「マリオカート7」の版間の差分
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2023年3月13日 (月) 04:08時点における版
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ジャンル | アクションレースゲーム |
---|---|
対応機種 |
ニンテンドー3DS Newニンテンドー3DS |
開発元 |
任天堂 レトロスタジオ |
発売元 | 任天堂 |
プロデューサー |
紺野秀樹 大八木泰幸 |
ディレクター | 矢吹光佑 |
プログラマー | 白岩祐介 |
音楽 |
永田権太 照井理美 |
美術 | 森本嘉久 |
人数 | 1人(通信プレイ時2 - 8人) |
メディア |
3DSカード ダウンロード販売 |
発売日 |
パッケージ版 2011年12月1日 2011年12月2日 2011年12月3日[1] 2011年12月4日[2] 2012年5月31日[3] 2012年9月28日[4] 2012年12月1日 ダウンロード版 2012年10月4日 2012年10月18日 2012年11月1日 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上)[2] PEGI:3 |
売上本数 |
301万本[5] 1897万本(2022年3月時点)[6] |
その他 |
ローカルプレイ対応 ダウンロードプレイ対応 インターネットプレイ対応 いつの間に通信対応 すれちがい通信対応 Mii対応 |
『マリオカート7』(マリオカートセブン、MARIO KART 7)は、2011年12月1日に任天堂より発売されたニンテンドー3DS専用ソフト。家庭用ゲーム機用のマリオカートシリーズとしては7作目にあたる[7]。
概要
評価 | ||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
シリーズで初めてタイトルにナンバリングが記されている[注釈 1]。『ゼルダの伝説 スカイウォードソード』の制作期間延長に伴う人手不足から、レトロスタジオの協力を得ての開発となった[18]。このため、タイムアタックのスタッフゴーストは任天堂のスタッフのものとレトロスタジオのスタッフのものがある(「Nin★ - 」が任天堂、「Ret★ - 」がレトロスタジオ)。
本作ではコース次第で空中あるいは水中でカート操作が可能となり、レースの幅が広がった。空中ではハンググライダーのように滑空できるパーツを展開し、水中では後方にスクリュープロペラのパーツを取り付けて走行するなど、ニンテンドー3DSの立体視を楽しめる工夫がなされている。従来のシリーズでは水中に落ちると基本的にはコースアウト扱いだったが、今回は直接水中に潜っても普通に走行することができる初のマリオカートとなる[19]。また、一つの長大なコースを3つのセクションに区切って、それぞれをラップとしてラップタイムを測るコースも登場する。
システムは『マリオカートDS』と前作『マリオカートWii』を統合したような形となっており、『Wii』からは「ジャンプアクション」が引き継がれている。また、『マリオカートアドバンス』以来に「コイン」の概念が復活している。他にも、カートの「フレーム」「タイヤ」「グライダー」の3種類を組み合わせてマシンのカスタマイズができたり、主観視点に切り替えて『マリオカートWii』のように本体を傾けて操作ができる「ドライバー視点モード」など、新システムが多数搭載されている。一方で、『DS』で下画面で表示されていたおじゃまキャラやアイテムボックスなどは、本作では表示されなくなった。
インターネット通信による国内や海外のプレイヤーとの最大8人対戦が行えるほか、様々な通信要素の拡充がされている。なお、本作のフレームレートは60fpsである[20]。
日本国内においては、本作は発売からわずか4日間で45万1932本という、当時の3DS向けソフトの中で初週販売本数が過去最高となった[21]。発売から1ヶ月には、売上が100万本を突破し、ニンテンドー3DS用ソフトで初のミリオンセラーとなった(『スーパーマリオ 3Dランド』と同じ週に達成)[22]。
音楽は『マリオカート64』の永田権太と照井理美が担当し、本作でも『64』の曲が一部アレンジの上で引用されている。本作ではレース中プレイヤーが1位になっていると流れるBGMにパーカッションが追加される点も特徴で、この演出はイケイケトラックと呼ばれている[20][注釈 2]。
2015年12月3日に『マリオ&ルイージRPG ペーパーマリオMIX・マリオカート7 ダブルパック』が発売。 2018年7月19日には、特別仕様の2DS LL本体にダウンロード版「マリオカート7」をプリインストールした、『Newニンテンドー2DS LL マリオカート7パック』[23]が発売。
ゲームモード
本作では『DS』で削除された2人用の「グランプリ」や、『Wii』で削除された「バトル」の「個人戦」が復活し、前者は3人以上でも遊べるようになっている。一方で、『DS』『Wii』にはあった1人用の「VS」が削除されている。また、本作では「VS」「ふうせんバトル」「コインバトル」で一度に行う回数を変更することができず、強制的に4回で固定される。
ひとりで
1人用のモード。「グランプリ」「タイムアタック」「ふうせんバトル」「コインバトル」の4種類のゲームをプレイできる。
- グランプリ
- 各4コースで構成された8つのカップ(大会)でレースを行い、順位を競う。順位に応じたポイントは『DS』と似ているが、最下位でも1ポイント入るようになった。また、「すれちがい通信」で出会った人がいた場合、たまにそのプレイヤーのMiiがレースにCOMとして参加することがある。ランクからアルファベットが廃止され、合計ポイントとテクニックに応じて最大3つの星が付く形になった。
- タイムアタック
