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代案として2015年11月からHACの機材とグループ会社の[[日本エアコミューター]](JAC)で運用しているサーブ340Bを共通事業機に登録し、日本エアコミューターから機材を借用した。同社機材を借り受けることで定期整備期間中の一部路線便を運航することとなった<ref>[http://www.info.hac-air.co.jp/common/pdf/20151001163153.pdf 2015年11月4日~11月20日の運航計画変更について~日本エアコミューター保有機材の共通事業機登録に伴う変更~] 北海道エアシステム 2015年10月1日 </ref><ref>[http://flyteam.jp/news/article/56496 北海道エアシステム、日本エアコミューター「JA002C」を一部路線に投入] FlyTeam 2015年11月5日付 </ref>。2016年4月28日には丘珠空港にてJA02HCの定期点検明けにより、前述のJACとの提携による短期リースJAC旧塗装機(JA002C)、独自塗装機(JA01HC)、JAL復帰新塗装機(JA02HC)、JAL離脱前旧塗装(JA03HC)の4者4様の塗装が勢揃いする光景が見られた<ref>[https://www.facebook.com/hac.hokkaido/photos/pcb.989864094437326/991113374312398/?type=3 HAC公式Facebook記事写真]</ref>。[[ATR42|ATR42-600]]の導入に伴い、2020年12月29日から退役が始まり、JA03HCがその退役機第1号となった<ref>https://www.aviationwire.jp/archives/220614</ref>。残るJA01HC、JA02HCもそれぞれ2021年夏頃、秋頃に退役する見通しとなっており、これにより日本の航空会社から[[サーブ340]]が姿を消すことになる<ref>https://news.yahoo.co.jp/articles/fda34b6cdfb0c5c7fa48bb8718cacd2e79feb889</ref>。 |
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! colspan="6" |北海道エアシステムが保有するサーブ340の一覧 |
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2021年8月8日 (日) 11:14時点における版
ファイル:Hokkaido Air System Logo (2016).svg | ||||
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法人番号 | 2430001024432 | |||
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設立 | 1997年9月30日 | |||
ハブ空港 | 丘珠空港 | |||
マイレージサービス | JALマイレージバンク | |||
航空連合 | ワンワールド[2] | |||
親会社 | 日本航空、北海道、他就航地自治体、道内企業 | |||
保有機材数 | 4機(ATR42-600×2機、サーブ340B×2機) | |||
就航地 | 7都市 | |||
本拠地 | 北海道札幌市東区丘珠町 丘珠空港内 | |||
代表者 | 大堀哲(代表取締役社長) | |||
外部リンク | https://www.info.hac-air.co.jp/ |
ファイル:Hokkaido Air System Logo (2016, HAC).svg | |
北海道エアシステムの サーブ340B-WT | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | HAC |
本社所在地 |
日本 〒007-0880 北海道札幌市東区丘珠町 丘珠空港内 |
設立 | 1997年9月30日 |
業種 | 空運業 |
法人番号 | 2430001024432 |
事業内容 | 航空運送業・航空機使用事業 |
代表者 | 代表取締役社長 大堀哲 |
資本金 | 4億9千万円 |
売上高 | 2,500百万円(2014年3月期) |
営業利益 | 34百万円(2014年3月期) |
純利益 | 138百万円(2014年3月期) |
