「魔界村」の版間の差分
m Bot作業依頼: Apple関連記事の改名に伴うリンク修正依頼 (iOS (Apple)) - log |
m Bot作業依頼: Apple関連記事の改名に伴うリンク修正依頼(2) (iOS (Apple)) - log |
||
320行目: | 320行目: | ||
| Capcom Arcade |
| Capcom Arcade |
||
| {{vgrelease new|NA|2010-11-04}} |
| {{vgrelease new|NA|2010-11-04}} |
||
| [[iPhone]]<br />[[iPod touch]]<br />([[ |
| [[iPhone]]<br />[[iPod touch]]<br />([[iOS (Apple)|iOS]]) |
||
| カプコン |
| カプコン |
||
| カプコン |
| カプコン |
2021年5月23日 (日) 03:18時点における版
ジャンル | 横スクロールアクション |
---|---|
対応機種 |
アーケード (AC) 対応機種一覧
|
開発元 | カプコン |
運営元 |
カプコン タイトーアメリカ カプコン |
デザイナー | 藤原得郎 |
プログラマー | 有馬俊夫[1] |
音楽 | 森安也子 |
シリーズ | 魔界村シリーズ |
人数 | 1 - 2人(交互プレイ) |
メディア |
業務用基板 (320.54キロバイト) |
稼働時期 |
1985年9月19日 発売日一覧
|
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) PEGI:12 |
デバイス |
4方向レバー 2ボタン |
CPU | MC6809 (@ 1.5 MHz) |
サウンド |
Z80 (@ 3 MHz) YM2203 (@ 1.5 MHz)×2 |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 256×224ピクセル 60.00Hz パレット256色 |
『魔界村』(まかいむら、英題:Ghosts 'n Goblins)は、カプコンが1985年に稼働したアーケード用横スクロールアクションゲーム。キャッチコピーは「ようこそ いらっしゃい…」。
概要
4方向レバーと2ボタン(ジャンプと攻撃)で主人公の騎士アーサーを操り、さらわれたプリンセスを助け出すのが目的。プリンセスを助けるためには魔界の魔物を蹴散らし、魔将軍が守る6つの門を抜けて、大魔王を倒さねばならない[2]。
主人公アーサーは鎧を身につけているが、敵と接触するか攻撃を喰らうと鎧が弾け飛んでパンツ一丁の姿になり、その状態でさらに攻撃を喰らうと白骨化してミスとなる。鎧は一度の被弾で破損してしまうが、ステージによっては鎧が隠されている場所があり、特定地点を通過することで鎧が入ったつぼを出現させ再び鎧を着用することが可能となる[2]。各ステージは前半エリアと後半エリアに分かれており、各ステージ2分の制限時間は後半エリアに入るとリセットされ再カウントが始まる。ただし、終盤のステージ5・6は前半後半に分かれておらず、ミスをするとステージ冒頭からのやり直しとなる。制限時間がなくなった場合や、足場のない地点に落下した場合もミスとなる。
2周セットのループゲームとなっており[3]、真のエンディングは難易度が上がった2周目をクリアをしなければ見られない。シリーズを通して大変な高難易度で知られている作品である[3]。
最初に発売されたバージョンには、永久パターンを可能にするバグ[4]が存在したため、急遽これを修正した新バージョンが発売された。またその際に、ステージ6の一角獣の数が一つ減らされ、サタンの耐久力が弱くなっているなど難易度が若干下げられており、ドラゴンが倒さなくても消せてしまうなど、意図せず難易度を下げていたバグも修正されている。
ゲーム内容
システム
十字レバーとジャンプボタンによる移動とショットボタンによる投擲攻撃のシンプルな構成となっている。
ジャンプは飛距離及び軌道が一定で、ジャンプ中及び落下中の軌道修正は効かず、足場の先からジャンプせずにそのまま落ちた場合は常に垂直落下する仕様になっている。このため一般的なアクションゲームに比べてジャンプ動作がやや不自由だが、ジャンプ中に体の向きを変えることは可能。
武器
- 槍
- アーサーの初期装備[2]。形状はランス。最大3連射。前方にまっすぐ飛ぶスタンダードな武器である。
- 短剣
- 槍と同じく前方に飛んでいく武器。最大3連射。小さいので若干目標に当てにくいが、槍を上回る弾速を持ち[2]、段差のついたショットが可能。
- たいまつ
- 緩やかな放物線を描いて飛び、着弾すると爆発し炎をあげる[2]。最大2連射。
- 斧
- 放物線を描いて飛ぶ。敵を貫通する[2]。最大2連射。
- 十字架
- 槍や短剣と同じくまっすぐ飛んでいく。射程が非常に短いが、敵の吐く弾(大魔王が吐く火の玉以外)を相殺できる唯一の武器[2]。これを持っていないと大魔王と戦うことはできない(ステージ6終了時点で十字架を持っていない場合、ステージ5の始めに戻される)。最大2連射。