- 選択したコースを1台で走行し、最速レコードを目指す。過去作と同様、始めに「トリプルダッシュキノコ」を所持してスタートする。公正を期すため、コースからランダム要素が廃され、特定の障害物を壊すこともできなくなる。タイムアタックとしては初めてコインが出現するが、一度回収したコインは復活せず、ばら撒いたコインも再回収不可となっている。本作では「いつの間に通信」で取得したゴースト7体と同時にレースができる「ゴースト7」が実装された。
- ふうせんバトル
- アイテムでライバルを攻撃して互いの風船を割りあい、その数を競う。風船を全て失うと得点が半分になり[注釈 3]、所定の位置から再スタートとなる。アイテムのダッシュキノコなどで加速中に相手に体当たりすると、その相手から風船を奪うことができ、最大で風船を5つまで持つことができる。
- コインバトル
- 『Wii』の「あつめてコイン」から改名されたモード。ステージ上に散らばったコインを集め、その枚数を競う。本作ではレースと同様にコインを10枚までしか持てなくなっており、ダメージを受けた時に落とす枚数もレースと同じになっている。
みんなで
ダウンロードプレイ、またはローカルプレイで最大8人まで対戦できる。「グランプリ」「VS」「ふうせんバトル」「コインバトル」の4種類のゲームをプレイできる。『DS』と同様、ゲームカードを持っていないプレイヤーの操作キャラクターはヘイホーのみで、マシンパーツもデフォルトのもので固定される。また、流れるBGMは製品版とは異なり、専用のものが用意される。本作では『アドバンス』や『DS』とは違い、ゲームカードを持っていないプレイヤーが含まれていても、全てのコースを選ぶことが可能。
- VS
- 走るコースやアイテム、レースの回数などの細かいルールを自由に設定し、グランプリと同様に「ドライバーズポイント」で総合順位を競う。本作から最下位の1ポイントを基準とするようになった。
インターネットで
インターネットに接続して、同時に接続しているプレイヤーとレースやバトルができる。以下の3つのモードから、最大7人のプレイヤーを探して対戦が可能。また、前作までは途中で切断するとその時点でそのプレイヤーのカートがコースから消えたが、本作では自動的にコンピューター操作になる。
なお、本作は大韓民国や台湾、香港でも発売されており、これらの国の相手と対戦することも可能だが、日本版ではこれらの国の文字フォント(ハングルなど)が実装されていないため、ユーザーネームにこれらの文字が含まれている場合、その部分のみ「?」と表示される。
- せかいのだれとでも
- 世界中のプレイヤーと最大8人で対戦可能。相手は自分と腕前の近いプレイヤーから選出される。『Wii』にあった「こくないのだれかと」と統合され、ラグを軽減するために近い地域のプレイヤーとマッチングしやすくなるようになった。また、レーティングの仕様が大幅に変更され、初期値の1000から経験値のような形で溜まっていくようになった[注釈 4]。
- フレンドやライバルと
- フレンドや最近対戦したプレイヤーとネット上で合流し対戦ができる。すれちがった相手とも合流して対戦することもできる。
- コミュニティ
- 対戦ルールや条件を決めた「コミュニティ」を自由に作ることができる。コミュニティ参加メンバーから8人までのグループで対戦することができるほか、いつの間に通信で配信される「おすすめコミュニティ」などを参照してコミュニティに参加することもできる。
更新データ
発売後、「ウーフーアイランド 2」において、コース落下後の復帰位置の不具合を利用した大幅なショートカットが可能であることがユーザー間で判明し、ネットワーク対戦時において問題となった。2012年4月21日に3DS本体更新によるパッケージソフト更新機能(パッチ)実装に伴い、マリオカートシリーズ初となる更新データを配信することを発表された。
更新データ配信開始後は、最新の更新データがダウンロードされていない限り「インターネットで」をプレイできなくなる[注釈 5]。
- Ver.1.1
- 2012年5月15日配信開始[24]。
- 「インターネットで」に限り、「ウーフーアイランド 1」「ウーフーアイランド 2」「GBA クッパキャッスル 1」において不具合を利用したショートカットが起こることがある問題を修正[24]。「ひとりで」と「みんなで」は更新の対象外となっている。
- Ver.1.2(最新)
- 2022年12月14日配信開始[25]。
- いくつかの問題を修正(詳細不明)[25]。
マリオカートチャンネル
前作に引き続き搭載されたモードだが、内容が一新されている。本作では「いつの間に通信」によるゴーストやおすすめコミュニティの情報を受け取ったり、「すれちがい通信」で相手の情報などが集まってきたりすることができる。
- いつの間に通信
- 「いつの間に通信」により数十人分の「ゴースト」が配信され、その中から自分のタイムに近いゴーストとタイムアタックで並走することができる。また、最大7人のゴーストと同時に走る「ゴースト7」が実装されている。なお、前述の「ウーフーアイランド 2」のショートカットなどの不具合を利用して、極端に早くゴールするようなゴーストは配信されない。
- すれちがい通信
- 「すれちがい通信」によりすれちがった相手とゴーストを交換することができる。また、上記の通り、すれちがった相手のMiiがグランプリモードで参加してくることがあり、参加してくるMiiにはプレイヤーの癖やよく使うパーツの組み合わせなどが反映される。まだ、持っていないパーツなどをすれちがったMiiが所有していれば、レースで勝利することで入手することも可能。
キャラクター
本作のプレイヤーキャラクターは、性能が5種類に大別されている[注釈 6]。
基本キャラクター
本作の基本キャラクターは、ドンキーコングが代替わりした点以外は『スーパーマリオカート』と同じ8体となっている。
- マリオ - 中量級
- ルイージ - 中量級
- ピーチ - 中量級
- ヨッシー - 中量級
- クッパ - 重量級
- ドンキーコング - 重量級
- 本作ではキャラクター選択画面を除き、「DK」と表記されている。
- キノピオ - 軽量級
- ノコノコ - 軽量級
隠しキャラクター
Miiは一つのクラスで全カップをクリアする、それ以外の隠しキャラクターは150ccの各グランプリで優勝することで一人ずつ解放される。
