有識者議員
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(民間議員から転送)
有識者議員(ゆうしきしゃぎいん)は、科学者や経済学者、社会学者などの研究者や大学などの研究機関、民間企業の経営陣の役員などから選出された議員のこと。一般によく知られている国や地方自治体に設置されている議会、及びその他の議決機関を組織し、その議決に加わる資格を有する議員とは異なる。民間議員とも呼ぶ。
概要
[編集]- 日本の省庁、特に内閣府などでは、内閣総理大臣の下、重要政策に関する会議が設置されている。同会議では、大臣などの閣僚や代議士らと共に民間人から選出された有識者で構成されている。民間から選出された議員を「有識者議員」(民間議員)と呼ぶ。
- 一般によく知られている選挙によって選ばれる「議員」(例:国会議員など)とは異なり、選挙による過程を経ずに内閣総理大臣の指名により任命される。また、国会同意人事として就任する事例もある。
- 政党にも属さず、また政治活動も行わないため、政治資金などの支給はない。
有識者議員が置かれている会議
[編集]- 内閣府
- 経済財政諮問会議(法律第18条第1項)
- 総合科学技術・イノベーション会議(法律第18条第1項)
- 国家戦略特別区域諮問会議(法律第18条第2項)
現在の有識者議員
[編集]総合科学技術・イノベーション会議の有識者議員の任期は3年であり、必要に応じて再任される。また、3年ごとに全改選するのではなく、ほぼ半数ごとに改選期が到来するよう任命時期を調整し、議論の継続性を担保している。なお、日本学術会議会長は内閣府の「関係機関の長」としての立場からメンバーとなっている。