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磁気音響効果

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

磁気音響効果(magnetoacoustic effect)または音響磁気効果とは磁気と音の相互作用による効果。

概要

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超音波が金属半金属半導体に吸収される時に磁場を印加すると吸収率が大幅に変化することにより、音響サイクロトロン共鳴、磁気音響共鳴吸収、ドハース・ファンアルフェン効果の何れかが観測される。

音響サイクロトロン共鳴

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電子フォノンを吸収してランダウ準位間を遷移して音波のエネルギーが共鳴的に吸収される。

磁気音響共鳴吸収

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外部磁場のある場合に超音波が共鳴的に吸収される現象を磁気音響共鳴吸収という[1]

ドハース・ファンアルフェン効果

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ドハース・ファンアルフェン効果とは金属の磁化率が、十分に低温な状態で磁場逆数に比例して振動する現象。

応用例

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内部構造の可視化

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  • 磁場内で超音波を印加することによって内部構造を可視化する[2]

非破壊検査

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  • 磁場内で超音波を印加することによって探傷する。

脚注

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  1. ^ 徳本洋志 (1977). Magnetoacoustis resonance study of acceptor ground-state in germanium [磁気音響共鳴吸収法によるゲルマニウム中のアクセプター基底状態の研究] (理学博士 乙第1828号 thesis). 大阪大学. hdl:11094/27714. NAID 500000304725
  2. ^ 生嶋健司「生体機能の非侵襲検査へ向けた新たな取り組み:超音波で電気・磁気を測る」(PDF)『マテリアルインテグレーション』第23巻第9号、ティー・アイ・シィー、2010年9月、30-39頁、CRID 1523388079702318208ISSN 13447858 

関連文献

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