生物物理化学
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生物物理化学(せいぶつぶつりかがく、英語:biophysical chemistry)は物理化学の方法論[1]を用い、生物学が扱う生体物質や生命現象について研究する学問である。[2][3][4]化学、物理学、生物学の学際的研究分野である。生物物理学や生化学等と関連する。
概要
[編集]生物物理化学の方法論的基盤は熱力学や統計力学による。[5]他に、分析化学や構造生物学などの手法も取り入れられる。生体分子の生体膜における挙動を扱う一分子細胞生物学もこの分野に含まれると言える。
具体的な研究は、タンパク質の構造解析、[6][7]酵素の反応速度論、[8][9][10]赤外線など分光学的手法による解析など多岐にわたる。[11][12]
脚注
[編集]- ^ Chang, R. (2000). Physical chemistry for the chemical and biological sciences. University Science Books.
- ^ Ohshima, H. (2011). Biophysical chemistry of biointerfaces. John Wiley & Sons.
- ^ Walla, P. J. (2014). Modern biophysical chemistry: Detection and analysis of biomolecules. John Wiley & Sons.
- ^ Bergethon, P. R., & Simons, E. R. (2012). Biophysical chemistry: molecules to membranes. Springer Science & Business Media.
- ^ 北尾彰朗. (2017). 生体分子の統計力学入門; タンパク質の動きを理解するために. 日本物理学会誌, 72(12), 893-893.
- ^ Buxbaum, E. (2010). Biophysical chemistry of proteins: an introduction to laboratory methods. Springer Science & Business Media.
- ^ 朝倉則行, 蒲池利章, & 大倉一郎. (2008). 生物物理化学: タンパク質の働きを理解するために. Kagaku-Dojin Publishing Co.
- ^ 小野宗三郎. (1967). 酵素反応速度論 I-総論. 化学と生物, 5(5), 285-291.
- ^ 多比良和誠, 二村泰弘, & 加藤卓. (2016). 反応スキームを眺めて簡単に解ける酵素反応速度論. 東京福祉大学・大学院紀要= Bulletin of Tokyo University and Graduate School of Social Welfare, 7(1), 47-56.
- ^ 廣海啓太郎. (1992). 酵素反応の速度論的解析の展開. 日本農芸化学会誌, 66(9), 1319-1326.
- ^ Jackson, M., Sowa, M. G., & Mantsch, H. H. (1997). Infrared spectroscopy: a new frontier in medicine. Biophysical Chemistry, 68(1-3), 109-125.
- ^ 浜口宏夫. (1997). 時間分解赤外分光法とその生物物理化学的応用. 生物物理, 37(6), 259-262.