王昶 (バドミントン選手)

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王 昶(おう ちょう、ワン・チャン、: Wang Chang2001年5月7日 - )は、中華人民共和国の男子バドミントン選手[1]BWF世界ランキング最高位は1位。

王 昶
基本情報
生年月日 (2001-05-07) 2001年5月7日(23歳)
性別 男性
国籍 中華人民共和国の旗 中国
出身地 浙江省寧波市
身長 180cm
選手情報
利き腕
種目 男子ダブルス
主な戦績
世界ランク(最高) 1位
国際大会
獲得メダル
男子バドミントン
中華人民共和国の旗 中国
世界選手権
2023 コペンハーゲン 男子ダブルス
スディルマン杯
2023 蘇州 混合団体
トマス杯
2024 成都 男子団体
2020 オーフス 男子団体
アジア競技大会
2022 杭州 男子団体
アジア選手権
2024 寧波 男子ダブルス
ワールドツアーファイナルズ
2023 杭州 男子ダブルス
世界ジュニア選手権
2019 カザン 男子ダブルス
2018 マーカム 男子ダブルス
2017 ジョグジャカルタ 男子ダブルス
2019 カザン 混合団体
2018 マーカム 混合団体
2017 ジョグジャカルタ 混合団体
アジアジュニア選手権
2019 蘇州 男子ダブルス
2018 ジャカルタ 男子ダブルス
2017 ジャカルタ 男子ダブルス
2019 蘇州 混合団体
2018 ジャカルタ 混合団体
BWFプロフィール

経歴[編集]

ジュニア時代[編集]

邸子健とペアを組み、国際大会のデビュー戦である2017年アジアユースU19選手権で優勝を果たす。その後、同年の世界ジュニア選手権でも準優勝を果たし、2018年の世界ジュニア選手権では優勝を果たす。

2022年[編集]

2022年からは梁偉鏗とペアを組み、同年6月のインドネシア・マスターズでは早くも決勝まで駒を進める。しかし決勝でインドネシアファジャル・アルフィアン / ムハマド・リアン・アルディアントペアに敗れ、準優勝となる。しかしその3ヶ月後のジャパン・オープンで、決勝でキム・アストルプ / アンダース・スカールプ・ラスムセンを下して優勝を果たす[2]

2023年[編集]

年明け最初の大会であるマレーシア・オープンでは、準決勝でサトウィクサイラジ・ランキレッディ / チラグ・シェッティを破り決勝に進むも、ファジャル・アルフィアン / ムハマド・リアン・アルディアントに敗れ、ワールドツアースーパー1000のタイトルを逃した。しかし1週間後のインド・オープンでは、2週連続で決勝に進出し、第3シードのアーロン・チア / ソー・ウーイックを破り優勝を果たした。

3月の全英オープンでは、準決勝で第3シードのモハマド・アッサン / ヘンドラ・セティアワンと15-21, 21-19, 27-29に及ぶ激戦の末、敗れて3位となった。

5月のスディルマン杯では、中国代表チームの第2ダブルスとして出場し、中国チームの優勝に貢献した。また、2週間後のタイ・オープンでは、インドネシアのペアを3試合連続で破って優勝した[3]

6月のシンガポール・オープンでは、前週に続き連続で決勝に進出。しかし決勝で保木卓朗 / 小林優吾に敗れ準優勝となる。翌週のインドネシア・オープンでは、準々決勝でプラムデャ・クスマワルダナ / イェレミア・ランビタンにファイナルで敗退した。

8月の世界選手権では、準決勝まで駒を進めるも、キム・アストルプ / アンダース・スカールプ・ラスムセンに21-17, 18-21, 19-21と、ファイナル2点差の接戦で敗れ敗退。決勝進出はならなかったが、初出場にして世界選手権銅メダルを獲得する結果となった。

9月の中国オープンでは、準決勝で保木卓朗 / 小林優吾に21-16, 20-22, 22-20とファイナルデュースの接戦を勝利し、シンガポール・オープンのリベンジを果たす。決勝ではアーロン・チア / ソー・ウーイックをストレートで下し優勝。ワールドツアースーパー1000初のタイトル獲得となった。

世界ランク1位達成[編集]

10月31日更新のBWF世界ランキングで、サトウィクサイラジ・ランキレッディ / チラグ・シェッティを抜いて1位に上り詰めた。22歳にして、ペア結成から約1年5ヶ月ほどで世界ランク1位を達成した。

11月の中国マスターズでは、決勝で第1シードのサトウィクサイラジ・ランキレッディ / チラグ・シェッティに21-19, 18-21, 21-19 で勝利し、第2シードから優勝した[4]

