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バンドは映画『[[バクマン。]]』で[[映画音楽]]および主題歌を担当しており、そのうちの映画音楽を本アルバムでは収録している<ref name="RO-ShinTaka">{{cite web | url=https://rockinon.com/news/detail/128740 | title=サカナクション、映画『バクマン。』主題歌“新宝島”9/30Sgリリース決定! |publisher=[[ロッキング・オン]] |work=RO69 |date=August 4, 2016 | accessdate=March 6, 2016}}</ref>。『バクマン。』の監督、[[大根仁]]はバンドが日本の[[ロック・フェスティバル]]、『[[TAICOCLUB]]』での公演を行っていた際にパフォーマンスを見て衝撃を受けたことによりバンドを映画音楽に採用している<ref name="nat_spe">{{Cite interview |subject=[[山口一郎]] |subject2=[[大根仁]] |interviewer=中野明子 |title=ナタリー「山口一郎{{Small|(サカナクション)}}×大根仁 音楽と映画で歩く「バクマン。」のリアル |url=http://natalie.mu/music/pp/bakuman_eiga04 |program=ナターシャ,[[ナタリー (ニュースサイト)|ナタリー]] |date=2015-10-02 |accessdate=2015-10-09 }}</ref>。また、大根は「プロの作曲家が作る“いわゆる劇伴曲”というのが自分の作品には合わないなと思ってもいて。[[トラックメイカー|トラックメーカー]]とかアーティストに作ってもらったほうがしっくりくる」という理由から採用したとも語っている<ref name="nat_spe" />。 |
バンドは映画『[[バクマン。]]』で[[映画音楽]]および主題歌を担当しており、そのうちの映画音楽を本アルバムでは収録している<ref name="RO-ShinTaka">{{cite web | url=https://rockinon.com/news/detail/128740 | title=サカナクション、映画『バクマン。』主題歌“新宝島”9/30Sgリリース決定! |publisher=[[ロッキング・オン]] |work=RO69 |date=August 4, 2016 | accessdate=March 6, 2016}}</ref>。『バクマン。』の監督、[[大根仁]]はバンドが日本の[[ロック・フェスティバル]]、『[[TAICOCLUB]]』での公演を行っていた際にパフォーマンスを見て衝撃を受けたことによりバンドを映画音楽に採用している<ref name="nat_spe">{{Cite interview |subject=[[山口一郎]] |subject2=[[大根仁]] |interviewer=中野明子 |title=ナタリー「山口一郎{{Small|(サカナクション)}}×大根仁 音楽と映画で歩く「バクマン。」のリアル |url=http://natalie.mu/music/pp/bakuman_eiga04 |program=ナターシャ,[[ナタリー (ニュースサイト)|ナタリー]] |date=2015-10-02 |accessdate=2015-10-09 }}</ref>。また、大根は「プロの作曲家が作る“いわゆる劇伴曲”というのが自分の作品には合わないなと思ってもいて。[[トラックメイカー|トラックメーカー]]とかアーティストに作ってもらったほうがしっくりくる」という理由から採用したとも語っている<ref name="nat_spe" />。 |
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映画音楽は[[2013年]]から制作が開始された。大根がバンドのフロントマン、[[山口一郎]]に映画の[[台本]]を渡し、[[デモテープ|デモ音源]]をいくつか制作することを請求されたことから始まった。山口はその要望に対し、10曲ほどの楽曲を制作。大根に送った。すると、その次に大根に対面した際には映像にリンクされており、大根は山口に対し更なる楽曲対する要望を要請。それぞれの楽曲を出来上がらせていった<ref name="nat_spe" />。バンドが作成した映画音楽は作品性の高い[[背景音楽|BGM]]でないものを目指し作成されている{{Sfn|有泉智子|2015b|pp=40 - 47}}。バンドは、出生地である[[北海道]]らしさを求めるために[[アイヌ|アイヌ民族]]が使用している[[アイヌ音楽|アイヌ楽器]]、[[ムックリ]]を使用した楽曲も存在はしたものの『バクマン。』の映画音楽からはカットされた<ref name="nat_spe" />{{Sfn|有泉智子|2015b|pp=40 - 47}}。 |
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== リリース == |
== リリース == |
2021年11月23日 (火) 10:14時点における版
