「FAITH (HYDEのアルバム)」の版間の差分
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#*作詞:HYDE / 作曲:HYDE / 編曲:HYDE・KAZ |
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#:6thシングル。[[ソニー・ピクチャーズ |
#:6thシングル。[[ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント]]配給[[映画]]『[[ステルス (映画)|ステルス]]』日本語版主題歌。 |
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#:タイトルは、上記映画のテーマである"人類が自分達の手で作ったものによって破滅に向かう"、その破滅までの時間を表現していると語っている。楽曲制作について、HYDEは「自分が映画の音楽監督になったつもりで、どういう曲がエンディングに流れるとカッコ良いのかを考えて作った」とコメントしている<ref>[http://www.oricon.co.jp/music/interview/051005_01.html HYDE『インタビュー初登場! ソロ再始動は攻撃的なロックで!!』] - oricon style</ref>。曲中英語で「13...12..11..」と連呼する場面があるが、「13」からはじまる理由については「その数字自体が好きだから」とのこと<ref name="faith"/>。 |
#:タイトルは、上記映画のテーマである"人類が自分達の手で作ったものによって破滅に向かう"、その破滅までの時間を表現していると語っている。楽曲制作について、HYDEは「自分が映画の音楽監督になったつもりで、どういう曲がエンディングに流れるとカッコ良いのかを考えて作った」とコメントしている<ref>[http://www.oricon.co.jp/music/interview/051005_01.html HYDE『インタビュー初登場! ソロ再始動は攻撃的なロックで!!』] - oricon style</ref>。曲中英語で「13...12..11..」と連呼する場面があるが、「13」からはじまる理由については「その数字自体が好きだから」とのこと<ref name="faith"/>。 |
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# '''MADE IN HEAVEN''' [3:40] |
# '''MADE IN HEAVEN''' [3:40] |
2021年8月17日 (火) 22:38時点における版
『FAITH』 | ||||
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HYDE の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
2005年 - 2006年 アメリカ合衆国 日本(#5と歌録り) | |||
ジャンル |
ロック ハードロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
HAUNTED RECORDS (Ki/oon Records) | |||
プロデュース | HYDE & KAZ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
Allmusic link | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ゴールドディスク | ||||
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HYDE アルバム 年表 | ||||
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『FAITH』収録のシングル | ||||
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『FAITH』(フェイス)は、日本のロックバンド・L'Arc〜en〜Cielのボーカリスト、HYDEの3枚目のアルバム。2006年4月26日発売。発売元はKi/oon Records内の自身の主宰レーベルHAUNTED RECORDS。
解説
前作『666』以来2年4ヶ月ぶりとなるオリジナルアルバム。
アルバムタイトルには、前作『666(=悪魔の数字)』とは正反対のイメージを持つ言葉の『FAITH(=信仰)』という単語が付けられている[1]。タイトルが決まった経緯について、HYDEは「もともとは狙いではなかったんですけど、当然僕もそのこと(=前作と正反対のイメージのあるアルバムタイトルであること)に気がついて。まぁ、それでいいか、黒と白という感じで、と。両方とも、要は僕の好きなものなんですよ。悪魔をイメージするものも、神をイメージするものも[1]」「前作は、全然音楽性とは関係なく、好きなワードからタイトルを選んだんです。今回もそうしようと思っていたんですけど、思い浮かばず(笑)じゃあ、アルバムに沿って『FAITH』と考えた時に、前作との表裏一体のような表現になった[1]」と最初から狙って付けられたわけではない旨を述べている。アルバムジャケットは、HYDEと親交の深い画家の金子國義が手掛けている。
