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ロドリゴのように[[ポピュリズム|ポプリスタ]]('''ポピュリズム'''とも、フィリピンは[[スペイン領東インド|スペイン植民地時代]]もあった為、[[スペイン語]]での翻訳となるが、一般には'''ポピュリズム及びポピュリスト'''である)では無く、[[穏健|穏健的]]な政治家とされ、開明的であると評価されている。
ロドリゴのように[[ポピュリズム|ポプリスタ]]('''ポピュリズム'''とも、フィリピンは[[スペイン領東インド|スペイン植民地時代]]もあった為、[[スペイン語]]での翻訳となるが、一般には'''ポピュリズム及びポピュリスト'''である)では無く、[[穏健|穏健的]]な政治家とされ、開明的であると評価されている。


副大統領初日には、各市に[[フィリピンの副大統領|副大統領官邸]]の[[サテライト・オフィス|サテライトオフィス]]を設立した他、2022年8月3日には[[運輸省 (フィリピン)|運輸省]]と協力して副大統領府の「[[リブレン・サカイ・プログラム]]」(無料乗車プログラム)を立上げ、ピーク時間帯の[[渋滞|道路混雑]]を緩和する取り組みとして無料乗車を提供し、同省から贈られた[[バス (交通機関)|バス]]5台を運行して[[マニラ首都圏]]に2台、ダバオに各1台を整備した。また[[教育改革]]の実践として、[[教師]]が仕事以外のことで負担をかけないようにするため、2023年3月に教師が授業時間中に[[ボランティア]]活動や[[課外活動]]に参加することを禁止する省令に署名した。また、ロドリゴが[[容共]]的な姿勢に対し、サラは[[反共主義]]的な思想を持つ。2023年5月、[[NTF-ELCAC]]の[[議長|共同副議長]]に任命された後、共産主義[[反政府|反政府勢力]]に警告を発し、反政府勢力による「いわゆる[[持久戦]]」は終わらせなければならないと述べた。
副大統領初日には、各市に[[フィリピンの副大統領|副大統領官邸]]の[[サテライト・オフィス|サテライトオフィス]]を設立した他、2022年8月3日には[[運輸省 (フィリピン)|運輸省]]と協力して副大統領府の「[[リブレン・サカイ・プログラム]]」(無料乗車プログラム)を立上げ、ピーク時間帯の[[渋滞|道路混雑]]を緩和する取り組みとして無料乗車を提供し、同省から贈られた[[バス (交通機関)|バス]]5台を運行して[[マニラ首都圏]]に2台、ダバオに各1台を整備した。また[[教育改革]]の実践として、[[教師]]が仕事以外のことで負担をかけないようにするため、2023年3月に教師が授業時間中に[[ボランティア]]活動や[[課外活動]]に参加することを禁止する省令に署名した。また、ロドリゴが[[容共]]的な姿勢に対し、サラは[[反共主義]]的な思想を持つ。2023年5月、『共産主義勢力との武力衝突を終わらせる国家タスクフォース』(NTF-ELCAC)の[[議長|共同副議長]]に任命された後、共産主義[[反政府|反政府勢力]]に警告を発し、反政府勢力による「いわゆる[[持久戦]]」は終わらせなければならないと述べた。

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== 家族 ==
== 家族 ==

2024年12月18日 (水) 05:43時点における最新版

サラ・ドゥテルテ
Sara Duterte
2022年撮影
生年月日 (1978-05-31) 1978年5月31日(46歳)
出生地 フィリピンの旗 フィリピン
ダバオ・デル・スル州ダバオ
出身校 サン・ペドロ大学英語版
サン・ベダ大学英語版
サン・セバスティアン大学リコレトス英語版
前職 ダパオ市長
現職 フィリピンの副大統領
所属政党 変革のための同盟(2018年 - 現在)
ラカスCMD(2021年 - 現在)
配偶者
マナセ・カルピオ(結婚 2007年)
親族 ロドリゴ・ドゥテルテ
サイン

ダバオ市長
在任期間 2010年6月30日 - 2013年6月30日
2016年6月30日 - 2022年6月30日
大統領 ベニグノ・アキノ3世
ロドリゴ・ドゥテルテ

ダバオ副市長
在任期間 2007年6月30日 - 2010年6月30日
大統領 グロリア・マカパガル・アロヨ

フィリピンの旗 フィリピン共和国
第15代副大統領
在任期間 2022年6月30日 -
大統領 ボンボン・マルコス
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サラ・ジマーマン・ドゥテルテ=カルピオSara Zimmerman Duterte-Carpio、旧名: サラ・ビセンタ・ジマーマン・ドゥテルテ(Sara Vicenta Zimmerman Duterte)、1978年5月31日 - )は、フィリピン弁護士政治家であり、同国の現職・第15代副大統領を務めている。実父は同国の前大統領ロドリゴ・ドゥテルテ

