「エムツー (ゲーム会社)」の版間の差分
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2021年5月20日 (木) 23:44時点における版
種類 | 有限会社 |
---|---|
本社所在地 |
日本 〒270-1143 千葉県我孫子市天王台2-9-2 2/3F |
設立 | 1991年8月8日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 8040002092421 |
事業内容 |
各種コンソール / PC / 携帯端末向けゲームソフトウェアの企画 / 開発。 ゲームソフトウェア用ライブラリ / ツールの開発及びライセンス。 |
代表者 | 代表取締役社長 堀井直樹 |
資本金 | 348万円 |
従業員数 | 30名 |
外部リンク | http://www.mtwo.co.jp/ |
有限会社エムツー(M2 Co.,Ltd.)は、千葉県我孫子市に本社を置く日本のコンピュータゲームソフトウェア制作会社である。なお社名は設立当時の会社法がアルファベットでの登記を認めていなかったため「エムツー」が正式なものとなっている[1]。本項でも基本的に「エムツー」と表記する。
かつて日本に存在していたゲームメーカー・コンパイルが遺した知的財産のうち、『武者アレスタ』を除く『アレスタシリーズ』の版権を保有する。
2016年にパブリッシャー化を発表、過去のアーケードSTGタイトルを主軸とした「M2ショットトリガーズ」シリーズを自社よりリリースしている。
概要
経営理念として、「面白さ至上主義」を掲げ、テレビゲーム制作を通じて「面白いとは何か?」を追求し、変化を続ける世の中で娯楽という形で人々の生活を豊かにする事を目指すとしている[2][3]。
もともとエムツーは活動を開始した1993年に移植開発をしたMD版『ガントレット』から、いわゆる「レトロゲーム」の「移植」を現在に至るまで連綿と続けている。ここで言う「移植」とは「オリジナルハード用のゲームプログラムを他機種でネイティブに動く形にリプログラミングし直す技術」を端的に表現したものだが、近年はそれらとは異なるエミュレーション技術を駆使した移植作品も多くなっている。これまでに手掛けた移植作は日本のメジャーゲームメーカー製のものが多いが、特にセガのゲームタイトル移植についてはPS2の「セガエイジス2500シリーズ」(後半)に始まり、ニンテンドー3DSの『セガ3D復刻プロジェクト』・Nintendo Switch版『SEGA AGES』といった同社の復刻シリーズに長きに渡って担当し、深い繋がりを持っている他、2019年にセガゲームス(当時)が直接リリースした復刻系ゲーム機・メガドライブ ミニにプリインストールされるメガドライブ用ゲーム42作品(+α)の移植を全て担当している。
セガ以外では、コナミ系作品(『ツインビー ポータブル』・『沙羅曼蛇 ポータブル』・『コナミ アーケード コレクション』・『PCエンジン mini』)、ナムコ系作品(『ナムコミュージアムDS』)、タイトー作品(『ダライアス コズミックコレクション』)などの移植タイトルに関わっている。
また、PS2『ファンタジーゾーン コンプリートコレクション』収録の『SYSTEM16版ファンタジーゾーンII』などの移植の枠に留まらないアレンジタイトルや『グラディウス リバース』『魂斗羅ReBirth』『ドラキュラ伝説 ReBirth』といったリメイクタイトルなども手掛ける。
開発タイトルは移植作が多くを占めるが、『デ・ジ・キャラット でじこミュニケーション』など少数ながら非移植系タイトルの開発も手掛けており、2013年には初の自社オリジナルIPタイトルとして『アホ毛ちゃんばら』をリリースした。
開発ライブラリがマルチプラットホームであることを利用し、ゲーム機向けのタイトルでありながら、エミュレーションによらないWindowsネイティブなコードでの体験版を公開[4]したこともある。
また、マルチプラットフォーム対応のアニメーション技術『E-mote』(エモート)を開発[5]。他社製品での導入事例も存在する[6]。2019年には「E-mote」を使い、オリジナルのノベルゲーム『Tokyo School Life』をNintendo SwitchとPC(Steam)にてリリースした。
沿革
- 1991年(平成3年)8月 - 創業。千葉県我孫子市青山台にて活動開始。
- 1993年(平成5年)9月 - ゲームセンターで知り合った縁の集まりで、勝手にX68000に移植していたアーケードタイトル「ガントレット」をTENGEN/ATARI GAMESに持ち込み、これをベースにメガドライブへ移植、同機用ソフトとして発売される。
