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神祇院造営課

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神祇院 > 神祇院造営課

神祇院造営課(じんぎいんぞうえいか)は、戦前の内務省外局神祇院内に存在した営繕組織。内務省神社局期から日本全国の数多くの神社建築を設計・修復した。

概要

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発祥は1900年の内務省神社局発足時に技師技手の職掌が置かれたことで、その後1919年に明治神宮造営局から角南隆が就任して以後、内務省神社局技術室として組織化された。1939年の分課改正により神社局造営課となり[1]1940年に神社局が神祇院に昇格した後は総務局造営課となった[2]

主な設計事業

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主な設計事業

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香取神宮拝殿
近江神宮内拝殿
水無神社
橿原神宮内拝殿

未成となった計画

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  • 廣田神社(旧官幣大社、1946年竣工予定、兵庫県)。
    • 完成間近の本殿が1945年に空襲により焼失。中止された[10])。
  • 霧島神宮(旧官幣大社、鹿児島県)。
    • 幣殿、内拝殿など[7]
  • 白峯神宮(旧官幣大社、京都府、1947年予定)。
    • 本殿、拝殿、神饌所、廻廊等を予定[7]
  • 大山祇神社(旧国幣大社、1948年予定、愛媛県)
    • 本殿、祝詞殿、拝殿、廻廊[7]
  • 井伊谷宮(旧別格官幣社、1947年予定、静岡県)。
    • 本殿、拝殿、神饌所、神門、翼廊[7]
  • 常磐神社(旧別格官幣社、1947年予定、茨城県)。
    • 本殿、拝殿、神饌所、神門、翼廊[7]

脚注

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  1. ^ 「内務省文科規定中改正」造営課、一、本省直轄ノ神社造営ノ技術ニ関スル事項。一、神宮及官国幣社以下神社ノ営繕等ノ技術ニ関スル事項(『官報』第三七四七号、大蔵省印刷局)。
  2. ^ 谷重雄、鈴木博之(聞き手)「神社をつくったころ」(『建築雑誌』通号一二二九号、建築学会、一九八五)。
  3. ^ 『重要文化財鶴岡八幡宮上宮本殿、幣殿及び本殿他二棟保存修理報告書』鶴岡八幡宮,2009,p,5.
  4. ^ 須磨和啓「昭和の造営史料」『豊日史学 : 復刊宇佐文化』189,190号、P27〜50。
  5. ^ 「昭和十年の造営」『熱田神宮昭和造営誌』熱田神宮庁、1966。p,77
  6. ^ https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/115014 香取神宮拝殿・幣殿・神饌所(文化遺産オンライン)
  7. ^ a b c d e f g h i j 藤岡洋保「内務省神社局・神祇院時代の神社建築」「表1「臨時神社費」を用いた官国幣社社殿修築・境内整理事業一覧」(『近代の神社景観』神道文化会,1997,pp,460-480)
  8. ^ https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/166142 近江神宮本殿(文化遺産オンライン)
  9. ^ 「熊野大社年表」http://www.kumanotaisha.or.jp/news/rekishi.htm
  10. ^ . 神戸新聞NEXT. (2021年10月8日). https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202110/0014744136.shtml 

参考文献

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藤岡洋保「内務省神社局・神祇院時代の神社建築」(『近代の神社景観』神道文化会,1997,pp,460-480)。

関連項目

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  • 角南隆 - 造営課長。戦後は日本建築工芸設計社長。
  • 谷重雄 - 同課技師。多数の神社を設計した。
  • 田阪美徳 - 同課技師。林学者。神社林苑の計画造成管理の権威。
  • 伊賀上五郎 - 同課技師。戦後は間組勤務。名古屋城再建工事を設計した。