純資産 | 21百万円(2014年3月) |
総資産 | 811百万円(2014年3月) |
従業員数 | 86名(2018年7月時点) |
主要株主 | 日本航空51.23%(2014年10月31日時点)[3] |
外部リンク | https://www.info.hac-air.co.jp/ |
特記事項:北海道の「関与団体」として指定されている。 |
株式会社北海道エアシステム(ほっかいどうエアシステム、Hokkaido Air System Co., Ltd.)は、北海道のコミューター航空会社で日本航空(JAL)グループの航空会社である。
概要
現在、丘珠空港をベースに主に道内路線をATR42-600とサーブ340Bにて運航している。
JALグループの航空会社であるが、2010年のJALの経営破たん後、2011年3月から2014年10月まで北海道が筆頭株主となりJALグループでなかった時期があったため、マイレージサービスと航空券の予約、連帯運送契約などの扱いが他のJALグループ航空会社と異なる。HACの航空券はJALから購入した場合、JALとHACとのコードシェア便扱いとなりHAC便名として利用することが不可能。HAC便名で適用される割引運賃(HAC28割など)を利用するには、HACから購入しなければならない。なお、HACは他のJALグループ航空会社や全日本空輸(ANA)と連帯運送契約を締結していない [5][6][7]。
道内遠隔地の高速交通手段として、当時の日本エアシステム(現在は日本航空に合併)と北海道が第三セクター方式で設立し、1998年3月28日に函館空港を拠点に、函館 - 旭川空港・釧路空港の路線で運航を開始した[8]。
「HAC」という略称から、「北海道エアコミューター」と誤解されることもあるが[9]、Hokkaido Air System Co., Ltd.の略である[10]。「HAS」とすることもできたが、設立当時は日本エアシステムの関連会社として新千歳空港での運航補助業務や売店業務を担当する「北海道エアサービス (HAS) 」が存在し重複するため、「HAC」となったとされる。便名の案内などでも「HAC」が用いられているが[11]、正式な航空会社コードは「NTH」となる。
JALグループからの分離
設立当初から日本エアシステム、そして吸収合併後における日本航空 (JAL) グループ企業の1社だったが、ワンワールドには加盟していなかった。2009年9月11日に日本航空は北海道エアシステムの経営撤退を表明、JAL保有株の買い取りを巡り北海道議会など関係自治体での論争といった紆余曲折を経て、2011年3月31日に北海道を筆頭株主としてJAL、札幌市等の就航地自治体、道内財界各社などという構成となった。JALはHACを連結会計の適用から除外できる比率まで株式を減じたため、実質的に経営から撤退、HACはJALグループから離脱した。予約発券業務については同年8月31日搭乗分をもってJALへの委託を打ち切り、翌9月1日搭乗分からは自社で行っている。JALは株式売却後も機体整備などの業務受託を継続していた。
JALグループ離脱後もしばらくの間はJALマイレージバンクのフライトマイル積算も維持していたが、2013年7月1日からはJALとのコードシェアを開始する替わりに自社便で予約した場合のマイル積算を打ち切った。[12]JALマイレージバンクで貯まったマイルをHACとの提携特典航空券として利用する場合は7月1日以降もHAC便名での予約に限られる。また、2013年7月1日より独自のマイレージサービスのHACフライトポイントが開始された。交換はかつてのAIRDOのDOマイルと同様に搭乗券の半券を集めて郵送する仕組みとなっている。なお、2014年10月にHACが再びJALグループとなった後もマイレージサービスの扱いに変化がなかったが、2016年10月30日からはHAC運航便がJAL・J-AIR・HACの3社による運送の共同引受に運航形態が変更されることとなり、HAC運航便が日本航空便名での運航に切り替わった。合わせて「HACフライトポイント」も終了となった。終了に伴い、HACフライトポイントの交換特典にJALマイレージバンクへの積算が用意された[13]。
札幌市の出資に当たっては丘珠空港への本拠地(ハブ拠点)移転を条件に北海道が引き合わせたため、2011年6月1日にハブ拠点を新千歳空港から丘珠空港へ集約し、新千歳空港からは完全撤退した。これは2010年に行われたエアーニッポンネットワーク(現:ANAウイングス)の丘珠撤退・千歳集約化と正反対の施策で、札幌市中心部に近い丘珠空港の発着数が増加することになる。同時に本社についても新千歳空港内から丘珠空港内へ移転した。
