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2021年10月15日 (金) 11:52時点における版
今日から俺は!! | |
---|---|
ジャンル | ヤンキー漫画 ギャグ漫画 バトル漫画 少年漫画 コメディドラマ |
漫画 | |
作者 | 西森博之 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 週刊少年サンデー増刊号 →週刊少年サンデー |
レーベル | 少年サンデーコミックス |
発表期間 | 1988年9月号 - 1990年8月号 1990年40号 - 1997年47号 |
巻数 | 単行本:全38巻 ワイド版:全19巻 コンビニコミック版:全14巻/全38巻/全7巻 文庫版:全18巻 |
OVA | |
原作 | 西森博之 |
監督 | もりたけし(#1)、案納正美(#2 - #10) |
キャラクターデザイン | 大西雅也 |
アニメーション制作 | スタジオぴえろ |
製作 | 東宝、スタジオぴえろ |
発表期間 | 1993年 - 1996年 |
話数 | 全10話 |
漫画:今日から俺は!! 〜勇者サガワとあの二人編〜 | |
作者 | 西森博之 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | 週刊少年サンデーS |
レーベル | 少年サンデーコミックス |
発表号 | 2019年1月号 - 4月号 |
発表期間 | 2018年11月24日 - 2019年2月24日 |
巻数 | 全1巻 |
話数 | 全4話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ・テレビドラマ |
ポータル | 漫画・アニメ・テレビ・ドラマ |
『今日から俺は!!』(きょうからおれは)は、西森博之による日本の漫画作品である。またそれを原作にしたOVA作品及びオリジナルビデオ、劇場公開映画、テレビドラマの実写作品化もされた。通称「今日俺」[1]。
概要
『増刊少年サンデー』(小学館)にて1988年9月号から1990年8月号まで連載、その後掲載誌を『週刊少年サンデー』(小学館)に移し、1990年40号から1997年47号まで連載されて完結。コミックス版全38巻。ワイド版全19巻。コンビニコミック版全14巻(My First WIDE版)。文庫版全18巻。2012年4月時点で累計発行部数は4000万部を突破している[2]。
テレビドラマ企画が始まり久しぶりに復活した2018年11月24日発売の『週刊少年サンデーS』2019年1月号(小学館)にて『今日から俺は!! 特別編』が連載されている[3]。
作品の舞台は千葉県。軟葉高校とその周辺地域を舞台にしたヤンキーの日常・バトル漫画でありコメディ・ギャグ漫画。三橋貴志と伊藤真司が様々な敵と戦ったり珍事に巻き込まれたりする。各サブタイトルは全て「○○編」。
「不良モノ」の漫画には珍しく暴走族構成員が登場せず、田中良が女子を助けた時(3巻)や、三橋の過去(18巻)などにのみ登場している。作中の不良の暴力性も比較的控えめで殺し合いレベルの戦闘はない。「ヤンキーギャグ漫画」でありながら下ネタが非常に少なく、また恋愛関係において奥手で、性描写もない。
主に1990年代にヒットした漫画であったが、2018年から2020年にかけてテレビドラマ・実写映画化され、リバイバルヒットした。
登場人物
私立軟葉高校
「なんよう」と読む[4]。共学制高校。通称軟高(なんこう)。典型的なヤンキー学園であり、当初は開久高や忠実高からバカにされていたが、三橋と伊藤が転校してきてからは裏での地位を高めた。2人が紅高の今井・中野・谷川・小山らと共に開久に攻め込み勝利したのち県内から一目置かれ、さらにその影響で元番格クラスの大物も編入するようになり注目される。個性的な生徒が多く、毎回のように校内を巻き込むトラブルが起きる。偏差値はあまり高くない。
- 三橋貴志(みつはし たかし)
- 声 - 松本保典
- 演 - 三橋貴志[注釈 1](1994年劇場版)、賀来賢人(テレビドラマ版、2020年劇場版)
- 本作の主人公。(自称)身長181cm。物語開始当時は15〜16歳。OVA第5巻ではバイトの履歴書に昭和52年12月31日生まれと書いているが、原作では軽井沢編で17歳、サイパム編で牡羊座と名乗っている為に3月生まれだと推測される。改造学生服(短ラン)を着込み、卑怯でずる賢い金髪パーマのツッパリ。それまではごく平凡な学生生活を送っていたが、高校1年の時の転校をきっかけにツッパる。当初はツッパリを怖がっていた。金髪の悪魔と恐れられ、その噂は千葉全土に広まっている。口ぐせ及び勝ち名乗りは「俺は日本一強い」。時には多少臆病になる[注釈 2]。
- 伊藤と組めば正に最強であり、負けたことは一度もない。運動神経抜群で瞬発力に長けており、跳び技が得意。パンチやキックのスピードと威力は凄まじく、大抵の相手は一撃で倒せる。空中で体の位置を変えて強引に攻撃するなど、人間離れした動きもやってのける。足の速さは他の追随を許さず、特に逃げを打った時は追いつける人物は存在しない[注釈 3]。また、伊藤ほど根性者ではないが持久力が高く、プロレスラーと張り合えるほどのスタミナを持つ。
- 頭の回転(悪知恵)も非常に速く、用意周到であり冷静な計算で窮地を切り抜ける事も多い。その頭の回転の速さで屁理屈や啖呵を次々と発し、相手に不愉快な思いをさせることが得意。勝利の定義は「相手に自分より不愉快な思いをさせること」。自他ともに認める卑怯者で、「俺は卑怯者と言われているが、相手が1人で来る以上1対1で片をつける」(本人談)だが、逃げ続けて相手が疲れ切ったところを倒すなど、三橋本人は正々堂々のつもりでも、周囲からは「卑怯」だの「セコイ」だのと評される。熱い心も持っている。普段は伊藤をからかいながらも、心の底では彼を親友と認めている。今井のことも仲間と認めている。端整で、外見に限って言えば女子からは伊藤以上に好評を得ている。実は黒髪の方が金髪の時よりも周りの評判は良い[注釈 4]。理子を大切に思い、彼女に害をなす者を決して許さない。
- 世間一般には「千葉最強」「伊藤よりも強い」と言われていて、伊藤を含め誰も否定しないのでそのように知られている傾向にある。実際に伊藤と比べてどちらが強いかは作中では判別不可能。三橋本人は自分の方が強いと思っている節があるが、心のどこかでは「伊藤は俺より強い」とも考えている様子(連載初期に敵対者から「伊藤は三橋より弱い」と聞いた際に「あいつはオレより強い」と激昂している)。
- 中流家庭の出で容姿や性格は母親似。食い意地が張り金銭欲[注釈 5]も凄まじいが、金が無くとも堂々と渡り歩ける生活力がある。学校では他者のパンや弁当を無断で食べたりしているが、周りからご飯をたかる際にはほとんどの場合はラーメンかビフテキを要求しているのでこの2つの料理が特に好物な模様。また、理子と出かけた時の発言からソフトクリームのことは見たことがなかった、もしくは知らなかった模様[注釈 6]。酒を飲むと人並み以上に温和で低姿勢になるが、体に触れた者に対しては普段以上に凶暴化して攻撃する。そして、自分の体に触れなくても仲間に危害を加えられると同じように怒り、普段は言わない仲間に対する思いを素直に出している。弱点はオカルトものだが、苦手なのは祟りや幽霊などで呪いなどは平気。また、雷も苦手[注釈 7]。クジ運が強く、伊藤のバイクを壊した際はそれで当てた大型テレビで弁償した。また、漢字をわざと訓読みする癖があるようでしばしば野球(やきゅう)を「ノタマ」、地球(ちきゅう)を「チタマ」と言う描写がある。終盤では今井を圧倒した極悪人・北山を仲間たちの助力と得意の悪知恵で倒すも、最終巻では相良に車で轢かれてしまい、更には理子まで拉致されてしまう。重傷の状態で理子の救出に向かい、相良から身を挺して彼女を守り抜いた。卒業後は壮大な野望のため、伊藤と2人で北海道へ向かう。
- 『天使な小生意気』10巻93Pに1コマだけ伊藤と一緒に、14巻62Pでは夕日をバックに伊藤と、12巻86Pにも1コマ、15巻の天使恵の男の中の男の想像に登場。また『お茶にごす。』3巻内表紙の船橋 雅矢(まークン)が読んでいる漫画の中で、三橋と伊藤が温泉を掘り当てるワンシーンが描かれている。
- 『週刊少年サンデー』1995年50号の人気投票結果は1,015票を獲得して1位。
- 伊藤真司(いとう しんじ)
- 声 - 堀秀行
- 演 - 中倉健太郎(劇場版)、伊藤健太郎(テレビドラマ版、2020年劇場版)
- 本作のもう1人の主人公で、改造学生服(長ラン)を着込む[注釈 8]トゲトゲ頭のツッパリ。生真面目で義理堅く、正義感も強い。身長180cmらしい(髪も含めると205cm)。物語当時15〜16歳。高校1年の時の転校をきっかけにツッパる。体力と根性は人一倍ある。驚異的なタフネスぶりで実力は三橋にも決して劣らない。曲がったことが大嫌いな「漢」。特に大勢で一人を囲む多対一が嫌いで、囲まれた方が誰であれ、何度も加勢している。三橋とは対立することもしばしばあるが、人柄も手伝って軟葉高校では男女問わずの人気者で、皆から慕われ、尊敬されている。三橋が基本的に「三橋さん」と呼ばれるのに対し、伊藤は「伊藤君」だったり「伊藤ちゃん」だったりとフレンドリーな呼ばれ方をされることが多い(三橋からはたまに崩して「いたう」と呼ばれる)。
- 入学直後、ケンカに対する姿勢から三橋とは一度袂を分かつが、彼がこっそり自分を助けていたことを知り、和解。以降は無二の親友となる。
- 途轍もない根性者であり、紅高の不良に絡まれた際には倒れていた木の電柱を抱え上げて振り回して撃退、という離れ業を披露したこともある。しかしケンカでは卑怯な手を使わずに正々堂々と戦うため、搦め手や卑怯な手を使う相手には負けること[注釈 9]もある。最終巻では車に轢かれて重体だったにもかかわらず、凄まじい根性で相良を圧倒して打ち倒した。
- 性格的には三橋とあらゆる意味で対照的だが、実は根の部分が似ており、たまに彼と一緒になって悪乗りすることがある。普段は三橋のワガママぶりに振り回されていることが多いが、逆に三橋の性格を知り尽くしているため、彼を上手く操縦できる数少ない人物の一人であり、理子ですら「やっぱり伊藤ちゃんにはかなわない」と述べている。
- 実は御曹司。髪を下ろすとオタクのような外見になり、たびたび三橋に馬鹿にされる(本人もそれを気にしている)。本人曰く髪のセットには40分かかるらしいが、一度だけセットなしでウニヘアーになった。酒に弱く、少しでも飲むと眠る。オヤジギャグを出すと場の空気を凍りつかせる。運動神経は抜群で普段の腕っ節も相当のものであるが、怒りにより更に強くなるタイプ。感情が高ぶると凄まじく、三橋に匹敵もしくはそれ以上の強さを発揮する。ただ、恋人の京子が傍にいる場合などは、あまり喧嘩などを好まなくなる。
- 卒業後の姿はトゲトゲ頭ではなかった。恋愛に関しても保守的な考えを持ち、京子とはプラトニックな恋人関係である。
- 特徴的な髪型ゆえに「ウニ」「カッパ」呼ばわりされることが多く、コミックス4巻ではヤクザの刀で頭頂部を円形に斬られて本当にカッパヘアーになってしまったことがある。また、在学中の時点で原付免許を持っていたようでホンダ・ディオを購入した際には「ディオ君」と呼んでかなり大事にしていた[注釈 10]が、三橋が無茶な運転をしたせいで廃車になってしまった[注釈 11]。
- 『天使な小生意気』10巻93Pに1コマ、14巻62Pにも三橋とともに登場。
- 『週刊少年サンデー』1995年50号の人気投票結果は582票を獲得して3位。
- 赤坂理子(あかさか りこ)
- 声 - 草地章江
- 演 - 清野菜名(テレビドラマ版、2020年劇場版)
