「風越山 (上松町)」の版間の差分
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'''風越山'''(かざこしやま)は、[[木曽山脈]](中央アルプス)の[[宝剣岳]]から[[三沢岳|三ノ沢岳]]を経て西に延びた独標尾根上にある[[標高]]1,699[[メートル|m]]の[[山]]。山体すべてが[[長野県]][[木曽郡]][[上松町]]に属し、山頂には二等[[三角点]]がある。 |
2021年5月13日 (木) 23:31時点における版
風越山 | |
---|---|
麓の吉野から望む風越山 | |
標高 | 1,698.5 m |
所在地 |
日本 長野県木曽郡上松町 |
位置 | 北緯35度46分4秒 東経137度44分23秒 / 北緯35.76778度 東経137.73972度座標: 北緯35度46分4秒 東経137度44分23秒 / 北緯35.76778度 東経137.73972度 |
山系 | 木曽山脈 |
風越山の位置 | |
プロジェクト 山 |
風越山(かざこしやま)は、木曽山脈(中央アルプス)の宝剣岳から三ノ沢岳を経て西に延びた独標尾根上にある標高1,699mの山。山体すべてが長野県木曽郡上松町に属し、山頂には二等三角点がある。
概要
山頂付近は樹木帯で展望がないが、山頂から南東140m程の位置に展望台があり、木曽駒ヶ岳、宝剣岳、三ノ沢岳などの展望が得られる。宝剣岳から西に一直線に木曽川の支流の滑川が流れており、ちょうど延長上に風越山が位置している。以前は南西斜面で秣(まぐさ)取りと春に山焼きが行われていたが、木曽馬が少なくなったことにより1970年代に衰退した[1][2]。
東海地方などからの日帰り登山として人気も高い。里山登山愛好者の間では、南木曽岳・風越山・糸瀬山の3山を木曽三山と呼んでいる[3]。
かつては山麓の地域で酪農が営まれており、牧草を刈る斜面として一面の草地であったことから、草原を風が吹き渡る風景が木曽八景のひとつ「風越の晴嵐(あるいは青嵐)」として数えられている。
また木曽山脈西縁断層帯の一部に位置し、過去に西側斜面の山体が崩壊し、ケルンバット群を形成している地質的特徴を持つ。
登山道
2本の登山道がある[2][3]。西側の山麓には木曽古道がある[4]。
- 吉野コース - 西山麓の鷹鳥屋登山口から登るコース。カヤト境からは、間近に上松町の街並みと、御嶽山を望むことができる。
- 滑川コース - 木曽駒ヶ岳登山道上松Aコースの途中から滑川を渡り登り始めるコース。滑川は水量が多く渡渉が困難な場合があり、利用者は少ない。
周辺の山
木曽山脈(中央アルプス)の前衛の山で、木曽川水系の滑川及び萩原沢の支流の源流の山である。
山容 | 山名 | 標高 (m) |
三角点 等級 |
風越山との 距離(km) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|
御嶽山 | 3,067 | 一等 (3,063.41m) |
27.2 | 日本百名山 | |
宝剣岳 | 2,931 | 6.5 | |||
木曽駒ヶ岳 | 2,955.95 | 一等 | 6.3 | 日本百名山 | |
木曽前岳 | 2,826 | 5.6 | |||
麦草岳 | 2,733[5] | 5.4 | |||
三ノ沢岳 | 2,846.48 | 三等 | 4.9 | ||
風越山 | 1,698.50 | 二等[6] | 0 | ||
糸瀬山 | 1,866.55 | 二等 | 6.6 |
風越山からの眺望
ウィキメディア・コモンズには、風越山からの眺望に関するカテゴリがあります。
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御嶽山と山麓の上松町
脚注
- ^ 『日本の山1000』山と渓谷社、1992年、ISBN 4-635-09025-6
- ^ a b 『アルペンガイド 中央アルプス』山と渓谷社、2000年、ISBN 4-635-01320-0
- ^ a b 『長野県中信・南信日帰りの山』章文館、2006年、ISBN 4-901-74205-1
- ^ 『(改訂新版) 名古屋周辺の山』山と渓谷社、2010年、ISBN 978-4-635-18017-7
- ^ 日本の主な山岳標高(国土地理院)
- ^ “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2016年11月19日閲覧。
関連図書
- 『山と高原地図 木曽駒・空木岳 中央アルプス2010』昭文社、ISBN 978-4-398-75720-3
- 『新・分県登山ガイド(改訂版) 長野県の山』山と渓谷社、ISBN 978-4-635-02365-8
- 『東海・北陸の200秀山 下(東海・信州編)』中日新聞社、ISBN 978-4-8062-0599-9
- 『中央アルプスの山旅 地形・地質観察ガイド』飯田市美術博物館
関連項目
- 木曽山脈(中央アルプス)
- 上松町
- その他の風越山 (曖昧さ回避)