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2021年6月20日 (日) 01:40時点における版
吉田古墳 | |
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全景 | |
所在地 | 茨城県水戸市元吉田町 |
位置 | 北緯36度21分31.1秒 東経140度28分30.6秒 / 北緯36.358639度 東経140.475167度 |
形状 | 八角墳 |
規模 | 対辺間26メートル |
埋葬施設 | 袖無型横穴式石室 |
出土品 | 金環・鉄鏃・直刀・勾玉・土器 |
築造時期 | 7世紀中頃 |
史跡 | 国の史跡。1922年(大正11年)3月8日指定、2010年(平成22年)8月5日追加、2012年(平成24年)9月19日追加。 |
特記事項 | 石室奥壁に線刻壁画 |
地図 |
吉田古墳(よしだこふん)は、茨城県水戸市元吉田町にある八角墳。別名「吉田1号墳」。全国で唯一、石室に線刻壁画を有する多角形墳(八角墳)である[1]。1922年(大正11年)、国の史跡に指定された[2]。
概要
吉田古墳は、水戸市街地と相対する吉田の台地上に所在する古墳。当初方墳か円墳と考えられていたが、2005年(平成17年)以降続けられた調査により八角墳であることが確認された[3][4]。墳丘は近世以降削平され、往時の姿を止めていない。
埋葬施設は、南に開口する軟質凝灰岩の板石で構築した横穴式石室である[5]。石室のうち、最も残りの良い玄室の規模は、奥行3メートル・幅1.32メートル - 1.46メートルを測る[1]。奥壁には線刻で釵・刀子・矛等の武具を主体とした壁画が施されている。県内のこうした装飾古墳は14カ所18例のみ確認されており、大変貴重な存在である[3]。
1914年(大正3年)3月、県立水戸女子師範学校付属小学校の加藤徳之助氏が,採土のため古墳の一部を取り崩したところ,石室とそこに描かれた壁画が発見された[1]。壁画は発見当初から注目され、鳥居龍蔵など著名な考古学者が研究のために訪れている[6]。装飾古墳の研究上、高い学術的価値を有するものである[5]。
本古墳の営造年代は、主体部の型式や出土遺物から7世紀中葉に位置付けられるものと思われる[5]。
交通アクセス
- 水戸駅より徒歩又はバス利用
- 北関東自動車道水戸南インターチェンジ降車
脚注
- ^ a b c 水戸市吉田古墳保存管理計画案(PDF)
- ^ 吉田古墳(国指定文化財等データベース)
- ^ a b 吉田古墳第6次調査現地説明会資料(PDF)
- ^ 水戸市 2009
- ^ a b c 吉田古墳(水戸市)
- ^ 水戸市教育委員会編『吉田古墳Ⅰ』、2006年(平成18年)
参考文献
- 水戸市教育委員会 2009 『吉田古墳Ⅲ』水戸市埋蔵文化財調査報告23
関連項目
- 日本の古墳一覧#茨城県
- 関東地方の史跡一覧#茨城県
- 装飾古墳
- 梶山古墳:彩色壁画のある八角墳。鳥取県鳥取市。