- 次回作以降と異なり入手に特定条件の絡まないドロップアイテム扱いであり、アイテムのツボから出現する。1周目の比較的早い段階で入手することが可能だが、入手には運が絡む。
- 日本国外版では宗教上の都合から盾に変更されている。
キャラクター
主人公側
- ナイト アーサー
- 主人公。王国に仕える騎士。後の作品では28歳と設定されている[5]。
- プリンセス
- 王国の姫君でアーサーの恋人。サタンに連れ去られる。本作では16歳[6]、『大魔界村』以降の作品では19歳と設定されている[5]。
- 本作ではスリーサイズは明記されてないが、作品によってはスリーサイズが明記されているのもある。『大魔界村』でのスリーサイズは、B83・W50・H89。『超魔界村』(1991年)でのスリーサイズは、B88・W58・H90。
- 当初の名前は「ギネヴィナ」[7]だが、『大魔界村』以降の作品では「プリンプリン」と名称変更。
雑魚キャラクター
- ゾンビ
- ステージ1、3に登場。生ける屍。土の中から3体ずつ現れる。
- グリーンモンスター
- ステージ1、2に登場。蛇に似た怪植物。移動はせず、定期的な間隔でアーサーめがけて弾を吐いてくる。
- レッドアリーマー
- 赤い色の中型悪魔。普段はじっとして動かないが、近付いたり、武器を当てると動きだし、猛スピードで空を飛び、体当たりと火の玉で攻撃する。空中にいることが多いため攻撃を当てるのは至難の業。逃げてもどこまでも追ってくる上、倒さずに放置しておくと白く光りさらにスピードアップする。ゲームの仕様上画面から消すと追って来なくなる上、体当たりの軌道はパターン化している。この点に着目した攻略法がゲーム雑誌の記事になったことがある[2]。
- 雑魚にも関わらず圧倒的な強さで序盤からプレイヤーを翻弄し続けたことでその印象も強く、後に彼を主人公にした外伝作品(後述)も出たほどである。
- フライングナイト
- ステージ1のみに登場する騎士の亡霊。不気味な音と共に上下ジグザグに空を飛んでくる。盾を装備しており、前からの攻撃は通用しない。
- ウッディピッグ
- ステージ1、3、5、6に登場。切り株を身にまとった豚の化身。突然現れ、左右に移動しながら上昇降下を繰り返し、時おりネギの形をした槍を、横や下方向に投げつける。
- ブルーキラー
- ステージ2、4、5に登場する青い色の小型悪魔。急に現れて直線的だが、不規則な動きで迫る。さらにステージ5では弾も発射してくる(1発のみ)。
- プチデビル
- ステージ2、3に登場する薄い紫色の小型悪魔。家の窓や地面の下などの地形から、けたたましい音とともに飛び出してきて体当たりしてくる。やり過ごしたりすると反転してくることもある。
- 青カラス
- ステージ1、2に登場。アーサーめがけて飛んでくる青いカラスで、ステージ1は墓石の上でじっとしているが、アーサーを見つけると蛇行するように飛んで突っ込んでくる。ステージ2では大男のいるマンションで大男とのダブル攻撃を強いられる。
- 赤カラス
- ステージ2のみにいる赤いカラス。武器が届かない高さの窓からアーサー目掛けて飛んでくるが、動きは直線的なので青カラスよりも対処しやすい。
- コウモリ
- ステージ3、5に出る生物。しゃがんでいれば避けられる。
- タワーモンスター
- ステージ3のみに登場する二つの顔を持った岩形の怪物。白くなっているときはいっさい攻撃が通じない。顔を現すと弾を撃って来る。
- スケルトン
- ステージ5、6に登場。動く骸骨。普段は顔だけ地面に出ていて、アーサーが近づくと全身飛び出してピョンピョンはねてくる。
- 大男
- ステージ2、5、6に登場。普段は左右にうろうろしているが、アーサーを見つけると突進してくる。またアーサーの真上に来たり、壁や床の切れ目を挟んで真横に来ると鉄球を投げて攻撃してくる。耐久力が高く、10発攻撃しないと倒せない。鉄球はジャンプするか、アーサーがしゃがんだ状態で十字架を撃たないと防げない。
- マジシャン
- ステージ1、3に登場。鳥の仮面を被って翼の形をしたマントを羽織った魔術師。墓石や岩を武器で撃ちまくると出てくる。マントを広げると同時に魔法を放ち、姿を消す。魔法を食らうとアーサーは一定時間蛙にされてしまう。マントを開いた一瞬を攻撃すれば倒せる。彼は魔族とは違う特別な存在であるという。
ボスキャラクター
- 一角獣
- ステージ1、2のボス(ステージ2とアーケード版旧バージョン6面は2匹登場)。単眼一角の巨人。ステージ6では雑魚として登場する。歩きとジャンプを繰り返しながら、弾を撃ってくる。巨体の割りにスピードが速く、大ジャンプで回り込んでくることがある。10発の攻撃で倒せる。ファミコン版では十字架が効かなくなっている。
- ドラゴン
- ステージ3、4のボス。ステージ6では雑魚として登場する。空を飛びつつ、体当りと炎で攻撃する。胴体を攻撃すると縮んでいくが、頭に8発叩き込まないと倒せない。ファミコン版では槍ではダメージを与えられない[2]。
- サタン