- 1998年(平成10年)9月 - 人員を集め、企業体としての活動を本格的に開始。
- 2013年(平成25年)
- 1月 - 本社を千葉県我孫子市天王台に移転。
- 3月 - 2Dイラストを3Dのように動かせる「超・立体技術E-mote」のライセンス提供を開始。
- 2016年(平成28年)
- 9月 - パブリッシャー化を表明。
- 12月 - 自社パブリッシングタイトル第1弾「M2 shot Triggers」(エムツーショットトリガーズ)シリーズとして『バトルガレッガ Rev.2016』(PS4、翌2017年9月にXbox One)をリリース。
主な所属者
現在
- 堀井直樹 - 代表取締役
- 南向春風 - イラストレーター、Flashムービー作家。2011年にニトロプラスのエイプリルフール企画動画(魔法少女まどか☆マギカのパロディ)を手掛ける。
- 井内ひろし - CGデザイナー、ゲームディレクター。元トレジャー、グレフでレイディアントシルバーガン、斑鳩などを手掛けた。M2では3D アフターバーナーII スペシャルモードのディレクションを担当。新作シューティングゲーム『ウブスナ UBUSUNA』を開発予定。2013年にグレフよりM2へ移籍。
- 内藤時浩 - プログラマー。元T&E SOFTでハイドライドシリーズなどを手掛けた[7]。
- 新宮佳浩 - プログラマー。M2ではアホ毛ちゃんばらを担当。
旧所属者・物故者
- 並木学 - ゲームミュージック作曲家。M2作品ではオリジナル楽曲の作曲、リメイク作品の楽曲編曲、移植時のサウンド解析作業などを手掛ける。2012年にベイシスケイプよりM2に移籍。2017年1月に退職しフリーランスとなる。
- 齊藤彰良 - ソフトシンセ環境「SCM」作者。ソフト音源ドライバ「SCM3LT」やFM音源エミュレーションライブラリ、編曲などを手掛けた。2016年2月16日に死去[8]。
関わりの深い人物
- 奥成洋輔 - セガエイジス2500シリーズ・セガ3D復刻プロジェクトプロデューサー、Nintendo Switch版「SEGA AGES」シリーズ シニアプロデューサー。
- 豊島隆志 - セガエイジス2500シリーズの一部の音源エミュレーションを担当)[9]他。
作品
移植作品
※詳細は該当リンクとM2公式サイトを参照。
プラットフォーム | タイトル | 備考 |
---|---|---|
MD | ガントレット | |
ダライアス エクストラバージョン | メガドラミニに収録した物のアッパー版。セガ側の都合上、メガドライブ用ではなく「MD用」となっている。 | |
DC / Windows | サクラ大戦 | |
PS2 | オレたちゲーセン族(イー・アル・カンフー) | |
PSP | ツインビー ポータブル | |
沙羅曼蛇 ポータブル | ||
DS | コナミ アーケード コレクション | |
ナムコミュージアムDS | ||
PS2 | セガエイジス2500シリーズ Vol.20 スペースハリアーII~スペースハリアー コンプリートコレクション~ |
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セガエイジス2500シリーズ Vol.21 SDI&カルテット |
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セガエイジス2500シリーズ Vol.24 ラストブロンクス -東京番外地- |
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セガエイジス2500シリーズ Vol.25 ガンスターヒーローズ ~トレジャーボックス~ |
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セガエイジス2500シリーズ Vol.28 テトリスコレクション |
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セガエイジス2500シリーズ Vol.29 モンスターワールド コンプリートコレクション |
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セガエイジス2500シリーズ Vol.30 ギャラクシーフォースII スペシャルエクステンデッドエディション |
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セガエイジス2500シリーズ Vol.31 電脳戦機バーチャロン |
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セガエイジス2500シリーズ Vol.32 ファンタシースター コンプリートコレクション |