- デイジー - 中量級
- ワリオ - 重量級
- マリオカートシリーズでは初めて隠しキャラクターとして登場する。
- ロゼッタ - 重量級
- 前作ではチコが付き添っていたが、本作からは単独での登場となっている。
- メタルマリオ - 新キャラクター、重量級
- クッパなどと同じ性能だが、カートの大きさは中量級と同じになる。
- ヘイホー - 軽量級
- 『マリオカートDS』以来の登場で、ダウンロードプレイ以外で使えるようになったのは初。ゲームカードを持っていないプレイヤーが使用するヘイホーは色が変わる。
- ハニークイーン - 新キャラクター、重量級
- ハナチャン - 新キャラクター、重量級
- ジュゲム - 新キャラクター、軽量級
- Mii - 中量級
- マリオカートチャンネルで選択したMiiを使用する。本作では身長・体重の設定にかかわらず性能が固定されており、コスチュームは1種類のみ。また、Miiの好きな色に応じてフレーム「スタンダード」「スケルトン」の色が変化する。この他、性別によって体型やモーションが変化する[注釈 7]。
マシンパーツ
本作のカートは「フレーム」「タイヤ」「グライダー」という3つのパーツに分かれており、自由に組み合わせることが可能。前述のキャラクターの性能に、パーツごとに設定された値を加えて総合的な性能が決まる。なお、ゲーム中では陸地での性能しか表示されない。
最初から使用可能なマシンパーツは太字で表記。ほとんどのマシンパーツは隠し要素となっており、レース中にコインを集めて獲得したり、すれちがった相手のMiiに勝利する[注釈 8]ことで入手できる。ゴールド系のパーツはコインの枚数を満たさなくても、別の条件を満たせば入手可能。
- タイヤ
- ノーマルタイヤ
- ワイルドタイヤ
- ワイルドレッド
- ウッドリング
- スーパーキノコ
- スポンジタイヤ
- スリックタイヤ
- リングタイヤ
- ローラータイヤ
- ゴールドタイヤ
この他、一定回数以上のレースを行い、かつほとんどのレースでジャイロ操作を使用した場合は、ハンドルが金色に変化する。
アイテム
全18種類あり、コース上にあるアイテムボックスにふれると入手できる[26]。なお、本作のアイテムや障害物の中で所持しているアイテムを落とす・消す効果があるのはサンダーのみである[注釈 15]。
- バナナ / トリプルバナナ
- コース上に設置でき、踏んだマシンはスピンする。本作では踏むと2回転スピンするようになった。
- ミドリこうら / トリプルミドリこうら
- 投げると直進し、当たったマシンは転倒する。前方と後方に投げられる。壁にあたると跳ね返るが、前に投げた場合は7回(バトル系モードでは4回)、後ろに投げた場合は4回(バトル系モードでは3回)壁に当たると消滅する。投げたプレイヤー自身に衝突する可能性もある。
- アカこうら / トリプルアカこうら
- 前方に投げると、自分のすぐ前方にいるマシンをコースに沿って自動で追尾し、当たったマシンを転倒させる。本作では浮遊して空中まで追尾するため、装備アイテムなしで振り切るのは難しい。また、追われている最中に順位が入れ替わるとターゲットが変更されることがある。後方にも投げられるがその場合は追尾機能は働かず直進していく。壁や障害物に当たると跳ね返らず消滅する。
- トゲゾーこうら
- 投げると先頭のカートに追い付くまで進み続け、1位のカートに命中すると爆発する。本作では羽が無く低空飛行で1位を追尾し、他のプレイヤーにも当たることがあるという『マリオカートアドバンス』以前の特徴を兼ねており、脅威が増した。「ダッシュキノコ」を所持していれば、当たる直前に使用することで回避が可能。1位でトゲゾーこうらを投げると自爆する。
- ボムへい
- 投げると一定時間後に爆発し、爆風に触れたマシンは転倒する。本作では投げた後、近くを通ったカートの方に歩き出すようになった。また、後ろに装備していれば、自分は爆風に巻き込まれないため、バナナ、こうらなどと同様に防御にも使用可能。
- ダッシュキノコ / トリプルダッシュキノコ
- 使うとカートが一定時間加速する。「タイムアタック」ではスタート時にトリプルダッシュキノコを装備している。また、本作の「グランプリ」では1位でも低確率でダッシュキノコが出現することがある。バトル系モードではダッシュキノコを使用して加速中に他のカートに体当たりすると、風船またはコインを1つ奪うことができる。
- パワフルダッシュキノコ
- 使うと一定時間、アイテム使用のボタンを押すごとにマシンが加速する。
- キラー
- 使うと一定時間キラーに変身し、コースに沿って高速で前進する。また、ぶつかったマシンを転倒させる。本作のキラーは時間が経つにつれどんどんスピードが速くなっていく。「一定時間経過」「順位を一定以上上げる[注釈 16]」「1位になる」のいずれかを満たすまで持続する。
- ゲッソー
- 使うと自分より上位のマシンに墨をあびせ、一定時間視界を悪化させる。順位が高いほど墨をかけられる箇所が多くなる(最大で3箇所)。なお、「ラッキー7」を使っている際にサンダーを食らうとゲッソーもコース上に落としてしまうが、この落としたゲッソーに触れると触れたカートのみに墨がかかる。
- サンダー
- 使うと自分以外の全てのプレイヤーにカミナリを落とす。カミナリを受けたプレイヤーはスピンし、一定時間小さくなり、スピードダウンする。本作では所持しているアイテムが完全消滅する(装備中のアイテムはコース上に落とす)ようになったほか、小さくなったカートが通常サイズのカートに接触すると潰されるようになった。小さい状態で潰されると、スピードダウンの補正が乗算される。
- スーパースター
- 使うと一定時間無敵状態になり、カートの速度も少しアップする。また、他のカートにぶつかると転倒させることができる。バトル系モードではぶつかった相手の風船やコインを奪うことができる。
- ファイアフラワー