- ステージ5、6のボス(ステージ6は2匹登場)。赤い色の大型悪魔。空を飛びつつ、体当りと弾で攻撃。翼を開いて羽ばたいている時にしか攻撃が通用しない。6発の攻撃で倒せる。ファミコン版では槍と斧が効かない[2]。
- 大魔王
- 最後のステージ7で一騎討ちする。左右に動きながら頭と腹の顔から火を吐く。腹に十字架を10発叩き込めば倒せる。普通に十字架を撃っても腹には当たらないので、多少のテクニックが必要となる。当初の名前は「ゴンディアス」[7][8]だったが、『大魔界村』以降の作品では「アスタロト」と名称変更された。
移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 魔界村 Ghosts 'n Goblins Ghosts 'n Goblins |
1986年6月13日 1986年11月 1989年3月23日 |
ファミリーコンピュータ | マイクロニクス | カプコン | 1メガビットロムカセット[9] | CAP-MK NES-GG-USA NES-GG-EUR |
- | |
2 | Ghosts 'n Goblins | 1986年 1986年 |
Amstrad CPC コモドール16 コモドール64 ZX Spectrum |
Elite Systems | Elite Systems | フロッピーディスク | - | - | 北米ではコモドール64版のみ発売 |
3 | 魔界村 | 1987年7月 |
PC-8801 FM-7 |
アスキー | アスキー | フロッピーディスク | - | - | |
4 | Ghosts 'n Goblins | 1987年 |
PC/AT互換機 | カプコン | カプコンUSA | フロッピーディスク | - | - | |
5 | Ghosts 'n Goblins | 1990年 |
Amiga Atari ST PC/AT互換機 |
Elite Systems | Elite Systems | フロッピーディスク | - | - | |
6 | カプコンジェネレーション 第2集 魔界と騎士 Capcom Generations 2 Chronicles of Arthur |
1998年9月23日 1999年9月3日 |
PlayStation セガサターン |
カプコン | カプコン | CD-ROM | PS: SLPS-01585 SLES-11881 SS:T-1233G |
- | セガサターン版は日本のみ発売 |
7 | 魔界村 for WonderSwan | 1999年7月22日 |
ワンダースワン | カプコン | バンダイ | ロムカセット | - | - | |
8 | Ghosts'n Goblins | 2000年1月 2001年8月24日 |
ゲームボーイカラー | カプコン | カプコン | ロムカセット | DMG-AG9E-USA DMG-AG9P-EUR |
- | |
9 | ファミコンミニ18 魔界村 | 2004年5月21日 |
ゲームボーイアドバンス | カプコン | 任天堂 | ロムカセット | AGB-FMKJ-JPN | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
10 | 魔界村 | 2004年12月1日[10] |
BREW対応端末 (EZアプリ) |
カプコン | カプコン | ダウンロード (クラブ☆カプコン) |
- | - | |
11 | カプコン クラシックス コレクション | 2005年9月27日 2005年11月18日 2006年3月2日 |
PlayStation 2 Xbox |
カプコン | カプコン | DVD-ROM | PS2: SLUS-21316 SLES-53661 SLPM-66317 |
- | Xbox版は日本国外でのみ発売 |
12 | カプコン クラシックス コレクション Capcom Classics Collection Reloaded Capcom Classics Collection Reloaded |
2006年9月7日 2006年10月24日 2006年11月10日 |
PlayStation Portable | カプコン | カプコン | UMD | ULJM-05104 ULUS-10134 ULES-00377 |
- | |
13 | 魔界村 Ghosts'n Goblins Ghosts'n Goblins |
2007年11月20日[11] 2007年12月10日[12] 2008年10月31日[12] |
Wii | カプコン | カプコン | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
FDGJ FDGE FBHE |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
14 | Capcom Arcade | 2010年11月4日 |