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セガエイジス2500シリーズ Vol.33 ファンタジーゾーン コンプリートコレクション |
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初代セガラリーチャンピオンシップ | 『セガラリー2006』の初回限定版に付属していた物 | |
Xbox 360 | オトメディウスG(ゴージャス!) | |
虫姫さま ふたりVer1.5 | ||
3DS | SDヒーロー総決戦 倒せ!悪の軍団 | 『ロストヒーローズ』封入特典 |
PS3 / Xbox 360 | セガエイジスオンライン (ベア・ナックルコレクション、ゴールデンアックスコレクション モンスターワールドコレクション、セガクラシックコレクション トージャム&アールコレクション) |
|
カプコン アーケード キャビネット | ゴッチテクノロジーと共同 | |
PS3 / PS Vita | スペランカーコレクション | |
PS Vita | SF特攻空母ベルーガ 16ビット版 | 『龍が如く0 基本無料アプリ for PlayStation Vita』内でプレイできるミニゲーム |
Xbox One | STEINS;GATE 0 | |
Switch | 聖剣伝説コレクション | |
SEGA AGESシリーズ(全19作品) | ||
スペースインベーダー インヴィンシブルコレクション | ||
ナムコットコレクション | ||
FC版スーパー桃太郎電鉄 | ファミコン版『スーパー桃太郎電鉄』を移植したダウンロードタイトルで、桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜の早期購入特典。 | |
PS4 / Switch | ダライアス コズミックコレクション | |
ダライアス コズミックリベレーション | 『GダライアスHD』・『GダライアスVer.2』のみ | |
PS4 / Xbox One / Steam | NAMCO MUSEUM ARCHIVES | |
PS4 / Switch Xbox One / Steam |
ロックマンX アニバーサリー コレクション | |
メガドライブ ミニ | 日本版・東アジア版・欧州版・北米版に収録された全作品の移植を担当。 | |
ゲームギアミクロ | 収録された全作品の移植を担当。 | |
PCエンジン mini | 日本版・TurboGrafx-16 mini(北米版) PC Engine CoreGrafx mini(欧州版)に収録された全作品の移植を担当。 | |
Steam | Getsu Fuma Den: Undying Moon | 月風魔伝のファミコン版(アーリーアクセス) |
オリジナル作品
プラットフォーム | タイトル | 発売元 |
---|---|---|
Wii | グラディウス リバース | コナミデジタルエンタテインメント |
魂斗羅ReBirth | ||
ドラキュラ伝説 ReBirth | ||
iOS / Android | アホ毛ちゃんばら | エムツー |
3DS | 魔神少女 エピソード3 -勇者と愚者- | フライハイワークス |
アーケード | 戦刃アレスタ | エムツー |
パブリッシャー作品
- M2ショットトリガーズシリーズ
プラットフォーム | タイトル | 備考 |
---|---|---|
PS4 | バトルガレッガ Rev.2016 | |
弾銃フィーバロン | ||
魔法大作戦 | ||
ケツイ Deathtiny ~絆地獄たち~ | ||
PS4 / Switch | エスプレイドΨ | |
アレスタコレクション | ゲームギアミクロ限定版の「ホワイト」にも収録。 | |
GG | GGアレスタ3 | アレスタコレクション内収録、実ROMは未発売。 |
以下はプラットフォーム未発表。
- 究極タイガー
- 達人王
- 飛翔鮫
- アウトゾーン
- フィーバロン学園(仮) - 『弾銃フィーバロン』を元にしたオリジナル作品
- ザビガ
- B-WINGS
- メタルクラッシュ
- ラストミッション
- サイコニクス・オスカー
- アレスタブランチ(仮称)
関連項目
脚注
出典
外部リンク
シューティング祭り / エムツーショットトリガーズ 関連
- M2 Shot Triggers(エムツーショットトリガーズ)
- シューティング祭り(2008年8月30日 池袋イベントレポート)
- エムツーショットトリガーズ 弩感謝祭(2018年11月18日 秋葉原イベントレポート)
- ※ エムツーの略史に関する記述もアリ