JALグループへの復帰
2013年9月には2014年度中を目処にJALの持株比率を51%程度まで高め再度子会社化する予定で北海道と調整に入っていることが報じられ、[14]その後、JALはHACを再度子会社化むけて調整を進め、2011年に北海道や道内財界各社に売却したHAC株式をJALが再取得することを9月に北海道と同意した[15]。2014年10月22日の取締役会において、北海道および道内財界各社が保有するHAC株式のJALへの譲渡が承認され、翌10月23日にはJALの子会社に復帰した[16][3][17]。
再子会社化直後はロゴや機材塗装、客室乗務員および地上係員の制服の変更は行われず、JALグループ離脱時のままであった。2015年6月になって、HACもJALグループ各社に準じたロゴ表記(鶴丸デザイン)に変更され、丘珠・利尻・奥尻の空港カウンターを鶴丸デザインへ順次切り替えた。そして、2016年1月13日に機材塗装をJALグループ共通の鶴丸塗装にする事と、客室乗務員および地上係員の制服をJALグループ共通とする事を発表した[18]。同年4月より機体塗装は順次鶴丸塗装へ変更され、客室乗務員および地上係員の制服も切り替わる。2016年4月27日の鹿児島発丘珠行きチャーター便が鶴丸塗装された機材の初便となり[19]、路線投入された。
2016年10月30日以降、JAL・J-AIR・HACとの運送の共同引受に運航形態が変更されることとなり、同社運航便が全てJAL便としての運航に変更された[20][21]。
また、前述のとおりHACは長くワンワールドには加盟していなかったが、2020年10月25日より、ワンワールドにアフィリエイトメンバーとして加盟した[2]。
利用者減少
人口減少社会で利用者の減少が進み、2017年には国土交通省持続可能な地域航空のあり方に関する研究会(座長竹内健蔵東京女子大学教授)で機体の共同保有や、将来の経営統合などを内容とする報告書が出された[22][23]。
沿革
- 1997年9月 : 株式会社北海道エアシステム設立。(日本航空(当時の日本エアシステム)・北海道の共同出資)
- 1998年3月28日 : 運航開始[8]。
- 2001年11月 : 函館 - 仙台線を初の道外路線として就航(2003年3月をもって廃止)。
- 2003年8月 : 札幌・丘珠空港乗入れ開始。
- 2006年4月 : エアー北海道から函館 - 奥尻線を引き継ぐ。
- 2011年3月 : 日本航空が経営から撤退し、JALグループから外れる。北海道が筆頭株主となる
- 2011年6月1日 : 新千歳空港から撤退し丘珠空港へ集約すると同時に本社を新千歳空港内から丘珠空港内へ移転。
- 2012年10月27日 : 札幌/丘珠 - 女満別線(1日2便)を運休。
- 2013年1月27日 : 旭川 - 函館線(週2便 土・日)を運休。
- 2013年7月1日 : 日本航空とコードシェアを開始(開始後は、JAL便名での搭乗時のみJALのフライトマイルが積算とされる[24]。)。同時に札幌/丘珠 - 三沢線(1日1便)を就航開始[25][26]。
- 2013年8月1日 : 札幌/丘珠 - 函館 - 三沢線(1日1便)を就航開始[27]。
- 2013年11月30日 : 札幌/丘珠 - 函館 - 三沢線(1日1便)を運休[28]。
- 2014年4月26日 : 札幌/丘珠 - 函館 - 三沢線(週2便 (土・日) ・祝日)を運航再開[29]。
- 2014年10月23日 : 日本航空がHACを再子会社化[30]。
- 2015年10月22・24日 : 丘珠 - ユジノサハリンスク間で初の国際チャーター便を運航[31]。
- 2016年10月30日:運送の共同引き受けにより全便JAL便として運航開始。
- 2019年12月19日:ATR 42-600の初号機(JA11HC)を受領[32]。
- 2020年4月12日:ATR 42-600の初号機(JA11HC)が運航開始[33]。初便は丘珠発釧路行きJAL2863便。
- 2020年10月25日:国際航空連合(アライアンス)「ワンワールド」に加盟[2]。
- 2020年10月27日:札幌/丘珠 - 女満別線(週3便 火・水・木)を運航再開[34]。
- 2020年12月29日:函館発丘珠行きJAL2748便を最後にSAAB340の3号機(JA03HC)が退役[35]。同社の運航機材に退役機が出るのはこれが初めて。