iPhone iPod touch (iOS) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | |
15 | 魔界村 Ghosts'n Goblins Ghosts'n Goblins |
2010年11月16日 2011年1月7日 2011年1月10日 |
Wii | カプコン | カプコン | ダウンロード (バーチャルコンソールアーケード) |
- | - | アーケード版の移植 |
16 | Ghosts'n Goblins Ghosts'n Goblins 魔界村 |
2012年10月25日[13] 2013年1月3日[13] 2013年2月13日[14] |
ニンテンドー3DS | カプコン | カプコン | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
TA4E TA4P TA4J |
- | ファミリーコンピュータ版の移植 |
17 | カプコンアーケードキャビネット | 2013年2月19日 2013年2月20日 2013年3月4日 |
PlayStation 3 (PlayStation Network) |
カプコン | カプコン | ダウンロード | NPJB-00210 |
- | アーケード版の移植 |
18 | カプコンアーケードキャビネット | 2013年2月20日 2013年2月20日 2013年3月5日 |
Windows | カプコン | カプコン | ダウンロード | - | - | アーケード版の移植 |
19 | 魔界村 Ghosts'n Goblins Ghosts'n Goblins |
2013年5月30日[15] 2013年5月30日 2013年7月3日[16] |
Wii U | カプコン | カプコン | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
FBHE FBHP FBHJ |
- | ファミリーコンピュータ版の移植
|
20 | 魔界村 | 2016年11月10日 2016年11月11日 2016年11月11日 |
ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ |
任天堂 | 任天堂 | 内蔵ゲーム | - | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
21 | ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online |
2018年9月19日 2018年9月19日 |
Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード | - | - | ファミリーコンピュータ版の移植 |
22 | カプコンアーケードスタジアム Capcom Arcade Stadium Capcom Arcade Stadium |
2021年2月18日 2021年2月18日 2021年2月18日 |
Nintendo Switch | カプコン | ダウンロード | - | - | アーケード版の移植 |
- ファミリーコンピュータ版
- アーケード版と違いループゲームではなく、2周クリアのエンディング後はゲームオーバーとなる。ただし、2周クリアでタイトル画面に戻ったときにコンティニューのコマンドを使うと、2周目よりさらに難易度の高い状態でゲームが開始する。
- ボス敵に武器の耐性が施されている(一角獣は十字架、ドラゴンには槍、サタンには槍と斧が通用しない)。
- 後にファミコンミニシリーズ第2弾のひとつとして、ゲームボーイアドバンスで発売された。2007年11月20日からはWiiのバーチャルコンソール、2013年2月13日からはニンテンドー3DSのバーチャルコンソール、同年7月3日からはWii Uのバーチャルコンソールでも配信されているほか、2016年11月10日発売のニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータに内蔵され、Nintendo Switch Online加入者向けのソフト『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』に収録されている。ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Onlineでは2019年1月16日に『魔界村 大魔神まであと少しバージョン』という特別版も配信されている。
- PC-8801、FM-7版
- アスキーより発売されている。
- ゲームボーイカラー版
- 日本国外でのみ発売されている。
- PlayStation、セガサターン版
- 『カプコンジェネレーション第2集 〜魔界と騎士〜』に『大魔界村』、『超魔界村』とともに収録された。さらにPlayStation版は2005年3月30日に『カプコン レトロゲーム コレクション Vol.2』(攻略本とのセット)で再発売された。
