生命科学
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生命科学(せいめいかがく、英: life science[1]、ライフサイエンス[2])とは、生命現象を生物学を中心に化学・物理学等の基本的な面と、医学・薬学・農学・工学・心理学等の応用面とから総合的に研究しようとする学問である。
概要
主に自然科学領域を指すことが多いことから、自然科学の代名詞とも言える物質科学と対を成した学問領域と考えられることもある。ただし、生物・生命体の構成要素も物質であることから、物質科学と生命科学の境界は曖昧である。例えば、ウイルスは細胞に感染するが、完全に自己完結した自己増殖能をもたないので、生物かどうか定義が議論されるが、それでも生命科学の領域で取り扱われる。ただし、生命科学とは生物の生命活動に関わる科学という領域ということで定義すれば、ウイルスは生物の生命活動に影響を与える物質であるため、生命科学の範囲内であるということができる。
生物学または生物科学と同義とされることもあるが、一般にはより広義に、物理学や化学など物質科学に分類される自然科学との融合領域である生化学・生物物理学・生物物理化学や、応用的な学問である医学・薬学・心理学・工学・生命工学・栄養学・農学なども含む。生物学は、かつての博物学のなごりで、動物学、植物学、微生物学、生態学などが中心となった学問であるが、生命科学は、これに比べて、人間を主体とする学問、と言えよう。
分野
生命科学には以下のような学問分野が属する。
脚注
- ^ 文部省、日本植物学会編『学術用語集 植物学編』(増訂版)丸善、1990年。ISBN 4-621-03376-X 。
- ^ 文部省、日本動物学会編『学術用語集 動物学編』(増訂版)丸善、1988年。ISBN 4-621-03256-9 。
関連項目