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猿島

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
猿島
所在地 日本の旗 日本 神奈川県横須賀市
所在海域 東京湾
座標 北緯35度17分10秒 東経139度41分39秒 / 北緯35.28611度 東経139.69417度 / 35.28611; 139.69417座標: 北緯35度17分10秒 東経139度41分39秒 / 北緯35.28611度 東経139.69417度 / 35.28611; 139.69417
面積 0.055 km²
海岸線長 約1.6 km
最高標高 39.3 m
猿島の位置(神奈川県内)
猿島
猿島
猿島 (神奈川県)
猿島の位置(日本内)
猿島
猿島
猿島 (日本)
プロジェクト 地形
テンプレートを表示
猿島公園
要塞跡
分類 都市公園(歴史公園)
所在地
神奈川県横須賀市猿島
面積 5.1ha
運営者 横須賀市
テンプレートを表示

猿島(さるしま)は、神奈川県横須賀市猿島に所在する無人島[1]。「東京湾で自然林のある最大の無人島」とする文献と、「東京湾唯一の自然島」とする文献の両方がある。前者は東京湾に猿島以外にも自然島があることを示唆するかのような表現だが、逆に後者は、これが正しければ東京湾には猿島以外に自然島が存在しないということになる。1995年に国から横須賀市へ移管され、横須賀市が猿島公園として観光などに活用している[1][2]

地勢

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  • 面積 約0.055 km2
  • 周囲 約1.6 km[1]
  • 標高 最高39.3m
  • 横須賀市平成町より北東へ約1.15 km、三笠公園戦艦三笠保存地)東方約1.75 km 沖合。

概要

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京急本線横須賀中央駅から徒歩15分の三笠ターミナルで船に乗り、10分程度で着く[2]海水浴バーベキュー釣り、散策などのレジャーに適する無人の自然島。

島からは縄文時代土器弥生時代の土器・人骨が出土し、日蓮にまつわる伝説が残るなど[3]、古くから人々に親しまれている。

かつては島全体が春日神社(十嶋大明神)の境内地だった。

幕末から第二次世界大戦前にかけては、東京湾の首都防衛拠点となる。幕末の1847年江戸幕府により国内初の台場が築造され[3]明治時代に入ると陸軍省海軍省の所管となり、東京湾要塞の猿島砲台が築造された。本施設が実戦に用いられたことはないが、島内の岩壁を掘って煉瓦で覆われた要塞跡は現在も残り[1]、日本国では数少ないフランドル積みが見られる。使用された煉瓦は愛知県の東洋組士族就産所で製造された。国の史跡に指定されている。当時の煉瓦は素材や焼成温度が均一でなかったため、結果として色とりどりの煉瓦が積まれて現代に残り、観光客に人気がある[4]。なお、砲台は2000年に「猿島要塞」として土木学会選奨土木遺産に指定される[5]

第二次世界大戦後は1961年まで、日本を占領して横須賀軍港を使用したアメリカ合衆国に接収された。その間にも1947年に渡船の運航が開始、1957年には海水浴場が開かれる。その後、1993年に海水浴場は閉鎖、航路も廃止されて、立ち入り禁止とされる。

1995年横須賀市大蔵省(現:財務省)から管理を受託。散策路等を整備し、航路を復活させた。翌1996年には海水浴場も再開された。2003年、横須賀市が国から猿島の無償譲与を受け、「猿島公園」として整備した。

アニメ映画天空の城ラピュタ』を連想させるとして人気を集めており[1]、『仮面ライダー』のロケーション撮影ではゲルショッカーの基地があると設定されたことでも知られている。2013年度の入島者は約11万人と2003年度の1.7倍に増えており、2015年に「国史跡」に指定を受ける。横須賀市では2015年4月から入園料を徴収している[6]

有料化されても人気は続いており、2017年の入島者は約18万人へ増えた[4]

2019年夏、ドローンによる食材配送サービスが期間限定で運用される[7]

交通

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  • 三笠桟橋(三笠公園内)よりトライアングル(運行事業者)の船で10分。船は、3月から11月までは毎日運航、12月から2月までは土日祝日のみ運航。往復運賃は入島料込みで大人2000円、中学生1750円、小学生1000円で横須賀市民には割引がある[1]
  • 防衛省防衛大学校短艇委員会(課外活動であるが、校長直属であるため、規則により「委員会」となっている)が、トレーニングのために走水練習場から短艇で漕ぎ着けてくることがある[8]

人が搭乗することはできないが、猿島の行楽客から注文を受けた飲食品や紙皿などをドローンで配達する実験を、西友楽天が2019年7月に開始する計画を公表している[9]

舞台となった作品

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☆発表・出版年順。

テレビ映画

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16ミリフィルム作品。

映画

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アニメ・音楽

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書籍

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テレビドラマ

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ギャラリー

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脚注・出典

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  1. ^ a b c d e f g h 【いいね!探訪記】猿島(神奈川県横須賀市)要塞眠る森 海上のラピュタ朝日新聞』夕刊2022年6月25日3面(同日閲覧)
  2. ^ a b 猿島公園 横須賀市建設部公園管理課(2022年6月25日閲覧)
  3. ^ a b 川上朝栄「戦跡残る無人島 神奈川・横須賀の猿島」『産経新聞』朝刊2013年8月9日22面(東京本社発行13版)
  4. ^ a b 【ぐるっと首都圏】猿島(神奈川県横須賀市)要塞の跡 漂うロマン日本経済新聞』朝刊2018年3月24日(首都圏経済面)2019年6月21日閲覧
  5. ^ 土木学会 平成12年度選奨土木遺産 猿島要塞”. www.jsce.or.jp. 2022年6月8日閲覧。
  6. ^ 猿島公園 横須賀市 - ウェイバックマシン(2011年9月5日アーカイブ分)
  7. ^ 猿島 ドローンで食材配送 楽天と西友 近未来の買い物体験 | 横須賀”. タウンニュース (2019年6月21日). 2019年7月12日閲覧。
  8. ^ 防衛大学校 短艇委員会
  9. ^ 「西友、離島にドローン配送/楽天と実見 アプリで注文、400点対象/ノウハウ蓄積、他地域検討」日経MJ』2019年6月19日(コンビニ・フード面)2019年6月21日閲覧

関連項目

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外部リンク

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