- PlayStation 2、PlayStation Portable版
- PlayStation 2用ソフト『カプコン クラシックス コレクション』およびPlayStation Portable用ソフト『カプコン クラシックス コレクション』にも『魔界村』、『大魔界村』、『超魔界村』が収録されている(後者には『極魔界村』のPVも収録されている)。
- Wii(バーチャルコンソールアーケード)版
- アーケード後期版(改訂版)を再現したものになっている[17]。
- iPhone版
- アプリ『カプコンアーケード』がバージョンアップに伴い、アーケード版の移植版が追加収録されている。
- PlayStation 3、Xbox 360版
- 『カプコンアーケードキャビネット』の追加コンテンツ『1985-Iパック』の一つとして、アーケード版の『魔界村』が有料配信された。
- Nintendo Switch版『カプコンアーケードスタジアム』
- 追加タイトルの30本パックを購入すると特典として付属。追加タイトルの中では唯一、単独で購入も可能(その他は10タイトルずつのセット販売)。2021年2月18日の配信開始から同月25日までは、最新作『帰ってきた魔界村』のプロモーションとして無料での配信が行われていた。
開発
本作のゲーム・デザインを手がけた藤原得郎によると、本作は『戦場の狼』(1985年)と同時進行で開発が進められていたという[18]。本作のホラーテイストに関しては、漫画や遊園地などに影響された部分が大きく、藤原は『デビルマン』(1972年 - 1973年)の影響が強いが、その他いろいろなものがミックスされているとも語っている[18]。
藤原は『戦場の狼』よりも本作の開発の方が楽しかったと語っているが、開発後に相当な疲労が溜まるためすぐに続編を作る気にはならないとも語っている[18]。
また、アーケード版に関してはロケテストを実施し、意図した場面でプレイヤーが苦戦していない事が分かると、すぐに会社に戻り修正を行っていたという[18]。
その他、本作に登場する「レッドアリーマー」の名前はプログラムを担当していた有馬俊夫[1]の名前から来ており、初めに絵が完成していたが、キャラクターが有馬に似ていたことからいつの間にか開発部内で「レッドアリーマー」と呼ばれるようになったという[18]。
スタッフ
- アーケード版
- ファミリーコンピュータ版
- 企画:HASSE(はせがわかずお)、FUJI(藤原得郎)
- 音楽:HAL(藤田晴美)、WOOD(森安也子)
- デザイン:BLACK(黒川雅彦)、HASSE(はせがわかずお)
- プログラム:KAZZO(八木一夫)
評価
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ||||||||||||||||||||||||||||||||
|
- アーケード版
- 1998年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われたゲーメスト読者の人気投票によるゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、「カプコンの名を一躍知らしめた、高難度横スクロールジャンプアクションゲームである」、「強烈なのが、1面からゾンビが襲ってくる世界観のインパクトである。パステル調のコミカルアクションを見慣れていたプレイヤーに、強烈なインパクトを与えた」、「これだけ難しいのに楽しめるのは、世界観・目的意識がはっきりしていて、1歩1歩敵を突破していく感覚を選べるところにある。また、敵のアルゴリズムがよくできているところも大きい。レッドアリーマーが、ヤリ・ナイフなどの攻撃をジャンプでかわすのは衝撃的であった」と紹介されている[37]。
- ファミリーコンピュータ版
ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り20.19点(満30点)[9][38]。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では、「魔界村の入り口であるステージ1は墓場で、すでにそこからこのゲームの雰囲気が感じられる。常に暗〜いイメージが漂っているのだ」と紹介されている[9]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 2.93 | 3.85 | 3.50 | 3.65 | 3.07 | 3.19 | 20.19 |
シリーズ作品
シリーズ全世界累計販売本数は2008年6月時点で430万本[1]。
続編
- 大魔界村(アーケード、メガドライブ、PCエンジンスーパーグラフィックス、X68000)
- 超魔界村(スーパーファミコン)
- 超魔界村R(ゲームボーイアドバンス)
- 極魔界村(PlayStation Portable)
- 極魔界村 改(PlayStation Portable)
- 魔界村騎士列伝(携帯アプリ、iPhone / iPod touch)