- 新アイテム。使うと一定時間ファイアボールを投げることができる。ファイアボールは投げると数回バウンドして消滅する(壁に当たると跳ね返る)。当たったマシンはスピンする。前方、後方に投げることができ、10回投げるか使い始めて一定時間が経つと効果が切れる。ただし、ファイアボールは画面に3個までしか出せず、それ以上投げると古いものから消えていく。効果が切れるまでは他のアイテムは入手できない。
- スーパーこのは
- 新アイテム。使うと一定時間マシンに尻尾が生え、尻尾を振り回して近くの相手を攻撃したり、バナナやこうらをはじいたり防ぐことができる(何もせずにいると相殺される)。サンダーなどで落下し静止しているこうらを動かすことも可能。水中で使用している場合、スクリュープロペラの代わりに尻尾が回転する。一定時間が経つか、尻尾を振り回さずにこうらなどの攻撃を受けると尻尾は消滅する。マシンに尻尾が付いている間は他のアイテムを入手できない。
- ラッキー7
- 新アイテム。7つのアイテム(ミドリこうら、アカこうら、バナナ、ダッシュキノコ、ボムへい、ゲッソー、スーパースター)がプレイヤーの周囲を回るように一度に装備され、カートの前に来たものから1つずつ使用できる。ただし、ライバルがボムへいに当たって巻き添えをくらったり、スーパースターを奪われる可能性もあるほか、サンダーを食らうと全てのアイテムを落としてしまう。
- このアイテムのみ、SEが『DS』でスペシャルアイテムを入手した時のものになる。対戦ルールでアイテムの種類を制限した場合も出現し、この場合は7個の同じアイテム(「こうらのみ」はアカこうら)がマシンの周囲に装備される。
コース
「グランプリ」などで使用されるコースは『DS』『Wii』と同様、新作コースが16種類と、これまでのマリオカートシリーズにあった16種類の計32コース[27]。()内は英語名。
最初から選択可能なのはキノコカップとこうらカップのみだが、特定のカップで優勝すると次のカップが出現する。本作ではクラスに関係なくカップを出現さえさせれば、全てのクラスで遊べるようになった。なお、3周目(ファイナルラップ)のBGMは、前作ではイントロを除いた部分から始まっていたが、本作では一部コースを除きイントロから始まる[注釈 17]。また、3D系マリオカートでは初めてスターティング・グリッドが標記されている。
本作の全32コースの中で、グライドボードと水中が両方存在しない陸だけのコースとなっているのは、「64 ルイージサーキット」と「SFC レインボーロード」の2コースのみ。また、「みんなで」と「インターネットで」では、コースによっては敵キャラクターや障害物が「ひとりで」よりも少なくなることがある[注釈 18]。
オリジナルコース
本作で新たに登場する16コース。「ロゼッタプラネット」以外の全てのコースにグライドボードが存在する。<>内はそのコースが再収録された作品。
『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』では、『for Nintendo 3DS』では対戦ステージとして「レインボーロード」が、『for Wii U』『SPECIAL』では「サーキット」のアレンジBGMが収録されている。
キノコカップ
- キノピオサーキット(Toad Circuit)<ツアー、8 デラックス>
- キノピオの巨大風船が特徴的な、シンプルなデザインのサーキットコース。スタートから40秒経過後、第一コーナー後の交差点前にグライドボードが出現する[28]。
- デイジーヒルズ(Daisy Hills)<ツアー>
- 気球や住家、風車がある高原を舞台としたコース。湖の上に浮いている気球にぶつかるとやや弾かれる。
- プクプクラグーン(Cheep Cheep Lagoon)<ツアー>
- プクプクやアコヤガイが生息する水辺を走る海系コース。前半では水中を走り、後半では水中エリアとグライドボードに分岐する。なお、序盤の水中地帯脇の岩の上は走行可能。
- ヘイホーカーニバル(Shy Guy Bazaar)<ツアー>
- アラビアン風の町並みが特徴の夜のコース。道中の壷をこうらなどで壊すと、中からバナナ、ミドリこうら、ダッシュキノコ、スーパースターのいずれかが飛び出してくることがある[注釈 19]。また、動いている壷の場合は蛇が出てくる。なお、スタート直後にある市場の右端の屋根の上は通行可能。
フラワーカップ
- ウーフーアイランド 1(Wuhu Loop)
- 『Wii Fit』シリーズ、『Wii Sports Resort』、『パイロットウイングス リゾート』に登場する島が舞台のコース。『Wii Sports Resort』の「自転車」の「島一周」ルートを走る長大なコースで、3つのセクションで構成されており、1周するとゴールとなる。一般車が走行しているほか、途中に木箱が置かれているところがあり、壊すとアイテムが出てくる[注釈 19]。分岐が2箇所存在し、分岐ルートにはそれぞれグライドボードが設置されている。「ウーフーアイランド」系コースのBGMは、『Wii Sports Resort』のタイトルBGMのアレンジ。
- マリオサーキット(Mario Circuit)<ツアー>
- ピーチ城周辺を走るサーキットコース。桜並木道や、ピーチ城の内部を通過する。コース後半では土管やクリボーが配置されている。
- ミュージックパーク(Music Park)<8>
- 巨大な楽器の数々に囲まれたコース。鍵盤・木琴・鉄琴の道やタンバリンなどで構成された道もあり、走行したりジャンプするとそれぞれ異なる音が鳴る。また、柵も五線譜になっており、こちらも衝突すると独特の音が鳴る。コース前半のパックンフラワーは時間の経過で位置が入れ替わる。後半では『Wii Music』のキャラクター「テンポ君」がコース上を跳ねており、着地した時の床の振動でジャンプアクションができる。最初はBGMやパーカッションに合わせて跳ねるが、スタートから1分52秒経過すると、絶え間なく跳ね続けるようになる。
- ロックロックマウンテン(Rock Rock Mountain)<ツアー、8 デラックス>
- 切り立った崖やトンネル、森林がある岩山周辺を舞台とした凸凹コース。道路のアップダウンが激しく、グライドボードが3か所に設置されている。終盤の急な坂道では大岩が転がってくる。
