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神戸一郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
かんべ いちろう
神戸一郎
本名 前原 正捷(まえはら まさかつ)
生年月日 (1938-09-07) 1938年9月7日
没年月日 (2014-04-27) 2014年4月27日(75歳没)
出生地 日本の旗日本兵庫県神戸市
職業歌手、元俳優、実業家
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神戸 一郎(かんべ いちろう、1938年昭和13年)9月7日 - 2014年平成26年)4月27日)は日本の元歌手、元俳優、実業家。本名:前原 正捷(まえはら まさかつ)。

経歴

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兵庫県神戸市出身。兵庫県立夢野台高等学校神戸商科大学卒業[要出典]芸名は、デビュー前にレコード店で芸名を募集したうえで、作曲家の上原げんとによって命名された[1]。歌手の藤山一郎のような美声と歌の上手さから、「神戸の藤山一郎」…神戸一郎になった[要出典]

高校時代から、のど自慢に出場し、1957年(昭和32年)、第8回コロムビア全国歌謡コンクールで優勝し、コロムビアの専属歌手になる。

同年12月、「十代の恋よさようなら」でデビュー。翌年の、1958年(昭和33年)5月発売の「銀座九丁目水の上」がヒット。甘いマスクでアイドル的人気になり、数々の映画にも出演した。当時、「将来の夢は映画スター?」との問いかけに、「やはり歌手でやって行きますよ。いまのところ永久に映画で使ってもらえるかどうかもわかりませんから、そんな大それた夢は持たないことにしています。まず与えられた役をよりよくこなすことで頭が一杯なんです。フランク・シナトラのように歌がうまくなってその上で立派な映画スターになれればいいんですが、ボクの場合は、今のことで夢中なだけです」[2]と答えている。

同じ1958年、NHK紅白歌合戦に初出場。紅白歌合戦には4回連続出場している(詳細は下記参照)。

1963年(昭和38年)には、日活『青い山脈』(主演:吉永小百合浜田光夫)の主題歌である同曲を青山和子と吹き込みリバイバルヒットさせた。

後に歌手業からは退き、実業家へ転進し会社経営を行っていた。

2014年4月27日17時50分、前立腺癌のため東京都世田谷区深沢の自宅で死去[3]。75歳没。喪主は実の弟が務めた。

NHK紅白歌合戦出場歴

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年度/放送回 曲目 対戦相手
1958年(昭和33年)/第9回 銀座九丁目水の上 藤本二三代
1959年(昭和34年)/第10回 青春遊覧飛行 大津美子
1960年(昭和35年)/第11回 赤い夕陽が沈む頃
1961年(昭和36年)/第12回 東京ラプソディ 朝丘雪路
  • このうち、第9回と第10回はラジオ中継による音声と歌唱している様子を撮影した写真[4]が現存する。
  • 第10回は2009年4月29日放送のNHK-FM今日は一日“戦後歌謡”三昧』の中で、藤本二三代の歌を含め全編の音声が再放送された(音声はモノラル)。
  • 第9回も、2010年4月29日放送の(前年に続き2度目の)NHK-FM『今日は一日“戦後歌謡”三昧』の中で紹介された(音声はモノラル)。

ディスコグラフィー

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シングル

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発売日 品番 タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
コロムビアレコード
1957年12月 SA-80 A 十代の恋よさようなら 石本美由起 上原げんと
B 男の中の男
1958年5月 SA-89 A 銀座九丁目水の上 藤浦洸 上原げんと
B
1959年 SA-183 A 青春の丘の上 宝塚映画「青春の丘の上」主題歌。
B 二人でテニスを
1959年 SA-270 A 青い落葉の街 片面は、島倉千代子の「哀愁のからまつ林」。
SA-282 A あきらめた 片面は、コロムビア・ローズの「さよならも云わないで」。
1960年 SA-312 A 夜汽車で帰ろう 片面は、榊原貴代子の「さみしい花」。
SA-406 君と僕 片面は、島倉千代子の「さよならママ」。
SA-420 海にゃ俺らの夢がある 片面は、中島そのみ、団令子、重山規子の「お姐ちゃんにまかしとキ」。
1961年 SA-524 A 瀬戸の恋唄 片面は、五月みどりの「おひまなら来てね」。
SAS-549 人生ソング 関沢新一 安藤実親
SA-734 A 東京ラプソディ
B 青春日記
SA-760 星が流れる港町 片面は、林厚夫の「よろしく頼むぜ東京どん」。
SA-822 A 港シャンソン
B 東京の花売娘
1962年 SA-1046 A 青い山脈 西條八十 服部良一 服部克久 デュエット:青山和子

片面は、青山和子の「恋のアマリリス」。

1963年 SA-1086 A 蓼科エレジー デュエット:青山和子。

片面は、青山和子の「思い出の湖」。

SAS-71 A 今日かぎりの恋
B 恋のユンタ
A 芭蕉布
B 相合傘
SAS-131 A 山と港と花時計 デュエット:青山和子。

片面は、畠山みどりの「六甲山節」。

SAS-206 A 青い高原
1965年 SAS-513 A 旅の夜風 片面は、浜百合子の「悲しき子守唄」。
ポリドール・レコード
SDR-1281 A 恋のバイバイ
B 男と女のブルース
SDR-1435 A 恋歌街ブルース
B ひとり暮し
DR-1527 A すすき野ワルツ
B 愛の姿
クラウンレコード
CWA-237 A 夕焼船 デュエット:青木まり子。
1985年 CWA-269 A 米山の女
B 涙の停車場
1986年 CWA-371 A あじさいの花
B 哀愁の梅田湖

主な出演

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映画

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テレビドラマ

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脚注

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出典

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  1. ^ 婦人生活』 12巻、7号、婦人生活社、1958年、158-159頁。doi:10.11501/2324626 
  2. ^ ““俺は歌謡界の裕次郎だ” 歌が上手で男前 映画三社が引っぱりだこ その名は神戸一郎”. 東京中日新聞: p. 6. (1958年7月14日) 
  3. ^ 元歌手の神戸一郎さん死去 時事通信 2014年5月2日閲覧
  4. ^ 『紅白歌合戦アルバム NHK20回放送のあゆみ』(デイリースポーツ社、1970年)

外部リンク

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