「氷の微笑」の版間の差分
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| 上映時間 = 123分<br />128分(完全版) |
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2021年8月18日 (水) 00:37時点における版
氷の微笑 | |
---|---|
Basic Instinct | |
監督 | ポール・バーホーベン |
脚本 | ジョー・エスターハス |
製作 | アラン・マーシャル |
製作総指揮 | マリオ・カサール |
出演者 |
マイケル・ダグラス シャロン・ストーン ジョージ・ズンザ ジーン・トリプルホーン |
音楽 | ジェリー・ゴールドスミス |
撮影 | ヤン・デ・ボン |
編集 | フランク・J・ユリオステ |
製作会社 |
カロルコ・ピクチャーズ Canal+ |
配給 |
トライスター ピクチャーズ 日本ヘラルド映画 |
公開 |
1992年3月20日 1992年6月6日 |
上映時間 |
123分 128分(完全版) |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $49,000,000[1] |
興行収入 |
$117,727,224[1] $352,927,224[1] |
配給収入 | 19億円[2] |
次作 | 氷の微笑2 |
『氷の微笑』(こおりのびしょう、Basic Instinct)は、1992年のアメリカ合衆国のミステリー映画。 監督はポール・バーホーベン、出演はマイケル・ダグラス、シャロン・ストーン、ジーン・トリプルホーン。 殺人事件の容疑者となった作家と彼女に惹かれていく刑事の駆け引きが展開される。シャロン・ストーンの出世作であり、彼女が取調室で足を組みかえるエロティックなシーンは評判となり、数多くのパロディ作品にも使用された。全世界で3億5千万ドルを越える大ヒットとなった。2006年には続編『氷の微笑2』が公開された。
ストーリー
サンフランシスコ。ある日、元ロックスターでナイトクラブ経営者でもあるジョニー・ボズが、自宅の寝室で殺害されている姿で発見された。彼は全裸で、両手を縛られ、31箇所もアイスピックで刺されていた。ベッドには大量の血液とともに精液もまき散らされていた。
市警察の刑事ニックと相棒のガスは、被害者と昨夜行動をともにしていたという恋人のキャサリン・トラメルを容疑者として捜査を始める。キャサリンは資産家でゴシップにも事欠かない美しい女で、ミステリ作家としても活動している。物的証拠などはなく、動機もわからないが、当夜のアリバイは確かではない。また、その小説に書かれている殺人の場面は、事件と極めて類似しており、それがまったく無関係のはずがない。
ニックはキャサリンに警察への出頭を要請し、取り調べを行うが、彼女はミステリアスで挑発的な態度を取りつつ、事件への関与を完全に否定する。捜査陣は一旦彼女への容疑を弱めるが、ニックだけはキャサリンが何かを隠していると言い張り、捜査を続けていく。ニックはさらにキャサリンの家を訪れ、激しく問い詰めるが、逆に彼女から過去の事件での失敗などをなじられてしまう。自分の記録ファイルが彼女の手に渡っていたことを知って激怒したニックは本署へ戻り、恋人で精神科医のベスにキャサリンへ情報を渡した者は誰なのかと問い質す。それが内務課の捜査官ニールセンであることを聞き、彼と掴み合いの喧嘩になるが、その後にニールセンが何者かに射殺され、疑われたニックは一時的な停職処分を言い渡される。
なお単独での捜査を続けるニックは、過去の記録からこれまでにもキャサリンの周囲で不可思議な死が頻発し、それと類似した場面が小説に書かれていた事実を知る。彼女を取り巻く者たちの過去にも、同じような疑わしい死が隠されていた。それらとキャサリンの関係は何なのか。また、ニールセンの死もそうした事件のひとつなのだろうか。 ニックはキャサリンの妖艶な魅力に次第に翻弄され、やがて肉体関係を持つに至るが、と同時に謎を突き止めたいという欲求と、自分もまた小説のモデルとして殺されるのではないかという予感を覚えていた。