スターカップ
- パックンスライダー(Piranha Plant Slide)<8、ツアー>
- 『スーパーマリオブラザーズ』の地下面をモチーフにした、パックンフラワーなどが潜む地下水路を走るコース。地下水路には青色のクリボー、グライダー飛行後の場所にはクリボーの看板が設置されている。BGMには『スーパーマリオブラザーズ』の「地上BGM」と「地下BGM」のフレーズが含まれている。
- ワリオシップ(Wario Shipyard)<ツアー>
- 『ワリオランド』の世界観をモチーフにした、石で出来た通路と沈没船の上を走るコース。コースの半分以上が水中エリアとなっており、他のコースとは逆に軽い組み合わせの方がスピードが出やすい。コース上に樽が設置されている場所があり(通信対戦時は出現しない)、こうらや体当たりで壊すと、バナナ、ダッシュキノコ、ミドリこうら、スターのいずれかが出てくる[注釈 19]。BGMには『スーパーマリオランド3 ワリオランド』のメインテーマの冒頭部分のフレーズが含まれている。
- ネオクッパシティ(Neo Bowser City)<8(追加コンテンツ)、ツアー>
- 街の高所に建設された道路を走るコース。雨が降っており路面が滑りやすく、急カーブも多いため、オフロード性能が低いマシンでは苦戦を強いられる。BGMは『64』の「キノピオハイウェイ」、『Wii』の「ルイージサーキット/マリオサーキット」、本作のタイトルBGMと「サーキット」のフレーズを組み合わせて構成されている。
- ウーフーアイランド 2 (Maka Wuhu)
- 上記の「ウーフーアイランド 1」と同じ島を舞台にしたセクション制コース。2セクション目の途中にある湖は入ることができ、城も通過可能。このコースはゴール地点とスタート地点が別々で若干離れている[注釈 20]。
スペシャルカップ
- DKジャングル(DK Jungle)<8>
- 『ドンキーコング リターンズ』をモチーフとした、ジャングルを走る自然系コース。道中には「DKバレル」が設置されているほか、同作の敵キャラクターであるティキトントン、フログーン、さけぶ柱がいる。後半には同作の最終コース「黄金のしんでん」の内部を走る部分がある。BGMは『スーパードンキーコング』のテーマ曲「JUNGLE LEVEL」のアレンジ。
- ロゼッタプラネット(Rosalina's Ice World)<ツアー>
- 雪と氷のコース。途中氷が水に浮いている所があり、氷ルートと水中ルートに分かれる。ただし、最初に着地する氷の部分は時間の経過で割れて沈んでしまう[29]ため、2周目以降で氷ルートに行くには、ダッシュキノコを使うなどの工夫が必要になる。また、コースには氷柱が設置されており、カートやこうらが当たると壊れる。オリジナルコースで唯一、グライドボードが存在しない。
- クッパキャッスル(Bowser's Castle)<ツアー>
- クッパ城の内外を走るコース。城内にはドッスンがおり、コース上の穴はマグマで満たされている。また、水中を走るエリアではあちこちでマグマが上から下へと流れ出ている。BGMの後半では『ダブルダッシュ!!』の同名コースのフレーズが流れる。
- レインボーロード(Rainbow Road)<ツアー、8 デラックス>
- 宇宙空間に浮かんでいる、路面が虹色に舗装されたコース。「ウーフーアイランド(1・2)」と同様のセクション制コースで、コースの途中では土星の輪(環)や月面も走る。月面上ではワンワンが転がっているほか、ドリフトをすると重力の関係からか水中エリアのような片輪走行になる。BGMの後半では『64』の同名コースのフレーズが流れる。
クラシックコース
以前のマリオカートシリーズに登場した16コース。本作に合わせて一部、仕様が変更されているコースもある。
「DS ワルイージピンボール」「DS キラーシップ」「Wii メイプルツリーハウス」で、大砲などで大きく飛ばされて移動する区間では、原作では飛んでいる際はサンダーも含めて物理攻撃もできない状態となっていたが、本作はグライダーで飛ぶようになっており、サンダーで落下させることや物理攻撃が可能となった。大砲自体には飛ばされる機能が無くなったため、グライドボードを踏みそこなったり、飛行中にグライダーを閉じたり攻撃を受けるとコースアウトしてしまう。また、「Wii メイプルツリーハウス」や「Wii ノコノコみさき」などにあったハーフパイプも撤去され、ハーフパイプの上にあったアイテムボックスも移動している。なお、『Wii』では条件を満たすとコースの背景(看板など)のキャラクターがMiiに変わる箇所があったが、本作では変わらない。
なお、本作のクラシックコースは全て『ツアー』に収録されている。
こうらカップ
- 64 ルイージサーキット(N64 Luigi Raceway)
- シンプルな形で道幅が広いサーキットコース。カーブのアウト側にある青い部分を通れるようになり、ダッシュボードが設置されている。アイテムボックスをぶら下げている気球も再現されているが、手に入るアイテムは通常のアイテムボックスと同様の仕様に変更されている[注釈 21]。
- GBA クッパキャッスル 1(GBA Bowser Castle 1)
- 直線と直角コーナーで構成されたコース。スタートから35秒後にグライダーで飛行できるジャンプ台が出現する[30]。
- Wii キノコキャニオン(Wii Mushroom Gorge)
- キノコ型のトランポリンがたくさん生えている、山道の自然系コース。キノコが原作よりも大きくなっており、ダッシュボードから金網が少し追加されている所もある。コース後半の左分岐には、乗るとグライダーが開く青いキノコが追加され、その先にあるキノコが一部撤去されている。
- DS ルイージマンション(DS Luigi's Mansion)
- 『ルイージマンション』をモチーフとした、屋敷内の階段や泥沼を走るコース。グライドボードが2つ配置されており、そのうち1箇所は新たに作られた道にある。屋敷内では、『DS』では原作のボスおばけ(ベビーラ、シャドーマ、ジャンボテレサなど)が描かれた絵が存在したが、本作では全ての絵が飛び出すテレサの絵に統一された。
