「グリズリー (映画)」の版間の差分
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| 上映時間 = 91分 |
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2021年8月17日 (火) 23:28時点における版
グリズリー | |
---|---|
Grizzly | |
監督 | ウィリアム・ガードラー |
脚本 |
ハーヴェイ・フラックスマン デヴィッド・シェルドン |
製作 |
ハーヴェイ・フラックスマン デヴィッド・シェルドン |
製作総指揮 | エドワード・L・モントロ |
出演者 |
クリストファー・ジョージ アンドリュー・プライン リチャード・ジャッケル |
音楽 | ロバート・O・ラグランド |
撮影 | ウィリアム・アズマン |
配給 | コロムビア映画 |
公開 |
1976年5月16日 1976年7月3日 |
上映時間 | 91分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
配給収入 | 5億9000万円[1] |
『グリズリー』(原題:Grizzly)は、『ジョーズ』の大ヒットを受けて製作された1976年のアメリカ映画。国立公園に出現した巨大なハイイログマの恐怖を描く。監督のウィリアム・ガードラーは、さらに『エクソシスト』に影響された『マニトウ』を作り、大ヒット作品のエピゴーネン作品を二つも作った人物として記憶されている。
キャスト
- マイケル・ケリー:クリストファー・ジョージ (吹替:小林清志)
- ドン・ストーバー:アンドリュー・プライン (吹替:仲村秀生)
- アーサー・スコット:リチャード・ジャッケル (吹替:田中信夫)
- アリソン・コーウィン:ジョーン・マッコール (吹替:栗葉子)
- チャールズ・キトリッジ:ジョー・ドーシー (吹替:村松康雄)
- サミュエル・ハリエット博士:チャールズ・キッシンガー(吹替:上田敏也)
- レンジャートム:トム・アークラジ(吹替:納谷六朗)
- レンジャーゲイル:ヴィッキー・ジョンソン(吹替:岡本牧子)
日本語吹替は1979年4月5日テレビ東京系「木曜洋画劇場」にて放映、スティングレイから2009年1月21日に発売されたDVDは、再放送時の音源が収録されていたが、2020年4月21日発売のBlu-rayには初回放送時のノーカット版の音源が収録された[2]。
映像ソフト
- 『グリズリー』(2001年11月23日、クリエイティブアクザ)
- 『allcinema SELECTION グリズリー 特別版』(2009年1月21日、株式会社スティングレイ)
- 『allcinema SELECTION Blu-ray グリズリー 超・特別版』(2020年4月21日、株式会社スティングレイ)
オリジナル サウンドトラック
- 『グリズリー』(2018年10月1日、レーベル:DRAGONより初CD化で発売。品番:DDR609)
あらすじ
国立公園の森林地帯で二人の女性キャンパーが惨殺された。自然保護官のチーフであるケリーは検死の結果、犯人が飢えた熊であることを知るが、動物行動学者のスコットは特に獰猛かつ凶暴な巨大ハイイログマ(グリズリー)の仕業だと断定する。だがグリズリーの存在を否定する公園管理者のキトリッジは、ケリーやスコットの警告に全く耳を貸さない。グリズリーによる犠牲者が次々と増えていく中、ケリーとスコットはベトナム帰りのヘリパイロットであるドンの協力を得てグリズリー退治に乗り出すのだが……。
『ジョーズ』の影響
1975年夏(日本では年末)に公開された、人喰い鮫の恐怖を描いた『ジョーズ』は世界的に大ヒットとなり、これ以降様々な生物が人間を襲うパニック映画が量産されることになる(それまでもヒッチコック監督の『鳥』など、特定の生物が人間を襲う作品は存在したが、ここまでのブームとなる作品はなかった)。その中でも先陣を切って製作・公開されたのが本作。舞台を海から山へ変えた上で、物語の運びや登場人物の関係など多くの部分で『ジョーズ』の骨格をそのまま用いている。特に、ヘリ・パイロットのドンが語る「グリズリーの群れに襲われ全滅した先住民族」のエピソードなどは、『ジョーズ』でロバート・ショウ扮する漁師のクイントが語る「巡洋艦インディアナポリス号の惨劇」をあからさまに模倣している。
実際はかなりの低予算映画だが、タイトルやメインビジュアルのインパクトも手伝い、便乗企画ながら世界中でヒットを飛ばし、『ハロウィン』(1978年)の登場まで“最も成功したインディペンデント映画”と呼ばれていた。特に日本では驚異的な売り上げとなり、1976年の外国映画興行成績で第8位(配収5億9千万)を記録した。
ちなみに1970年代後半『ジョーズ』の影響下で製作された同傾向の映画(アニマル・ホラー、動物パニック、生物パニックなどと呼称されるジャンル)には以下のような作品が存在する。
- 『ウィラード』(1971年)
- 『ベン』(1972年)
- 『吸血の群れ』(1972年)
- 『燃える昆虫軍団』(1975年)
- 『ジャイアントスパイダー大襲来』(1975年)
- 『巨大生物の島』(1976年)
- 『キラー・ビー』(1976年)
- 『スクワーム』(1976年)
- 『ドッグ』(1976年)
- 『アニマル大戦争』(1977年)
- 『怒りの群れ』(1977年)
- 『オルカ』(1977年)
- 『恐竜・怪鳥の伝説』(1977年)
- 『巨大クモ軍団の襲撃』(1977年)
- 『タイガーシャーク』(1977年)
- 『テンタクルズ』(1977年)
- 『キラーフィッシュ』(1978年)
- 『スウォーム』(1978年)
- 『パニック・アリゲーター/悪魔の棲む沼』(1978年)
- 『ピラニア』(1978年)
- 『プロフェシー/恐怖の予言』(1979年)
- 『アリゲーター』(1980年)
- 『ジョーズ・リターンズ』(1980年)
- 『クジョー』(1983年)
- 『猛獣大脱走』(1983年)
関連作品
『Grizzly II: Revenge』1983年に製作された続編だったが、お蔵入りとなり2020年のハリウッド・リール・インディペンデント映画祭にて初公開され日の目を見る事になった、2021年にはソフト化した。
『キラー・グリズリー』翌年の1977年に公開されたエピゴーネン作品、スペインなどで公開された際には「Grizzly 2」として発表されている。
脚注
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)342頁
- ^ “グリズリー 超・特別版”. allcinema SELECTION (2020年3月13日). 2020年3月14日閲覧。
関連項目
- 『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』-1992年5月17日放送の「ウィリー松本巨大熊と対決!!」では、松本人志と対決する人喰い熊に本作の映像が素材として使用されている。