『MOTION MUSIC OF BAKUMAN。』 | |
---|---|
サカナクション の サウンドトラック | |
リリース | |
録音 | 2015 |
ジャンル |
映画音楽 ダンスロック J-POP エレクトロニカ テクノ |
時間 | |
レーベル |
NF Records ビクターエンタテインメント |
プロデュース | Sakanaction |
EANコード | |
EAN 4988002701186 |
『MOTION MUSIC OF BAKUMAN。』は、日本のロック・バンド、サカナクションが制作した映画『バクマン。』(以降、本項では原則『バクマン。』と表記)の映画音楽を収録したサウンドトラック。アルバムはバンドのシングル『新宝島』の豪華初回限定盤(映画『バクマン。』BOX)のDISC2として収録され、NF Recordsより2015年9月30日にリリースされた。
映画音楽は複数の音楽評論家や音楽家らから肯定的に評価されている。音楽雑誌『WHAT's IN?』のライター、青木優は、「劇伴を収録したCD2はあらゆるジャンルを越えるサカナクションだからこそ先鋭性が息づく。」とコメントしている。また、『バクマン。』の映画音楽は第39回日本アカデミー賞で最優秀音楽賞を受賞している。
背景
バンドは映画『バクマン。』で映画音楽および主題歌を担当しており、そのうちの映画音楽を本アルバムでは収録している[1]。『バクマン。』の監督、大根仁はバンドが日本のロック・フェスティバル、『TAICOCLUB』での公演を行っていた際にパフォーマンスを見て衝撃を受けたことによりバンドを映画音楽に採用している[2]。また、大根は「プロの作曲家が作る“いわゆる劇伴曲”というのが自分の作品には合わないなと思ってもいて。トラックメーカーとかアーティストに作ってもらったほうがしっくりくる」という理由から採用したとも語っている[2]。
映画音楽は2013年から制作が開始された。大根がバンドのフロントマン、山口一郎に映画の台本を渡し、デモ音源をいくつか制作することを請求されたことから始まった。山口はその要望に対し、10曲ほどの楽曲を制作。大根に送った。すると、その次に大根に対面した際には映像にリンクされており、大根は山口に対し更なる楽曲対する要望を要請。それぞれの楽曲を出来上がらせていった[2]。バンドが作成した映画音楽は作品性の高いBGMでないものを目指し作成されている[3]。バンドは、出生地である北海道らしさを求めるためにアイヌ民族が使用しているアイヌ楽器、ムックリを使用した楽曲も存在はしたものの『バクマン。』の映画音楽からはカットされた[2][3]。
リリース
アルバムは、バンドのシングル『新宝島』の豪華初回限定盤(映画『バクマン。』BOX)のDISC2として2015年9月30日にバンドの自主レーベル、NF Recordsよりリリースされた。豪華初回限定には、楽曲「新宝島」を収録したCD、ミュージック・ビデオが収録されたDVD、そして本作が収録されたCDが収録されている。『MOTION MUSIC OF BAKUMAN。』は前述のディスクに1つのトラックとして30分を超えた長さで収録されている[1]。一曲一曲のつなぎ目には、ギター・岩寺基晴が漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』のページをめくる音を録音し、使用している[4][5]。また、それぞれの楽曲はブックレットにデザインとして楽曲名が書かれている[5]。
評論家の評価
音楽評論家によるレビュー | |
---|---|
レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
『WHAT's IN?』 | 肯定的[6] |
布施雄一郎 | 肯定的[4] |
高野裕也 | 肯定的[7] |
『MOTION MUSIC OF BAKUMAN。』は音楽評論家から肯定的な評価を得ている。音楽雑誌『WHAT's IN?』のライター、青木優は、「劇伴を収録したCD2はあらゆるジャンルを越えるサカナクションだからこそ先鋭性が息づく。」とコメントしている[6]。音楽情報サイト、BARKSなどにも寄稿を行っているテクニカル・ライター、布施雄一郎は自身のサイト上で『MOTION MUSIC OF BAKUMAN。』についてレビューを行っており、「サカナクションというバンドのスタイルを崩すことなく、映画の劇伴として成立させながらも、一聴してサカナクションの音楽だと分かる音楽。」とコメント。映画に対してでの劇伴曲を「実にクオリティの高い作品」としている[4]。映画音楽を作詞・編曲している音楽家、高野裕也は音楽サイトReal Soundで『バクマン。』の演出についての特集を組んでおり、「劇伴における全体的な傾向は、『メロディを聴かせていく』というより、『リズムパターンを繰り返すなかで変化をつけながら発展させていく』ものが多い。」と指摘しており、映画中の様々シーンを振り返りながら『バクマン。』の映画音楽を肯定的に解析している[7]。また、『MOTION MUSIC OF BAKUMAN。』は、第39回日本アカデミー賞で最優秀音楽賞を受賞している[8]。
収録曲
全作詞・作曲: サカナクション[5]、全編曲: サカナクション[5][9][注 1]。 | ||
# | タイトル | 時間 |
---|---|---|
1. | 「Opening[注 2]」 | |