バナナカップ
- 64 ノコノコビーチ(N64 Koopa Troopa Beach)
- 島の砂浜を中心に走行する海系コース。序盤にノコノコの形をした大きい岩がある。時間経過で潮が満ち引きしており、水位が変わってくる。海中が水中エリアになり、コースアウトになる位置も視覚的にわかりやすくなった。洞窟の位置が原作よりやや右にずれたため、ショートカットの距離は短くなっている。この他、『64』にあった岩の上の「トゲゾーのこうら」が手に入るアイテムボックスが撤去されており、代わりにコインが設置されている。
- SFC マリオサーキット 2(SNES Mario Circuit 2)
- ヘアピンカーブや立体交差が特徴のサーキットコース。立体交差はグライドボードで上を飛ぶように変更され、通過しきる前に下に落ちるとコースアウト扱いになるようになった。さらにゴール直前に黄色いジャンプ板が設置されており、踏むとグライダーで再上昇できる。
- Wii ココナッツモール(Wii Coconut Mall)
- 大型ショッピングモールの敷地を走るコース。屋内にエスカレーターが何箇所か設置されており、上り下りが約40秒で切り替わる。エスカレーターの上り下りに矢印が付いてわかりやすくなったほか、ジャンプアクションが可能な場所が増えた(階段やエスカレーターなど)。ゴール直前のMiiが乗っている車は3台から2台に減り、発進する前にモーションが追加され、動きが予測しやすくなった。なお、『Wii』であちこちに貼られていたMiiのポスターは、本作では全て剥がされている。
- DS ワルイージピンボール(DS Waluigi Pinball)
- ピンボールがモチーフの凸凹コース。『DS』と同様、アイテムのルーレット、ダッシュボード、順位変化の効果音が専用のものに変わる。途中に大きな鉄球が転がっているが、『DS』と違って下画面に障害物が表示されなくなったため、動きが分かりづらくなっている。また、原作よりもダッシュボードの数が1つ増えている。なお、本作ではワルイージ自身は登場せず、このコースの看板のみの登場となっている。
このはカップ
本作よりアイコンが『スーパーマリオ 3Dランド』の「スーパーこのは」に変更されている。
- 64 カラカラさばく(N64 Kalimari Desert)
- 荒野のコース。踏切が2箇所あり、蒸気機関車が行く手を阻む。踏切の手前のコース外には、グライドボードのあるジャンプ台が新たに設置されており、ダッシュキノコなどがあればグライダーを使って飛び越えることもできる。本作でも線路に入ることは可能だが、『64』とは違いトンネルに入るとコースアウトになる。また、『64』では列車が来るタイミングが決まっていたが、本作では3種類の中からランダムで選ばれる[注釈 22]。踏切の警報音は、『64』では日本式電子音だったが、本作ではコースに合わせて電鈴式に変更された。
- DS DKスノーマウンテン(DS DK Pass)
- 雪山のコース。前半は狭いアイスバーンを崖に沿って登り、後半は広い雪道を下る。障害物として雪だるまがいるほか、正面や背後から雪玉が転がってくる。丘の頂上に1つだけ設置されているアイテムボックスは『DS』と同様、順位に関係なくダッシュキノコ、トリプルダッシュキノコ、スーパースターのいずれかが手に入る。『DS』には無かった要素として、スタートから1分30秒過ぎまではコースが霧に覆われ、見通しが悪くなる演出が追加されている。また、逆走が不可能になっている。
- GC デイジークルーザー(GCN Daisy Cruiser)
- 大型の豪華客船を舞台としたコース。『ダブルダッシュ!!』ではスタート地点からすぐのルートが右限定だったが、本作では左右分岐になった。また、直後にあるプールに入ることができるため、原作の通りに進もうとするとややタイムロスになる。地下倉庫内が水中エリアになっているほか、ほとんどのアイテムボックスが転がらなくなっている。
- Wii メイプルツリーハウス(Wii Maple Treeway)
- 巨大なハナチャンが棲む紅葉の巨木を走るコース。落ち葉から出てくるアイテムの種類が増え、バナナ、ダッシュキノコ、スーパースターの他に、ミドリこうらやコインも出るようになった。また、一部のジャンプアクションが可能なタイミングが変更されたほか、コース終盤の揺れる網が撤去されており、グライダーで飛ぶ仕様になっている。
サンダーカップ
- Wii ノコノコみさき(Wii Koopa Cape)
- 海岸の岩場が舞台の海系コース。中盤の川では水の流れに沿って走り、後半は土管内の水中を走る。川の流れが『Wii』より強くなっている。土管の中が完全に水中になったため、水の流れでスピードアップできる箇所は無くなったが、代わりにジャンプ台が1ヶ所増やされている。また、サンダーバーの代わりにプクプクが泳いでいる(通信対戦時は出現しない)ほか、天井が一部を除いて無くなっているため、こうらが反射しづらくなっている。なお、本作ではスタート付近と川のBGMが同じになっている[注釈 23]。
- GC ディノディノジャングル(GCN Dino Dino Jungle)
- 巨大恐竜「ノッシー」が棲むジャングルを走る自然系コース。所々に間欠泉が点在し、出っ張りを利用してジャンプアクションが可能だが、噴水に衝突すると高く打ち上げられてしまう。『ダブルダッシュ!!』とは違いノッシーは移動せず、タイムアタックでも足踏みするようになったほか、ノッシーの足や頭に当たってもスピンしなくなっている(足に踏み潰されると大きなタイムロスとなるのは同様)。また、『ダブルダッシュ!!』にいた翼竜がいなくなっている。
- DS キラーシップ(DS Airship Fortress)
- 飛行船の内外を走るコース。キラーがマグナムキラーに変更されており、発射間隔も短くなっている。また、コースの路面や船の内装の一部が変更されている。
- SFC レインボーロード(SNES Rainbow Road)
