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田端信号場駅

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田端操車場から転送)
田端信号場駅
駅構内(2010年1月)
たばたしんごうじょう
Tabata shingōjō
地図
所在地 東京都北区東田端二丁目
北緯35度44分31秒 東経139度45分26秒 / 北緯35.74194度 東経139.75722度 / 35.74194; 139.75722座標: 北緯35度44分31秒 東経139度45分26秒 / 北緯35.74194度 東経139.75722度 / 35.74194; 139.75722
所属事業者 日本貨物鉄道(JR貨物)
電報略号 ハソ
開業年月日 1961年昭和36年)2月17日
乗入路線 3 路線
所属路線 山手線貨物線*
キロ程 20.6 km(品川起点)
池袋 (5.2km)
所属路線 東北本線貨物線*
キロ程 0.0 km(田端信号場起点)
(6.1km) 赤羽
所属路線 常磐線貨物支線
(田端貨物支線)
キロ程 1.6 km(三河島起点)
三河島 (1.6km)
*湘南新宿ラインの運行ルートである(同列車は当駅には停車しない)。
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田端信号場駅
たばたしんごうじょう
Tabata shingōjō -
(4.0km) 北王子
所属事業者 日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 東北本線貨物支線(北王子線
キロ程 0.0 km(田端信号場起点)
開業年月日 1987年(昭和62年)4月1日*
廃止年月日 2014年平成26年)7月1日
*王子駅から起点駅移動
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田端信号場駅(たばたしんごうじょうえき)は、東京都北区東田端二丁目にある日本貨物鉄道(JR貨物)のである。東北本線所属。かつては同線と貨物支線(北王子線)の分岐駅でもあった。

営業キロ設定上、東日本旅客鉄道(JR東日本)の田端駅と同一地点とみなされる。常磐線貨物支線(三河島駅方面)や山手貨物線からも進入が可能である。

歴史

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  • 1896年明治29年):田端駅開業。
  • 1917年大正6年):田端駅貨物操車場にハンプが設置される[1]
  • 1961年昭和36年)2月17日:田端駅の貨物設備を分離する形で、田端操駅(たばたそうえき)として開業[2]。営業範囲は「貨物(ただし、活魚と一塩のものを含む鮮魚の到着貨物は取り扱わない)」であり[2]、操車場も田端操駅に移管された。
  • 1974年(昭和49年)10月1日小荷物の取扱を開始[3]一般駅となる)。
  • 1975年(昭和50年)1月31日秋葉原駅 - 田端操駅間の貨物運輸営業が廃止となる[4]
  • 1978年(昭和53年)10月2日:小荷物の取扱を廃止[5](貨物駅に戻る)。
  • 1984年(昭和59年)2月1日:コンテナ貨物の取扱を廃止し、営業範囲を「車扱貨物(活鮮魚(一塩のものを含む。)の到着を除く。)」へ改正する[6]
  • 1986年(昭和61年)11月1日:車扱貨物の取扱も廃止され、田端操駅は田端操車場に降格となる[7]
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化により、JR貨物の駅となる。同時に北王子線の起点駅となる。
  • 1989年平成元年)6月22日:車扱貨物の取扱を再開し、田端操駅として臨時駅に昇格。
  • 1990年(平成2年)3月10日:コンテナ貨物の取扱を再開。
  • 1990年(平成2年)4月1日:臨時でない貨物駅に格上げ。
  • 1996年(平成8年)3月16日:コンテナ貨物の取扱を廃止。
  • 2001年(平成13年)4月:コンテナ貨物の取扱を再々開。
  • 2007年(平成19年)3月18日:コンテナ貨物、臨時を除く車扱貨物の取扱を廃止。
  • 2011年(平成23年)3月12日田端信号場駅に改称[8]
  • 2014年(平成26年)