- ヒロイン。赤坂流道場の一人娘。元々は三橋や伊藤とは別の高校に通っていたが、三橋への好意から、軟葉高校に編入する。合気道の使い手で、小柄ながらちょっとした不良(ツッパリ)よりも強く、一度は相良を投げ飛ばした。容姿はかなり可愛く[注釈 12]、陰で彼女に好意を抱く男も多く、軟高転校前は恋文などをよくもらっていた。三橋といつも一緒にいることで、度々危険な目に遭っている。勝気で真面目な少女→やんちゃ化する。三橋を抑える事の出来る非常に希有な存在であり(なお、ケンカの腕では大幅に下回る)、一部からは影の実力者と実しやかに囁かれている。そのせいでヘルメット男に軟葉の女番長と誤解され、狙われた。三橋を「三ちゃん」と呼ぶ唯一の人物。
- ドラマ版では最初から軟葉に在学しており、それに風紀委員となっている。
- 『週刊少年サンデー』1995年50号の人気投票結果は240票を獲得して5位。
- 田中良(たなか りょう)
- 声 - 菊池正美
- 演 - 明賀則和(東映Vシネマ版)
- 赤坂流の門弟で、理子のことが好きな少年。身長160cm。伊藤に匹敵するほど正義感が強く、誠実だが、不良並みに気が強く口も悪い。いじめられっ子などを良く助けに入るが、その弱さゆえに返り討ちにあうことも多い。しかし、どんな状況でも漢気を見せる。三橋には相手が複数なら、小学生にも負けると思われている。理子と同じ高校から彼女と一緒に転入してきた。小柄がコンプレックス。喧嘩はあまり強くなかったが、赤坂流の鍛錬には真剣に取り組み、物語終盤では開久の不良を倒した。愛称は「良くん」。
- 小学生に惚れられて、三橋に助けを求めたことがある。三橋と伊藤を口では煙たがる素振りを見せるが、心では認めている。軟高で三橋を呼び捨てにできる数少ない人物の一人。
- 『週刊少年サンデー』1995年50号の人気投票結果は126票を獲得して8位。
- 高崎秀一(たかさき しゅういち)
- 演 - 川井博之(東映Vシネマ版)
- 北川事件で軟高にやってきた柔道男。二枚目な容姿と非道を見過ごさぬ倫理観、その辺の不良をものともしない腕っ節を備えており、転入間もなく伊藤に匹敵する女子人気を獲得する。柔道の勝負では、三橋と伊藤を倒した。
- 正義感が強く、生真面目な性格。クサい台詞を屈託無く連発する。当初は三橋の狡猾さを嫌っていたが、北川事件解決を機に三橋を認めている。柔道を用いた実力は三橋や伊藤にも遅れを取らないほどで、北川事件の後は様々な事件で三橋・伊藤と共闘している。三橋が認めている数少ない人物。(推定)身長177~179cmだが、足が短い。
- よく伊藤と京子がいちゃついている場面に遭遇する。とあるきっかけで良に惚れていた小学生に惚れられている。最後は負けることを承知で三橋と伊藤のために、襲ってきた開久の不良達を1人でも多く倒すため奮闘する。
- 『天使な小生意気』の小林一文字、『道士郎でござる』の桐柳道士郎、『お茶にごす。』の樫沢光輝の原型となったキャラクターである[要出典]。
- 佐川直也(さがわ なおや)
- 声 - 三木眞一郎、真殿光昭
- 演 - 柾木玲弥(テレビドラマ版、2020年劇場版)
- 三橋・伊藤の学友(三橋は「家来」だと語っている)。一応不良ではあるが、明るい性格で喧嘩は弱く、自分より強い相手には下手に出る人物。しかし、自身を「調子のいい不良」と称し、「県外にまで名を轟かす三橋、伊藤のダチ」であるとして1人で満足している。所謂、虎の威を借る狐を通していて、当初周囲の評価は低かったが、開久生徒ともめた際もボロボロに負けながら、最後にプライドそっちのけで三橋、伊藤を大声で呼び寄せ勝利したことから、タダ者ではないと恐れられている。そのため、相良の「三橋をやるのに邪魔になりそうな仲間」リストに載っている。
- 酒癖が非常に悪い。情報通でもあり、近隣の学生の情報を三橋達に教えることが多い。在学中は彼女がいたようで一時期彼女からもらった人形をカバンに付けていたが、卒業式ではメグミに告白するも、失恋したか友情関係に留まったかの模様。卒業後は板前を目指し就職した。
- 伊沢圭一(いざわ けいいち)
- 演 - コーシロー(テレビドラマ版)
- 坊主頭。佐川と仲がいい。彼の妹はイマドキ女子高生。喧嘩は弱くないが、小心者。相良の「三橋をやるのに邪魔になりそうな仲間」リストの1人。教師の小坂から佐川とともに「明るい不良」と称される。連載当初の漢字表記は「井沢」だった。
- 卒業後は車の整備士を目指していて、父親から仕事を習っている。
- テレビドラマ版にも三橋・伊藤のクラスメイトとして登場する。
- 清田秀夫(きよた ひでお)
- 軟高野球部。軟葉祭アーチ作りを嫌がり暴れる三橋を止めに入るが、殴られる。京都の修学旅行では佐川・伊沢とともに三橋らと同部屋だったが、見ていたテレビドラマを三橋に有無を言わさず替えられるなど、悲惨な目に遭う(なお、替えた番組は野球中継)。その後は登場しなかった。
- メグミ
- 演 - 清水茜(テレビドラマ版)
- 理子の友達。理子と行動を共にすることが多い。登場回数は非常に多いが、名前を呼ばれる場面は極めて少ない。卒業式に佐川から告白されるも断った模様。三橋曰く「言いにくいことをズバッと言う女」。
- テレビドラマ版にも理子のクラスメイトとして登場し、フルネームが浅倉めぐみとなっている。
- 榊原雄一(さかきばら ゆういち)
- 三橋らより2歳下の後輩で通称「中学の三橋」。腕はまずまず。七中時代、枯れ井戸に落ちた三橋&伊藤&今井に小便をふりかけたションベン小僧。卑怯者としては三橋に次ぐ才能を持っているものの、三橋にその芽を摘まれる。その後、報復に大量に七中の生徒を引き連れて軟高に殴り込むが、(寝ぼけた状態の)暴れる三橋に恐れて七中の生徒全員に逃げられ、三橋にボコボコにされた。しかしその後、先輩の不良にリンチされていたところを三橋に助けられ、その強さに感服し、三橋を尊敬するようになった。
- 小学校6年からパーマをかけていたが、骨川により五厘にされたことがある。
- 軟高入学後は徹底してナンパを貫徹。三橋に関わった経験から、彼のような強い性格がないと上には立てない→自分にそんなものはない、と割り切ったらしい。
- お調子者でひょうきんな男で、正義感はそれなりに強い。三橋と伊藤を足したような性格らしい。道端で出会ったツッパリ女に一目惚れするなど純情。ポスト三橋的存在。三橋・伊藤が卒業した後は2人のことを伝説として語り継ぐことを目標としているらしい。
- 根本(ねもと)
- 三橋達と同学年で、とても暗い青年。鏡を見て自分で驚くほど笑顔が怖く、異常な迫力がある。伊沢と掃除当番のことで喧嘩になり、負けた捨て台詞が「呪ってやる」のオカルトキャラ。これを利用して伊沢を自滅に追い込み、伊藤や三橋にも呪いをかけるなど恫喝するが、三橋に殴り倒されて改心。友達になってもらおうと付き纏い、周りの生徒からストーカーなどと呼ばれる。劇的な失恋を契機に、最終的には仲良く(?)なる。連載最終回の記念写真にも目立つ場所にバッチリ写っている。
- 加治(かじ)
- 雄一の同学年。中学時代の恐持て。茶髪のオールバック。骨川により五厘にされた1人。初登場時は雄一と北林を増田、清水とともに総員でボコボコにした。開久に襲撃された雄一に肩を貸していたことから仲は良くなった模様。
- 増田(ますだ)
- 雄一の同学年。体の大きい中学時代の恐持て。初登場時は加治、清水とともに連合を組み、雄一と北林をボコボコにした。
- 清水(しみず)
- 雄一の同学年。中学時代の恐持て。初登場時は加治、増田とともに連合を組み、雄一と北林をボコボコにした。サングラス。
- 北林(きたばやし)
- 雄一の同学年。五中の頭。中学まで一番だったのに軟高では一からやり直しなのが我慢ならず、入学してすぐ三橋にケンカを売るが、上手く逃げられた直後、加治らの連合にボコボコにされる。MY FIRST WIDE版ではこの男がメット男である。
- 竹田(たけだ)
- 雄一の同学年。言葉がきつくて理屈っぽい。雄一や伊藤、そして三橋を何かとその言動で困らせるが、結局はヘコまされる。また、誰と会話をするでなく一人でいている時にも、常に不敵な態度を振りかざしており、同級生(特に女子生徒)からはすっかり不気味がられてしまっているが、本人にはその自覚が無く、自分がまるで学年のヒーローになっているかの如く勘違いばかりしている。
- 藤枝(ふじえだ)
- 声 - 笹岡繁蔵
- 三橋らより2歳上の番長(実際には白鳥に上納金を納めて名乗っていただけ)。表向きは侠客として一般生徒からも信望を集めているが、裏では弱い生徒を囲んでカツアゲする等の卑劣漢。台頭してきた三橋らと衝突してカツアゲの現場を押さえられるが、自らの信望を利用して三橋と伊藤を主犯に仕立て上げる。このため三橋の復讐で生徒会予算の泥棒に仕立て上げられ、袋叩きにされた挙句退学となった。
- 酒井(さかい)
- 三橋らより2歳上のツッパリ。妙に薄笑みを浮かべたような顔つきが災いして、廊下ですれ違っただけで伊藤に嫌な顔をされたり、三橋に殴られて後頭部を柱にぶつけたりと悲惨な目に遭う。
- 白鳥(しらとり)
- 声 - 大塚明夫
- 三橋らより2歳上の裏番。大勢の手下と共に三橋と伊藤を1人ずつ倒し、一度は三橋にツッパリをやめさせる。その後伊藤の執拗な復讐にあい、しばらく復讐できないように伊藤の腕を折るが、それに激怒した三橋によって裏で1人ずつ手下を病院送りにされ、最終的にタイマンで敗れる。作中で最も三橋と伊藤を苦しめた内の1人。
- 杉本(すぎもと)
- 軟葉高校が開久高校の末永に恐喝された時、三橋・伊藤に代わって生徒達からカンパした金を末永へ納めに行った同級生。途中の路地で開久高校の不良グループに攻撃されて金を奪われる。軟高No.3の実力者。
- 佐々木(ささき)
- 声 - 菅原正志
- 生活指導の教師。竹刀で体罰を振るうセクハラ教師。しかし、基本的に生活指導の方はうまく行かない傾向あり。三橋&伊藤の天敵。挑発にもお世辞にも乗りやすい性格。修学旅行の時は三橋と伊藤[注釈 13]の手により変質者扱いされて、駅員に取り押さえられた。事ある毎に三橋にヤシの実をぶつけられている。骨川が剛田を連れてきた際は、本人曰く「初めて生徒を守ろうという意識が芽生えた」らしく2人に立ち向かうが、あっさり剛田にやられ、三橋に助けを求める。『天使な小生意気』の第99章にも登場。
- 小坂(こさか)
- 三橋&伊藤らを何かと気にかけている体育教師。空手四段。三橋を家に上げラーメンを食べさせてやったりと、結構優しい。テレビゲーム好き。佐々木先生と共に、『天使な小生意気』の第99章に登場。
- 骨川(ほねかわ)
- 虚弱体質の理科教師。成り行きで元極道の剛田を実験助手として雇うことになり、三橋らヤンキーに逆襲しようと画策するが、結局三橋の策略に嵌まり、髪を剃られて宇宙人のような坊主頭にされた。テレビドラマ版に登場する教師・坂本(演 - じろう〈シソンヌ〉)に彼の設定が付加されている。
- 剛田(ごうだ)
- 演 - 勝矢(テレビドラマ版)
- 元極道。組が解散になって行き詰まっていた時、骨川に命を助けられたと勘違いし、実験助手として軟葉高校に勤める。虎の威を借る狐となった骨川に従って生徒達に体罰を振るうが、三橋の機転から生徒に慕われる喜びを知り、教師を目指すことになる。飛んできたヤシの実を素手で粉々に破壊、蹴りで銅像を一撃で破壊した。本作で最強クラスの力の持ち主。
- 田中(たなか)
- 坊主頭の剣道部員。田中良とは別人。対開久編にて面を被って顔を隠していた三橋が「俺は剣道部の田中だ」と適当に騙った名前だったが、本当に軟高に在籍していた。開久とまともにやりあうほどの度胸は持ち合わせていない平凡な人物。
青蘭女子高校
「せいらん」と読む[4]。女子高。不良の数はそう多くはない。テレビドラマ版では「成蘭」の表記。
- 早川京子(はやかわ きょうこ)
- 声 - 折笠愛
- 演 - 細川直美、佐藤藍子、細木美和、久我陽子(劇場版)、橋本環奈(テレビドラマ版、2020年劇場版)
- もう1人のヒロイン。元ヤンキーで、青蘭女子高校の女番長。愛称京ちゃん。容姿端麗で外見的には理子と対になるようなタイプ。伊藤とはたまに喧嘩もするが、基本的には仲睦まじい恋人同士。ヤンキー時代はあくまで「振る舞いがツッパっている」だけで、犯罪[注釈 14]には手を染めていない。喧嘩はしても弱い者苛めなどはせず、常に筋の通った主張をしている。当初は喫煙の習慣もあったが、伊藤から嫌われることを恐れて以来煙草は吸わなくなる。伊藤に喧嘩をしないように固く言いつけている。