- 虹色のタイルで作られた元祖「レインボーロード」。原作よりもスーパードッスンが巨大化しており、落下による衝撃で路面が波打っている。その波打ちを利用してジャンプアクションが可能。また、ジャンプ台が増やされている。道幅が広くなっているほか、虹の原色に近い『スーパーマリオカート』と異なり路面の色は薄めで、赤色の部分はピンク色に変わっている。
バトルステージ
以下は「ふうせんバトル」「コインバトル」で使用される6つのステージである。
クラシックステージ
『Wii』と同様、ステージごとに異なるBGMが流れる。
- GBA バトルコース 1(GBA Battle Course 1)
- フェンスが設置された平らなステージ。中央にジャンプ台が追加されたほか、お邪魔キャラとしてプーが登場する。また、背景が『スーパーマリオカート』のマリオサーキットと同じものになっている。
- 64 ビッグドーナツ(N64 Big Donut)
- コース全体が巨大ドーナツのような形状になっているステージ。新たにグライドボードが一定間隔で出現し、溶岩の上を飛ぶことができるようになった(中央に気流を出すクラウンもある)。これを利用してステージ中央に設置されたアイテムボックスを取れるが、時々溶岩から火柱が噴き出してくる。
- DS サザンリーフ(DS Palm Shore)
- 浜辺が舞台のステージ。時間経過で潮が満ち引きしており、水位が変わってくる。『DS』にはなかったヤシの木や、同作の「ミッションラン」に登場していたカニが追加されている。また、コース外側にある海にある程度入れるようになっている。『DS』ではアイテムボックスがコース全域に置いてあったが、本作では中央にしか配置されていない。
オリジナルステージ
BGMは共通のメロディで、別々のアレンジがされたものになっている。
- ハニービーハウス(Honeybee Hive)
- 蜂の巣の中が舞台のステージ。7つの小部屋に分かれている。中央の部屋にある土管からは強力な気流が発生しており、飛び込むと他のいずれかの部屋に飛ばされる。ハッチンが所々に出てくる。
- シャーベットリンク(Sherbet Rink)
- スケート場のようなステージ。地面が氷のため滑りやすい。雪だるまも設置されており、当たると転倒してしまう。また、お邪魔キャラとしてペンギンがいる。
- ウーフータウン(Wuhu Town)<8 デラックス>
- 「ウーフーアイランド(1・2)」と同じ島を舞台にした、入り組んだ迷路のような街のステージ。時間帯は夜になっている。
障害物
レース・バトル内で障害物として登場するキャラクターなどの一覧。
- 羊
- 「デイジーヒルズ」に登場。コース上を歩いており、スピードがある状態で衝突するとスピンしてしまう。
- プクプク
- 「プクプクラグーン」「GC デイジークルーザー」「Wii ノコノコみさき」に登場。ぶつかるとダメージはないが弾かれる。
- アコヤガイ
- 「プクプクラグーン」「GC デイジークルーザー」に登場。中にアイテムボックスやコインが入っている(タイムアタック時はコインのみ)。一定間隔で開閉し、開いた状態で上を通るとジャンプアクションを決めることが可能だが、挟まれるとスピンする。
- カニさん
- 「プクプクラグーン」「ワリオシップ」「64 ノコノコビーチ」「DS サザンリーフ」に登場。羊と同じく、スピードがある状態でぶつかるとスピンしてしまう。
- ヘイホー(プレイヤーキャラクター以外)
- 「ヘイホーカーニバル」に登場。空飛ぶ絨毯に乗っており、ぶつかると弾かれる。
- 一般車
- 「ウーフーアイランド 1」に登場。コース上を走行しており、ぶつかると転倒する。本作では三輪自動車が走っているほか、追突されても潰されなくなった。
- クリボー
- 「マリオサーキット」「パックンスライダー」「Wii キノコキャニオン」「Wii ノコノコみさき」に登場。コース上を移動しており、プレイヤーの行く手を邪魔する。こうらなどで攻撃して倒すと、ダッシュキノコを落とす。また、本作ではかなり巨大化している。「パックンスライダー」では青色のクリボーも登場するほか、『スーパーマリオ 3Dランド』に登場したクリボーの看板がコース上に設置されており、こうらに当たったり、触れると壊れる(アイテムは出現しない)。
- パックンフラワー
- 「ミュージックパーク」「パックンスライダー」に登場。カートが近づくと噛みついて攻撃してくる[注釈 24]。クリボーと同様、本作ではかなり巨大化している。
- バサバサ
- 「ロックロックマウンテン」に登場。プレイヤーに向かって飛んでくる。当たってもダメージはないがやや減速する。
- ティキトントン
- 「DKジャングル」に登場。当たるとスピンする。
- フログーン※
- 「DKジャングル」に登場。当たるとスピンする。
- さけぶ柱※
- 「DKジャングル」に登場。叫び声で飛行中のカートの軌道がずらされてしまう。
- ペンギン
- 「ロゼッタプラネット」「シャーベットリンク」に登場。衝突すると弾かれ、やや減速する。
- ドッスン
- 「クッパキャッスル」「GBA クッパキャッスル 1」に登場。落下運動を繰り返しており、潰されるとカートの性能が低下する。本作では『スーパーマリオギャラクシー』などの3Dアクションゲームで見られるデザインになっている。
- ワンワン
- 「レインボーロード」に登場。月面を転がっており、接触すると転倒する。
- バブル
- 「GBA クッパキャッスル 1」に登場。接触すると転倒する。地面にある溶岩から出現したバブルに接触すると、溶岩へ落ちてしまう。
- Mii
- 複数のコースに観客として登場するほか、「Wii ココナッツモール」では障害物として登場。ゴール直前で車に乗り、プレイヤーの行く手を邪魔してくる。
- 蒸気機関車
- 「64 カラカラさばく」に登場。線路に沿って走っており、踏切でプレイヤーの進路を遮る。『64』ではスター状態でぶつかるとすり抜けたが、本作では列車が飛び上がるようになっている。また、客車の数は5両から3両に減っている。
- ハナチャン
- 「Wii メイプルツリーハウス」に登場。プレイヤーキャラクターのハナチャンとは比べ物にならないほど巨大である。当たってもダメージはないが、やや弾かれてしまう。
- ノッシー