本作はアルバムタイトルから連想されるように、歌詞にはHYDEの持つ宗教観が多く取り込まれた作風となっている。また、L'Arc〜en〜Cielで発表したアルバム『AWAKE』に続いて戦争や反戦をテーマにした楽曲であったり、現代社会に対するHYDEの想いや疑問など、内省的な内容の楽曲が多く収録されており、詞世界に統一感のあるコンセプチュアルなアルバムとなっている[1]。
また、これまでのようなHYDE独特の抽象的な表現から、本作ではあえて具体的な表現を扱うことが増えている[2]。このことについて、HYDEは「中には一見悪意を望んでいるような詞があったりするけど、それも決して望んでいるわけではなく、"望むとどうなるか分かるよね?"っていう意味で書いているから。だから、そういうのを間違って理解して欲しくはないなって思います[3]」「結構ね、歌詞は中途半端に理解されるべきもんだとは思うんですよ。歌詞なんていちいち説明してたらカッコいいわけないし、だけど、"そこにちゃんとした理解があってほしいな"とは、思うようになってきました。ただ、ちゃんと理解してほしいからといって、いいことばかり書いてもカッコいいものができるとは思わないんですよ。いいことも悪いことも含めて表現するのが、アーティストとして当然のことだと思っているので[3]」と述べており、リスナーにより深く歌詞を理解をしてもらうために詞の表現が変化したことを示唆している。また、本作ではリスナーへのアプローチのため、英詞部分には対訳が付けられている[2]。また、英語詞を手掛ける際は、前作に引き続き、訳詞家のリン・ホブデイやAnis(MONORAL)とディスカッションした上で行っている。
本作のレコーディングは、収録曲「SEASON'S CALL」と歌録り以外の作業をアメリカ・ロサンゼルスで行っている。「西海岸のハードロックサウンドに仕上げたいと考えていた[4]」と語っており、前作よりもよりハードでアメリカンロックなテイストに仕上がっている。また、前作では共同プロデューサーとしてのみの参加であったK.A.Z(Oblivion Dust、ex.Spin Aqua)が作曲者兼ギタリストとしてもレコーディングに参加している。K.A.Zはアルバムについて「曲ごとのニュアンスとか空気感、世界観は違うけど、アルバム全体には凄く統一感があると思います。一枚を通して精神世界を感じるよう[5]」と述べている。また、ベースとドラムは、HYDEが好んで聴いていたロックバンド、ザ・ミッションに在籍していたクレイグ・アダムスとスコット・ギャレットが担当しており、他にはナイン・インチ・ネイルズのサポートをしていたダニー・ローナーがレコーディングに参加している[4]。
HYDEが作詞および作曲、K.A.Zが作曲兼ギターを担当し、2人で楽曲をプロデュースするこの体制は、2008年に2人が結成するロックユニット、VAMPSの原型となっている。VAMPSを結成した2008年のインタビューにて、HYDEは「いろいろなタイミング、要素が重なっているんですけど、実は前回のアルバム(『FAITH』)から、今やっているようなスタイルは出来上がっていたんですよ。ただ、今後もこれまでと同じように"HYDE"っていう名前でやるのは無理があった[6]」と語っている。
初回限定盤 (CD+DVD) と通常盤 (CD) の2形態で発売されており、初回盤にはシングルの表題曲2作のミュージック・ビデオを収めたDVDが同梱されている。ちなみに、HYDEのオリジナルアルバム初回盤の規格品番は、本作含めた過去3作品すべてぞろ目となっている。ちなみに、次作『ANTI』の規格品番は、HYDE主宰レーベルのHAUNTED RECORDSではなく、Virgin Musicからリリースされたためぞろ目ではない。
本作で前作以来となるオリコン週間チャート初登場2位を記録し、前作の売上を初動・累計ともに上回っている。
評価
- アレクセイ・エレメンコはデータベースサイトのオールミュージックにて、アルバムにU2の雰囲気があることに加え、楽曲構成は「ミューズとユーロメタルのハイブリッドをのように感じられる[7]」と評している。また、「デヴィン・タウンゼンドやダン・スワノのデスメタル以外の作品を彷彿とさせ、ヴァース‐コーラス形式をあまり気にしない強烈な多層の重いリフと、シンセのテクスチャの精巧なブレンドだ[7]」「このアルバムは、素晴らしい作詞作曲を備え、焦点を絞ったフック満載のアルバムとなっており、多くのロックボーカリストのひとりよがりなプロジェクトとは差別化されている[7]」と評している。
収録曲
- JESUS CHRIST [4:12]
- HYDE曰く「イエス・キリストを崇拝する人物を主人公とした歌詞」だという。2004年に開催したソロ名義初のライブツアー「2004 FIRST TOUR 666」においてキリスト像や十字架をバックに演奏しており[8]、HYDEは「そのステージセットに合うような曲が欲しかった[8]」と述べている。