- 2021年4月6日:ATR 42-600の2号機(JA12HC)を受領[36]。
- 2021年4月17日:ATR 42-600の2号機(JA12HC)が運航開始[37]。
- 2021年7月17日:夏季季節運航便として札幌/丘珠 - 奥尻線(土日祝日運航)を開設[38]。
運航機材
- ATR 42-600 : 2機
2018年7月18日、ファンボロー航空ショーでATR42-600型機3機(確定2機、オプション1 機)の発注に関する覚書を締結。締結時に運航中だったサーブ340の3機を更新し、2020年から運航開始予定と発表[39]。同機材は同じJALグループの日本エアコミューターと提携している天草エアラインが運用していて、2社は既に運航整備などでの提携をし、JACの同型機1機を共同事業機として運用していて、HACもサーブ340と同じような運用を行うものとみられている。また、国土交通省内の「持続可能な地域航空のあり方に関する研究会」はこの運用に興味を持っていて将来的に日本での地域航空の運用ベースになる可能性があるとみられている[40]。
1号機(JA11HC)は北海道出身のデザイナー、鈴木奈々瀬さんがデザインした北海道をイメージした特別塗装を施され、2019年11月受領予定が遅延、12月18日に受領[41]し、22日に来日、まずJAC拠点鹿児島での慣熟訓練を行い[42]HAC本社札幌丘珠への到着は年明けの2月16日になり、就航は当初、夏ダイヤ3月29日からの予定が受領遅れによる訓練準備期間確保のため4月12日に変更となった[43][44] 。
2号機(JA12HC)は2020年9月受領[45]、10月就航予定で、オプションになっていた3号機(JA13HC)も2021年春の導入になる見通しが報道されていたが、新型コロナウイルスの影響で2号機の受領時期は2021年春にずれ込み[46]、3号機も2021年内の受領を予定している[47]。フェリーフライトは機体記号「F-WKFV」にてATR社の4名のスタッフにより、フランスのトゥールーズから6日間かけて鹿児島まで実施された[48]。また、JAC客室装備されていた機内ストレッチャー設置機能は装備していない[49]。
- サーブ340B-WT(36席) : 2機
会社設立時に導入した機種。1998年に2機、1999年に1機の合計3機を導入した[50]。原則として3機フル稼働のダイヤが組まれ、定期点検など3機稼動できない期間があらかじめ決まっている場合は2機体制のダイヤが組まれる。2011年4月には1機が機材不具合で3日間離脱したが、別機材の定期点検と重なったため稼動できる機材が1機となり、26便中16便の欠航が発生する日もあった。こうしたぎりぎりの機材繰りを緩和するため、5年ほどで1機増やす計画があった[51]が親会社だった日本航空破綻の影響で[要出典]実現には至らなかった。 代案として2015年11月からHACの機材とグループ会社の日本エアコミューター(JAC)で運用しているサーブ340Bを共通事業機に登録し、日本エアコミューターから機材を借用した。同社機材を借り受けることで定期整備期間中の一部路線便を運航することとなった[52][53]。2016年4月28日には丘珠空港にてJA02HCの定期点検明けにより、前述のJACとの提携による短期リースJAC旧塗装機(JA002C)、独自塗装機(JA01HC)、JAL復帰新塗装機(JA02HC)、JAL離脱前旧塗装(JA03HC)の4者4様の塗装が勢揃いする光景が見られた[54]。ATR42-600の導入に伴い、2020年12月29日から退役が始まり、JA03HCがその退役機第1号となった[55]。残るJA01HC、JA02HCもそれぞれ2021年夏頃、秋頃に退役する見通しとなっており、これにより日本の航空会社からサーブ340が姿を消すことになる[56]。
北海道エアシステム 運用機材一覧[57][58] | |||||
---|---|---|---|---|---|
機体型式 | 機体番号 | 製造番号 | 受領年月 | 就航年月 | 備考 |
ATR 42-600 | JA11HC | 1417 | 2019年12月18日 | 2020年4月12日 | 北海道イメージ特別塗装 |
JA12HC | 1603 | 2021年4月6日 | 2021年4月17日 | ||
Saab340B-WT | JA01HC | 432 | 1998年2月3日 | 1998年3月28日 | HAC新塗装、元独自塗装 |
JA02HC | 440 | 1998年6月4日 | 1998年7月 | HAC新塗装 |
北海道エアシステムが保有するサーブ340の一覧 | |||||