- キレると怖く、その度に伊藤達から怖がられていたが、大抵は義憤に駆られたときであり筋の通ったことを言うため、実際にキレられた者からは例外なく尊敬を寄せられている。実家は比較的裕福で、両親は伊藤との交際も認めている様子。クリスマスパーティーに伊藤達を招待した際、真面目なふりをしていた伊藤が友人の挑発にキレて暴れ出したのだが、この直後に三橋がそれを上回る大暴れをした挙句窓を破って逃げ出したため、「三橋よりよっぽどまとも」という理由で認可された経緯がある。3年生の時に後輩に説教をしている際、相手から「伊藤がいるから偉そうな事が言える」という言い方をされて意地になる等プライドの高い一面が存在する。
- なお、理子より人を見る目がある。
- 『週刊少年サンデー』1995年50号の人気投票結果は186票を獲得して7位。
紅羽高校
「べにばね」と読む[4]。創立間もない男子校で、通称紅高(べにこう)。学力は軟高よりも下。バカの集まりにして、三橋の謀略のよいカモ。不良の数は多く、番長は今井勝俊が学校創立時の1年生から卒業まで務めていた。生徒の大半は今井を番長としては認めていないところもあるが、何か紅高生に被害が及ぶと不良は今井にこぞって嘆願に来る。連載当初は女子生徒がいた模様。
- 今井勝俊(いまい かつとし)
- 声 - 屋良有作
- 演 - 内田大介(劇場版)、仲野太賀(テレビドラマ版、2020年劇場版)
- 紅羽高の番長。4人兄弟の長男。(自称)身長192cm。馬鹿力。そこそこ男前なのだが、モテないことに悩んでいる。喧嘩は強いが要領が悪く、実力では自分が勝っている相手にも不意打ちや騙しなどでよく倒される。このため三橋・伊藤と比べると倒した敵の数が少ない。グレるとヤクザにも喧嘩を売るが、拳銃やドスを見せられると怯む。恐怖や恥ずかしさによって、体が固まることもある。
- 投げ技や力押しを得意とし、一般人程度なら苦も無く投げ飛ばし、自転車も片手で振り上げるなど、腕力だけは誰にも負けたことが無い。100kg以上の小山をも、小指を骨折した状態で派手に投げ飛ばした。体はかなり頑丈。連載初期に鞭の扱い方をマスターし、三橋を一方的に追い詰めたことがあるが周囲から「ヘンタイ」と見られていることに気づき、使わなくなった。
- 単純馬鹿な性格で、よく三橋に騙される。一度だけ谷川や同級生たちと組み、殺しの濡れ衣を着せた上で警官に変装して追い回し、トドメに幽霊芝居で屈服させるという方法で三橋に煮え湯を飲ませたが、この後で谷川ともども廃ビルに閉じ込められてさんざんコケにされるという壮絶な復讐に遭った。初対面から長期間、理子に想いを寄せていた。
- 黒川からは「常識のないバカ」呼ばわりされているが、これは倫理観などがないという意味ではなく、知っていて当然の常識的知識を知らない[注釈 15]、という意味。また、三橋からは「馬」「ロバ」呼ばわりされている。
- 北根壊事件で知り合った森川涼子に好意を持たれ、当初は気付かなかったが数回会うごとに仲を深めていく。冒険家になると夢を持っていて、大学受験しようとするが即挫折する。三橋よりも卑怯であることを目指していたが、子分を大切にする兄貴分であり、自らの卑怯な手で小山がヤクザにやられた際には、すぐさま敵を討ちに行った。特に谷川とは兄弟のような信頼関係を築き上げている。谷川が女子高生の前でいい格好をするために今井をコキ下した時は一度は激怒したが、すぐに谷川への友情が勝り「子分」を演じた。作中中盤から上着のボタンを閉めていることが多い。「今くん1号」というバイクを所持しており[注釈 16]、発言によるとオートバイの免許を取得している模様。
- 登場頻度は多く、三橋&伊藤と共に主要なエピソードのほとんどに関わってくる、第三の主人公的存在。本編終了後に『サンデー増刊号』に掲載された外伝では主役を務めるなど作者からの愛着も深く、そのキャラは『天使な小生意気』の蘇我源造にも多分に引き継がれている[要出典]。
- 『週刊少年サンデー』1995年50号の人気投票結果は692票を獲得して2位。
- 谷川安夫(たにがわ やすお)
- 声 - 矢尾一樹
- 演 - 津久井啓太(劇場版)、矢本悠馬(テレビドラマ版、2020年劇場版)
- 今井の子分。今井を心から慕い尊敬し、同学年でありながら常に敬語で話すなど一目置いている。損な役割の多い今井のとばっちりを受けることも多い。身長158cmで、作中ではケンカの弱い人物の1人。口だけは達者で、啖呵のキレの良さは今井以上。小山にも怯まない度胸もある、紅高の隠れ№2。大学進学を諦めた後も、今井に英語やフランス語を教えている。頭の回転も速い。中野とはソリが合わない模様。女にモテない。
- ケンカの腕は作中最弱レベルだが、本気で怒らせると非常に恐ろしい。単にキレただけなら三橋の威圧で黙ってしまう程度だが、本当の意味で怒らせるとその三橋すらビビらせるほどの迫力を発するようになる。
- 三橋達とは基本的には敵対関係だが、行動を共にすることも多い。三橋、伊藤に敬語を使う場面もあることから、ある程度尊敬の念を持っている模様。『お茶にごす。』の5巻P28に回想シーンで登場。
- 『週刊少年サンデー』1995年50号の人気投票結果は202票を獲得して6位。
- 小山太郎(こやま たろう)
- 声 - 高木渉
- 身長197cmの巨漢で、肥満体(本人はかなり体型を気にしている)。忠実高校の番格だったが大暴れして退学になったようで、紅羽に転入。紅高の番になるべく今井と争ったが、自分を投げ飛ばすほどの力を持った今井に惚れ込んで慕う。今井に敗北した扱いになっているが、一度投げ飛ばされただけであり、喧嘩としての決着が付いていたわけではない。開久にのり込んだメンバーの1人。開久の精鋭達を相手に最後まで倒れない(17巻参照)など、実力はかなり高い。相良が三橋に2回目の敗北を喫して姿を消した後から登場したためか「三橋をやるのに邪魔になりそうな仲間」リストには入っておらず、相良との最終決戦時では登場していない。紅高に編入する前は共学だったため、多くの女子生徒との交流があり今井に何度か紹介している。妹は美人。
- 黒川(くろかわ)
- 藤田とコンビを組む紅高の番格として登場。眼鏡をかけている。相当に卑怯な人物。開久を恐れている上に粋がっているだけで実力も高くない。紅高にいながら彼女持ちだが、その彼女が美人でない為、今井からは悪趣味扱いされている。今井を小馬鹿にするが、何だかんだで彼を頼りにしている模様。今井が受験すると聞き、近所で拾ってきた参考書を差し入れて応援した。
- 藤田洋(ふじた ひろし)
- 番格。ボクシングを習得している。伊藤との初対戦ではライムで目潰しを決めて金星を挙げるが、再戦では目潰しを見切られた上に壮絶な殴り合いを経て敗北。その後は伊藤や開久を恐れるなど、実力を披露する場面に恵まれなかった。今井のことを番長としてあまり認めていないようだが、仲間意識はある。
- 中野誠(なかの まこと)
- 声 - 檜山修之
- 京都での修学旅行で村井達を引き連れ、三橋&伊藤と揉めた男。その後ヤクザ息子との喧嘩がきっかけで地元を捨て千葉に引っ越してくるタレ目で根暗な茨城県民。
- 喧嘩の腕は三橋や伊藤にも劣らず、派手な技も多く、パンチやフットワーク・スピードなら三橋とも互角で、ヤクザのドスを素手で受け止めるなど刃物を相手にするのにも馴れている模様。攻撃のキレは作中一、二を争うほどで、多数のヤクザや開久の連中を1人で倒せるほど。京都では背中から不意打ちするという卑怯な手を使って三橋を倒したが、元々正面からでも対等に渡り合うことができる実力の持ち主。サンデー連載中の表紙で書かれた作者による強さランキングでは、三橋、智司に次いで、僅差の三位だった。
- 引っ越し後は千葉のアパートにて1人暮らしをしている。一時、隣に住んでいた世話好きの女子大生と不器用ながら交流を深めるも、中野と不良の喧嘩に巻き込まれたことで彼女は引っ越してしまった。しかし案外近くに引っ越していたようで、後述のトランプ勝負も彼女の新居で行われた。
- 非常に好戦的な性格で吹っかけられたケンカはすぐに買い、自分から売ることも多い。一方で律儀な一面もあり、前述の女子大生の一件で協力してくれた伊藤に借りを返すべく、彼の援軍として開久に単身突入して来ている。作中終盤で自分にぶつかってきた開久不良軍団、末永率いる開久の不良軍団を難なく倒している。あまり感情を表に出さないクールな男だが、熱い一面もある。後に三橋とのトランプ勝負では何度も裏を読まれて敗北し「底が浅い」と言われ、最後の勝負でたまたま勝利した際には大はしゃぎしていたが、成り行きで犬を飼うことになった[注釈 17]。
- 紅羽高に来た頃、ほとんどの生徒を伸したとされる。番格である今井とは一度もやり合ったことがなく、喧嘩してみたい程度には思っている様子だが、性格の違いかそれほど絡みがない。喧嘩の強さでは今井を上回ると思われるが、紅羽高の番長の座には興味がない模様。
- 開久襲撃以来、三橋と伊藤に対する仲間意識が高くなっており、ラストの相良戦では「本当は三橋らと遊んでみたかった」と回想している。
- 原作漫画ではフルネームは最後まで呼ばれず、終始「中野」のままだった。
- 『週刊少年サンデー』1995年50号の人気投票結果は381票を獲得して4位。
- 大石(おおいし)
- 紅高で剣道部に所属していて2段の腕前を持つ。三橋のことは想像しただけで凍りつくほど恐れているが、伊藤のことは「単独だと大したこと無し」と言って侮り、竹刀でなぶり者にする。しかし、意地の塊になった伊藤に丸太で反撃される。また、それをいちいち笑い者にしてくる今井にも困惑している。
開久高校
「あけひさ」と読む[4]。千葉県下随一の不良男子高校。伝説の悪高校としても有名。校内は不良で溢れ、窓ガラスは破れ、校舎はヒビだらけの非常に荒れたイメージである。卒業生の3割はヤクザ関連の職業に就く。千葉全土から札付きのワルが集まり、下っ端レベルでもかなり喧嘩慣れしている。学力は低く、喧嘩の強さ以外に誇れるものがないため、生徒は喧嘩での開久の地位に固執する傾向があり、智司いわく「俺たちはボンクラの集まりだから喧嘩でナメられたらお終い」である。仲間がやられたり、開久をバカにしようものなら集団でヤキを入れるまで絶対に逃がさない。詳細は不明だが、伝統として伝わるタイマンが存在する[注釈 18]。智司から番長の座を奪った末永が三橋に負けたのが原因で周辺校のヤンキーが大挙して開久に押し寄せてきた際には、1人で多勢に向かって行く智司の喧嘩ぶりを見た開久生徒が次々と智司に加勢するなど、硬派な面も持つ。
- 片桐智司(かたぎり さとし)
- 声 - 大塚明夫
- 演 - 正木蒼二(劇場版)、鈴木伸之(テレビドラマ版、2020年劇場版)
- 極悪最凶の開久の番長であり(原作漫画では番長という呼称はほとんどされておらずもっぱら「開久の頭(アタマ)」という呼称。末永、丸田なども同様)、開久のNo.1。No.2の相良とは少なくとも中学からの付き合いでよく二人でつるんでいた。三橋達より一歳年上の高校三年生(初登場時。ただしテレビドラマ版では三橋達と同い年)。2メートル近い大男で、体格もゴツく力も強い。髪型は黒の短髪で、眼光は鋭い。改造学生服(長ラン)を着ている。
- 軽くメンチを切っただけのチンピラ複数を即日全員病院送りにするなど、中学時代から悪名を轟かせている。強さと怖さを兼ね備えた人物であり、その威光から開久の不良生徒達から一目置かれている。実力は非常に高く三橋が明確に勝てなかった(引き分けた)数少ない相手、今井でさえ一瞬で沈黙せしめた。
- 『成長する悪役』で、登場当初は典型的なボス敵不良であった。軟校の三橋・伊藤と対立し、対決しかけるも理子を人質に取った相良が逆に制圧されたことでシラけ、その場ではお開きとなった。次の話では戦闘シーンは省略されているものの、偶然会った三橋とタイマンを行い、自分と互角に渡り合う強さを認めた。その後「開久の頭」に固執しすぎていた自分を振っ切り、三橋等と敵対する事もなくなった。