- 魔界村騎士列伝II(携帯アプリ、iPhone / iPod touch)
- 帰ってきた 魔界村(Nintendo Switch)
- 開発中止になった作品
- 魔界村64(Ghosts‘n Goblins 64、NINTENDO64)- 1997年にNINTENDO64用のゲームソフトとして開発予定されていた『魔界村』の3Dアクションゲーム。
- Ghouls & Ghosts Online - 2003年にGDCで発表されていた『大魔界村』の3Dタイプのオンラインゲーム[39]。
関連作品
- レッドアリーマーシリーズ
- レッドアリーマー 魔界村外伝(ゲームボーイ)- 敵キャラクターである「レッドアリーマー」を主役にした作品。
- レッドアリーマーII(ファミリーコンピュータ)
- 魔界村外伝 THE DEMON DARKNESS(ゲームボーイ) - 『レッドアリーマーII』に追加要素を加えた移植版。
- デモンズブレイゾン 魔界村 紋章編(スーパーファミコン)
- 派生作品
- アーサーとアスタロトの謎魔界村(セガサターン、PlayStation)
- 魔界村 for WonderSwan(ワンダースワン) - 1999年7月22日にバンダイから発売。『魔界村』をベースにしているがストーリーが一新され『大魔界村』や『超魔界村』の武器や敵キャラクターが登場するほか、水中ステージや縦長ステージ、TIPSなど新しい要素が加わっている。
- EL-SPIRITS レトロシリーズ 魔界村(電子ゲーム) - 2005年11月27日にエポック社から発売。電子ゲームながらエンディングがあり、スコアを最上限にして魔王を倒すと真のエンディングとなる。
- マキシモ(PlayStation 2)
- 魔界英雄記マキシモ - シリーズ2作目。
- マキシモ3 - シリーズ3作目として開発されていたがキャンセルされた[40]。
- 撃魔界村(メダルゲーム)
- 小魔界村(携帯アプリ)- 読み方は「コマカイムラ」。アーサーが降ってくるドクロを避けながらドル袋を拾っていくミニゲーム。
- パズル魔界村、パズル魔界村リベンジ、パズル魔界村ファイナル(携帯アプリ)- ケータイカプコンよりダウンロードできるミニゲーム。
- 外部出演
- 魔界島 七つの島大冒険(ファミリーコンピュータ)- アーサーや一部の敵キャラクターが登場。最終ボスがレッドアリーマー。
- ブラックドラゴン(アーケード) - レッドアリーマーが登場する。
- アドベンチャークイズ カプコンワールド(アーケード、PCエンジン) - レッドアリーマーがクイズ出題者として登場する。
- カプコンクイズ ハテナ?の大冒険(ゲームボーイ) - シールダーとレッドアリーマーがクイズ出題者として登場する。
- MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES(アーケード、ドリームキャスト、PlayStation)- スペシャルパートナーとしてアーサーが登場。アーサーの声優は高木渉。
- SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズシリーズ(ネオジオポケット)
- 頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM(ネオジオポケット)- 『魔界村』をモチーフとしたミニゲームがある。
- ガンスパイク(アーケード、ドリームキャスト)- プレイヤーキャラクターとして「キング・アーサー」が登場する。
- SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS(アーケード、ネオジオ、PlayStation 2)- 一定の条件を満たすとレッドアリーマーが隠しボスとして出現。
- NAMCO x CAPCOM(PlayStation 2)- アーサーや一部の敵キャラクターが登場。アーサーの声優は立木文彦。
- WE LOVE GOLF!(Wii)- 一定の条件を満たすとカルロスのコスチュームとして登場する。
- タツノコ VS. CAPCOM(Wii)- 灰燼の蒼鬼のエンディングで蒼鬼一行が魔界村に来てしまい、アーサーとアスタロトが登場する。
- MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds(PS3、Xbox 360) - アーサーがプレイヤーキャラクターとして登場。日本語の声優は稲田徹。
- ULIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3(PS3、Xbox 360) - アーサーに加え、レッドアリーマーもプレイヤーキャラクターとして登場。
- PROJECT X ZONE(ニンテンドー3DS) - アーサーや一部の敵キャラクターが登場。
- ストリートファイター×オールカプコン(スマートフォンアプリ) - 参戦タイトルに本シリーズがあり、アーサーやプリンセス、敵キャラクターが登場。
- オトレンジャー(スマートフォンアプリ) - スペシャルステージ「音魔界村」にアーサーや一部の敵キャラクターが登場。