- また、HYDEは「本作のキーとなる楽曲[8]」と表現している。アルバムがコンセプチュアルな作品となったきっかけもこの曲で、「この曲は作るのにかなり時間がかかったんですよ。この曲のイメージをこの1年くらい掘り下げていたところがあって[1]」「でも、こういう曲でライブを始めたいなってことはずっと想像していたので、この曲が必然的に幹になっていました[1]」とアルバム発売時の雑誌のインタビューで述べている。
- KAZはこの曲について「教会で祈っているようなのイメージがある曲で精神世界っていう言葉がピッタリ。カオスも感じるので、ギターもすごくかきむしりながら弾きました[5]」と述べている。KAZにとってアルバムの中でも相当好みの曲のようで、KAZは「とても好きな曲。歌詞を読んだとき泣きそうになりました[5]」と述べている。また、三柴理(特撮、筋肉少女帯)がピアノで参加している。
- COUNTDOWN [4:05]
- 作詞:HYDE / 作曲:HYDE / 編曲:HYDE・KAZ
- 6thシングル。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給映画『ステルス』日本語版主題歌。
- タイトルは、上記映画のテーマである"人類が自分達の手で作ったものによって破滅に向かう"、その破滅までの時間を表現していると語っている。楽曲制作について、HYDEは「自分が映画の音楽監督になったつもりで、どういう曲がエンディングに流れるとカッコ良いのかを考えて作った」とコメントしている[9]。曲中英語で「13...12..11..」と連呼する場面があるが、「13」からはじまる理由については「その数字自体が好きだから」とのこと[4]。
- MADE IN HEAVEN [3:40]
- 作詞:HYDE / 作曲:HYDE / 編曲:HYDE & KAZ
- I CAN FEEL [5:07]
- 作詞:HYDE / 作曲:KAZ / 編曲:HYDE & KAZ
- SEASON'S CALL [5:24]
- 作詞:HYDE / 作曲:KAZ / 編曲:HYDE & KAZ
- 7thシングル。MBS・TBS系アニメ『BLOOD+』第2期オープニングテーマ。
- 上記アニメの脚本を読んだ上でHYDEが歌詞を手掛けており、HYDEは「ドラキュラ好きなんで、こういう話は大好きだなあと思いながら。でも歌詞にはアニメのストーリーが持っている根本的な愛の部分だったりを、反映させた感じ[11]」と述べており、アニメの主人公の持つ自分の故郷やあの頃に帰りたいという郷愁を歌詞にのせている。
- また、KAZがHYDEに対し初めて提供した楽曲である。HYDEは「KAZが手掛けた最初の曲だったので、うまくヒットチャートに乗ってくれてよかった。僕はもうKAZは一員だと思ってるけど、ファンの中には僕の曲にこだわる人もいる。そういう意味では賭けでしたから[8]」と述べている。KAZは「シングルにするって聞いた時は、いいのかな?って思いました[5]」と述べている。
- FAITH [4:38]
- 作詞:HYDE / 作曲:KAZ / 編曲:HYDE & KAZ
- DOLLY [3:35]
- 作詞:HYDE / 作曲:KAZ / 編曲:HYDE & KAZ
- PERFECT MOMENT [4:31]
- 作詞:HYDE / 作曲:HYDE / 編曲:HYDE & KAZ
- MISSION [5:16]
- 作詞:HYDE / 作曲:HYDE / 編曲:HYDE & KAZ
- IT'S SAD [4:27]
- 作詞:HYDE / 作曲:KAZ / 編曲:HYDE & KAZ
初回限定盤付属DVD
- COUNTDOWN
- ディレクター:小島淳二
- SEASON'S CALL
- ディレクター:Christian Swegal
脚注
- ^ a b c d e f 『CDでーた』、p.19、角川書店、2006年5月
- ^ a b HYDE アルバム『FAITH』インタビュー『人々に自分っていう傷を付けておきたい』 - oricon style
- ^ a b 『CDでーた』、p.20、角川書店、2006年5月
- ^ a b c d Music Japan TV『ARTIST SPECIAL』-2006年5月31日放送
- ^ a b c d e f g h i 『CDでーた』、p.23、角川書店、2006年5月
- ^ HYDE VAMPS『HYDE×K.A.Zのニュープロジェクトの結成秘話から方向性までを語る!!』 - oricon style
- ^ a b c Faith – All Music
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『CDでーた』、p.22、角川書店、2006年5月
- ^ HYDE『インタビュー初登場! ソロ再始動は攻撃的なロックで!!』 - oricon style
- ^ 著者:寶井秀人『THE HYDE』、p.30、ソニー・マガジンズ、2012年1月29日
- ^ シングル「SEASON'S CALL」インタビュー『たぶんね、めちゃめちゃかっこいいですよ!』 - oricon style