甲村秀雄
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甲村 秀雄(こうむら ひでお、1941年7月2日 - )は、日本の歌人。
愛知県出身。國學院大學文学部日本文学科卒業、同大学院日本文学研究科修士課程修了。
大学入学前から作歌を始め、大脇月甫主宰の歌誌「青虹」に入会。香川進、岡野弘彦に師事。前田夕暮の流れを汲み、「地中海」を経て、「ナイル短歌工房」代表を務めた。その後2021年に、釈迢空系隔月刊同人誌「ぱとす」(1978年創刊)を復刊[1]し、「ぱとす短歌会」に活動の場を移した。
主な活動
[編集]日本文藝家協会会員、現代歌人協会会員、國學院大學国文学会会員、日本短歌協会理事長。テレビ朝日のドラマ『相棒』2011年11月2日放送の「晩夏」では短歌監修を担当した。日光東照宮400年記念式年大祭記念文墨奉納祭「短歌」選者。
また、日本短歌協会の事業の一環として、『歌人年鑑-光と影の(青)の帆船』(2009年)を創刊、以降毎年発刊するなど、歌人の社会的活動の基盤作りに貢献。
主な経歴
[編集]- 1966年(昭和41年) 合同歌集『新鋭十二人』短歌新聞社参加、「緋の青春」収録
- 1978年(昭和53年) 同人誌『ぱとす』創刊
- 1986年(昭和61年) 『地中海』に復帰
- 1989年(平成元年) 香川進墨筆集『樹下点々』東京四季出版編纂
- 1992年(平成4年) 『香川進全歌集』短歌新聞社編纂
- 1993年(平成5年) 青翔舎設立、同人誌『青翔』創刊
- 1998年(平成10年) ナイル短歌工房設立 月刊誌『ナイル』創刊
- 2006年(平成18年) フォーラム現代短歌創立
- 2007年(平成19年) 日本短歌協会設立(フォーラム現代短歌から名称変更)
- 2021年(令和3年)同人誌「ぱとす」復刊
著書
[編集]- 第一歌集『棘よ、憎まれてなほ』 エポナ出版1978
- 第二歌集『銃は口紅を撃つ』短歌新聞社1986
- 第三歌集『夢歌人』 短歌新聞社1996
- 第四歌集『ブリキの迷路 甲村秀雄集―自解150歌選 (自解・現代短歌シリーズ (第1期))』 東京四季出版2001
- 第五歌集『装飾白書』 2015歌人年鑑 学研教育出版2014
- 第六歌集『夢のあとさき』2018歌人年鑑 日本短歌協会2018
共著
[編集]- 合同歌集『洗濯船が空を翔ぶ』 1994 ながらみ書房
- 合同歌集『洗濯船が未来を翔ける』 2000 ながらみ書房
- 合同歌集『洗濯船が夢を見る』 2006 ながらみ書房
- 合同歌集『洗濯船エピソード・1 みかんの花咲く丘』 2010 ナイル短歌工房
- 合同歌集『洗濯船エピソード・2 モンマルトルの丘へ帰る』 2011 ナイル短歌工房
- 合同歌集『洗濯船エピソード・補遺 新世界』 2016 ナイル短歌工房
脚注
[編集]- ^ 「ぱとす」短歌会公式サイト2023年10月4日閲覧