- 百年戦記 ユーロ・ヒストリア - アーサーが英雄として登場。
- ストリートファイター バトルコンビネーション(スマートフォンアプリ) - アーサーとレッドアリーマーが登場。
- オムニバス集
- カプコンジェネレーション・第2集 〜魔界と騎士〜(セガサターン、PlayStation)
- ファミコンミニ 第2弾 魔界村(ゲームボーイアドバンス)
- カプコン レトロゲーム コレクション Vol.2(PlayStation)
- カプコン クラシックス コレクション(PlayStation 2、PlayStation Portable)
- カプコンアーケード(iPhone)
コラボイベント
『魔界村』30周年を記念して、2015年8月22日から10月12日まで「浅草花やしき」において期間限定コラボイベント「花魔界村」が開催された。オリジナルポストカードとオリジナルクリアファイルがもらえる「プリンセス救出スタンプラリー」の他、限定コラボフードや限定コラボグッズの販売などが行われた[41]。
雑記
- 『マル勝ファミコン』(角川書店)創刊号に掲載された「魔界村完全攻略マップ」がアーケード版(ファミリーコンピュータ版ステージ2で削られた建造物などの違いがある)をそのまま流用したことを『ファミリーコンピュータMagazine』(徳間書店)が誌面上で指摘し、しばらく両誌のつばぜり合いが続いた。
- 『魔界村』の続編として『大魔界村』よりも前に『魔界島』というファミリーコンピュータオリジナルの続編が作られる予定だったが、諸般の事情で発売中止になった(当時の『ファミコン通信』の「森下万里子の謎のゲーム未確認情報」のコーナーに記載あり)。その後は、同時期にアーケードタイトルからの移植として開発されていた『ひげ丸』(1984年)と企画が統合され、ひげ丸ゲームシステムを組み込んだオリジナルゲームの『魔界島 七つの島大冒険』(1987年)としてリリースされた。
- 「レッドアリーマー」というキャラクターの出生話には、当時カプコンの社員で『戦場の狼』のプログラマーだった有馬を元に作られたという逸話がある[42]。有馬は当時常に顔面を紅潮させて怒っていたことから、他のスタッフが当てつけにレッドアリーマーという、プレイヤーにとっていやらしいアルゴリズムを持つキャラクターを作ったという。
脚注
- ^ a b c Twitter /有馬俊夫
- ^ a b c d e f g h i j 『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピューターmagazine』(アンビット、2016年)p34 - p35
- ^ a b M.B.MOOK『懐かしファミコンパーフェクトガイド』29ページ
- ^ 「タイマー壊し」「タイマー破壊」と呼ばれ、時間切れになってミスした(白骨化した)タイミングでアーサーがマジシャンの魔法を受けると、蛙化によって白骨化がキャンセルされてミスが帳消しになるうえ、タイマーは0分0秒の状態から算術オーバーフローを起こして莫大な残り時間となってしまい、以降はタイマーがミスや中間地点到達でリセットされるまで時間切れが実質的に起きなくなるという内容であった。永久パターンも参照。
- ^ a b トクマインターメディアムック完全攻略本シリーズ『超魔界村完全攻略本』より。
- ^ 『月刊ゲーメスト』No.29より。
- ^ a b 『マイコンBASICマガジン』1985年10月号
- ^ 『月刊ゲーメスト』増刊「オールカプコン1991」などより。
- ^ a b c d 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、39頁。
- ^ 太田亮三 (2004年12月1日). “カプコン、BREW対応の「ロックマン」「魔界村」など配信” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2019年1月3日閲覧。
- ^ “VC 魔界村” (日本語). 任天堂ホームページ. 任天堂. 2019年1月3日閲覧。
- ^ a b “Ghosts 'N Goblins (2007) Wii release dates” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月3日閲覧。
- ^ a b “Ghosts 'N Goblins (2012) Wii release dates” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月3日閲覧。
- ^ “魔界村|ニンテンドー3DS” (日本語). 任天堂ホームページ. 任天堂. 2019年1月3日閲覧。
- ^ “Ghosts 'N Goblins (2013) Wii release dates” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2019年1月3日閲覧。
