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皇統

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

皇統(こうとう)

一般的には前者の「天皇の血統」を指す。古くは「日嗣」「日継」とも呼ばれた。「日嗣」とは皇祖以来の皇統譜であり、父系(男系)の血脈により世襲により継承されてきた天皇、皇族の系譜である。 皇室典範義解には「皇統は男系に限り、女系の所出に及ばざるは皇家の成法なり」とある[3]。 現在でも同族婚が行われなくなった奈良朝以降においては皇統とは明確に男系のみを指すと言われる[4]

歴史的には古代天皇の葬祭儀礼において殯宮において口承で読み上げられていた日嗣(「日本書紀」皇極元年十二月条)[5]があり、その口承系譜である日嗣をおそらく継体・欽明朝に筆録したものが原帝紀である「帝王本紀」「帝紀」となり、この記録を記を元に「古事記」「日本書紀」が編纂された[6]。中世には本朝皇胤紹運録などにまとめられ、明治時代になると皇統譜(旧皇統譜)にまとめられた。

脚注

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  1. ^ 皇位継承問題における議論の中においては「歴史的にも伝統的にも父系(男系)血統そのものを指す言葉である」とする主張と「男系、女系双方を含める」とする主張とに分かれている[要出典]
  2. ^ 伊藤博文 2018, p. 225‐226.
  3. ^ 伊藤博文 2018, p. 223.
  4. ^ (百地章「憲法における天皇と国家」成文堂、2024‐3‐20、18頁)
  5. ^ 「神話から歴史へ」講談社学術文庫 2017 208頁
  6. ^ (水谷千秋「継体天皇と朝鮮半島の謎」文春新書、2013‐7‐20、224‐231頁)

参考文献

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  • 伊藤博文『口語訳 帝国憲法皇室典範義解』呉PASS出版、2018年2月11日。