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[[1996年]][[7月9日]]、リチャード・ラム元[[コロラド州]][[州知事|知事]]が改革党の大統領候補者指名選挙に出馬することを表明し<ref>{{Cite web |title=CAMPAIGN '96: PEROT'S SILENCE ABOUT THE LAMM |url=https://time.com/archive/6729158/campaign-96-perots-silence-about-the-lamm/ |website=TIME |date=1996-06-17 |access-date=2024-12-17 |language=en |first=Laurence I. |last=Barrett/Washington}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.cato.org/commentary/world-according-dick-lamm |title=The World According to Dick Lamm |access-date=2024-12-17 |publisher=CATO INSTITUTE}}</ref><ref>{{Cite web |url=https://www.c-span.org/program/campaign-1996/richard-lamm-presidential-announcement/57538 |title=Richard Lamm Presidential Announcement |access-date=2024-12-17 |publisher=C-SPAN}}</ref>、翌日にはペローが候補者指名選挙に出馬することを表明した<ref>{{Cite news |title=A Challenge to Ross Perot |url=https://www.nytimes.com/1996/07/12/opinion/a-challenge-to-ross-perot.html |access-date=2024-12-17 |language=en}}</ref>。出馬にあたりペローの[[スポークスマン]]はペローが前回選挙の結果を基に連邦政府資金3,200万[[ドル]]を受け取る権利があることに触れ、ペロー以外に大統領選挙に必要な資金を集めることができる人がいないことを明言した<ref>{{Cite web |url=https://www.independent.co.uk/news/world/lamm-beats-perot-to-join-the-race-for-president-1328085.html |title=Lamm beats Perot to join the race for President |access-date=2024-12-17 |publisher=INDEPENDENT}}</ref>。[[8月18日]]、候補者指名選挙が行われ、ペローが4万9266票中3万2145票を獲得して候補者に指名された<ref>{{Cite news |title=REFORM PARTY NAMES PEROT ITS PRESIDENTIAL CANDIDATE; 49,000 PARTICIPATED IN VOTE (Published 1996) |url=https://www.nytimes.com/1996/08/18/us/reform-party-names-perot-its-presidential-candidate-49000-participated-in-vote.html |date=1996-08-18 |access-date=2024-12-17 |language=en}}</ref><ref>{{Cite web |title=Ross Perot is Reform Party's nominee |url=https://www.tampabay.com/archive/1996/08/18/ross-perot-is-reform-party-s-nominee/ |website=Tampa Bay Times |access-date=2024-12-17 |language=en}}</ref>。


大統領選挙においては、1992年以降、大統領討論会委員会が大統領討論会に参加する資格を得るための規則を変更したことで、ペローが討論会に参加できず選挙運動にとって決定的な打撃となった。結果、ペローの得票率は前回に比べ10%以上減少し8.4%に留まった。
大統領選挙においては、1992年以降、大統領討論会委員会が大統領討論会に参加する資格を得るための規則を変更したことで、ペローが討論会に参加できなかったことが選挙運動にとって決定的な打撃となった。結果、ペローの得票率は前回に比べ10%以上減少し8.4%に留まった<ref>{{Cite web |title=米富豪のロス・ペロー氏が死去、８９歳 大統領選に２度出馬 |url=https://www.cnn.co.jp/usa/35139730.html |website=CNN.co.jp |access-date=2024-12-17 |language=ja}}</ref>。


=== 衰退 ===
=== 停滞 ===
[[1997年]]10月、前年の候補者指名選挙においてペローが不正を行ったとするグループが党から離脱し、[[アメリカ改革党]]を結成した。

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=== 2000年大統領選挙 ===
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その他には共和党を離党していた[[パット・ブキャナン]]や経営者として知名度があった[[ドナルド・トランプ]]が名乗りを上げたが、トランプは「改革党には現在、[[クー・クラックス・クラン|KKK]]のメンバーである[[デービッド・デューク|デューク]]氏、[[ネオナチ]]のブキャナン氏、共産主義者のフラニ氏がいる。こんな仲間とは付き合いたくない。」などとして立候補を取りやめた<ref>{{Cite web |title=Top Racists And Neo-Nazis Back Donald Trump |url=https://www.buzzfeednews.com/article/andrewkaczynski/meet-the-prominent-white-nationalists-fired-up-to-support-do#.vuV8WvAdp |website=BuzzFeed News |date=2015-08-27 |access-date=2024-12-17 |language=en |first=Andrew Kaczynski, Christopher |last=Massie}}</ref><ref>{{Cite news |title=Bound to No Party, Trump Upends 150 Years of Two-Party Rule (Published 2017) |url=https://www.nytimes.com/2017/09/09/us/politics/trump-republicans-third-parties.html |date=2017-09-09 |access-date=2024-12-17 |language=en}}</ref>。