駅概要

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田端駅付近の6本の着発線と上中里駅付近から王子駅付近にかけて伸びる1本の着発線(山手着発線)を通路線が結ぶかたちで2km弱に亘る長い構内をもつ地上駅。構内にはその他、仕訳線(留置線)と田端運転所南部機留線があり、東北新幹線の車両基地である東京新幹線車両センター(上一運)とすぐ隣合せの位置関係になっている。なお田端機関区も併設されているが、こちらはJR貨物の乗務員基地であり、構内があるわけではない。

上中里駅付近では大崎駅方面からの山手貨物線と合流し、反対に田端駅付近の構内南端から先に進むと常磐貨物線となって三河島駅で日暮里駅からの常磐線と合流する。常磐貨物線の起点および山手貨物線の終点であるとともに東北貨物線の事実上の起点になっており、田端信号場駅総合事務所付近の着発1番線にある甲号距離標には「7k110m東北貨物」「0k000m常磐貨物」と併記されている。北王子線(2014年3月運転終了)は構内北端から分岐していた。

田端信号所付近路線図

田端信号場駅はかつて田端操車場や田端操駅と呼ばれ、日本で最も歴史のある貨物操車場の1つとして鉄道貨物輸送に大きく貢献したが、鉄道貨物輸送自体の衰退、コンテナ輸送やフレートライナー方式導入などの近代化・合理化、そして武蔵野線武蔵野操車場開業による都心バイパスルートの確立により取扱車数が減少する中、東京まで延伸する東北新幹線の車両基地として構内用地の大半が切換えられたことで、操配設備の規模を大幅に縮小して現在に至っている。新幹線車両基地が完成したのは1985年のことで、かつて東海道・東北・中央・常磐各方面への方向別仕訳線だったエリアや山手貨物線、東北貨物線方面への出発線があったエリアが、収容線や入出区線にあてられた。これは構内全面積約28万㎡のうち約46%にあたる13万㎡[10]が新幹線基地に切換えられた大規模工事であった。

また、現在のJR東日本東京支社ビル付近には、かつて1面のコンテナホームがあった他、東北本線(尾久廻り)の高架線東側には日本運輸倉庫株式会社東京食品事業所の荷役線があり、有蓋車コンテナを積んだコンテナ車が乗り入れていた。1975年頃までは、主に秋葉原貨物駅との連絡用として、常磐線の日暮里駅とを結ぶ単線の連絡線もあり、三河島駅へ向かう貨物線と合わせてデルタ線を構成していた[11]

操車場設備

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田端信号場駅は田端操車場(たばたそうしゃじょう)と呼ばれ、1961年からは田端操駅を名乗っていた。日本において初めてハンプヤードを設けた近代的な操車場であった。操車にはヘムシュー(制動靴)という制動ブロックによる制御が行われていた他、圧縮空気などを用いて制御するカーリターダを実用化された[12]

利用状況

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近年の年間発着トン数は下記の通り。

年度 総数 車扱貨物 コンテナ貨物 出典
発送トン数 到着トン数 発送トン数 到着トン数 発送トン数 到着トン数
1990年 81,610 88,973 81,600 83,338 10 5,635 [13]
1991年 105,648 108,362 105,648 108,362 [14]
1992年 125,792 129,996 125,792 129,996 [15]
1993年 110,464 114,343 110,464 114,343 [16]
1994年 89,344 93,801 89,344 93,801 [17]
1995年 78,368 80,549 78,368 80,549 [18]
1996年 72,576 76,156 72,576 76,156 [19]
1997年 62,640 68,976 62,640 68,976 [20]
1998年 17,648 20,303 17,648 20,303 [21]
1999年 10 9,795 10 9,795 [22]
2000年 30 20,000 30 20,000 [23]
2001年 55 22,250 55 22,250 [24]
2002年 45 24,670 45 24,670 [25]
2003年 65 20,520 65 20,520 [26]
2004年 400 400 [27]
2005年 [28]
2006年 400 400 [29]
2007年 400 400 [30]
2008年 [31]
2009年 1,200 1,200 [32]
2010年 5,200 5,200 [33]
2011年 [34]