- ^ “魔界村|Wii U” (日本語). 任天堂ホームページ. 任天堂. 2019年1月3日閲覧。
- ^ Twitter / カプコン レトロゲーム担当
- ^ a b c d e 多根清史「『魔界村』を創った男」『CONTINUE』Vol.11、太田出版、2003年8月20日、116 - 136頁、ISBN 9784872337846。
- ^ Cook, Brad. “Ghosts 'n Goblins - Review”. Allgame. September 29, 2013閲覧。
- ^ Miller, Skyler. “Ghosts 'n Goblins -Review”. Allgame. September 29, 2013閲覧。
- ^ a b “Ghosts 'N Goblins for Game Boy Color (1999)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年3月26日閲覧。
- ^ “Archive - Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年10月24日閲覧。
- ^ a b c “Ghosts 'N Goblins for Commodore 64 (1986)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年3月26日閲覧。
- ^ “Archive - Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年10月24日閲覧。
- ^ a b “Ghosts 'N Goblins for Wii (2007)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年3月26日閲覧。
- ^ “Archive - Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年10月24日閲覧。
- ^ “Ghosts 'n'Goblins”. Ysrnry.co.uk. 2012年10月24日閲覧。
- ^ “Ghosts 'N Goblins for Amstrad CPC (1986)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年3月26日閲覧。
- ^ a b “Ghosts 'N Goblins for Atari ST (1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年3月26日閲覧。
- ^ “Archive - Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年10月24日閲覧。
- ^ “Archive - Magazine viewer”. World of Spectrum. 2012年10月24日閲覧。
- ^ “Zzap!64 100th Issue Pull-Out Special Page 5”. Zzap64.co.uk. 2012年10月24日閲覧。
- ^ a b c “Ghosts 'N Goblins for Amiga (1990)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年3月26日閲覧。
- ^ “Ghosts 'N Goblins for DOS (1987)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年3月26日閲覧。
- ^ “Ghosts 'N Goblins for NES (1986)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年3月26日閲覧。
- ^ a b 「最も愛されたゲームたち!! 読者が選んだベスト30」『ザ・ベストゲーム 月刊ゲーメスト7月号増刊』第6巻第7号、新声社、1991年7月1日、63頁、雑誌03660-7。
- ^ 「ザ・ベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、95頁、ISBN 9784881994290。
- ^ ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピューターmagazine(アンビット、2016年)6ページ
- ^ Ghouls & Ghosts Online[PS2 - Cancelled] - Unseen 64
- ^ Maximo 3[PS2 - Cancelled] - Unseen 64
- ^ “「魔界村」と“浅草花やしき”のコラボイベント「花魔界村」が8月22日から開催”. 4Gamer.net (2015年8月7日). 2020年5月4日閲覧。
- ^ ゲーム雑誌『ファミ通』および『CONTINUE』vol.11、『カプコンマガジンTGS2008特別号』などより。