激しい争いの末、ブキャナンが49,266票中32,145票を獲得して大統領候補指名を獲得した。しかし、この争いは法廷に持ち込まれ、連邦選挙委員会はブキャナンを正当な候補者と決定し、前回の選挙結果を基に1260万ドルの選挙資金を支給した。

本戦においては、[[11月2日]]、創設者であるペローは共和党の[[ジョージ・W・ブッシュ]]を支持することを表明。結果、ブキャナンの獲得票数は449,225票となり、これは一般投票のわずか0.4%に過ぎなかった。


== 脚注 ==
== 脚注 ==

2024年12月17日 (火) 12:46時点における版

アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国の政党
アメリカ合衆国改革党
Reform Party of the United States of America
ファイル:Reform Party of the United States of America logo.png
全国委員長 ニコラス・ヘンズリー
成立年月日 1995年
本部所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 テキサス州ダラス
合衆国下院議席数
0 / 435   (0%)
（2017年1月3日現在）
合衆国上院議席数
0 / 100   (0%)
（2024年12月17日現在）
党員・党友数
6,819
（2021年）
政治的思想・立場 中道、ポピュリズム
公式サイト reformparty.org
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アメリカ合衆国改革党（アメリカがっしゅうこくかいかくとう、英語: Reform Party of the United States of America）は、アメリカ合衆国の政党。

概要

1992年アメリカ合衆国大統領選挙に無所属で出馬し、18.9%の票を獲得したロス・ペローが1995年に設立した中道政党[1]。1996年アメリカ合衆国大統領選挙にはペローが公認候補として出馬し、8.4%の票を獲得した[2]。しかしそれ以来党内の分裂などで力が低下し、大統領選挙で公認候補は1%以上の票を獲得できていない状況が続いている[3]。

歴史

結党

1992年のアメリカ大統領選挙では、ペローが無所属ながら二大政党への不満などから一時世論調査でトップに立つなど三つ巴の選挙戦となった。しかし、選挙戦最中に撤退を表明しその後再び出馬を表明するなどして混乱が発生[4][5]。結果、約19%の票を獲得したものの、選挙人を獲得することはできなかった[6][7][8]。

1994年の中間選挙では、ペローの政策を取り入れた共和党が勝利したが[9]、その政策の提出に必要な3分の2の議席を獲得することはできず、実現されなかった。これに不満を持ったペローやその支持者らが第三政党の設立に向けて動き始め、1995年にアメリカ合衆国改革党として結党した[10]。

1996年大統領選挙

1996年7月9日、リチャード・ラム元コロラド州知事が改革党の大統領候補者指名選挙に出馬することを表明し[11][12][13]、翌日にはペローが候補者指名選挙に出馬することを表明した[14]。出馬にあたりペローのスポークスマンはペローが前回選挙の結果を基に連邦政府資金3,200万ドルを受け取る権利があることに触れ、ペロー以外に大統領選挙に必要な資金を集めることができる人がいないことを明言した[15]。8月18日、候補者指名選挙が行われ、ペローが4万9266票中3万2145票を獲得して候補者に指名された[16][17]。

大統領選挙においては、1992年以降、大統領討論会委員会が大統領討論会に参加する資格を得るための規則を変更したことで、ペローが討論会に参加できなかったことが選挙運動にとって決定的な打撃となった。結果、ペローの得票率は前回に比べ10%以上減少し8.4%に留まった[18]。

停滞

1997年10月、前年の候補者指名選挙においてペローが不正を行ったとするグループが党から離脱し、アメリカ改革党を結成した。

1998年のミネソタ州知事選挙では、公認したジェシー・ベンチュラが当選し、党として主要な州役職に就いた初の例となった[19]。なお、ベンチュラは後に改革党との関係を解消しミネソタ独立党に加わった。

2000年大統領選挙

2000年の大統領選挙では、当初党の一部がロン・ポールを候補者に指名しようとしたが断念した[20]。

その他には共和党を離党していたパット・ブキャナンや経営者として知名度があったドナルド・トランプが名乗りを上げたが、トランプは「改革党には現在、KKKのメンバーであるデューク氏、ネオナチのブキャナン氏、共産主義者のフラニ氏がいる。こんな仲間とは付き合いたくない。」などとして立候補を取りやめた[21][22]。

激しい争いの末、ブキャナンが49,266票中32,145票を獲得して大統領候補指名を獲得した。しかし、この争いは法廷に持ち込まれ、連邦選挙委員会はブキャナンを正当な候補者と決定し、前回の選挙結果を基に1260万ドルの選挙資金を支給した。

