コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

磯野敬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

磯野 敬(いその けい[1]1868年7月6日(明治元年5月17日[2])- 1925年大正14年)10月25日[1])は、明治後期から大正期の林業家、実業家政治家衆議院議員[1]

経歴

[編集]

上総国夷隅郡、のちの千葉県[1]夷隅郡市野郷村[注釈 1](現:勝浦市市野郷)で、富豪[4]・磯野市郎兵衛の長男として生まれる[2][4]1892年(明治25年)慶應義塾大学部理財科を卒業した[1][3][4]1904年(明治37年)12月、家督を相続し[2]、造林業を営む[1][3]

地方森林会議員、日新護謨取締役なども務める[1][2][3][4]

1912年(大正元年)、東京府東京市小石川区大塚窪町(現:東京都文京区小石川五丁目)に近代和風建築の粋を集めた自邸が竣工。同邸は2005年(平成17年)12月27日、「旧磯野家住宅」として国の重要文化財に指定される。

1917年(大正6年)4月、第13回衆議院議員総選挙(千葉県郡部、立憲政友会)で当選したが[5]、衆議院議員選挙訴訟の結果、安房郡での選挙が無効となり、同年12月8日、千葉県知事により鵜澤總明吉植庄一郎木村政次郎関和知津田毅一柏原文太郎鵜沢宇八加瀬禧逸土屋清三郎と共に当選証書が取消され議員を退職し[6]、同月に実施された再選挙で当選[1][7]1920年(大正9年)まで1期のみ務めた。

親族

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 総野村[3]、市野郷[4]、勝浦町が合併。

出典

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h 『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』68頁。ISBN 4171648106
  2. ^ a b c d 『人事興信録 第4版』い97頁。
  3. ^ a b c d 衆議院事務局 編『総選挙衆議院議員略歴』第1回乃至第20回、衆議院事務局、1940年(昭15年)、48頁(コマ番号31.ja2)。doi:10.11501/1278238、国立国会図書館デジタルコレクション、オンライン公開。
  4. ^ a b c d e f 『房総人名辞書』24-25頁。
  5. ^ 『衆議院議員総選挙一覧 自第7回至第13回』87頁。NCID BN01150219
  6. ^ 『官報』第1619号、大正6年12月24日。全国書誌番号:98038269
  7. ^ 『官報』第1622号、大正6年12月27日。全国書誌番号:98038269

参考文献

[編集]
  • 五十嵐重郎 編『房総人名辞書』千葉毎日新聞社、1909年。
  • 人事興信所 編『人事興信録 第4版』人事興信所、1915年。
  • 衆議院事務局 編『衆議院議員総選挙一覧 自第7回至第13回』衆議院事務局、1918年。
  • 『総選挙衆議院議員略歴 第1回乃至第20回』衆議院事務局、1940年。
  • 衆議院・参議院 編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 『官報』〈大正篇第6巻〉25、東京 : 龍溪書舎、1997年。

関連項目

[編集]