捜査の中で同僚のガスが殺される。ニックは現場の様子から一連の事件の犯人による犯行と確信し、現場にいたベスを問い詰め、射殺してしまう。警察は、ベスは大学時代の同窓であるキャサリンへの歪んだ愛憎から彼女の小説を模倣した連続殺人を犯したという結論に達する。晴れて無罪となったキャサリンはニックと愛を交わすが、その手には凶器のアイスピックが握られていた。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |||
---|---|---|---|---|---|
ソフト版1 | ソフト版2 | フジテレビ版 | 日本テレビ版 | ||
ニック・カラン | マイケル・ダグラス | 磯部勉 | 小川真司 | ||
キャサリン・トラメル | シャロン・ストーン | 田島令子 | 勝生真沙子 | 吉田理保子 | 島本須美 |
ガス・モラン | ジョージ・ズンザ | 麦人 | 内海賢二 | 塩屋浩三 | |
ベス・ガーナー | ジーン・トリプルホーン | 高島雅羅 | 相沢恵子 | 小宮和枝 | 沢海陽子 |
ロキシー | レイラニ・サレル | 佐々木優子 | 鈴鹿千春 | 坂上みき | |
ウォーカー | デニス・アーント | 吉水慶 | 広瀬正志 | 富田耕生 | 小林修 |
タルコット | チェルシー・ロス | 中田浩二 | 家弓家正 | 小林清志 | |
アンドリュース | ブルース・A・ヤング | 若本規夫 | 郷里大輔 | 谷口節 | |
ニールセン | ダニエル・フォン・バーゲン | 有本欽隆 | 渡部猛 | 斎藤志郎 | |
ヘイゼル・ドブキンス | ドロシー・マローン | 沢田敏子 | 竹口安芸子 | 翠準子 | |
ジョン・コレリ | ウェイン・ナイト | 筈見純 | 長嶝高士 | 安西正弘 | 岩田安生 |
ラモット | スティーヴン・トボロウスキー | 牛山茂 | 沢木郁也 | 小島敏彦 | |
ハリガン | ベンジャミン・ムートン | ||||
内務調査官 | ミッチ・ピレッジ |
- ソフト版1: パイオニアLDC発売のDVD・VHS収録 ※2018年4月27日発売(KADOKAWA/角川書店)のBDおよびDVDに収録。
- ソフト版2:スペシャル・エディションDVDのみ収録
- フジテレビ版:初回放送1994年10月15日『ゴールデン洋画劇場』※2018年4月27日発売(KADOKAWA/角川書店)のBDに収録。
- その他声の出演:二又一成、高宮俊介、中田和宏、小島敏彦、田口昂、田原アルノ、秋元千賀子
- 演出:左近允洋、翻訳:松原桂子、調整:高橋久義、制作:グロービジョン、編集:藤原広正(共同テレビ)、担当:山形淳二(フジテレビ)
- 日本テレビ版:初回放送1997年6月13日『金曜ロードショー』
- その他声の出演:牛山茂、有本欽隆、伊藤和晃、小形満、稲葉実、中澤やよい、巴菁子、種田文子、岡本章子、乃村健次、朝倉玲子、大橋邦世、芦田健司、和泉田智志、平井健太郎
- 演出 : 佐藤敏夫、翻訳 : 木原たけし、調整:荒井孝、効果:サウンドボックス、制作:東北新社
作品の評価
Rotten Tomatoesによれば、批評家の一致した見解は「アルフレッド・ヒッチコックの作品を不規則に反映させた『氷の微笑』は、シャロン・ストーンのスター性の高い演技があるものの、最終的には、問題のある、過度にセンセーショナルなプロットによって台無しにされている。」であり、64件の評論のうち高評価は53%にあたる34件で、平均して10点満点中6点を得ている[3]。 Metacriticによれば、28件の評論のうち、高評価は8件、賛否混在は11件、低評価は9件で、平均して100点満点中41点を得ている[4]。
出典
- ^ a b c “Basic Instinct” (英語). Box Office Mojo. 2020年9月20日閲覧。
- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)514頁
- ^ “Basic Instinct (1992)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年9月20日閲覧。
- ^ “Basic Instinct Reviews” (英語). Metacritic. 2020年9月20日閲覧。