「川島織物セルコン」の版間の差分
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旧川島織物の創業は古く、[[1843年]](天保14年)にまでさかのぼる。[[1910年]](明治43年)から室内装飾の分野に進出しており、明治、昭和の宮殿の内装を手掛けるなどしている名門である。また[[ニコライ2世]]が来日したおり皇家の紋章を贈られ[[ロマノフ王朝]]御用達になった。インテリア部門では[[カーテン]]のシェアが高く、またバーチカル[[ブラインド]]も同社の特色である。また、昔ながらの[[呉服]]や祭礼幕、和装の織機などを製造していることも特徴であり、[[祇園祭]]に使われる祭礼幕は同社の商品が多数使用されている。産業資材では自動車向けのカーシート表皮材で知られ、日本国内のシェアは約3割を占めている(自動車などのシート表皮材事業は2010年7月に[[トヨタ紡織]]・[[豊田通商]]グループとの合弁会社であるTBカワシマ株式会社へ継承)。2006年4月1日に神戸のインテリア企画製品会社「セルコン」と合併し、'''川島織物セルコン'''となった。なお、もともと両社はカーテンに強みを持っていたが、合併によってカーテンの売上高は約150億円、シェアトップに躍り出ることになった |
旧川島織物の創業は古く、[[1843年]](天保14年)にまでさかのぼる。[[1910年]](明治43年)から室内装飾の分野に進出しており、明治、昭和の宮殿の内装を手掛けるなどしている名門である。また[[ニコライ2世 (ロシア皇帝)|ニコライ2世]]が来日したおり皇家の紋章を贈られ[[ロマノフ王朝]]御用達になった。インテリア部門では[[カーテン]]のシェアが高く、またバーチカル[[ブラインド]]も同社の特色である。また、昔ながらの[[呉服]]や祭礼幕、和装の織機などを製造していることも特徴であり、[[祇園祭]]に使われる祭礼幕は同社の商品が多数使用されている。産業資材では自動車向けのカーシート表皮材で知られ、日本国内のシェアは約3割を占めている(自動車などのシート表皮材事業は2010年7月に[[トヨタ紡織]]・[[豊田通商]]グループとの合弁会社であるTBカワシマ株式会社へ継承)。2006年4月1日に神戸のインテリア企画製品会社「セルコン」と合併し、'''川島織物セルコン'''となった。なお、もともと両社はカーテンに強みを持っていたが、合併によってカーテンの売上高は約150億円、シェアトップに躍り出ることになった |
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2011年8月1日に株式会社[[LIXIL]]等を傘下に持つ株式会社住生活グループ(現・株式会社[[LIXILグループ]])の完全子会社となり、グループ入りしたが、2021年1月6日付で川島織物セルコンが実施した[[マネジメント・バイアウト|MBO]]により、LIXILグループから独立した<ref>[https://ssl4.eir-parts.net/doc/5938/tdnet/1908352/00.pdf 連結子会社(株式会社川島織物セルコン)の異動(株式譲渡)に関するお知らせ ]LIXILグループ 2020年11月24日</ref>。 |
2011年8月1日に株式会社[[LIXIL]]等を傘下に持つ株式会社住生活グループ(現・株式会社[[LIXILグループ]])の完全子会社となり、グループ入りしたが、2021年1月6日付で川島織物セルコンが実施した[[マネジメント・バイアウト|MBO]]により、LIXILグループから独立した<ref>[https://ssl4.eir-parts.net/doc/5938/tdnet/1908352/00.pdf 連結子会社(株式会社川島織物セルコン)の異動(株式譲渡)に関するお知らせ ]LIXILグループ 2020年11月24日</ref>。 |
2021年6月13日 (日) 09:58時点における版
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
略称 | 川島セルコン |
本社所在地 |
日本 〒601-1192 京都府京都市左京区静市市原町265 |
設立 | 1938年5月14日 |
業種 | 繊維製品 |
法人番号 | 5130001000056 |
事業内容 | 和装品(西陣織)・カーテン・自動車用ファブリック等の製造・販売 |
