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「バンコク・エアウェイズ」の版間の差分

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前身は[[サハコン・グループ]]が[[1968年]]に開始した''サハコン・エア''である。当時は、10席の軽飛行機で首都と南部の間を石油や天然ガスの調査に従事していた多くの団体に対しチャーター便サービスを行っていた。1986年に国内定期旅客便の運航を開始、2004年に会社として「アジアのブティックエアライン:高級なサービス」をキャンペーン展開することを発表、このキャンペーンによりブティックラウンジ、ブティック空港、魅力的な食事、新しい機体、乗客へのフレンドリーかつ高級なサービスを行うなど、すべてのカテゴリーにおいてフルサービスを提供することでFSC(フルサービスキャリア)として[[LCC]]との差別化を図る方針。[[2006年]]から[[タイ国際航空]]とコードシェアを実施するなどの提携を開始した。観光路線である[[スワンナプーム国際空港|バンコク]] - [[シェムリアップ国際空港|シェムリアップ]]間を独占的に運航する権利を得ていたが、2012年11月30日より、[[カンボジア・アンコール航空]]も同区間に就航する。
前身は[[サハコン・グループ]]が[[1968年]]に開始した''サハコン・エア''である。当時は、10席の軽飛行機で首都と南部の間を石油や天然ガスの調査に従事していた多くの団体に対しチャーター便サービスを行っていた。1986年に国内定期旅客便の運航を開始、2004年に会社として「アジアのブティックエアライン:高級なサービス」をキャンペーン展開することを発表、このキャンペーンによりブティックラウンジ、ブティック空港、魅力的な食事、新しい機体、乗客へのフレンドリーかつ高級なサービスを行うなど、すべてのカテゴリーにおいてフルサービスを提供することでFSC(フルサービスキャリア)として[[LCC]]との差別化を図る方針。[[2006年]]から[[タイ国際航空]]とコードシェアを実施するなどの提携を開始した。観光路線である[[スワンナプーム国際空港|バンコク]] - [[シェムリアップ国際空港|シェムリアップ]]間を独占的に運航する権利を得ていたが、2012年11月30日より、[[カンボジア・アンコール航空]]も同区間に就航する。


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! colspan="5" style="background: #8B8589;"| '''バンコク・エアウェイズ 就航都市''' (2014年11月 現在)
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2021年8月8日 (日) 13:01時点における版

バンコクエアウェイズ
บางกอกแอร์เวย์ส
Bangkok Airways
IATA
PG
ICAO
BKP
コールサイン
BANGKOK AIR
設立 1968年 (サハコン・エアとして)
ハブ空港 スワンナプーム国際空港(バンコク)
サムイ空港
マイレージサービス Flyer Bonus
会員ラウンジ Boutique Lounges
Blue Libbon Club
保有機材数 40機
就航地 24都市
本拠地 タイ バンコク
代表者 Dr.プラサート・プラサートーンオーソットタイ語版英語版
外部リンク http://www.bangkokair.com
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バンコクエアウェイズBangkok Airways)はバンコクから国内のリゾート地や近隣諸国などを中心に旅客 輸送サービスを提供するタイを本拠地にした航空会社である。

概要

前身はサハコン・グループ1968年に開始したサハコン・エアである。当時は、10席の軽飛行機で首都と南部の間を石油や天然ガスの調査に従事していた多くの団体に対しチャーター便サービスを行っていた。1986年に国内定期旅客便の運航を開始、2004年に会社として「アジアのブティックエアライン:高級なサービス」をキャンペーン展開することを発表、このキャンペーンによりブティックラウンジ、ブティック空港、魅力的な食事、新しい機体、乗客へのフレンドリーかつ高級なサービスを行うなど、すべてのカテゴリーにおいてフルサービスを提供することでFSC(フルサービスキャリア)としてLCCとの差別化を図る方針。2006年からタイ国際航空とコードシェアを実施するなどの提携を開始した。観光路線であるバンコク - シェムリアップ間を独占的に運航する権利を得ていたが、2012年11月30日より、カンボジア・アンコール航空も同区間に就航する。

バンコク・エアウェイズ 就航都市 (2014年11月 現在)
都市 空港 備考
タイ王国の旗 タイ バンコク スワンナプーム国際空港 メインハブ空港
チェンマイ チェンマイ国際空港 焦点都市
プーケット プーケット国際空港
チェンラーイ県 チェンライ国際空港
ラムパーン県 ラムパーン空港
スコータイ県 スコータイ空港
ウドーンターニー県 ウドーンターニー国際空港
ラヨーン県 ウタパオ国際空港
サムイ島 サムイ空港
クラビー県 クラビー空港
トラート県 トラート空港
 ベトナム ダナン ダナン国際空港
マレーシアの旗 マレーシア クアラルンプール クアラルンプール国際空港
カンボジアの旗 カンボジア プノンペン プノンペン国際空港
シェムリアップ シェムリアップ国際空港
ラオスの旗 ラオス ヴィエンチャン ワットタイ国際空港
ルアンパバーン ルアンパバーン国際空港
ミャンマーの旗 ミャンマー ネピドー ネピドー国際空港
ヤンゴン ヤンゴン国際空港
マンダレー マンダレー国際空港
シンガポールの旗 シンガポール チャンギ国際空港
中華人民共和国の旗 中国 広州 広州白雲国際空港
成都 成都双流国際空港
香港の旗 香港 香港国際空港
バングラデシュの旗 バングラデシュ ダッカ シャージャラル国際空港
インドの旗 インド ムンバイ チャットラパティー・シヴァージー国際空港
モルディブの旗 モルディブ マレ イブラヒム・ナシル国際空港