---|---|---|---|---|---|
機体記号 | 型式 | 製造番号 | 受領年月 | 抹消年月 | 備考 |
JA01HC | SAAB 340B | 432 | 1998年2月3日 | JALグループ新塗装[1] | |
JA02HC | SAAB 340B | 440 | 1998年6月4日 | JALグループ新塗装[2] | |
JA03HC | SAAB 340B | 458 | 1999年8月30日 | 2021年4月13日 | JALグループ新塗装[3]さあ、でかけよう!北海道 |
塗装
JASグループ時代
垂直尾翼に「レインボー・カラー」を配した日本エアシステム (JAS) の2代目塗装に準じている。相違点は「HOKKAIDO AIR SYSTEM」のタイトルロゴと垂直尾翼の「HAC」表記程度である。このほか、当時誕生したスズランの花と飛行機を合わせたキャラクター「ハックン」を操縦席横に配していた。
JALグループ時代
JALグループの「The Arc of the Sun(太陽のアーク)」塗装であり、「JAL」のロゴ表記を「HAC」(Aに横棒がなくノが入る)()に置き換え、続いて「HOKKAIDO AIR SYSTEM」と表記される。
JALグループ離脱時
新しいロゴマークが公募で決定し[59]、2011年6月1日、丘珠空港における記念式典において披露された。 新ロゴを用いた新塗装機は、機首・及び垂直尾翼上部にコーポレートカラーを配したものとなり[60]、この塗装の初号機は2011年11月より鹿児島の日本エアコミューターでの整備を実施したJA01HCである。 「The Arc of the Sun(太陽のアーク)」塗装の2機はHACのJALグループ復帰までに塗装変更がなされず、後述のJALグループ共通の鶴丸塗装が施されることが決まったため、この塗装はJA01HCのみに施されることとなる。 なお、新塗装機となったJA01HCは、2011年12月1日の561便(丘珠→釧路)でデビューする予定であったが、機材繰りの都合により、11月30日鹿児島からのフェリー到着後、同日の567便(丘珠→釧路)で運用に復帰している[61]。
JALグループ復帰後
2014年10月23日には日本航空の子会社に再びなったものの、再子会社化直後はロゴや機材塗装の変更は行われず、JALグループ離脱時のままであった。その後、2016年1月13日に機材塗装もJALグループ共通の鶴丸塗装にする事を発表した。 「The Arc of the Sun(太陽のアーク)」塗装の2機、前述のJALグループ離脱時の塗装の1機は整備時に順次塗装変更がなされる。 同年4月より順次鶴丸塗装へ変更され、2017年11月には3機全ての機体が鶴丸塗装に統一された[62][63]。更に胴体の後部には緑の斜体文字で「HAC」と表記されている。
就航路線
現在の運航路線
2021年7月17日現在
札幌と道東、道南を結ぶ路線は自然災害により地上交通機関が利用出来ないとき災害対応で臨時便運航することがあり[66][67]、2016年の道内台風被災時は1ヶ月近い対応のためJACから急遽機材支援を受けて運航していた[68]。
同社の就航地で道外に所在する空港は三沢空港が唯一であり、また同社最南端の就航地でもある。
運休路線
- 函館空港 - 三沢空港
休廃止路線
- 新千歳空港 - オホーツク紋別空港、女満別空港、たんちょう釧路空港、函館空港
- 丘珠空港 - オホーツク紋別空港
- 函館空港 - 旭川空港、女満別空港、たんちょう釧路空港[69]、仙台空港
- 旭川空港 - たんちょう釧路空港
機内BGM
日本航空同様、「I Will Be There with You」(David Foster作曲)と「明日の翼」(久石譲作曲)が起用されており、前者は搭乗時、後者は降機時にそれぞれ流れる。
機内サービス
お茶(温・冷)とミネラルウォーターを用意している。お子様向けには同社オリジナルグッズも用意している。更にシートポケットには日本航空の機内誌「SKYWARD」と併せて、同社オリジナルの機内誌である「HAC MAGAZINE」を用意している。
トラブル
2011年6月4日午前11時26分頃、乗客乗員13名搭乗の函館発奥尻行き定期便サーブ340B-WT(機体記号JA03HC)が奥尻空港の手前約1.5km、高度200mで視界不良による着陸のやり直しを行った際機長の高度設定の失念により、操縦士が上昇しているつもりなのに機体は急降下し対地接近警報装置(GPWS)が鳴動、着陸後に地上約30mまで降下していたことが判明した[70]。しかし、HACは大事故になりかねない重大インシデントとは認識せず、同年6月8日になって国土交通省に報告、筆頭株主である北海道知事には6月10日まで報告されなかった。さらにその間エンジンに問題を抱えたまま運用し続ける事態となった[71]。
