真鶴 (川上弘美の小説)
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『真鶴』(まなづる)は、川上弘美の長編小説。2006年度(平成18年)刊行。
夫の失踪の理由を探る京にとりつく見えない女。不条理が織りなす世界の先は。
いる者、いない者。「存在とは何か?」をテーマに書かれた作品。独特の装丁も話題になった。平成18年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞作[1]。
翻訳家の岸本佐知子は、「母と娘、男と女、生者と死者。2つのものの間にある暗く不気味でよくわからないものが、暗く不気味でよくわからないままありありとえぐり出されていて、何と怖くて美しい小説だろうと、読みながら震えた」と述べている[2]。
脚注
[編集]- ^ “『真鶴』 - 第3回選定作品 - 翻訳作品紹介 - JLPP 現代日本文学の翻訳・普及事業”. JLPP. 2017年10月29日閲覧。
- ^ “『真鶴』 川上弘美 著”. 朝日新聞社 (2010年9月26日). 2012年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年10月29日閲覧。