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硫酸ニコチン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

硫酸ニコチン(りゅうさんニコチン)とは、園芸用殺虫剤で、化学式は C10H14N2・1/2 H2SO4。固体は無色の針状結晶、溶液は特異臭のある微酸性褐色液体。有効成分はニコチン。不揮発性で、このままでは殺虫効果は望めず、使用に際して炭酸ナトリウム水酸化ナトリウム石灰石鹸などでアルカリ性にしてニコチンを遊離させる。殺虫力は強いが、植物には無害、一方で人畜毒性は高く毒物に指定されている。

速効性で殺卵効果もある。野菜、果樹のアブラムシカイガラムシグンバイムシスリップスなどの防除に用いられた。毒物で取扱いが難しいことなどから、近年あまり使われなくなり、2006年に農薬登録が失効[1]、使用禁止となった。

作用機序

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呼吸、接触、摂食により虫体に取り込まれ、ニコチン性アセチルコリン受容体に作用して、神経の異常な興奮を引き起こし殺虫効果をあらわす。

出典

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  1. ^ 登録・失効農薬情報 農林水産消費安全技術センター

関連項目

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