矢野智彦
矢野 智彦(やの ともひこ、1973年10月31日 - )は福岡県出身の日本の柔道家。身長176cm。得意技は寝技[1]。現在は環太平洋大学の柔道部監督を務めている[2]。
来歴
[編集]洞北中学校から静岡県の東海大一高校へ進むが、この当時は大きな実績を上げることはなかった[1]。
1992年に国際武道大学へ進むと、寝技の名手として知られる柏崎克彦の指導を受けて、1年の時にジュニア体重別71kg級で3位、2年の時には優勝を飾った[3]。ブルガリア国際でも優勝した[1]。3年の時には講道館杯で3位となった[4]。4年の時には正力杯の決勝で東海大学4年の中村兼三と寝技のスペシャリスト同士の対戦となるが、判定で敗れて2位に終わった[5]。
1996年には東芝プラント建設の所属となった。実業個人選手権で優勝すると、講道館杯でも初優勝を飾った[4][6]。1997年の選抜体重別で3位に入ると、新階級区分となった講道館杯の73kg級で2連覇を果たした[4]。1998年の実業個人選手権では3位だったが、講道館杯では3連覇を達成した[4][6]。1999年の講道館杯では3位にとどまった[4]。
引退後は会社の柔道部監督に就任した。さらに、2007年に新設された環太平洋大学女子柔道部の監督になると、総監督であるバルセロナオリンピック71kg級金メダリストの古賀稔彦とともに指導にあたることになった。その一方で、弘前大学の大学院博士課程で古賀とともに社会医学を専攻した。2012年には創部6年目にして優勝大会でチームに優勝をもたらした[7]。また、これまでに2015年の78kg級世界チャンピオンの梅木真美や、2014年の世界選手権70kg級2位のヌンイラ華蓮などを指導した[2]。
戦績
[編集]71kg級での戦績
- 1992年 - ジュニア体重別 3位
- 1993年 - ジュニア体重別 優勝
- 1994年 - ブルガリア国際 優勝
- 1994年 - 講道館杯 3位
- 1995年 - 正力杯 2位
- 1996年 - 実業個人選手権 優勝
- 1996年 - 講道館杯 優勝
- 1997年 - 選抜体重別 3位
73kg級での戦績
- 1997年 - 講道館杯 優勝
- 1998年 - 実業個人選手権 3位
- 1998年 - 講道館杯 優勝
- 1999年 - 国体 成年男子の部 優勝
- 1999年 - 講道館杯 3位
(出典[1]、JudoInside.com)
脚注
[編集]- ^ a b c d 「平成11年度後期男女強化選手名鑑」近代柔道 ベースボールマガジン社、2000年2月号 41頁
- ^ a b 【女子柔道部】史上初!女子柔道・団体2冠を達成!! 超満員の会場が、歓喜に沸いた!
- ^ 全日本ジュニア柔道体重別選手権大会
- ^ a b c d e 講道館杯全日本柔道体重別選手権大会
- ^ 「全日本学生柔道体重別選手権大会」近代柔道 ベースボールマガジン社、1995年8月号 18頁
- ^ a b 全日本実業柔道個人選手権大会
- ^ 「全日本学生柔道優勝大会」近代柔道 ベースボールマガジン社、2012年8月号 16頁
外部リンク
[編集]- 矢野智彦 - JudoInside.com のプロフィール
- 環太平洋大学 女子柔道部