コンテンツにスキップ

「G14 (空母)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Aimai88 (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
Cewbot (会話 | 投稿記録)
2行目: 2行目:


==概要==
==概要==
'''G-14'''は[[マル5計画|第五次海軍軍備充実計画]]で3隻の建造が構想された航空母艦である。計画策定段階では2隻となり(1隻を新型の中型空母<ref>800号艦。1万7000トン級とされる。後の雲龍型ではなく新型。</ref>に変更)、[[海軍省]]の査定で1隻建造とされたという(2隻を中型空母に変更<ref>[[戦史叢書]]『海軍軍戦備(1)』より。[[福井静夫]]は2隻建造が維持されたとする。</ref>)
'''G-14'''は[[計画|第五次海軍軍備充実計画]]で3隻の建造が構想された航空母艦である。計画策定段階では2隻となり(1隻を新型の中型空母<ref>800号艦。1万7000トン級とされる。後の雲龍型ではなく新型。</ref>に変更)、[[海軍省]]の査定で1隻建造とされたという(2隻を中型空母に変更<ref>[[戦史叢書]]『海軍軍戦備(1)』より。[[福井静夫]]は2隻建造が維持されたとする。</ref>)


詳細は現存資料では全くの不明であるが、日本海軍においては大鳳以降の[[正規空母]]は装甲空母とする方針が決定していた<ref>『日本の航空母艦パーフェクトガイド』(学研) p.99</ref>ことから本艦も甲板装甲を施されたことは確実視される。また艦の規模は資料により4万5000乃至5万トンと伝えられており、当初から空母として計画された中では最大の艦である。
詳細は現存資料では全くの不明であるが、日本海軍においては大鳳以降の[[正規空母]]は装甲空母とする方針が決定していた<ref>『日本の航空母艦パーフェクトガイド』(学研) p.99</ref>ことから本艦も甲板装甲を施されたことは確実視される。また艦の規模は資料により4万5000乃至5万トンと伝えられており、当初から空母として計画された中では最大の艦である。

2021年7月21日 (水) 11:30時点における版

G14は、大日本帝国海軍が計画した航空母艦である。大鳳に次ぐ2クラス目の装甲空母であるとされる。

概要

G-14第五次海軍軍備充実計画で3隻の建造が構想された航空母艦である。計画策定段階では2隻となり(1隻を新型の中型空母[1]に変更)、海軍省の査定で1隻建造とされたという(2隻を中型空母に変更[2]

詳細は現存資料では全くの不明であるが、日本海軍においては大鳳以降の正規空母は装甲空母とする方針が決定していた[3]ことから本艦も甲板装甲を施されたことは確実視される。また艦の規模は資料により4万5000乃至5万トンと伝えられており、当初から空母として計画された中では最大の艦である。

本艦の建造計画は太平洋戦争開戦後も戦時計画第二期(第一期マル急計画、第三期マル6計画)として維持されたがミッドウェー海戦の敗北によって空母増強のため改マル5計画にて改大鳳型並びに雲龍型の量産に切り替えられることとなり、計画は消滅した。

要目

  • 排水量4万5000-5万トン
  • 搭載機数84機(常用63機、補用21機)

建造予定

  • 801号艦
  • 802号艦

脚注

  1. ^ 800号艦。1万7000トン級とされる。後の雲龍型ではなく新型。
  2. ^ 戦史叢書『海軍軍戦備(1)』より。福井静夫は2隻建造が維持されたとする。
  3. ^ 『日本の航空母艦パーフェクトガイド』(学研) p.99

参考文献

  • 戦史叢書「海軍軍戦備(1)」(朝雲新聞社
  • 「日本空母物語」(福井静夫・光人社)
  • 「日本軍艦建造史」(福井静夫・光人社)
  • 「日本の軍艦」(福井静夫・出版協同社)
  • 雑誌「世界の艦船」日本航空母艦史 2011年1月号増刊 No736(海人社)

関連項目