眺尾橋
眺尾橋(めがね橋) | |
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基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 南房総市白浜町滝口地先 |
交差物件 | 長尾川 |
建設 | 1888年 |
座標 | 北緯34度54分42秒 東経139度52分18秒 / 北緯34.91167度 東経139.87167度 |
構造諸元 | |
形式 | 3連石積み上路アーチ橋(眼鏡橋) |
材料 | 石 |
全長 | 28.34m |
幅 | 3.94m |
最大支間長 | 6.95m |
関連項目 | |
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眺尾橋(ながおばし)は、千葉県南房総市白浜町滝口にある、長尾川に架かる石造アーチ橋である。「長尾橋」とも表記され、「めがね橋」の名でも呼ばれる。3連の眼鏡橋は全国的に見ても数は少なく、関東地方ではこの橋だけである。
名称
[編集]架橋時に建てられた袖柱には橋の名をひらがな(「ながをばし」)と漢字で記したものがあったが、長い時間経過の中で一部欠損している。漢字表記の袖柱は一文字目の上部2/3が失われていたため、1993年に補修を行った際にもともとの表記が「眺」であると推定して補作している[1]。「長尾橋」と表記されることもあり、付近の交差点は「長尾橋脇交差点」となっている。
「めがね橋」はその形状から呼ばれた愛称であったが、1989年に千葉県がこの橋を県有形文化財とした際、「めがね橋」の名で指定している[2]。
歴史
[編集]1888年(明治21年)3月に架設。設計・施工にあたったのは地元の石工であり[3]、総工費399円40銭もまた地元の有志達の寄付によって賄われたとされる[1][3]。橋のたもとには伊豆石が用いられているが[4]、本体に使用されている切石は「みずるめ石」と呼ばれ、橋より南南東方向に900mの海岸線にある「みずるめ」という石切場から採掘されたものである[3]。
1917年(大正6年)に発生した長尾川の大洪水や、1923年(大正12年)の関東大震災にも耐え、第二次世界大戦中には近隣に駐屯した日本軍の戦車も往来した。
1978年(昭和53年)、白浜町(現・南房総市)は、眺尾橋を「町有形文化財」に指定。傷みが激しかったことから、自動車の通行を禁止した。1989年(平成元年)3月10日、千葉県の「県有形文化財」の指定を受けた。1993年より2年をかけて補修が行われている[1]。橋の周辺や護岸は整備、保存され、地域のシンボルとして町おこしに活用されている。
2005年(平成17年)には「土木学会選奨土木遺産」に認定されている[5]。
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c “【名建築を訪ねる】戦車も往来した頑丈な橋 めがね橋(旧長尾橋)(千葉県南房総市)”. 東京新聞. (2008年7月9日) 2018年3月12日閲覧。
- ^ “県指定有形文化財(建造物)”. 千葉県教育委員会. 2011年4月5日閲覧。
- ^ a b c “橋を架けた村人”. 房総の民話(南房総資源辞典). 南房総市. 2011年4月5日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “白浜めがね橋イルミネーション/白浜めがね橋(南房総市)”. 千葉県. 2011年4月5日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “土木学会 平成17年度選奨土木遺産 めがね橋”. www.jsce.or.jp. 2022年6月8日閲覧。