- 私服は大人っぽいジャケット姿が多いが、子供に「チンピラ」、スリの鳶島に「殺し屋」と叫ばれる位のヤクザセンスなファッションが多く、更生した後もよく本物のヤクザと間違えられていた。在学中からそちらの世界にも名を轟かせており、タコ焼き屋になった彼にケンカを売ったヤクザが「命知らず」と評されるほど。一年上の先輩で開久の頭だった丸田を殴り倒した件もあって開久のOB連中とは仲が良くないようだが、ヤクザの知り合いがいる。
- 高校卒業直前に後輩の末永に卑怯な手でやられ、番長の座を譲ったが、その後も彼に付いて行く者はなくならず、開久の生徒からは圧倒的な支持を得ている。また非常に硬派な性格であり、誤認で伊藤とタイマンを張るも和解し、弱った状態の伊藤を末永達から身を挺して守っている。
- 卒業後は人相と前述のファッションセンスのせいで職が決まらず、暫くはプー太郎で本人もそのことを気にしていたが後に元ヤンのたこ焼き屋と知り合ったことでたこ焼き屋として働いており、この頃には三橋・伊藤との仲も良くなっている。
- 最終盤ではたこ焼き屋をやってる時に相良と久しぶりに再会する。相良から商売のことについて聞かれた時は嬉しそうな様子を見せたが、相良が三橋・伊藤を潰そうと思っていると話すとそれを制止したため、相良にとって三橋・伊藤潰しを邪魔するとみなされ重傷を負わされてしまう。その後、伊藤に敗れた直後の相良のもとに現れ、「俺もまだいなかったしな」ともっと早く来て喧嘩に間に合ってれば長年の友人の相良の方に加勢して助けるつもりだったかのようなそぶりも見せ、ケガが治った後で相良に“1・2発くらわす予定”ということで相良と和解した。
- 別作品の『お茶にごす。』第6巻P173(第59服「夏祭り」)では、たこ焼き屋として登場している。
- 相良猛/晃司[注釈 19](さがら たけし/こうじ)
- 声 - 辻谷耕史
- 演 - 佐伯太輔(劇場版)、磯村勇斗(テレビドラマ版、2020年劇場版)
- 「狂犬相良」の通り名で一際恐れられる開久のNo.2の高校三年生(初登場時)。同い年でトップの智司とはタメ口の対等な立場でつるんでおり、三橋達に出会うまでは仲も良かった。見た目はヤンキーっぽく一見軟派のようでもあり飄々とした態度で言葉使いも軽口な傾向があるが、同じような危険キャラクター性の北根壊高校の柳と違いヘタレることはない肝が据わった性格でシメるときはシメる。髪は白く染めて両横を刈りこんだ髪型。制服の上着の下に白シャツではなくタイガーストライプ迷彩模様の服を着ており、私服もミリタリー系ファッションのようなアウタージャケット。
- モメごとが好きで、それ相応の喧嘩の実力はあるが道具を使うことも多く、三橋を目の敵にした際には智司から「お前程度じゃ三橋を押え込めねえぞ」と言われている。中学時代に絡んできた男を車道に蹴飛ばして車に撥ねさせるなど危険な噂には事欠かず、仲間をして「ケンカの恐ろしさは智司さんより上」とまで言わしめる男。その威光から智司と共に開久の不良生徒達から一目置かれている。短くカットした鉄パイプを武器として携帯している。「いつでも年少に行く覚悟は出来ている」と豪語するだけあって、勝つためにはどんな汚い手でも使い、一歩間違えば相手を殺しかねないような凶行も平然と行う。今井が開久の生徒と起こしたモメごとがきっかけで三橋に叩きのめされてからというもの、再三に渡って彼ら(特に三橋)を執念深く狙う。
- 喧嘩の場数を積むことで成長していくタイプであり、三橋や伊藤に負ける度に学校を長期休んだりして人知れず姿を消し、空手で鍛えて強くなったり、半グレのような輩とつるんでさらに危険な性格になったりして再登場する。登場当初は凶悪性や卑劣さの部分が目立ち、三橋と智司の激突直前に理子を人質に取ろうとするが、理子に合気道であっさりと取り押さえられ「女にやられた悪役」となった[注釈 20]。9巻・10巻では久々に学校に行き再会した智司の三橋達をやる気のなさにイラ立ちながらも智司の警告を無視して三橋達潰しに出かけ理子を追い詰め、良と今井を容赦なく叩きのめし、伊藤も苦戦させた。しかし、仲間をやられて本気で怒った三橋に完膚なきまでにやられる。
- 37巻・38巻で再登場したときは過去最大のキレと暴れ振りを見せ、本作最後の敵として立ち回る。手始めに凄腕の極悪人・北山と手を組んで悪事の片棒を担ぐ。北山が三橋に敗れるとそれまで格上だった北山を逆に脅し返して見切り、今度は一人で三橋たちに戦いを挑む。旧友の智司に久々に再会し三橋達をやろうと思うと告げるも反対されると、障害になると判断して不意打ちで病院送りにし、更には開久の後輩たちを金で釣って使い三橋・伊藤の友人らを全員病院送りにする。そして理子を拉致監禁し、三橋、伊藤・中野を車で轢いて重傷を負わせる。それでも理子を助けに来た三橋に対し、手錠で拘束し殴る蹴るなどの暴力を加えた。しかし最後は、手の肉をそいでまで手錠を外した三橋の気迫に押されて戦意低下していた所を、重傷を負いながらも駆けつけた気合いみなぎる伊藤とタイマンとなり、まったく歯が立たないまま倒された。その後、三橋達が立ち去ったその場に遅らばせながら助けに来た智司と和解し、三橋・伊藤のコンビにようやく心の底から負けを認めてすっきりしたようで、入院させた全員の入院費を本人達に知られる前に払っている。
- ニワトリ
- 声 - 納谷六朗
- 智司と相良の後輩。本名は不明で、アダ名はロングモヒカンのような鶏冠髪型に由来。切り詰めた鉄パイプを振り回し、三橋に腹を蹴られても足に縋り付くなど相当の根性がある。智司や相良を慕っていたためか、台頭してきた末永一派から、智司を排除するための策略の一環として利用するためだけに殴られた不憫な男。終盤でも相良の指示で奔走する。
- 秀光(ひでみつ)
- 韋駄天の異名を持つ男。作中で三橋より短距離走の速い唯一の人物[注釈 21] で、逃走する三橋に追い付いて襟を掴むが、直後に一撃で倒された。
- メット男
- 演 - 須賀健太(テレビドラマ版)
- 三橋らが3年に進級した年に軟高へ入学してきた新入生。ヘルメットを被り、金属バットを持ち、胴には漫画雑誌を巻いて武装している。軟高の「一番強ぇ奴」を探して校内を暴れ回り、理子にも手を出すが、三橋によって退治される。降参したと見せかけて三橋を背後から襲おうとしたり、教師をバットで躊躇無く殴り倒す性格。その後、忠高や紅高を経て開久に転校したが開久の不良たち相手では歯が立たなかったようで、再登場時にはメットをボロボロにされて鍵を掛けられたうえ、パシリとしていいように扱われているという末路が描かれた。名前は明かされず、一度もメットを外さなかったため、顔も不明。
- 多田(ただ)
- 智司の一学年下で末永と同年の三年生。坊主頭とボロボロの歯が特徴。メット男をアゴで使う、遥かに凶悪な不良。伊藤との喧嘩を智司に制止されたため激怒、仲間と共謀して番長の交代を画策する。末永の指示で大挙して軟葉高校へ押しかけ上納金を要求するが、いざ軟高生徒らが上納金を持ってくると路上で襲い、血塗れにして金を強奪した。
- 末永(すえなが)
- 智司の一学年下の次代番長で三橋・伊藤と同年の三年生(初登場時)。智司ほどではないが背が高く体格にも優れ、黒髪で前髪を少し垂らしている。もともと自分の学年はおおむね手中に収めており、三年に進級すると同時に開久の頭になれそうなはずが、智司の卒業がずれ込んで遅れたため[注釈 22]、三年でもまだ頭にはなっておらず、多田など同級生から自分たちの世代の頭として待望された。
- 多田と伊藤がモメると「俺が(伊藤を)シメてもいいけど」と言うなど自信家であるが「(その方が楽だから)智司さんにやってもらおうぜ」と言うなど指示気質でもある。策略を弄して智司を唆し伊藤にケンカを売らせた上、騙し討ち同然に番長の座を智司から譲られた。この際、智司をバットで殴り倒すなど、権力固めには容赦なく、義理人情には薄い性格。その後、勢いに乗って軟高含む近隣高校の制圧に乗り出し、一帯のヤンキー狩りをして開久がトップであることを誇示した。三橋達が開久に直接乗り込んでくると校内での大人数乱闘の末、三橋との直接対決では三橋のパンチの一発目は耐えたものの反撃する間もなく一瞬で倒される。三橋に敗れた後はすっかり求心力を無くし、逆襲に来た他校生徒の大群に狼狽するなどの醜態を見せた。素手のタイマンシーンは一度も描かれておらず、三橋からは対決前に「弱いから手下の影に隠れてるんだろ」と挑発されているが、曲がりなりにも開久で頭を張っていたことからそれなりの実力はある模様。
- 最後は相良に扇動され開久の面子をかけて三橋と伊藤を開久の仲間を集めて襲撃し苦戦させたが、三橋の一撃で敗れる。そして、自分に意気地が無いのを認めて理子を狙う相良の策略を三橋に教えた。
- 丸田(まるた)
- 声 - 荒川太郎
- 演 - 渋谷謙人(テレビドラマ版)
- 智司より一年先輩の先代番長。登場時はすでに卒業している開久OB。パンチパーマのような髪型で、背は高くない。いかにも町のチンピラかのような荒々しさで、卒業してからも開久の頭だった気分が抜けておらず、先輩の立場とバック(開久OB)の存在を笠に着て、反抗できない後輩の智司を格下の軟高(三橋・伊藤)になめられてるとイビっていたが、三橋との喧嘩で吹っ切れた直後の智司に一発KOされた。
- 原作漫画では職業不明であるが、テレビドラマ版ではヤクザ『銀龍会』に所属している。
- 須貝(すがい)
- 智司の二年先輩の先々代番長。背が高く、わりとスマートな顔立ち。回想シーンのみの登場。開久の頭だった三年生当時に一年生(新入生)だった智司と相良を集団リンチで制裁した(なおこの場面に当時二年生だった丸田もいる)。これに納得できずタイマンでの決着を要求した智司に対して、開久伝統のタイマンを持ちかけて徹底的に叩きのめし、卑怯だろうが何だろうが喧嘩に勝つために手段を選ぶ必要はない考えを智司に植え付けた。智司からはそれなりに尊敬されている様子。
- テレビドラマ版では丸田がその役を担っている。
忠実高校
作品中の主要不良高校の中でも、影が薄い高校。ほとんどの場合が他の高校の引き立て役、あるいはかませ犬とされ、主役格で目立つ良いことが無い。かつて小山太郎が番を張っており、メット男も在学していた。
- 畑(はた)
- 忠実高校の番格的存在。地獄会の白井とともに三橋・伊藤を追い詰めるも、三橋のナイフで刺された演技に騙され、退治された。北根懐高校との抗争ではキレた柳にナイフで腕を刺されてしまい、そのまま叩きのめされてしまった。
- 福田(ふくだ)
- 実家が土地を沢山持っている成金の不良。金で強い奴を雇って自分は喧嘩はしない主義らしい。忠実高校で三橋達に喧嘩を売った数少ない人物。苛めを邪魔されたことで伊藤に恨みを持ち、相棒だと知らずに三橋に金を渡したり飯を奢ったりして買収しようとするが、相手が伊藤であることを知った三橋に裏切られて失敗。その後、長井に空手家を集めさせて再び2人を襲うも失敗。その失敗で長井を見限るが、軟高に転校した長井と共に再び三橋と伊藤を陥れようとする(その過程で佐川が福田とその手下にやられている)。用心棒として新たに連れて来たプロボクサーは三橋が一撃で倒すが、奥の手の催涙スプレーで三橋の目を潰す事に成功し、いたぶろうとした矢先に駆け付けた伊藤の一撃で手下ともどもあえなくダウンした。その後、三橋の制裁でバリカンで恥ずかしい髪型にされた。
- 長井(ながい)
- 福田の腰巾着。集めた空手家と共に三橋&伊藤を襲うも失敗し、福田に見限られる。その後、福田の手下にいじめられていたところを伊藤に助けられた。忠高に居られなくなったと言って軟高へ転校してくるが、三橋をはじめ、周囲からは煙たがられていた。伊藤からは信頼され、誠実な態度を取っていた。一方、裏ではスパイ役として再び福田の一味と通じ、あらゆる情報を福田に伝えて伊藤を罠に嵌めようとしていた。自分を許してくれた伊藤に感激し本気で更生しようとしたが、三橋は許してくれず、蹴り飛ばされて失神した上に福田同様バリカンで恥ずかしい髪型にされる。