経歴・人物

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1978年5月31日ミンダナオ島ダバオにて当時検察官だったロドリゴ・ドゥテルテ客室乗務員エリザベス・ジマーマン英語版の元、長女(第二子)として生まれる[1]。父方から中国系[2]、母方からユダヤ系の血を引いている[3][4]

元々は小児科医を志望しており、ダバオのサン・ペドロ大学タガログ語版で学ぶ[5]。その後、2005年にサン・セバスティアン大学タガログ語版にて法学を学び、2005年に卒業[6]。2006年にはフィリピン共和国の司法試験に合格し、法曹資格を得る[6]

2007年にダバオ市長を務めていた父ロドリゴの下で副市長に就任[1][7]。2010年のダバオ市長選挙に勝利し、女性初の市長に就任[7]。2013年の市長選には父が再登板し、自身は下院議員に立候補してほしいと願う父の依頼を断り、一旦政界から降りた。2016年にダバオ市長に再登板し、実弟のセバスチャン・ジマーマン・ドゥテルテ英語版を副市長に任命し、同年6月20日に揃って就任宣誓を執り行った[8]

サラの政治家としての実績から、ロドリゴの任期満了に伴って執行される予定の2022年フィリピン大統領選挙への出馬を期待する声が高まっていたが[1]、2021年11月13日に、大統領選挙への立候補を取りやめて副大統領選挙に立候補し、大統領選候補者でフェルディナンド・マルコス元大統領の息子のボンボン・マルコスと連携することを発表した[9]

2022年9月22日、来たる27日に実施予定の故安倍晋三国葬儀にサラ・ドゥテルテ副大統領兼教育大臣がフィリピン代表として参列することが、日本国外務省により発表された[10][11]

副大統領としての政策

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ロドリゴのようにポプリスタポピュリズムとも、フィリピンはスペイン植民地時代もあった為、スペイン語での翻訳となるが、一般にはポピュリズム及びポピュリストである)では無く、穏健的な政治家とされ、開明的であると評価されている。

副大統領初日には、各市に副大統領官邸サテライトオフィスを設立した他、2022年8月3日には運輸省と協力して副大統領府の「リブレン・サカイ・プログラム」(無料乗車プログラム)を立上げ、ピーク時間帯の道路混雑を緩和する取り組みとして無料乗車を提供し、同省から贈られたバス5台を運行してマニラ首都圏に2台、ダバオに各1台を整備した。また教育改革の実践として、教師が仕事以外のことで負担をかけないようにするため、2023年3月に教師が授業時間中にボランティア活動や課外活動に参加することを禁止する省令に署名した。また、ロドリゴが容共的な姿勢に対し、サラは反共主義的な思想を持つ。2023年5月、『共産主義勢力との武力衝突を終わらせる国家タスクフォース』(NTF-ELCAC)の共同副議長に任命された後、共産主義反政府勢力に警告を発し、反政府勢力による「いわゆる持久戦」は終わらせなければならないと述べた。

2022年から23年にかけての副大統領室と教育省の機密費が総額7億7500万ペソに膨れ上がったことから2023年より批判の的となり[12]、マルコスが副大統領の機密費を削減したことをきっかけに、2024年に入ってマルコス家とドゥテルテ家の蜜月期は終わりを迎え、関係が急速に悪化[13]。6月19日には兼任する教育大臣と、NTF-ELCACの共同議長を辞任して閣外に出たことで両家の政治的な対立はいよいよ隠せなくなり[12][14]、特にマルコスのいとこで側近のマーティン・ロムアルデス英語版が議長を務める下院議会での庇護は望めなくなった[12]。9月19日には下院の行政規律・説明責任委員会の求めに応じて出席し、2025年の副大統領予算として前年より1億5200万ペソも多い約20億3700万ペソを要求したことが問題視されたがサラは立法調査を超えた組織的攻撃であると反発。下院は7億ペソに削減する勧告を行ったが、予算要求の根拠が不十分であるなら全部不承認にせよと開き直りの発言を行った[12]

下院にて弾劾の危機に直面したサラは11月23日未明に記者会見を行い、自分が暗殺計画の対象にされていると主張し、もし自分が死んだ場合は雇った殺し屋がマルコスと夫人のルイーズ・アラネタ・マルコス、それにロムアルデスを殺害すると発言。その数時間後に大統領府広報室はマルコスの警護司令部に対し、早急に適切な対応を取るよう求めたと発表した[15][16]。当のマルコスは11月25日、この脅迫を軽視するつもりはないと表明し[17]、警察は捜査を開始。警察当局は11月27日にサラらを暴行や公務執行妨害などの容疑で検察に告発した[18]。一方でマルコスは、サラの弾劾には時間と手間がかかることを理由に、時間の無駄だと否定的な考えを示した[19]ものの、12月2日には市民団体や元政府高官らで作る市民グループがサラに対し、適正が欠けていることを理由に副大統領弾劾訴追の申し立てを行った[20]。11月29日に国家捜査局より要請されていた出頭はサラ側の都合で延期され、12月11日の出頭命令にも応じず報道陣を集め感謝祭のパーティーを開催し波紋を呼んだ[21]