代表者 | 代表取締役社長 木村 弘一 |
資本金 | 93億81百万円 |
売上高 |
単独301億42百万円 (2016年3月期) |
純資産 |
単独130億46百万円 (2016年3月31日現在) |
総資産 |
単独240億7百万円 (2016年3月31日現在) |
従業員数 |
連結982名 (2019年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
外部リンク | https://www.kawashimaselkon.co.jp/ |
株式会社川島織物セルコン(かわしまおりものセルコン、Kawashima Selkon Textiles Co., Ltd.)は、主に呉服商から室内装飾に始まり、今日ではインテリア商品や内装材などを製造する繊維会社。本社は京都市左京区。前身は京都の名門インテリアメーカー「川島織物」と神戸のインテリアメーカー「セルコン」。
また、織物文化館を併設しており、染織品をはじめ、精緻で優美な帯や美術工芸織物、さらに日本で最初に室内装飾織物を手掛けた史資料が数多く所蔵されており、織物文化の歴史を知ることができる。
経緯
旧川島織物の創業は古く、1843年(天保14年)にまでさかのぼる。1910年(明治43年)から室内装飾の分野に進出しており、明治、昭和の宮殿の内装を手掛けるなどしている名門である。またニコライ2世が来日したおり皇家の紋章を贈られロマノフ王朝御用達になった。インテリア部門ではカーテンのシェアが高く、またバーチカルブラインドも同社の特色である。また、昔ながらの呉服や祭礼幕、和装の織機などを製造していることも特徴であり、祇園祭に使われる祭礼幕は同社の商品が多数使用されている。産業資材では自動車向けのカーシート表皮材で知られ、日本国内のシェアは約3割を占めている(自動車などのシート表皮材事業は2010年7月にトヨタ紡織・豊田通商グループとの合弁会社であるTBカワシマ株式会社へ継承)。2006年4月1日に神戸のインテリア企画製品会社「セルコン」と合併し、川島織物セルコンとなった。なお、もともと両社はカーテンに強みを持っていたが、合併によってカーテンの売上高は約150億円、シェアトップに躍り出ることになった
2011年8月1日に株式会社LIXIL等を傘下に持つ株式会社住生活グループ(現・株式会社LIXILグループ)の完全子会社となり、グループ入りしたが、2021年1月6日付で川島織物セルコンが実施したMBOにより、LIXILグループから独立した[1]。
年表
- 1843年(天保14年) - 初代川島甚兵衞により創業。
- 1938年(昭和13年)5月 - 株式会社川島甚兵衞商店設立。
- 1939年(昭和14年)12月 - 株式会社川島織物所に社名変更。
- 1943年(昭和18年)5月 - 選匠綴織物有限会社を吸収合併。
- 1944年(昭和19年)1月 - 川島織物工業株式会社に社名変更。
- 1949年(昭和24年)7月 - 京都証券取引所に上場。
- 1957年(昭和32年)7月 - 株式会社川島織物に社名変更。
- 1962年(昭和37年)1月 - 大阪証券取引所第2部に上場。
- 1962年(昭和37年)3月 - 東京証券取引所第2部に上場。
- 1973年(昭和48年)9月 - 東証・大証各1部に指定替え。
- 2006年(平成18年)4月 - 株式会社セルコン、株式会社川島織物販売と合併、現社名に変更。
- 2009年(平成21年)6月 - 大阪証券取引所上場廃止。
- 2010年(平成21年)7月 - 自動車・列車・航空機用内装材事業を分割によりTBカワシマ株式会社(当社・トヨタ紡織・豊田通商グループが出資する合弁会社)へ継承。
- 2010年(平成22年)12月 - 株式会社住生活グループ(現・株式会社LIXILグループ)に対して第三者割当増資実施。
- 2011年(平成23年)8月 - 株式会社住生活グループ(現・株式会社LIXILグループ)の完全子会社となる。
- 2021年(令和3年)1月 - MBOにより、株式会社LIXILグループから独立。
主な製品
- インテリア部門
- カーテン
- カーペット
- 壁装材
- 椅子張地
- バーチカルブラインド
など
- 和装品(呉服、織機、祭礼幕など)
など
関連項目
脚注
- ^ 連結子会社(株式会社川島織物セルコン)の異動(株式譲渡)に関するお知らせ LIXILグループ 2020年11月24日