- 17、18巻では、野球対決で三橋らの相手チームである先輩たちのチーム「鉄骨工業ズ」に差し入れをした。その際、三橋と伊藤の強さと恐ろしさをチームに教えた。
- 安田(やすだ)
- 小山の子分。小山が今井と喧嘩をする際に連れてきたうちの1人。今井にあっけなく敗れる。
代亥高校
姉妹校の北根壊高校に校舎の一部を間借りされる。
- 森川悟(もりかわ さとる)
- 演 - 水橋研二(東映Vシネマ版)、泉澤祐希(2020年劇場版)
- 代亥高校に通う涼子の従兄弟(2020年劇場版では開久高校の生徒)。北根壊が売っていた5000円の「LOVE & PEACE」のお守りを買わなかったことをきっかけに北根壊のツッパリたちから酷いいじめを受けてしまい、見舞いに来た涼子に「三橋にやられた」と嘘を言ったため話がややこしくなった。その後柳と大嶽に助けられたことで彼らを慕いはじめ、「身代わり小僧」の役を買って出る。
- 真鍋(まなべ)
- 代亥高校の番長。本人は「本気で怒れば三橋とも五分で渡り合える」と自称しているが、今井に遭遇した際には怯えていた。北根壊のあまりの凶悪さに恐れをなした挙句に大嶽に潰され、お守りを買わされた。
北根壊高校
校舎火災で越してきた有名な不良高校。代亥高校の姉妹校で「ほくねい」と読む[4]。登場期間は校舎を再建するまでの短期間のみだが、火災理由が生徒の放火[注釈 23]と目されるほどの不良校で、制圧した学校の生徒に5000円の「お守り」を売り、買わない者を痛めつけるという手口で荒稼ぎしている。田所によると「自分たちは仲間ではなく集団」で、たとえ身内であろうと一度でも目をつけられたら徹底的に虐められる。2020年の劇場版では、開久高校に間借りしている設定に変更されている。
- 柳鋭次(やなぎ えいじ)
- 演 - 佐久間哲(東映Vシネマ版)、柳楽優弥(2020年劇場版)
- 北根壊の番長。髪型はゴキブリの触角っぽく、体中に切り傷がある。普段は淡々としているが一旦怒りを顕にすると平気でナイフで刺したり、喧嘩に負けた子分を「俺に殺されたくなければ敵を殺してでも勝て」と言いながら即座に半殺しにするなど、かなり冷酷非情な性格。幼少時からナイフで遊んでいたため、その扱いは一流(体中の切り傷はそのため)。
- しばしば警察沙汰になるが、いつも罪を逃れていた。そのからくりは、ターゲットにした相手を手下にイジメさせ、助けに入り優しくして信頼を得たところで「冤罪で警察に捕まりそうだ」と切り出し、ターゲットが自ら罪を肩代わりするように仕向ける、通称「身代わり小僧」という狡猾で残酷な手口だった。
- 忠実高との抗争ではその圧倒的な凶暴性を発揮し、番長の畑をナイフで刺した上に逃げ出した敵を執拗に追いかけ回して全員殴り倒した。しかしその件で手配されたため、いつもの手口で悟を身代わり小僧にしようとするも、それがきっかけとなり三橋・伊藤や仲間たちと対決する。三橋の仲間を人質に取った上、大勢で待ち伏せするなど卑劣な手段で三橋と伊藤を追い詰めるも、今井や中野の加勢で形勢が逆転。タイマンで己の絶対の自信の源だったナイフを三橋のピンポンラケットによって完全に封じられたことで絶望と恐怖のあまり無様に逃げ回り、最後は警察に自首した。
- 大嶽重弘(おおたけ しげひろ)
- 演 - 栄信(2020年劇場版)
- 北根壊のNo.2[注釈 24]柳の相棒。日本人離れした巨体で毛深く、風貌がメキシコ人のため、三橋たちからは「ゴメス」などと呼ばれる。仲間であろうと気に入らない相手は容赦なくぶちのめす非情な性格だが、内心では柳を恐れており頭が上がらない。身代わり小僧作戦に加担して悟を追い詰めた。
- 実力は高く、卑怯な手を使わずに伊藤に勝ったことがある数少ない1人(もっとも、当時の伊藤は精神的に好調とは言い難い状態だった)。その後、柳の命令で涼子の拉致を試み、特殊警棒で武装した本気の涼子を軽く一蹴したところで伊藤と再会。再戦では柳と大嶽の外道ぶりにかつてないほど激怒した伊藤に完膚無きまでに叩きのめされてしまい、挙句の果てには柳や手下に「あいつはデカイだけのださい奴」「(伊藤に)一度勝ったなんてウソだった」等と見限られてしまった。
- 田所(たどころ)
- 大嶽の舎弟。鎖使いで、河童のように刈り上げたドレッドヘア男。佐川を恐喝して「お守り」を売りつけた。下校中の三橋と伊藤にも因縁をつけるが、鎖を出したところで逃げられる。その際、退路を塞ごうとした大嶽を三橋のギャグに乗せられて一緒に笑ってしまい、激怒した大嶽に重傷を負わされる。失脚後は柳と大嶽およびその子分たちから暴行を受けていたが駆けつけた伊藤に助けられ、その恩から「身代り小僧」の実態と北根壊の本質を明かした。
不同高校
2巻と29巻で登場したのみの、忠実高よりさらに影の薄い高校。共学。
- 赤川(あかがわ)
- 不同高の番格。初登場時は京子の鞄を取ったことから三橋にのされる。再登場時には田井達にのされ、さらには入門料3万円を取られる。
光図工業高校
中野が以前通っていた茨城県の高校。OVA版では「茨城県立光図工業高等学校」と校門が登場している。修学旅行先の京都では三橋達と揉めた。青い制服が特徴。ほぼ全校生徒が中野に平伏していたにもかかわらず、本間が現れた途端あっさりと全生徒が本間に鞍替えし中野は無視するようになるという、態度が急変する高校である。
- 村井(むらい)
- 声 - 梅津秀行
- 通称・村ちゃん。作中では数少ない中野の良き理解者で、派手なことをする中野を常に心配している親友。修学旅行の時に弱っている中野がヤクザ達に殴られている所を咎めた。そのヤクザ達は三橋に叩きのめされたため、最初は敵視していた三橋と伊藤には感謝している様子。保守的な態度を取っている。極道の息子である本間達にのされ、耳に穴を開けると脅され、降伏。その瞬時に中野が現れ、助けられる。実力はそう高くはないが、中野に認められる位の力はある(伊藤の後ろから攻撃を加えたことがある上、中野でも1発で倒すことは無理らしい)。
- OVAでは本間達に降伏はしなかったため、中野とは千葉に渡った後も何度か連絡を取っており、交流が完全に途絶えてはいない。
- 本間(ほんま)
- 声 - 小形満
- ヤクザの悪辣組の組長を父親に持っていることを良いことに、転入早々に学校をシメて生徒を従え幅を利かせていた。父親が過保護なヤクザというだけで、外見・行動ほど自身の実力は高くない。村井に暴力を振るっていた時に中野が間に入り、あっけなくやられる。原作とアニメで全く容姿が違う。中野が千葉へ出てからは不明。
- 亀田(かめだ)
- 京都で中野が三橋や現地のヤクザと揉めた時も、本間と中野が揉めた時も裏切った男。中野とつるんで粋がっていることが多いが、都合が悪くなると裏切る。スキンヘッド。最後は中野にのされた。
- 小峰(こみね)
- 本間に寝返った男(亀田、小峰だけでなく、村井以外のかつて中野とつるんでいた者は全員本間に寝返っていた様子)。最後は亀田同様、中野にのされた。
東京の不良
東京に住むチーマー達。豊や毬は軽井沢で三橋達と揉めた。白原を始めとする軍団は後に千葉に遠征をかけてきた。
- 豊(ゆたか)
- 演 - 平埜生成(テレビドラマ版)
- 三橋達が軽井沢に行った際に揉めた東京の不良。パーマをかけたロンゲ。相手が強いほど乗るタイプだが、伊藤に一撃でのされる。その後、紅野らと共に千葉に殴り込みをかける。紅野らの相手に声も出させないうちにのさせる怖さを超えた戦い方に凄いと思うも、仲間をも平気で見捨てるやり方に腹を立て行動を別にする。そして、開久の不良に囲まれる中、再び伊藤とタイマンするも完敗、だが真っ向勝負の結果なので本人は満足していた。その直後、待ち受けた紅野にタイマンを強制され、顔の形が変わるほどボコボコにされ髪の毛も切られ、三橋家の庭に放置される。その後目を覚ましたものの、満足に立てないほど疲弊している所を三橋に助けられ、東京に帰って行った。毬達と軽井沢で遊び半分で酷いイジメを楽しむ反面、仲間は絶対見捨てないなど仲間への思いやりは強い。
- テレビドラマ版では軽井沢ではなく、原宿に一人で遊びに来た佐川を襲い警察官に見つかって逃げたところを紅野達に匿われている。また原作よりも良心的な人物として描かれており、レジャー感覚で開久に喧嘩を売っては多人数で過剰な攻撃を加える紅野たちのやり方についていけなくなり彼らと袂を分かつ。
- 毬(まり)
- 三橋達が軽井沢に行った際に揉めた東京の女不良。金持ちらしい。究極のイジメを理想とする性格の曲がった女。香水やはさみなどを使って伊藤や今井を追い詰める。後に京子に平手を食らい、活を入れられる。その後は京子を尊敬する。再登場時にはすっかり更生している。
- 隆夫(たかお)
- 三橋達が軽井沢に行った際に揉めた東京の不良。昔はスポーツに打ち込んでいたらしい(器械体操?)。驚異的な躍力を持ち今井を翻弄したが、自らをさらに上回る並外れた躍力を持つ三橋に空中で蹴りを連続で入れられる。再登場時にはすっかり更生している。
- 吉川(よしかわ)
- 三橋達が軽井沢に行った際に揉めた東京の不良。伊藤に一撃でやられる。
- 白原富夫(しろはら とみお)
- 演 - 中村倫也(テレビドラマ版)
- 「紅野」と名乗り豊らと千葉に乗り込んだ東京の不良。小さい頃からイジメが大好きな乱暴者だったが、ある日、学校の学級会でクラスメイトの女子生徒にそれを告発されて教師に怒られたのがきっかけで、表立っては暴れなくなった。改心したわけではなく、家族や近所の人からはいい奴で通り、信用されるように振る舞うようになっただけであった。成長してからは見ず知らずの仲間たちを集め、遠征することで暴力を振るい、弱い者イジメを楽しんでいた。
- 千葉に遠征してからは無関係な大学生を脅してそのアパートを拠点とするや、冗談半分に高崎をのしたり、開久に喧嘩を売ったり、三橋や伊藤を挑発したりと散々暴れる。また暴れるのは遊び半分である(隆夫曰く「本気でフザける悪党」)ため仲間意識が薄く、豊を平気で半殺しにしたり、仲間を犠牲にして自分だけ逃げ延びたりして東京に勝ち逃げするものの、怒った三橋と伊藤の計略で学校だけでなく家までも探り当てられ、三橋の標的にされた上に周到に用意された罠にはまり、キレた末に周囲に本性を暴露する。しかし三橋・伊藤から完全に哀まれ、「悪党でも一人は寂しい」と同情された。
- 岩田(いわた)
- 演 - 市川刺身(テレビドラマ版)
- 紅野=白原の仲間で、スキンヘッドのサングラス。白原同様の精神性の持ち主。仲間とのチームワークで開久生徒や高崎をのすが、三橋を囲んだ際に反撃で前歯を一本折られる。その後、ストレス解消を白原にけしかけられ開久生徒の歯を全て折るなど凶悪さを発揮したが、最後は紅野の逃走の捨て駒にされる。
- ゴロー
- 演 - 池田純矢(テレビドラマ版)
- 紅野=白原の仲間で、ニット帽[注釈 25]の男。伊藤を襲撃して逃げようとした所を高崎に投げ倒され、白原たちからあっさりと見捨てられる。仲間からも「情けなくてやる気をなくす」と評される空涙で窮地を脱するが、タクシーに乗って逃げる最中に窓から顔を覗かせたため、三橋に顔面を蹴られる。テレビドラマ版では開久の不良達に袋叩きにされた。
町名不明・隣町の不良
三橋が伊藤のスクーターのディオを弁償するために隣町でバイトをしている際に出会った不良達。
- 五十嵐(兄)(いがらし あに)
- 声 - 森川智之
- 三橋達が住む町の隣町で、最強と言われる五十嵐兄弟の兄。逆立てた髪に白いコート。伊藤のディオを弁償するためにバイトをしていた三橋の店で暴れた。その後三橋と勝負し、二度(鉄パイプを使った上に弟または堤のフォローをきかせて)三橋に勝利した。その後、弟と共に軟高に殴り込み入り、佐川、伊沢をのす。その後、再び三橋を集団で倒そうとするも間一髪のところで伊藤が助けに入り、2人に敗北。復讐のために下剤入りのケーキを食べさせようとするも三橋にお返しとして「生ゴミフィルター雑巾汁下剤入りケーキコーヒー」を飲まされ弟と共に便所へ駆け込むも、間に合わず漏らした。OVA版では、仲間と共に今井のバイト先で万引きもしている。三橋らが開久襲撃した後、勇田と共にその話題を耳にしている。