家族

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サン・ペドロ大学タガログ語版在学時代に知り合ったマナセ・カルピオと2007年に結婚している[22]。実子である男子2人と[23]、1人の養女がいる。

脚注

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  1. ^ a b c 比次期大統領、ドゥテルテ氏長女は「台風の目」 SankeiBiz 2021-05-18
  2. ^ “フィリピン次期大統領ドゥテルテ氏、意外に深い華人とのつながり”. ニューズウィーク. (2016年5月10日). http://www.newsweekjapan.jp/nojima/2016/05/post-1.php 2021年11月17日閲覧。 
  3. ^ Ranada, Pia (2016年10月4日). “Jewish community applauds Duterte after apology”. Rappler. http://www.rappler.com/nation/148217-philippines-president-rodrigo-duterte-apology-jewish-community 2021年11月17日閲覧。 
  4. ^ Mendez, Christina (2016年10月5日). “Duterte: No offense meant, my ex-wife is a Jew”. https://www.rappler.com/nation/philippines-president-rodrigo-duterte-apology-jewish-community 2021年11月17日閲覧。 
  5. ^ Mrs. Sarah Duterte-Carpio, BS Respiratory Therapy Graduate San Pedro College Admissions Office
  6. ^ a b The Duterte wealth: Unregistered law firm, undisclosed biz interests, rice import deal for creditor RAPPER APR 3, 2019
  7. ^ a b Who is Sara Duterte? mabuhaycity
  8. ^ Duterte siblings take oath as Davao’s top local execs DAVAO TODAY Jun. 20, 2016
  9. ^ “ドゥテルテ氏長女、副大統領選出馬へ マルコス氏と連携”. 日本経済新聞. (2021年11月13日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM1325C0T11C21A1000000/ 2022年3月6日閲覧。 
  10. ^ 故安倍晋三国葬儀への各国・地域・国際機関等からの参列 | 外務省
  11. ^ 「故安倍晋三国葬儀への参列:各国・地域・国際機関等の名称及び代表者名」(PDF)
  12. ^ a b c d “サラ副大統領「下院は副大統領府予算要求を材料に私を弾劾にかけようとしてる」”. 日刊まにら新聞. (2024年9月19日). https://www.manila-shimbun.com/column/opinions/news278986.html 2024年12月18日閲覧。 
  13. ^ “フィリピン、マルコス家とドゥテルテ家の連携に亀裂”. 日本経済新聞. (2024年2月6日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB05A850V00C24A2000000/ 2024年12月18日閲覧。 
  14. ^ “フィリピン副大統領、教育相を辞任 マルコス家と対立”. 日本経済新聞. (2024年6月19日). https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM198DX0Z10C24A6000000/ 2024年12月18日閲覧。 
  15. ^ “比副大統領「私が殺されたらマルコスを殺せ」 脅威受け大統領警護強化”. AFPBB News. フランス通信社. (2024年11月23日). https://www.afpbb.com/articles/-/3550433 2024年12月18日閲覧。 
  16. ^ “フィリピン副大統領、対立するマルコス大統領夫妻に「殺し屋雇った」”. 毎日新聞. (2024年11月23日). https://mainichi.jp/articles/20241123/k00/00m/030/149000c 2024年12月18日閲覧。 
  17. ^ “比大統領「犯罪計画見過ごせず」、当局が脅迫で副大統領を捜査へ”. ロイター. (2024年11月25日). https://jp.reuters.com/world/4NDY4YR7ZFM73BKZ4SMPBGUVKA-2024-11-25/ 2024年12月18日閲覧。 
  18. ^ “比副大統領らを暴行容疑などで告発 大統領と対立、暗殺計画首謀者としても取り調べ”. 産経新聞. (2024年11月27日). https://www.sankei.com/article/20241127-OICCTSZIWBJ5PPMDVGQXZZD67A/ 2024年12月18日閲覧。 
  19. ^ “副大統領追放支持せず 不正疑惑調査「時間の無駄」―比大統領”. 時事ドットコム. 時事通信社. (2024年11月29日). https://www.jiji.com/jc/article?k=2024112900886&g=int 2024年12月18日閲覧。 
  20. ^ “フィリピン副大統領の弾劾を請求 大統領への“殺し屋”発言で「適性欠如」”. TBS NEWS DIG. (2024年12月2日). https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1591523?display=1 2024年12月18日閲覧。 
  21. ^ “「殺し屋雇った」発言のフィリピン副大統領、出頭せずパーティー開催”. 毎日新聞. (2024年12月11日). https://mainichi.jp/articles/20241211/k00/00m/030/198000c 2024年12月18日閲覧。 
  22. ^ The Dutertes: A family in the national spotlight Rapper JAN 27, 2018
  23. ^ It’s a boy for Mayor Sara Duterte Sunstar April 03, 2013
先代
レニー・ロブレド
フィリピンの副大統領
第15代:2022年6月30日-現職
次代
現職