甲州百目
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甲州百目 | |
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果実 | |
属 | カキノキ属 Diospyros |
種 | カキノキ D. kaki |
品種群 | PVA (不完全渋柿) 群 |
品種 | Diospyros kaki 'Koshu Hyakume' |
開発 | 甲州(山梨県) |
甲州百目(こうしゅうひゃくめ)は、日本各地で栽培されている柿の大型の品種。果実から干し柿が作られる。
古くから主に山梨県(甲斐国 = 甲州)甲府盆地周辺で栽培されていることから、甲州の名が冠されている。
特徴
[編集]甲州百目は釣鐘形をした大型の不完全渋柿で、通常のものでも350グラムから400グラムほどになり、大きいものになると500グラム以上になる。百目の名称は百匁(約375グラム)から付けられたと言われている。
利用
[編集]渋抜きを施して生食するほか、主な産地の甲府盆地では、ほとんどが干し柿として利用される。
製法
[編集]例年11月初旬に収穫が始まり、皮をむき燻蒸を施した後、吊るし柿にして20日間ほど天日で乾燥させる。その後、棚干しと呼ばれる作業に入るが、1個ずつ手作業により果実を揉んで柔らかさと形を整えていく。こうして出来上がった干し柿は枯露柿(ころがき)として化粧箱に入れられ年末の贈答用として出荷される[1]。
甲州百目の産地として知られる甲州市松里地区では毎年11月から年末にかけて、民家の軒先に多数の干し柿が吊るされ、この季節ならではの風物詩となっている。