12月のBWFワールドツアーファイナルズでは、グループリーグを2位通過し、準決勝でファジャル・アルフィアン / ムハマド・リアン・アルディアントを破って決勝に進出。決勝では韓国姜敏赫 / 徐承宰に敗れ準優勝となった。

2024年[編集]

4月のアジア選手権では、決勝でゴー・ジーフェイ / ヌル・イズディンを破って優勝し、金メダルを獲得した。

概要[編集]

  • アグレッシブかつ鉄壁の前衛、フォームやラケットワークが似てることから、中国版のスカムルジョと揶揄されることが多い。

成績[編集]

世界選手権[編集]

開催地 パートナー 対戦相手 スコア 結果
2023 コペンハーゲン 中華人民共和国の旗 梁偉鏗 デンマークの旗 キム・アストルプ
デンマークの旗 アンダース・スカールプ・ラスムセン
21-17, 18-21, 19-21 3位 3位

BWFワールドツアー[編集]

大会 レベル パートナー 対戦相手 スコア 結果
2024 マレーシア・オープン スーパー1000 中華人民共和国の旗 梁偉鏗 インドの旗 サトウィクサイラジ・ランキレッディ
インドの旗 チラグ・シェッティ
9-21, 21-18, 21-17 1位 優勝
2023 BWFワールドツアーファイナルズ ファイナルズ
(スーパー1000)
中華人民共和国の旗 梁偉鏗 大韓民国の旗 姜敏赫
大韓民国の旗 徐承宰
17-21, 20-22 2位 準優勝
2023 中国マスターズ スーパー750 中華人民共和国の旗 梁偉鏗 インドの旗 サトウィクサイラジ・ランキレッディ
インドの旗 チラグ・シェッティ
21-19, 18-21, 21-19 1位 優勝
2023 中国オープン スーパー1000 中華人民共和国の旗 梁偉鏗 マレーシアの旗 アーロン・チア
マレーシアの旗 ソー・ウーイック
21-12, 21-14 1位 優勝
2023 シンガポール・オープン スーパー750 中華人民共和国の旗 梁偉鏗 日本の旗 保木卓朗
日本の旗 小林優吾
13-21, 18-21 2位 準優勝
2023 タイ・オープン スーパー500 中華人民共和国の旗 梁偉鏗 インドネシアの旗 ムハマド・ショヒブル・フィクリ
インドネシアの旗 バガス・マウラナ
21-10, 21-15 1位 優勝
2023 全英オープン スーパー1000 中華人民共和国の旗 梁偉鏗 インドネシアの旗 モハマド・アッサン
インドネシアの旗 ヘンドラ・セティアワン
15-21, 21-19, 27-29 3位 3位
2023 インド・オープン スーパー750 中華人民共和国の旗 梁偉鏗 マレーシアの旗 アーロン・チア
マレーシアの旗 ソー・ウーイック
14-21, 21-19, 21-18 1位 優勝
2023 マレーシア・オープン スーパー1000 中華人民共和国の旗 梁偉鏗 インドネシアの旗 ファジャル・アルフィアン
インドネシアの旗 ムハマド・リアン・アルディアント
18-21, 21-18, 13-21 2位 準優勝
2022 ジャパン・オープン スーパー750 中華人民共和国の旗 梁偉鏗 デンマークの旗 キム・アストルプ
デンマークの旗 アンダース・スカールプ・ラスムセン
21–18, 13-21, 21-17 1位 優勝

世界ジュニア選手権[編集]

開催地 対戦相手 スコア 結果
2019 カザン インドネシアの旗 レオ・ローリー・カルナンド
インドネシアの旗 ダニエル・マーティン
19-21, 18-21 2位 準優勝
2018 マーカム 大韓民国の旗 申泰陽
大韓民国の旗 王燦
21-19, 22-20 1位 優勝
2017 ジョグジャカルタ 日本の旗 金子真大
日本の旗 久保田友之祐
14-21, 21-15, 13-21 2位 準優勝

アジアジュニア選手権[編集]

開催地 対戦相手 スコア 結果
2019 蘇州 インドネシアの旗 レオ・ローリー・カルナンド
インドネシアの旗 ダニエル・マーティン
9-21, 21-15, 19-21 2位 準優勝
2018 ジャカルタ 中華人民共和国の旗 梁偉鏗
中華人民共和国の旗 商亦辰
18-21, 24-22, 21-19 1位 優勝
2018 ジャカルタ 大韓民国の旗 李相旼
大韓民国の旗 羅星昇
21-19, 21-11 1位 優勝

脚注[編集]

外部リンク[編集]