- 五十嵐光秀(いがらし みつひで)
- 声 - 関智一
- 三橋達が住む町の隣町で、最強と言われる五十嵐兄弟の弟。兄とは顔&髪型&服装全てが同じで(アニメでは鼻に絆創膏を貼っているのが兄だった)、兄が鉄パイプを持たない限り見分けがつかない。足技の勝負は強いらしい。2人揃わないと雑魚である。最後は兄と同じく恥ずかしい運命を辿った。
- 勇田(いさだ)
- 声 - 星野充昭
- 三橋達が住む町の隣町にある浅斬高校の番格。バイト先で新入りの三橋をのそうとするも一瞬で敗北。番格だが、実際は結構気が弱い方で五十嵐兄弟にもビビっていた。五十嵐兄弟の持ってきた下剤入りケーキを三橋に毒見させられた。三橋らが開久襲撃した後、五十嵐兄弟と共に話題を耳にしていることから和解した模様。番外編によると涼子と同じ学校のようで、他校に入り込んでいる三橋の為に売店で焼きソバを買っていた。OVA版では原作より太っている。
- 堤(つつみ)
- 声 - 藤原啓治
- 五十嵐兄弟の子分の1人。五十嵐兄と行動していることが多い。最後は三橋&伊藤にやられた。
ヤクザがらみ
本作に登場するヤクザがらみの人間。何かと三橋達に接触する。須藤と増田の設定は原作とOVAで異なる部分がある。
- 香川(かがわ)
- 声 - 玄田哲章
- 演 - モト冬樹(劇場版)
- スキンヘッドにサングラスのヤクザで、街灯の鉄柱をパンチ一発でへこませる怪力を持つ。今井の渾身の一撃を腹部に受けても平然としていたほどのタフガイ。三橋と伊藤の連携攻撃により道路におびき出され、トラックに轢かれて敗北した。軟葉高校のOB。伊藤和夫を男らしくする際や理子が想像した三橋の将来にも登場するなど登場回数は多い。
- 白井(しらい)
- 「地獄会」という組に出入りしているが、実は盃もまだ貰っていない、なんちゃってヤクザ。忠高のOBで、後輩(おそらく畑)のピンチで助太刀して来てハッタリでびびらせていたが、三橋の悪知恵に騙されて敗北。本業はタクシー運転手。
- 須藤(すどう)
- 声 - 梁田清之
- 「極道組」の幹部。怒るとすぐにドスや拳銃を持ち出す。今井に突っ張りを喰らい、自分がヤクザだと知らない三橋に杖で尻を突かれた。途中まで手下と一緒に車で三橋を追いかけ三橋の頭を叩く、蹴るなどするが、一瞬の隙を突かれ三橋に殴られる。その直後現れた中野と三橋の喧嘩中に反撃を試みるが、今度は中野にのされ、三橋はその隙に逃げた。その後、今井と三橋に恥をかかせられた事を怨み、手下を使って報復しようとする。最後は極道組に乗り込んで逃げた三橋達を追いかけるが、途中で三橋を狙って現れた中野に手下を殴られた上に、中野と三橋双方に軽んじられたのにキレて拳銃を乱射する。ドブ川に飛び込んで逃げた三橋達の1人(今井)を殺したと勘違いしてビビり、三橋達とのいざこざは無かったことにするように増田に言いつけた。
- なお、この一件はヤクザ達の間に三橋が関わると危険な男であるという認識を植え付けるきっかけとなった。
- 増田(ますだ)
- 声 - 三木眞一郎
- 須藤の手下。極道組組員で街のチンピラや不良にも顔の利く男。今井と三橋に恥をかかされた須藤に思わず大笑いして須藤の怒りを買い、顔中絆創膏だらけにされた。本人曰くモテるタイプ。極道組に狙われるのを恐れた今井の言いつけで、小山を今井と間違い大人数でのして連れて行こうとしたところを谷川に咎められ、谷川ものして小山ともども放置する。それがきっかけで怒った今井と成り行きで一緒に来た三橋伊藤に極道組に乗り込まれる。最後は目の前で自分達を無視して喧嘩をしている中野と三橋に拳銃を撃とうとするが、逆に2人にのされた。敵を騙す脅すなどの頭脳戦を得意とするが、真剣勝負の喧嘩は強くない。
- ユモト
- 須藤の手下。極道組組員で三橋伊藤が乗り込んだ際に留守番をしていたが、何らかの事情で勝手に事務所を不在にしていた。
極悪人
本作に登場する極悪人。三橋、伊藤の強敵に値する。
- 松村純(まつむら じゅん)
- サイパンでバーを経営する見た目は好青年、実際は卑劣漢。サイパン編での三橋達の敵。身長は約180cm。外国であることをいいことに、少しでも不愉快なことが起こると拳銃を持ち出して相手を脅す。人を撃つことに躊躇いが無く、自分の快楽や目的のためならどんな際どいこともしてのける。様々な手段で三橋らを苦しめたが、最後は吹っ切れた谷川に1000万円の麻薬の葉を海に投げ捨てられ、谷川の迫力に負けて気絶した。
- 北山(きたやま)
- 最終話間近に登場。組織(ヤクザ?)に追われて金に困っているらしく、相良と組んで薬を売りつけた相手から金を脅し取る卑劣な商売をしていた。女性にも容赦がない。相良以上の最強の実力者でケンカは相当に強く、本気で激怒していた今井を逆腕の左手のみで一方的に倒し重傷を負わせ、三橋をも苦戦させた。
- 気合の差で根負けして途中で銃を取り出したのを、三橋に「最後まで腕力で意地を張れないお前は今井より弱い」となじられ、伊藤と谷川の助けもあり、三橋の機転で灯油をかけられて銃が使えなくなった後は一撃で敗れる。その後、相良にも見切りをつけられて裏切られ、三橋に負けて弱っていたところに全身に火をつけられてしまう。川に飛び込んだ後は、すっかりおびえ切った様子で無様に逃げ出した。相良曰く「悪いだけ」。この後、相良はたった一人で三橋・伊藤を相手に大立ち回りを演じることになる。
- 主な悪役の中では、劇中で三橋が倒した最後の相手。
武道関係
本作に登場する武道関係の人々。
- 理子の父
- 声 - 青野武
- 演 - 佐藤二朗(テレビドラマ版、2020年劇場版)
- チョビ髭の赤坂流当主。テレビドラマ版・2020年劇場版では名前は赤坂哲夫(あかさか てつお)。娘がどうして三橋に惚れているのか理解できず、三橋を敵視している。三橋が目の前に現れると容赦なく攻撃を仕掛ける。良など門下生には、敵の背後を狙うように言い含めている。
- 黒崎鉄矢(くろさき てつや)
- 声 - 古澤徹、演 - 阿部亮平(テレビドラマ版)
- 黒崎道場の跡取りであり、空手家。元忠高の不良でかなりの強さだったらしく、当初は卑劣な手でカツアゲしたり仲間を容赦無く殴るなど粗暴な性格。
- 赤坂道場と互いの道場の看板を懸けた交流試合には先鋒として参戦。谷川・良・今井を圧倒し、伊藤をも場外からの眼突きで下すが、激怒した三橋に畳を使った反則攻撃であっけなく敗れた(判定は三橋の反則負け、OVA版では原作より重傷を負った)。後日伊藤に再戦を挑まれ、完敗。その後はすっかり更生、世界一の空手家を目指して日夜河川敷で鍛錬を重ねていた。
- 登場当初は三橋伊藤に及ばない実力だったが、更生後は地道な努力でかなり実力を上げており、三橋伊藤が苦戦した凧葉の弟子たちを利き手が使えない状態で一蹴した。
- 鉄矢の父
- 声 - 飯塚昭三
- 黒崎道場の師範で、理子の父に看板を賭けた交流試合を持ちかけた男。審判なのにもかかわらず、試合中に自分の門徒を贔屓していた。OVA版では三橋に骨折沙汰の大怪我を負わされた。
- 樹茂(きも)
- 凧葉道場門下生。廻し蹴りを得意とする。凧葉が空手を教えて更生させた元不良の手本として三橋のクラスの体育の授業に連れて来るが、性根は変わっておらず、凧葉の目を盗んで月謝の名目で暴行と恐喝を繰り返していた。空手の試合で一度は三橋を失神させたが、後に汚い手段で黒崎の拳を潰したことに怒った三橋に完敗する。その後、報復のために凧葉に三橋・伊藤が悪人だと訴える。しかし、「正しいものが勝つ」と主張する凧葉が見守る中で黒崎との再戦となり、まったく歯が立たなかったばかりか、「月謝」を支払わせていた少年が来たことで悪事が露見した。その後、どうなったのかは田井と共に不明。
- 田井(たい)
- 凧葉道場門下生。ローキックを得意とする。樹茂と同じく凧葉に連れて来られたが、性根は変わっておらず、入門生を連れて来なかった軟高空手部員に練習の名目で執拗に暴行し、道場破りに来た黒崎に1人では勝てないと見るや、複数でリンチし拳を潰すなど汚い手段も平気で使う。空手の試合で一度は伊藤に勝つが、汚い手段で黒崎の拳を潰したことに怒った伊藤に完敗する。その後、樹茂と共に凧葉を利用し、けしかけることで三橋たちに報復しようとしたが逆に悪事が露見してしまった。
- 凧葉(たこば)
- 軟葉高校理事長の甥で凧葉道場の師範。理事長に頼まれ、主に三橋など不良生徒に空手を教え更生させようとする。空手の腕前は相当なものだが、単純な性格で人を見る目が無く樹茂、田井を始めとする弟子達には裏では馬鹿扱いされている。このことに凧葉は気づいておらず、二人は改心したと信じ込んでいた。
- 弟子たちに騙され三橋・伊藤と決闘するようにけしかけられるが、凧葉に戦いの意志はなく二人を非難するだけにとどめた。が、黒崎まで非難したことで二人の怒りを買い、三橋に痛打を受ける。その後、黒崎の方が門下生二人より強いと訴えられ、門下生を圧倒する黒崎の戦いぶりを見守り、彼らに対する認識を改める。更に樹茂と田井の悪事が露見すると激しい怒りを見せて自白を引き出した模様。その後、三橋たちに「仲間のために怒れる素晴らしい少年たち」と泣いて詫びるも、三橋に高級レストランで散々奢らされ、「やっぱり三橋は嫌いだ」という結論に落ち着いた。
- 森川涼子(もりかわ りょうこ)
- 声 - 黒田由美
- 演 - 山本舞香(2020年劇場版)
- 北根壊事件で今井に惚れた剣道少女。2020年劇場版では永架高校の生徒。正義感が強く腕も立つが、思い込みが激しく口が悪い上にカッとなりやすい性格のため、しばしば怪我をする。北根壊編ではその思い込みのせいで三橋達を付け狙うが、散々悪態をついた自分を最後まで守ってくれた今井の姿に心を打たれ涙を流した。それ以来今井に想いを寄せ、今井の前では女性らしい振る舞いが多くなる。しかし恋愛には不器用で、良かれと思ってバナナをプレゼントするという天然な面も[注釈 26]。双子の妹・湘子と共に、本作の女性版(厳密には逆版?)のような読み切り作品『今日からあたしゃ!!』の主演。転校を機にツッパリを辞め普通の女の子になろうとするも、湘子とスケバンが揉めた際、不良男が女の喧嘩に入ってきたことと湘子の髪を引っ張り回していたことでブチギレ。全員をしばき倒し、翌日からは不良達に「姐御」と崇められる女番長になってしまった。
- なお、作品初盤で同名の者が出ている。同作者による読み切り『A子シリーズ』の第2回では、今井と共にファミリーレストランで仲睦まじく会話するカップルとして登場している。
- 『週刊少年サンデー』1995年50号の人気投票結果は18票を獲得して10位。
三橋の親族
三橋家は3人構成で生活は豊かではない。父親側の親戚は母親曰く「嫌な奴ばかり」。
- 三橋愛美(みつはし まなみ)
- 声 - 湯屋敦子
- 演 - 瀬奈じゅん(テレビドラマ版、2020年劇場版)
- 三橋貴志の母親。気が強く、夫も参っている様子。息子に似ている。夫の兄弟のことは煙たがっている。
- 三橋一郎(みつはし いちろう)
- 演 - 吉田鋼太郎(テレビドラマ版、2020年劇場版)
- 三橋貴志の父親。足が非常に速いが、気が弱い。妻の尻に敷かれたり、上司に怒られたり、兄弟からも軽蔑されている。息子からはよく心配されていて、励まされたり、カツアゲに遭っていた所を助けられたりしている。息子の悪だくみでヤクザのような髪型にされたことがあり、普段よりも気が強くなったこともある。持ち歩いている金は500円で、へそくりも500円。
- テレビドラマ版ではよりコミカルな人物として描かれており、ジョークを言っては貴志や愛美から呆れられている(曰く「父さんからつまんない嘘をとったら何が残るんだ!」とのこと)。
- ユキ
- 貴志の従姉妹で、夫はアメリカ人。
- セリカ
- ユキの娘で、三橋の従姪。日米ハーフのため金髪。一人で出歩いていたところを登校途中の三橋に勘違いからはたかれた[注釈 27]のがきっかけで、金髪を正当化するための言い訳として学校に連れて行かれる。その後、「外国人の少女が誘拐された」という情報を聞いた警察から誘拐の被害者と間違われ[注釈 28]、三橋達が追われる原因となるなど密かなトラブルメーカー。
