語の母語化傾向が加速した。2000年代初頭では、若い人で流暢なチュクチ語を話せる者は少ないとされ、これは周辺の各少数言語と共通した状況である。

外部リンク