駅周辺

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隣の駅

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東日本旅客鉄道(JR東日本)
山手貨物線
池袋駅 - 田端信号場駅
東北貨物線
田端信号場駅 - 赤羽駅
常磐線
田端信号場駅 - 三河島駅

かつて存在した路線

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日本貨物鉄道(JR貨物)
東北本線(北王子線)
田端信号場駅 - 北王子駅

脚注

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  1. ^ 『日本国有鉄道百年写真史』(1972年発行、p.247)
  2. ^ a b 1961年(昭和36年)2月16日日本国有鉄道公示第44号「東北本線田端停車場における旅客・貨物の取扱を分離し、これに伴い営業範囲を変更し、及び停車場を設置する件」
  3. ^ 1974年(昭和49年)9月12日日本国有鉄道公示第208号「駅の営業範囲の改正」
  4. ^ 1975年(昭和50年)1月29日日本国有鉄道公示第344号「貨物運輸営業の廃止」
  5. ^ 1978年(昭和53年)9月29日日本国有鉄道公示第122号「駅の営業範囲の改正」
  6. ^ 1984年(昭和59年)1月30日日本国有鉄道公示第171号「貨物運輸営業の廃止」
  7. ^ 1986年(昭和61年)10月30日日本国有鉄道公示第139号「駅の廃止」
  8. ^ 駅名改称のご案内 〜6線区8ヶ所の駅名を改称します〜』(PDF)(プレスリリース)日本貨物鉄道、2011年3月11日。オリジナルの2021年3月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210317075143/https://www.jrfreight.co.jp/storage/upload/93f424c3618257ba77e1873004e2d544.pdf2021年3月17日閲覧 
  9. ^ a b 東北線 田端信号場〜北王子間の列車運行終了について』(PDF)(プレスリリース)日本貨物鉄道、2014年3月12日。オリジナルの2015年5月25日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20150525224834/https://www.jrfreight.co.jp/common/pdf/news/20140312-04.pdf2021年3月17日閲覧 
  10. ^ 羽山 勝「第16回施工研究発表会記録 東北幹田端地区建設に伴う田端操構内切換え計画について」『東工32(4)』、日本国有鉄道東京第一工事局編、1982年3月、116-129頁
  11. ^ 吉江一雄「昨日・今日・明日 東京 - 上野回送線」『鉄道ファン』第145号、交友社、1973年5月、29頁。  - 当時の東京都心国鉄線の配線図が掲載されている。
  12. ^ 鉄道ファン』2012年3月号、交友社、pp.138-139
  13. ^ 第42回東京都統計年鑑 222ページ
  14. ^ 第43回東京都統計年鑑 228ページ
  15. ^ 第44回東京都統計年鑑 222ページ
  16. ^ 第45回東京都統計年鑑 232ページ
  17. ^ 第46回東京都統計年鑑 218ページ
  18. ^ 第47回東京都統計年鑑 236ページ
  19. ^ 第48回東京都統計年鑑 252ページ
  20. ^ 第49回東京都統計年鑑 252ページ
  21. ^ 第50回東京都統計年鑑 252ページ
  22. ^ 第51回東京都統計年鑑 252ページ
  23. ^ 第52回東京都統計年鑑 252ページ
  24. ^ 第53回東京都統計年鑑 252ページ
  25. ^ 第54回東京都統計年鑑 252ページ
  26. ^ 第55回東京都統計年鑑 252ページ
  27. ^ 第56回東京都統計年鑑 248ページ
  28. ^ 第57回東京都統計年鑑 266ページ
  29. ^ 第58回東京都統計年鑑 253ページ
  30. ^ 第59回東京都統計年鑑 252ページ
  31. ^ 第60回東京都統計年鑑 257ページ
  32. ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
  33. ^ 東京都統計年鑑(平成22年)
  34. ^ 東京都統計年鑑(平成23年)

関連項目

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