- 「GC ディノディノジャングル」に登場。巨大な恐竜で足踏みをしており、足もとを走行する際には注意しないと踏み潰されることがある。また、頭の方はコースを邪魔することがあり、ぶつかってもダメージは受けないが、減速したり、落とされてしまうこともある。
- マグナムキラー
- 「DS キラーシップ」に登場。まれに少し大きなマグナムキラーも登場する。当たると転倒する。
- プー
- 「DS キラーシップ」「GBA バトルコース 1」に登場。一定間隔でマンホールから飛び出し、当たると転倒する。飛び出す直前にタイミングが良いとマンホールでジャンプアクションができる。
- スーパードッスン
- 「SFC レインボーロード」に登場。通常のものとは違って接触すると転倒するほか、落ちた時にコースを波立たせる。形状も通常のものとは違い、『New スーパーマリオブラザーズ』シリーズのようにトゲが付いたものになっている。
- ハッチン
- 「ハニービーハウス」に登場。当たるとスピンする。
周辺機器
2011年12月1日に、HORIから『マリオカート7 ハンドル for ニンテンドー3DS』が発売された[31]。
脚注
注釈
- ^ アーケード版としては『マリオカート アーケードグランプリ2』がある。
- ^ パーカッションなどの変化は前作『マリオカートWii』にも一部コース限定で入っていたが、本作から全コースに収録された
- ^ 『Wii』ではそのプレイヤーが0点の状態を除き、1点の減点で固定されていた。
- ^ 順位が低いと下がることもある。
- ^ 更新データはSDカードに保存されるため、ダウンロードしていてもSDカードが抜かれていたり、書き込み禁止になっている場合はプレイできない。
- ^ 中量級は「マリオ」「ルイージ」「Mii」と「ピーチ」「ヨッシー」「デイジー」で、重量級は「クッパ」「ワリオ」「メタルマリオ」「ハニークイーン」と「ドンキーコング」「ロゼッタ」「ハナチャン」で、それぞれ性能が異なっている。
- ^ マリオカートチャンネルで別の性別のMiiに変更すると、ソフトを終了するまで女性のもので固定される不具合がある。
- ^ ビーストカイトとゴールド系のパーツを除く。
- ^ 『64』『アドバンス』のカートをモチーフとしている。
- ^ 『マリオカート ダブルダッシュ!!』に登場した同名のカートをモチーフとしている。
- ^ a b 『DS』に登場した同名のカートをモチーフとしている。
- ^ デイジー、ロゼッタ、ハニークイーンを乗せると色が変化する。
- ^ フレームとタイヤは全てのパーツに個別の性能が与えられているが、グライダーは「スーパーカイト」「ビーストカイト」「ゴールドカイト」、「パラフォイル」「バサバサカイト」、「フラワーカイト」「ピーチパラソル」でそれぞれ同じ性能になっている。
- ^ ゴールド系以外では必ず最後に入手することになる。
- ^ コースアウトでもアイテムが消滅する。
- ^ 8台の場合は3つ。
- ^ 「ロックロックマウンテン」「DKジャングル」「レインボーロード」では独自のフレーズから始まり、このうち「レインボーロード」では直後に後半部分が流れる。
- ^ 分かりやすい例として、「デイジーヒルズ」の牛や「クッパキャッスル」のドッスンなどは「ひとりで」では2体だが、「みんなで」と「インターネットで」では1体しか出現しない。
- ^ a b c タイムアタックでは壊れない。
- ^ ゴール後の自動走行で、ゴールの先にあるロータリーを回り、しばらくコースを逆走したあと、途中で分かれてスタートに到達する。
- ^ 『64』では必ず「トゲゾーのこうら」が手に入る。
- ^ タイムアタックでは特定の1種類に固定される。
- ^ 『Wii』ではスタート付近、川、土管内でBGMが異なっていた。
- ^ タイムアタックでは一定の間隔で噛み付く。
出典
- ^ “Nintendo Break All The Rules For Mario Kart 7's Australian Release”. Kotaku (2011年11月2日). 2016年12月13日閲覧。
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- ^ “マリオカートアドバンス/インタビュー1”. 任天堂 (2014年11月18日). 2016年1月16日閲覧。水中走行の構想自体は当初、『マリオカートアドバンス』の頃からあったが、当時宮本茂曰く「カートが海を走るのは変だ」とのこともあり没になった。
- ^ a b 社長が訊く『マリオカート7』社内スタッフ篇|ニンテンドー3DS|Nintendo 4. イケイケトラック
- ^ “『マリオカート7』初週販売本数は45.2万本――ニンテンドー3DS向けソフトで最高の出足に”. ファミ通 (2011年12月6日). 2022年7月25日閲覧。
- ^ “ニンテンドー3DSの国内累計販売台数が400万台を突破”. ファミ通. (2011年12月26日) 2022年7月25日閲覧。
- ^ “特別デザインの「Newニンテンドー2DS LL」を3つご紹介!”. 任天堂 (2018年7月3日). 2022年7月25日閲覧。
- ^ a b “更新データ配信のお知らせ”. 任天堂 (2012年5月15日). 2016年12月12日閲覧。
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- ^ “マリオカート7公式ホームページ - アイテム”. 任天堂. 2016年12月12日閲覧。
- ^ “マリオカート7公式ホームページ - コース”. 任天堂. 2016年12月12日閲覧。
- ^ 『マリオーカート7 カンペキ爆走ガイドブック』(2012年1月5日、KADOKAWA発行)35ページ。
- ^ 『マリオーカート7 カンペキ爆走ガイドブック』(2012年1月5日、KADOKAWA発行)61ページ。
- ^ 『マリオカート7 カンペキ爆走ガイドブック』(2012年1月5日、KADOKAWA発行)71ページ。
- ^ マリオカート7 ハンドル for ニンテンドー3DS[リンク切れ] - HORI