硫化レニウム(IV)
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硫化レニウム(IV) | |
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硫化レニウム(IV) | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 12038-63-0 |
特性 | |
化学式 | ReS2 |
モル質量 | 250.337 g mol−1 |
外観 | 黒色板状結晶 |
密度 | 7.506 g cm−3, 固体 |
融点 |
分解 |
構造 | |
結晶構造 | 六方晶系 |
熱化学 | |
標準生成熱 ΔfH |
−180 kJ mol−1[1] |
関連する物質 | |
関連物質 | 硫化レニウム(VII) 酸化レニウム(VI) 酸化レニウム(VII) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
硫化レニウム(IV) (りゅうかレニウム よん、英: rhenium sulfide(IV)) または二硫化レニウム(にりゅうかレニウム、英: rhenium disulfide)とは、組成式が ReS2 と表されるレニウムの硫化物である。式量は250.33、密度は7.506 g/cm3、CAS登録番号は [12038-63-0]。択捉島で硫化レニウム(IV)を主成分とする鉱物であるレニウム鉱を産することが知られる。
製法
[編集]酸化レニウム(VI)と硫黄を混合して真空中で加熱反応させて得られる[2]。
レニウムと硫黄との1000 °Cにおける直接反応でも得られる。
性質
[編集]黒色板状晶で水、塩酸、希硫酸およびアルカリにはほとんど溶けず、硝酸には酸化されて過レニウム酸 HReO4 を生じて溶解する。
1000 °Cに加熱すると幾分揮発し、部分的に成分元素に解離する。水素中で1000 °Cに加熱すると単体レニウムになる[3]。また1000 °Cで石英を腐食する。
結晶は六方晶系のヨウ化カドミウム型構造をとり、その格子定数はa = 3.19 Å, c = 12.16 Åである[2]。