- 三橋次郎(みつはし じろう)
- 一郎の弟にして、三郎の兄。柔道四段の腕前で、気弱な兄を軽蔑している。息子と険悪な雰囲気になった三橋を抑えようとするが、軽く一蹴された。
- 三橋三郎(みつはし さぶろう)
- 次郎の弟。空手三段だが、親類共々三橋に軽く一蹴される。
- 三橋誠一(みつはし せいいち)
- 次郎の息子。若い頃の父親に瓜二つで、同じく武道経験者。頭脳も明晰で、有名大学に合格している。昔はグレていたらしい。三橋の髪を嘲笑して喧嘩を売るが、一撃で倒される。
伊藤の親族
伊藤家は4人構成。伊藤一族は、揃いもそろって裕福である。何かと三橋に世話になっている。
- 伊藤の母
- 美人でおっとりした性格。息子に豚の屠殺を命じるなど道徳教育に厳しく、怒らせると三橋&今井をもビビらせるほど怖い。
- 伊藤圭子(いとう けいこ)
- 伊藤真司の妹。母親似で可愛い。かつては不良の友達がいた。三橋を尊敬しては、再び兄を悩ませている。毒舌な面がある。
- 伊藤和夫(いとう かずお)
- 伊藤真司の従兄弟で、髪を下ろした彼にそっくり。いじめっ子に負けないよう三橋による地獄のような特訓を受け、「この世で一番恐ろしいものは三橋」と悟り、いじめっ子を可愛いとすら思えるようになる。
今井の親族
今井家は6人構成で、三橋家と同程度の生活水準である。近所に多数の親類が住んでおり、気軽に集まってくる。
- 今井の母
- 演 - 阿南敦子(テレビドラマ版)
- かなりの強面で口調も豪快な女丈夫。三橋や伊藤からも強そうと思われるほどのオーラを持つ。その雰囲気に違わぬ腕力を持ち、海外旅行を要求した息子を一撃で昏倒させた。
- 今井の父
- 演 - 佐伯新(テレビドラマ版)
- 顔や背格好は息子に似ているが、バーコード状の禿頭。ハゲ頭を気にしていたようで、インチキ毛生え薬を買わされた。
- 今井勝良(いまい かつよし)
- 演 - 渡邉蒼(テレビドラマ版)
- 勝俊の弟で次男。兄をなめては、弟たちの前で女運のなさを暴きたてた。兄より先に美人の彼女を作り、羨ましがられる。テレビドラマ版では原作ほど兄の勝俊をなめてはいない。
- 今井勝矢(いまい かつや)
- 演 - 北原十希明(テレビドラマ版)
- 三男。
- 今井勝和(いまい まさかず)
- 演 - 山下心煌(テレビドラマ版)
- 末弟。利発な子供で口も達者だが、彼女のできない長兄を憐れんでいる。
その他の登場人物
- 桐村(きりむら)
- 演 - 外川貴博(劇場版)
- 三橋が軟高に転校する前の学校での同級生。他高の頭で暴走族とパイプを持つ兄がおり、自身も不良だが、体育の授業中で三橋に股間を攻撃されてゴールポストに顔面を強打してしまい、周囲からは自滅したと思われてしまったのを機に、どんどんその名は落ちていく。それ以来の渾名は「フンドシマスク」で、額と鼻にかけてT字型に包帯とガーゼを巻いた姿を三橋がそう称したのが由来。三橋にいろいろと復讐を試みるも、全て失敗。三橋が軟高に転校した後も何度か復讐を試みるも、存在を忘れ去られていたという悲しい事実に直面し、当初の復讐の目的をいつのまにか忘れ、自分の名前を思い出してもらうことに熱を注ぐ。肝心の三橋は彼のことを「フンドシマスク」で記憶していたため、「桐村」という名前には全く覚えがなかった。
- 三橋と絡んでからは、何一ついい事に恵まれていない。作中一度だけケンカを売られ、相手をあっさりKOしていることからケンカは弱くない。鶏冠のような髪型。三橋の本性を目覚めさせた男。「さんちゃんと愉快な仲間達」の写真に載っている。
- 『週刊少年サンデー』1995年50号の人気投票結果は47票を獲得して9位。
- 田村(たむら)
- 三橋が軟高に転校する前の学校で桐村とつるんで三橋をイビっていた生徒。しかし、桐村に「フンドシマスク」と渾名が付くようになった途端、三橋に同調して桐村を見放した。
- 多河(たがわ)
- 腕より頭の悪者。愛称ターちゃん。過去の親友との些細な事での仲違いが原因で、友情を嫌っており、三橋と伊藤を罠にはめ、2人を仲間割れさせ、共倒れさせようと目論む。盗聴器を用い計画が上手く運んでいるかを確認したり、女優志望の女を使うなどの用意周到ぶりで、頭が非常にキレる。実際、計画は上手く運び、三橋と伊藤に本気の殴り合いをさせるものの、あと一歩のところで2人の本当の友情を目にし、敗北を認める。
- 北川頼秋(きたがわ よりあき)
- 埼玉在住。地元を牛耳る北川グループ会長の息子で、拳銃も所持している。もともとは体格や運動神経にあまり恵まれず、なおかつ臆病者で、何かと高崎を羨んでいたが、次第に親の権力を利用して好き勝手やりだし、自分に逆らった高崎を町から追い出して自分に従わない者を徹底的に潰していた。三橋と伊藤を引き連れてやって来た高崎と激突し、最後はタイマンで圧倒されたが何度も立ち上がるなど根性を見せ、お互いを認め合い和解した。
- 金澤(かなざわ)
- 北川が金で雇った空手家。脇役ながら「本物の空手を使う」「高崎もまともに勝てたことが無い」と評されており、それなりに強い。蹴り技で伊藤を追い詰めるも気合で倒された。
- ジャンボ
- 北川がアメリカで拾ってきたプロレスラー。身長210cmを越す作中屈指の巨漢で、怪力を誇る。怒ると見境無く暴れ、制止しようとした北川も殴り飛ばした。直接対決を避けた三橋の機転に敗れる。
- 杉山由佳里(すぎやま ゆかり)
- 小山の仲介により、今井に恋人として紹介される。実際は彼氏(淳一)が既に居り、淳一が他校の生徒から恐喝されている悩みへの対策として今井の腕力を利用したいだけだった。それを判った上で助けてくれた今井に感謝し、一応友達[注釈 29]として縁は続く。後に谷川が今井の誕生日会を開く際に女友達として呼ぶことを提案したが、結局呼ばれなかった。
- 美奈子(みなこ)
- 三橋&伊藤&今井&谷川の4人でサイパンに行った時に谷川が惚れた女。美人。
- 宏美(ひろみ)
- 美奈子の友達。美人だが控えめで人を見る目がない。
- 熊男(くまおとこ)
- 名前が無く素性も不明だが、高校生でも無いのに学ランを着ているため、恐らく大学の応援団員。老け顔。チャラチャラした高校生が多いからと突如、軟高生に暴行を働き、それを見咎めた三橋&伊藤と衝突する。標識の鉄柱を蹴り一撃でヘシ折り、三橋の本気のパンチをまともに貰っても「中々いいパンチ」程度で済ます、脅威の肉体の持ち主。走って逃げたと思われた三橋の加速度クラッシュを喰らって敗れた。
- 熊男の仲間
- 熊男とともに軟高生に暴行を働いた。実力は低くないが、三橋を卑怯者呼ばわりしたことにキレた伊藤に一撃で敗れる。
- 良郎(よしろう)
- 中野が殴った不良の仲間。中野と同じアパートの知り合いの女子大生の家を襲ったりしたが、結局は倒される。
- 五条(ごじょう)
- 伊藤の中学時代の1年先輩で番長。キレると教師でも手が出せないと噂されている。当時、伊藤の友人であった久我を決闘から逃げたという理由で集団でボコボコにする。その時は「二度と仲間を裏切らぬようケジメをつけさせる」と伊藤を気追す。決闘相手が兄と共に鉄パイプで復讐に来た際、子分が数人倒されると即逃げ出した。そのすぐ後、キレた伊藤が鉄パイプ男を倒したのを見て唖然。伊藤に「ケジメとって欲しかったらいつでも来てくださいよ」と言われ、そそくさと逃げだすようになる。
- 久我(くが)
- 伊藤の中学時代の友人。ある日突然ソリを入れ、ツッパリになった。そのことで他中との決闘に参加するも、同年代の生徒が敗れるのを見て怖くなり逃げ出す。その後、そのことで五条らに集団でボコボコにされる。止めに入った伊藤にも「俺はもう逃げねぇ」と誓った。その誓い通り、敵の番長とその兄である鉄パイプ男に絡まれても逃げずに立ち向かうが、ボコボコにされた後ズボンを脱がされ、表通りに捨てられる。それを見て激怒した伊藤が番長兄弟を倒したためことなきを得たが、伊藤の気迫に驚いて距離を取る。
- 鳶島洋(とびしま ひろし)
- 横野市にいるスリ。精密機械のような正確な動きが出来る手を持っている。水槽を買いに電車で横野市に来た伊藤から財布を盗ったが、三橋に奪還された上に飯を奢らされる。これを恨んで三橋の所に現れ、三橋が選んだ奴からなんでも盗ってやると言い出す。そこで三橋の指定したヤクザ風の男(山田)から鞄を奪うが、中からはシャブと思しき白い粉が出てきて仰天。実際は山田は智司の知り合いで、白い粉もヤクザを辞めて堅気の商売(タコ焼き屋)を始めるために仕入れた小麦粉であった。安堵するも、山田にとってその小麦粉がどれほど大事であったかを智司に説教され、猛省。直後、駆けつけた山田と仲間に刺されそうになるが、三橋が「コイツもタコ焼きを作りたかったんだ」と庇ったのに口裏を合わせて和解した。やがてその言葉通りに足を洗ってタコ焼き屋となり、手先の器用さを生かした素早い焼き方を披露している。
- 大熊源治(おおくま げんじ)
- 日本男児最後の生き残りとまで言われる硬派なヒゲ番長。電車の中で眠っていた三橋を誰か気付かずからかった事がきっかけで、「三橋に恋する変態」というレッテルをはられる。おかげで舎弟や意中の女子にも誤解を受けて孤立し、対立していた不良から集団で袋叩きにされる。そこで助けてくれた伊藤に心酔するが、今度は「伊藤に乗り換えた」などと更なる誤解を受けた。
- 良井(よしい)
- 太った大食いの男子高校生。ダイエットのために赤坂道場を尋ねた際、三橋と出会う。赤坂道場入門は出来ずに終わる。三橋に導かれ、二人で「超スペシャル大盛大皿やきそば」に挑戦し、三橋ギブアップ後に本気を見せ、見事完食。これにより三橋に顔を覚えられる。人に頼まれると理不尽なことでも断わりきれず、流される性格に悩んでおり、そんなとき、三橋の素のままの態度を見て憧れ、弟子にしてほしいと申し出る。弟子入りはあっさり認められた。「人に好かれるために生きてるわけじゃない」という三橋の言葉に心を打たれ、自分の意見をはっきり言えるようになった(「三橋の弟子」という肩書きのおかげで意見を通せていることには気づいていない模様)。三橋に対する意見は無論却下される。制服は紅高のものと似ているが所属校は明記されていない。36巻で2話だけ登場しただけであるが、最終話の記念写真にもしっかり写っている。
- 犬
- 作中たびたび登場する野良犬。アニメでは更に利口で賢いが、「ちんちん」と言われると顔を赤らめ、発言した相手の股間を触る癖がある。
ドラマオリジナルキャラ
- 川崎明美(かわさき あけみ)
- 演 - 若月佑美(テレビドラマ、2020年劇場版)
- 成蘭女子高校の生徒であり、京子を慕うスケバン。京子とは同学年でありながら彼女の事を一目置いている。しかし空気の読めない所がある。
- 椋木(むくのき)
- 演 - ムロツヨシ(テレビドラマ、2020年劇場版)
- 「ビンビン熱血教師」を自称するドラマ版での三橋・伊藤・佐川の担任の先生で、担当は国語と生徒指導。名作学園ドラマ『3年B組金八先生』に憧れを持ち、髪型や喋り方も同作主人公・坂本金八の真似をしている。かなりのお調子者かつ小心者だが、生徒思いの人物。
- 反町(そりまち)
- 演 - 長谷川忍(シソンヌ)
- サングラスをかけ竹刀を常に持っているため一見すると強面だが、温厚で常識的な性格の体育教師。椋木をはじめとする他の教師の言動や行動にツッコミを入れる。名前は『GTO』で主人公の鬼塚英吉を演じた反町隆史からとられており、椋木から「タンマチ」と名前を間違えられることがしばしば。
- 坂本(さかもと)
- 演 - じろう(シソンヌ)
- メガネをかけた化学教師で、内気な性格。独特なツボを持ち、椋木の話に対してやたらと興奮してしまう。名前は『3年B組金八先生』の主人公である坂本金八からとられており、第6話では原作における骨川のポジションを担っている。
- 水谷(みずたに)
- 演 - 猪塚健太
- 数学教師。一見すると知的な二枚目だが言葉を貯めてしまう傾向があり、余計なことを言っては反町からツッコミを入れられている。名前は『熱中時代』で主人公の北野広大を演じた水谷豊からきている。