JALグループ航空事業者
◎JALグループは国際航空連合(アライアンス)「ワンワールド」に加盟している。但し※のある航空会社は経営施策上ワンワールドには加盟していない。なお、★のある航空会社は格安航空会社(LCC)。
- 日本航空 (JAL)
- 日本トランスオーシャン航空 (JTA)
- ジェイエア (J-AIR)
- 北海道エアシステム (HAC)
- 日本エアコミューター (JAC)
- 琉球エアーコミューター (RAC) ※
- ZIPAIR Tokyo (TZP) ★
- ジェットスター・ジャパン(JJP)★
- 春秋航空日本(SJO)[72]★
ジェイエア、北海道エアシステム、日本エアコミューターの全ての運航便並びに日本トランスオーシャン航空の一部運航便は「運送の共同引受」によりJAL便として運航。
脚注
- ^ Airline and Airport Code Search -IATA
- ^ a b c "日本エアコミューターと北海道エアシステムがワンワールドアライアンスにアフィリエイト加盟" (PDF) (Press release). 日本エアコミューター/北海道エアシステム. 21 October 2020. 2020年10月25日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2020年10月25日閲覧。
- ^ a b 株式会社北海道エアシステム臨時報告書(平成26年10月23日)
- ^ https://www.aviationwire.jp/archives/103285
- ^ ANAはHAC以外のJALグループ航空会社とは連帯運送契約を締結している。
- ^ 日本航空. “空港・チェックイン 乗り継ぎのご案内”. 日本航空株式会社. 2015年4月2日閲覧。
- ^ 全日空. “他航空会社との連帯運送に関するご案内”. 全日本空輸株式会社. 2015年4月2日閲覧。
- ^ a b “北海道エアシステム 28日に運航開始 道内4都市結ぶ路線”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1998年3月2日)
- ^ Google検索結果で「エアコミューター」と誤記しているサイトが見受けられるほか、日本航空の公式サイト(アーカイブ)でも誤記が存在している
- ^ 会社概要 - 北海道エアシステム
- ^ 丘珠空港時刻表や北海道エアシステム公式サイトなどでHAC表示が見られる
- ^ 北海道エアシステム. “北海道エアシステム「HACフライトポイント」サービスの終了について”. 株式会社北海道エアシステム. 2016年3月29日閲覧。
- ^ “HACを再子会社化 日航 来年度にも 道と調整”. 北海道新聞 (北海道新聞社): pp. 1. (2013年9月13日)
- ^ 北海道、日航にHAC株17%売却へ - 日本経済新聞(2014年9月2日)
- ^ 北海道エアシステム(HAC) はJALグループの一員となりました。 - 公式サイト
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- ^ 北海道エアシステム、9月11日まで臨時便 丘珠発着の釧路と函館線
- ^ 北海道エアシステム、12月19日まで丘珠/釧路線を増便 1日5往復
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- ^ “北海道で旅客機、地上30メートルまで急降下 上昇しようと操作中”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2011年6月11日) 2015年4月2日閲覧。
- ^ “HAC、問われる安全管理 急降下トラブルの情報開示も遅く”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2011年6月14日) 2015年4月2日閲覧。
- ^ “JAL、春秋航空日本を6月に連結子会社化 中国の観光需要獲得へ”. ロイター通信. (2021-5月-7日)
関連項目
外部リンク
- HAC 北海道エアシステム
- 北海道エアシステム HAC (hac.hokkaido) - Facebook