石川逸子
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石川 逸子(いしかわ いつこ、1933年2月18日[1] - )は昭和後期から平成時代の日本の詩人。
経歴
[編集]東京都生まれ[1]。お茶の水女子大学[1]史学科卒業。中学校教員を務めながら詩作を行い、1961年に詩集『狼・私たち』で第11回H氏賞を受賞[1]。1986年、詩集『千鳥ケ淵へ行きましたか』で第11回地球賞を受賞[1]。2011年、第15回女性文化賞受賞[2]。
1982年から29年間にわたって、季刊ミニコミ誌「ヒロシマ・ナガサキを考える」全100号を発行した。原爆や従軍慰安婦問題をテーマとするなど、社会派の作風。
西田敏行、山田洋次、黒柳徹子らと共に「平和のための戦争展」(日本中国友好協会主催)の呼びかけ人を務めている[3]。
著書
[編集]詩集
[編集]- 日に三度の誓い―石川逸子詩集 現代詩研究所 1956年
- 狼・私たち―詩集 飯塚書店 1960年
- 海もえる――石川逸子詩集 山梨シルクセンター出版部 1972年
- 子どもと戦争――石川逸子詩集 新日本文学会出版部 1976年
- ヒロシマ連祷―石川逸子詩集 土曜美術社 1982年8月
- 泳ぐ馬―詩集 花神社 1984年2月
- 石川逸子詩集 日本現代詩文庫 土曜美術社 1989年1月
- ヒロシマ・死者たちの声 径書房 1990年5月
- 詩集 ゆれる木槿花 花神社 1991年7月
- 詩集 砕かれた花たちへのレクイエム 花神社 1994年7月
- 千鳥ヶ淵へ行きましたか―石川逸子詩集(増補版)花神社 1995年7月
- 定本 千鳥ケ淵へ行きましたか―石川逸子詩集 影書房 2005年8月
- ロンゲラップの海―詩集 花神社 2011年9月
- 詩文集 哀悼と怒り―桜の国の悲しみ 御庄博実共著 西田書店 2012年6月
- たった一度の物語―アジア・太平洋戦争幻視片 詩集 花神社 2013年5月
- 新編 石川逸子詩集 新・日本現代詩文庫 土曜美術社出版販売 2014年8月
小説
[編集]- 道昭―三蔵法師から禅を直伝された僧の生涯 コールサック社 2016年
その他
[編集]- 中学生の春夏秋冬 岩波ジュニア新書 1984年4月
- 教師たちの憂鬱 国土社 1987年5月
- 無名戦没者たちの声―千鳥ヶ淵と昭和 岩波ブックレット 1989年7月
- 「従軍慰安婦」にされた少女たち 岩波ジュニア新書 1993年6月
- てこな―女たち 西田書店 2003年3月
- ぼくは小さな灰になって…。―あなたは劣化ウランを知っていますか? 御庄博実共著 西田書店 2004年3月
- 〈日本の戦争〉と詩人たち 影書房 2004年7月
- われて砕けて―源実朝に寄せて 文芸書房 2005年4月
- 引き裂かれながら、私たちは書いた―在韓被爆者の手記 丸屋博共編 西田書店 2006年8月
- オサヒト覚え書き―亡霊が語る明治維新の影 一葉社 2008年8月
脚注
[編集]- ^ a b c d e “石川逸子 いしかわ-いつこ”. デジタル版 日本人名大辞典+Plus(コトバンク). 2019年10月12日閲覧。
- ^ “引き継がれる女性文化賞の志 ちづこのブログNo.111”. Women's Action Network. 2019年10月12日閲覧。
- ^ “[CML 000941 【直前のお知らせ】2009平和のための戦争展]”. list.jca.apc.org. 2024年3月6日閲覧。