- 山口(やまぐち)
- 演 - 愛原実花
- 世界史の教師で、理子の担任。椋木からは好意を寄せられており、彼の話に感動することはあれどアプローチに関してはスルーしている。声量がよい。名前は『ごくせん』の主人公である山口久美子からきている。
書籍
- 単行本
- 少年サンデーコミックス 全38巻
- 少年サンデーコミックススペシャル
- 「今日から入門傑作選&ドラマキャストセレクション」 全1巻
- 「スペシャルドラマ原作セレクション~軽井沢編~」 全1巻
- 「劇場版原作セレクション~VS北根壊高校編~」 全1巻
- ワイド版
- 少年サンデーコミックス ワイド版 全19巻
- 廉価版(コンビニコミック)
- My First WIDE 全14巻
- My First BIG 全38巻
- My First BIG SPECIAL 全7巻
- 文庫版
- 小学館文庫 全18巻
OVA版
全10巻。物語の順番は原作と多少異なる展開。千葉に来た中野とヤクザの騒動の時点で終了。後述のドラマ版のヒットに肖って、HDリマスター版を制作、それを元にCS放送[5]やソフト販売を行った。
スタッフ
- 監督 - もりたけし(#1)、案納正美(#2 - #10)
- 脚本 - 大橋志吉
- キャラクターデザイン・作画監督 - 大西雅也
- 絵コンテ - もりたけし(#2 - #10)
- 美術監督 - 土師勝弘(#1)、宮野隆(#2 - #5、#9、#10)、天水勝(#6 - #8)
- 撮影監督 - 野口肇(#1)、福島敏行(#2)、堀越弘伸(#3 - #10)
- 編集 - 掛須秀一(#1)、関一彦(#2 - #10)
- 音楽 - 埜巴紀見男、川上了(#2 - #10)
- 音響監督 - 藤山房伸
- プロデューサー - 福与雅子、深草礼子
- 製作 - 東宝、スタジオぴえろ
キャスト
上記「登場人物」欄未記載のもの。
- みさ子 - 井上喜久子
主題歌
- エンディングテーマ
- 『僕らはファミリー』(作詞、作曲、歌:ケラ/編曲:T.K.O.P)
- 挿入歌
各巻タイトル
- 今日から俺は!! 第1巻 1993年4月1日発売
- 今日から俺は!! 第2巻 夕陽に赤いヒキョー者 1994年5月1日発売
- 今日から俺は!! 第3巻 日本一のワガママ男 1994年8月1日発売
- 今日から俺は!! 第4巻 なのに あなたは京都へ行くの! 1995年5月1日発売
- 今日から俺は!! 第5巻 名もなく 貧しく ズルッこく 1995年11月1日発売
- 今日から俺は!! 第6巻 逆襲・暴徒たちのララバイ 1996年2月1日発売
- 今日から俺は!! 第7巻 マブダチ作戦 GO! GO! GO! 1996年8月1日発売
- 今日から俺は!! 第8巻 道場やぶりをブッ飛ばせ! 1996年12月21日発売
- 今日から俺は!! 第9巻 ワンス・アポン・ア・タイム・イン千葉 1996年12月21日発売
- 今日から俺は!! 第10巻 極道のつまはじき達 1996年12月21日発売
東映Vシネマシリーズ
スタッフ(東映Vシネマシリーズ)
- 監督:鹿島勤、伊藤裕彰
- プロデューサー:服部紹男、國松達也
- 製作総指揮:渡邊亮徳
- 企画:黒澤満、石川茂夫
- 脚本:田部俊行
- 撮影:森勝
- 美術:小林正義
- 編集:阿部嘉之
- 音楽:大内義昭
- 音楽プロデューサー:高桑忠男
- 音楽監督:鈴木清司
- 助監督:大津是
- 製作協力:セントラルアーツ
- 製作:東映ビデオ、セガ・エンタープライゼス
キャスト(東映Vシネマシリーズ)
上記「登場人物」欄未記載のもの。
各巻タイトル(東映Vシネマシリーズ)
- 今日から俺は!! 1993年1月8日発売
- 今日から俺は!!2 1993年7月9日発売
- 今日から俺は!! 電撃の十七才 1995年1月13日発売
- 今日から俺は!! ガッツだぜ十七才 1997年4月11日発売
- 今日から俺は!! 嵐を呼ぶ十七才 1997年5月9日発売
劇場映画版
『今日から俺は!!』(1994年2月19日、東映)映倫番号:114114
- 出演:三橋貴志、中倉健太郎、高橋かおり、久我陽子
- 主題歌:『なんでもありの17才』(歌:三橋クンと中倉クン)
- 挿入歌:『ヒーロー』(歌:大内義昭)
- 監督:鹿島勤
- 脚本:田部俊行
- 音楽:大内義昭
- 撮影:森勝
- 照明:井上幸男
- 美術:小林正義
- 録音:柴山申広
- 編集:阿部嘉之
東映Vシネマシリーズと全く同じスタッフ・キャストで作られた。
同時上映
テレビドラマ
2018年10月14日から 12月16日まで 毎週日曜22時30分 - 23時25分に日本テレビ系『日曜ドラマ』にて放送された。賀来賢人と伊藤健太郎のダブル主演[6]。
主題歌(OPタイトルバック)は「男の勲章」で“今日俺バンド”[注釈 30]によるカバー曲[7][注釈 31]。
ゲストとして小栗旬、堤真一、山田孝之、島崎遥香等、過去の福田作品に出演経験のある俳優が出演している[8]。
ドラマ放送時にはオフィシャルブログにて生徒役がブログリレーを行い、ドラマが終盤に近づくにつれてアクセス数が盛り上がりを見せるなど好評を博し、「BLOG of the year 2018」優秀賞(オフィシャル部門)を受賞した[9]。
2019年4月5日、ブルーレイ&DVD化を記念した全10話一挙上映イベント内で、映画化が発表された[10]。
時代設定は原作連載当時の1988年 - 1997年よりも少し遡った1980年代前半に変更されており、女性キャラクターはロングスカートや聖子ちゃんカットのヘアスタイル、竹の子族の登場など、当時の流行描写も見られる。
2020年7月17日に劇場版公開が決定、これにあわせてスペシャルドラマが同日に金曜ロードSHOW!枠で放送[11]。また、7月12日から8月15日までは特別版として土・日に関東ローカルで地上波再放送も行われた。
劇場版
ソーシャルゲーム
脚注
注釈
- ^ 役名を芸名とした。
- ^ 主にあまりの大人数がかかって来たり、相手が凶器を持っていたり、ヤクザ風の人物が出て来たりした場合。
- ^ 開久の「韋駄天」秀光だけが唯一追いついて見せた。
- ^ 本人は金髪の方を気に入っている様子。
- ^ ポケットティッシュを100円で売りつけて儲けたりするなど。
- ^ ふざけていた可能性もある
- ^ それ自体は怖くないが罰が当たったと言われるのが嫌。
- ^ 連載初期は丈があまり長くなかった。
- ^ 大抵の場合は地力の差で勝利する。
- ^ バイクに触れた者を叩きのめしたり、何重にも鍵をかけるなど
- ^ かなりショックを受けていたが真っ先に三橋の怪我を心配した。
- ^ 彼女の胸を誤って触ってしまった三橋が「結構ある」と感じていたため、スタイルもそれなりに良い模様。
- ^ アニメでは三橋のみ
- ^ 喫煙はしていた。
- ^ 例・ワニを魚類だと思っている、「奨学生」を「小学生」と間違えるなど
- ^ サイパム旅行の旅費集めの時に売ってしまった
- ^ 意外にもしっかり世話していたみたいだがアパート暮らしのためか手に余っているようで、今井が大学進学を目指した際に他の生徒が激励するなかで1人だけ犬の引き取りを頼んでいた
- ^ 互いにメリケンサックを装着した状態で目を瞑って外野(開久生徒たち)の声を頼りに戦うものだが、実際はタイマンを仕掛けた側が目を瞑らずに一方的に相手にヤキを入れるもの。
- ^ 初出は猛(『週刊少年サンデー』1991年49号)であったが、実写版では劇場版・Vシネマともに晃司(1993年、1994年)であり、その後テレビドラマ版・2020年劇場版では猛となっている。
- ^ 智司たちもシラけてその場でのケンカはお流れになった。
- ^ マラソンでは陸上部の安田(軟葉高校)と伊藤がそれぞれ三橋を上回る。
- ^ 補習でしばらく通う必要があったため。
- ^ 流石に実行犯たちは退学になった模様。
- ^ で2020年劇場版では柳と共に北根壊の頭。
- ^ テレビドラマ版ではソバージュヘア。
- ^ 今井はバカにされたと思ってバナナを叩きつけてしまったので、かなりショックを受けていた
- ^ 三橋はこの直前に別の外国人二人に絡まれて気が立っていた。
- ^ なお、本当の被害者は黒人の少女だった。
- ^ 今井は初めての女友達として喜んでいたが、その場にいた三橋たちも友達になってしまったため、今井がグレてヤクザと揉める原因となった。
- ^ 賀来賢人・伊藤健太郎がメインボーカル、清野菜名・橋本環奈がコーラス、太賀がドラム、矢本悠馬がギター、若月佑美がベースを担当する[7]。
- ^ オリジナル曲を歌った嶋大輔も、本作のアバンナレーションを担当しており、劇場版にもゲスト出演している。また、オリジナル曲は同局で1982年に放送された「土曜グランド劇場」『天まであがれ!』のテーマ曲として使用された。
出典
- ^ サンデー名作ミュージアム・今日から俺は!!
- ^ 「オトナファミ 2012 4月号 『史上最大 西森博之HISTORY』」
- ^ “「今日から俺は!!」特別編の連載が決定!11月発売の少年サンデーSにて”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年10月12日) 2018年10月12日閲覧。
- ^ a b c d e “今日から俺は!!劇場版 キャラクター&スタッフコメント”. 小学館. 2020年7月18日閲覧。
- ^ アニマックス、チャンネルNECO、キッズステーション、AT-X、日テレプラスで放送された。
- ^ “今日から俺は!!:人気ヤンキーマンガが福田雄一監督で初の連ドラ化 三橋役は賀来賢人”. MANTANWEB (株式会社MANTAN). (2018年3月29日) 2018年3月29日閲覧。
- ^ a b “賀来賢人&橋本環奈ら、『今日から俺は!!』でバンド結成! 福田雄一監督のOPで「男の勲章」を披露”. Real Sound|リアルサウンド 映画部 (blueprint). (2018年9月6日) 2018年9月6日閲覧。
- ^ “「今日から俺は!!」福田監督と主演・賀来賢人のために超豪華SPゲストが結集!”. 今日から俺は!!. 日本テレビ (2018年10月1日). 2019年2月25日閲覧。
- ^ “BLOG of the year 2018(ブログオブザイヤー2018)”. Ameba. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “日テレ「今日から俺は!」映画化決定! 賀来賢人もガッツポーズ”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2019年4月5日) 2019年4月5日閲覧。
- ^ “今日から俺は!!:SPドラマ7・17放送 本編映像も公開”. MANTANWEB(まんたんウェブ). 2020年7月2日閲覧。
- ^ 東宝. “『今日から俺は!!劇場版』公式サイト”. 『今日から俺は!!劇場版』公式サイト. 2020年3月5日閲覧。
外部リンク
- 西森博之
- 漫画作品 き
- 1988年の漫画
- 週刊少年サンデー超
- 週刊少年サンデーの漫画作品
- 高等学校を舞台とした漫画作品
- 千葉県を舞台とした漫画作品
- 不良少年・不良少女を主人公とした漫画作品
- 二人組を主人公とした漫画作品
- アニメ作品 き
- 1993年のOVA
- ぴえろ
- 東宝製作のアニメ作品
- 少年サンデーコミックスのアニメ作品
- 高等学校を舞台としたアニメ作品
- 不良少年・不良少女を主人公としたアニメ作品
- 二人組を主人公としたアニメ作品
- 1994年の映画
- 日本の青春映画
- 漫画を原作とする映画作品
- 高等学校を舞台とした映画作品
- 不良少年・不良少女を主人公とした映画作品
- 日本のバディムービー
- 東映Vシネマ
- 日本のアクション・コメディ映画
- 千葉県を舞台とした映画作品
- 千葉県を舞台としたアニメ作品