2. | 「The Room of Saiko's Uncle: The Road to Manga Artist, Hard to Climb」 | |
3. | 「Make a Start and Finish: W-Earth」 | |
4. | 「"Here Is My Opinion...", Mr. Hattori Speaks in a Professional-like Way」 | |
5. | 「They Run Out with Delight」 | |
6. | 「We Will Definitely Win the Tezuka Award!」 | |
7. | 「Who Is Eiji?」 | |
8. | 「About the Structure of the Editorial Department, and How to Get the Serialized」 | |
9. | 「Towards Our Dream」 | |
10. | 「It's Our Gambling Game!」 | |
11. | 「"Konoyo wa Kane to Chie" Is Near Completion!」 | |
12. | 「Down with Eiji!」 | |
13. | 「A New Heroine's Appearance.」 | |
14. | 「Theme of Azuki」 | |
15. | 「Current Issue Release. We Have a Lot of Dreams!」 | |
16. | 「Saiko's Uncle」 | |
17. | 「Part with Azuki. "Well... I'll Go Ahead."」 | |
18. | 「Friendship Efforts」 | |
19. | 「Now, to the Editorial Department!」 | |
合計時間: |
発売日一覧
国/地域 | 発売 | 発売日 | 規格 | 規格品番 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|
日本 | NF Records ビクターエンタテインメント |
2015年9月30日 | CD | VICY-910 | [10][11][9] |
台湾 | ロックレコード | 2015年11月20日 | GUT2504.4 | [12] |
出典・脚注
注釈
- ^ 各楽曲の長さはシングルトラック再生時の際の近似値であり、然るべき正確な秒数ではない。
- ^ バンドが制作したライブアルバム『SAKANAQUARIUM2012"ZEPP ALIVE"』に収録された楽曲とは異曲同名である。
出典
- ^ a b “サカナクション、映画『バクマン。』主題歌“新宝島”9/30Sgリリース決定!”. RO69. ロッキング・オン (2016年8月4日). 2016年3月6日閲覧。
- ^ a b c d 山口一郎; 大根仁 (2 October 2015). "ナタリー「山口一郎(サカナクション)×大根仁 音楽と映画で歩く「バクマン。」のリアル" (Interview). Interviewed by 中野明子. 2015年10月9日閲覧。
{{cite interview}}
: 不明な引数|program=
は無視されます。 (説明) - ^ a b 有泉智子 2015b, pp. 40–47.
- ^ a b c 布施雄一郎 (2016年4月23日). “サカナクション「新宝島」レビュー&SAKANAQUARIUM2015-2016 "NF Records launch tour"札幌公演レポート”. Y-File. 2016年4月23日閲覧。
- ^ a b c d 新宝島 (映画『バクマン。』BOX) (Media notes). サカナクション. 日本、東京: ビクターエンタテインメント. 2016. VICY-910、全国書誌番号:22662342。
- ^ a b 飯田気晴 2015, p. 178.
- ^ a b 高野裕也 (2016年4月26日). “映画『バクマン。』音楽の驚くべき手法とは? サカナクションが手がけた劇伴を解説”. Real Sound. 2016年5月1日閲覧。
- ^ “サカナクション「日本アカデミー賞」最優秀音楽賞を受賞”. ナタリー. ナターシャ (2016年3月4日). 2016年4月6日閲覧。
- ^ a b “新宝島 [2CD+DVD]〈豪華初回限定盤〉”. タワーレコード. 2015年11月19日閲覧。
- ^ “新宝島” (Japanese). Victor Entertainment. 2016年3月6日閲覧。
- ^ Motion music of Bakuman。, 国立国会図書館, 全国書誌番号:22662342 2016年4月7日閲覧。
- ^ “sakanaction 魚韻 / 新寶島 (CD+DVD)” (中国語). Books.com.tw. 2015年12月8日閲覧。
参考文献
- 有泉智子『MUSICA』第09巻第10号、FACT、2015年9月15日、40 - 47頁。
- 飯田気晴「CROSS REVUE SINGLE」『WHAT's IN?』第28巻第13号、エムオン・エンタテインメント、2015年9月14日、178頁。