本戦においては、11月2日、創設者であるペローは共和党のジョージ・W・ブッシュを支持することを表明。結果、ブキャナンの獲得票数は449,225票となり、これは一般投票のわずか0.4%に過ぎなかった。

脚注

  1. ^ “アメリカではなぜ第三党が台頭しないのか”. www.jiia.or.jp. 2024年12月17日閲覧。
  2. ^ “1996 | The American Presidency Project”. www.presidency.ucsb.edu. 2024年12月17日閲覧。
  3. ^ “Ross Perot: The self-made billionaire who upended US politics” (英語). (2019年7月9日). https://www.bbc.com/news/world-us-canada-48927476 2024年12月17日閲覧。 
  4. ^ “UNDER THE BIG TOP -- THE OVERVIEW; PEROT QUITS RACE, LEAVING TWO-MAN FIELD; CLINTON VOWS CHANGE AND 'NEW COVENANT' AS HE AND BUSH COURT ABANDONED VOTERS (Published 1992)” (英語). (1992年7月17日). https://www.nytimes.com/1992/07/17/news/under-big-top-overview-perot-quits-race-leaving-two-man-field-clinton-vows.html 2024年12月17日閲覧。 
  5. ^ Chen, Edwin (1992年7月17日). “Perot Quits Presidential Race : Clinton's Goal: the Revitalizing of America : Politics: Texan cites the Democratic Party's new vigor for his exit and says he didn't want a three-way race thrown to the House. Now it's Clinton vs. Bush.” (英語). Los Angeles Times. 2024年12月17日閲覧。
  6. ^ “1992年米国大統領選挙等の概要（1）　―連邦編―”. 財団法人自治体国際化協会. 2024年12月17日閲覧。
  7. ^ “ロス・ペロー氏が死去、米大統領選に２度出馬した実業家－89歳”. Bloomberg.com (2019年7月9日). 2024年12月17日閲覧。
  8. ^ “1992 presidential election, Democratic populism, Bill Clinton, Ross Perot, George H.W. Bush, economic issues, voter sentiment, political realignment” (英語). Bill of Rights Institute. 2024年12月17日閲覧。
  9. ^ “How Billionaire Ross Perot Brought Populism Back to Presidential Politics” (英語). HISTORY (2020年10月6日). 2024年12月17日閲覧。
  10. ^ NHensley (2022年1月26日). “Reform Party to Build on Perot Legacy” (英語). Reform Party National Committee. 2024年12月17日閲覧。
  11. ^ Barrett/Washington, Laurence I. (1996年6月17日). “CAMPAIGN '96: PEROT'S SILENCE ABOUT THE LAMM” (英語). TIME. 2024年12月17日閲覧。
  12. ^ “The World According to Dick Lamm”. CATO INSTITUTE. 2024年12月17日閲覧。
  13. ^ “Richard Lamm Presidential Announcement”. C-SPAN. 2024年12月17日閲覧。
  14. ^ “A Challenge to Ross Perot” (英語). https://www.nytimes.com/1996/07/12/opinion/a-challenge-to-ross-perot.html 2024年12月17日閲覧。 
  15. ^ “Lamm beats Perot to join the race for President”. INDEPENDENT. 2024年12月17日閲覧。
  16. ^ “REFORM PARTY NAMES PEROT ITS PRESIDENTIAL CANDIDATE; 49,000 PARTICIPATED IN VOTE (Published 1996)” (英語). (1996年8月18日). https://www.nytimes.com/1996/08/18/us/reform-party-names-perot-its-presidential-candidate-49000-participated-in-vote.html 2024年12月17日閲覧。 
  17. ^ “Ross Perot is Reform Party's nominee” (英語). Tampa Bay Times. 2024年12月17日閲覧。
  18. ^ “米富豪のロス・ペロー氏が死去、８９歳 大統領選に２度出馬”. CNN.co.jp. 2024年12月17日閲覧。
  19. ^ Lofgren, Mackenzie (2024年4月5日). “A quarter-century ago, former pro wrestler Jesse Ventura won the Minnesota governor race - CBS Minnesota” (英語). www.cbsnews.com. 2024年12月17日閲覧。
  20. ^ “OTHER REFORM PARTY CANDIDATE”. Politics1.com. 2010年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月17日閲覧。
  21. ^ Massie, Andrew Kaczynski, Christopher (2015年8月27日). “Top Racists And Neo-Nazis Back Donald Trump” (英語). BuzzFeed News. 2024年12月17日閲覧。
  22. ^ “Bound to No Party, Trump Upends 150 Years of Two-Party Rule (Published 2017)” (英語). (2017年9月9日). https://www.nytimes.com/2017/09/09/us/politics/trump-republicans-third-parties.html 2024年12月17日閲覧。 
主要政党
第三党
群小政党
歴史
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