2007年バンコク・ドゥシット・メディカル・サービシーズ創業者であるプラサート・プラサートーンオーソットタイ語版英語版が、CEOに就任。

2008年11月末、シェムリアップ・エアウェイズが運航を停止してから、カンボジア国内線であるシェムリアップ - プノンペン線にも就航していた。2009年7月にカンボジア・アンコール航空が新規就航した後、同区間から撤退した。

2012年1月15日から、フィンランド航空がバンコク・エアウェイズとコードシェアを開始。バンコク・エアウェイズが運航するバンコク発着のサムイ・プーケット・チェンマイ線と、シンガポール - サムイ線、香港 - サムイ線の計5路線が対象となる[1]

日本路線

日本・タイ間の航空交渉によるオープンスカイを機に自動車産業従事者などの移動を主なターゲットとして、2005年12月に広島、2006年11月に福岡に運航を開始したが、リーマン・ショックや東南アジアにおけるタイ・エアアジアなど格安航空会社 (LCC)との価格競争による厳しい経営環境などの理由により、福岡線は2008年10月、広島線も2009年10月をもってそれぞれ運休し、その後支店も閉鎖されたが、日本への運航許可権は現在も保有しており、最近はチャーター便などでの飛来実績が度々ある。

2012年11月からは日本航空が運航する東京/羽田東京/成田大阪/関西 - バンコク/スワンナプーム線においてコードシェアが実施されている。

2014年5月7日から日本航空とのコードシェアを拡大した。実施中のバンコク/スワンナプーム発着のプーケットチェンマイサムイムンバイマレの5路線のほかに、新たにヤンゴンネピドーマンダレープノンペンシェムリアップヴィエンチャンルアンパバーンチェンライの8路線を加えた[1]

サービス

前述の2004年に発表した「アジアのブティックエアライン:高級なサービス」を基本にブティックラウンジ、ブティック空港などを展開している。

ラウンジ

スワンナプーム国際空港サムイ空港プーケット国際空港ルアンパバーン国際空港などから出発する際にはエコノミークラスでも利用可能な「ブティックラウンジ」(Boutique Lounge)、ビジネスクラスに当たるブルーリボンクラスでは「ブルーリボンクラブラウンジ」(Blue Ribbon Club)が設置されている。

私有空港

この航空会社の大きな特徴としては自社所有の空港がある。同社ではこれら空港をブティック空港と呼称して、それぞれが持つ自然と文化に溶け込むように設計し、会社のブティックエアラインとしての特徴を際立たしているとしている。

1989年サムイ島に開港したサムイ空港はオープンエアの茅葺きのターミナルビルで、サムイ島の雰囲気に溶け込みように設計され、バンコクとの路線から定期便就航を本格的にスタートさせた。路線の性格上、日本や韓国、台湾、欧米などの観光客をターゲットにしているため運賃は高めの設定であり、加えてスワンナプーム国際空港のタイ国国内線使用料(100B)と比べると割高な空港使用料(200~300B)を徴収されるものの、ドル箱路線としてこの会社の躍進を支えることになる。

同様に1996年に開港したスコータイ空港は穏やかな水田の中に位置し、伝統的なタイの建築様式を反映した設計とし、2003年に開港したトラート空港は周囲の自然環境のエッセンスを強調した設計で自社空港を開港し、基本的にこれらの空港はバンコクエアウェイズの独占使用となっている。しかし、観光業界からの強い要望などにより、2008年2月15日よりタイ国際航空サムイ空港に乗り入れることになった。

マイレージ

自社便利用に加えて、以下の航空会社と提携がある。

機材

運航機材

ファイル:P5031667.JPG
エアバスA320-200型機(サムイ号)
ATR-72サムイ号

2016年1月現在

2019年12月現在[2][3][4]

機体塗装

バンコクエアウェイズは特別塗装が多い航空会社である。

  • サムイ号はタイにあるサムイ島が機体に描かれている。
  • クラビ号はサムイ号同様にクラビーが機体に描かれている。
  • 桂林号は中国の桂林をイメージして描かれている。

退役済機材

事故

2009年8月4日、クラビーサムイ島行きのPG266便(乗員4名、乗客68名、ATR72型機、HS-PGL)が大雨のサムイ島にて着陸時にスリップ、オーバーランした後、旧管制塔に衝突した。機長が死亡、副操縦士1名と乗客6名の計7名の負傷者が出た。[5] [6]

脚注

関連項目

外部リンク