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石油ナッツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
石油ナッツ
石油ナッツの果実
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
: セリ目 Apiales
: トベラ科 Pittosporaceae
: トベラ属 Pittosporum
: 石油ナッツ P. resiniferum
学名
Pittosporum resiniferum
Hemsl.[1]

石油ナッツ(resin cheesewood[2]またはpetroleum nut)は、トベラ科トベラ属に属する樹木である。フィリピンマレーシア、特にフィリピンのマヨン山及びコルディリェラ行政地域やマレーシアのキナバル山で見られる木である[1]。最大で30mに達し、トベラを小さくしたような香りのある花を付け、果実は緑色から熟するとオレンジ色となり、割れる。

石油ナッツという名前は、果実の香りが石油燃料と似ているところに由来する。果実に点火すると明るく燃え、トーチや蝋燭等のように明かりとして用いることができる[3]。また果実はバイオ燃料の製造に適している。フィリピンの農地改革省ココナッツ庁は、この利用を推奨している[4]

コルディリェラ行政地域では、石油ナッツはapisang、abkel、abkol、da-il等として知られ、オークやその他のコケの生えた森林樹木に交じって見られる。マツの木ともよく一緒に生育する[5]

油は蒸留すると、非常に純度の高いn-ヘプタンにできる。

出典

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  1. ^ a b Sugau, John B. (1995). Pittosporum resiniferum Hemsl.”. In Soepadmo, E.; Wong, K. M.. Tree Flora of Sabah and Sarawak. 1 ((free online from the publisher, lesser resolution scan PDF versions) ed.). Forest Research Institute Malaysia. pp. 303. ISBN 983-9592-34-3. http://www.chm.frim.gov.my/backup/TFSSvol1_3.pdf June 27, 2012閲覧。 
  2. ^ "Pittosporum resiniferum". Natural Resources Conservation Service PLANTS Database. USDA. 2015年10月6日閲覧
  3. ^ Duke Energy Handbook www.hort.purdue.edu. Accessed May 17, 2007
  4. ^ Bengwayan, Michael (First published November 15, 2010). “Petroleum Nut: Sustainable, Wonder Biofuel”. Pine Tree Cordillera Ecological Center. Ideas Connection. November 17, 2010閲覧。
  5. ^ Malanes, Maurice (December 27, 2011). “Social network paves way for interest in fuel-producing tree”. Philippine Daily Inquirer. January 2, 2012閲覧。

外部リンク

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