神谷洵平
神谷 洵平(かみや じゅんぺい、1983年1月30日 - )は日本のドラマー、作曲家、音楽プロデューサー。静岡県静岡市清水区出身。 清水第三中学校。清水東高等学校。武蔵大学卒業。 東川亜希子とのユニット「赤い靴」のメンバー。2020年より自主インディレーベルMakeSomeRecords主催。
来歴
[編集]ドラマーであった両親の影響で5歳よりドラムに触れ始める。リズムに惹かれながら、幼少時代を過ごす。ピアノ、ギターで作曲を開始。 中学時代は父の影響もあり、ジェームス・テイラー、キャロル・キング、トム・ウェイツ、ランディ・ニューマンなどと言ったシンガーソングライター、スティーリー・ダン、初期山下達郎作品、吉田美奈子作品、70年代のレコードを聴く事に没頭しつつ、バンドを組みドラムを叩いていた。 高校時代は吹奏楽部でパーカッションを担当。当時、地元のCDショップでBeckの作品と出会い、宅録を主とした楽曲を開始。大学進学を機にバンド、「ハヤオキX(2004年解散)」の活動を開始。作曲は神谷が大半を担当。 メンバーはシンガーのジャンク フジヤマ、ギターには羊毛とおはなの羊毛が在籍していた。大学時代は、武蔵大学及び立教大学軽音楽サークルに所属。 元々多種多様の音楽を聴いてはいたが、当時はブラックミュージックに没頭していた。 しかし、ニューヨークに旅行に行った際にふと出会ったルーファス・ウェインライトのアルバム、それから派生したお気に入りの音楽の大半にジョン・ブライオンが関わっていると知り没頭してゆく。その事が自身の音楽観が大きく変わってゆくきっかけとなった。 2004年にバンド「月球」を結成。その傍らバンド「フリーボ」のサポート、羊毛とおはなのサポート等、プロ活動を開始。
2008年より大橋トリオのサポートドラマーとして活動開始。コトリンゴ、Predawnのサポートを始める。2012年、持田香織ライブ、レコーディングサポート。トータス松本のライブサポート(ウルフルズ再始動前のラストツアー等)に参加。また、星野源の東京、大阪のライブのサポートをしたのを機に、親交を深め、度々レコーディングに参加。
2014年、矢野顕子「飛ばしてゆくよ」ツアーメンバーに抜擢。矢野顕子主催、「Tokyo maps」に大橋トリオで出演した際に矢野の目に留まり「元気なドラマーを見つけた」との理由で抜擢された。同メンバーで「サマーソニック」にも出演。ライブでは矢野から「Happiest drummer」と度々紹介された。
2010年頃から「フジロックフェスティバル」、「サマーソニック」、「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」など、各地大型フェスに度々出演。2012年のROCK IN JAPAN FESTIVALでは、大橋トリオ、トータス松本、Predawnといった音楽性の違う3アーティストのステージに一日で出演。現在に至るまで、大型フェス出演にても様々なアーティストのサポートを毎年こなしている。
例年横浜アリーナで開催されているJ-WAVE主催「J-WAVE LIVE SUMMER JAM」において「大橋トリオスペシャルバンド」のレギュラーメンバーとして様々なアーティストのバックバンドを務める。過去共演者は久保田利伸、平井堅、今市隆二、絢香、AI、大原櫻子、加藤ミリヤ、CHEMISTRY、RHYMESTER、Def Tech、大原櫻子、KREVA、Little Glee Monster他。
2010年結成。自身のユニット、赤い靴では作詞、作曲、編曲、プロデュースを行う。
2011年7月20日、自身のプロデュースによる赤い靴ファーストアルバム『コマドイルの旅』をリリース[1]。
2012年4月4日、セカンドアルバム『サラバトーゲの街』リリース。
2013年、6曲入りEP『イノリーマスの森』リリース。
2016年には3年ぶりのフルアルバム「AKAIKUTSU」をリリース。Beastie Boysのキーボディスト、マニー・マークやロサンゼルス在住のアーティストYouhei ShikanoとのLAレコーディングトラックを含む。
赤い靴の制作に於いては、主にアレンジ、プロデュース、ミックスまでを行っている。
2020年、コロナ禍において、自身のツアーが中止になった事を機に初のソロアルバムを制作。約3ヶ月の製作期間で全曲の作曲アレンジ担当。ツアーメンバー、岡田拓郎、隅倉弘至、Rayons、副田整歩、エンジニアのYu Sasakiと共にリ初のソロアルバム『Jumpei Kamiya with...』を完成させた。 製作、レコーディング、mix、海外マスタリングを含め全て終始徹底し、リモート製作が行われた。 Bigthief、Bon Iver、Nick HakimのプロデュースエンジニアAndrew SarloにInstagramから音源を送ったところ本人に気に入って貰いマスタリングを担当をしてもらえる事となる。 2020年9月9日に配信リリース。 アルバムの完成度の高さが話題となり、J-Waveをはじめとする各FM局へのゲスト出演、また『ミュージック・マガジン』(ミュージック・マガジン)をはじめとする音楽雑誌にも度々取り上げられた。 作曲、アレンジは全て神谷が行い、歌詞はゲストボーカルが担当。「Invisible Season」のみ、神谷が作詞、歌唱を担当。 ソロアルバムリリースを機に、自主インディーレーベル MakeSomeRecordsを主催。 Jumpei Kamiya、赤い靴、ERWITの楽曲を順次リリース。
特色
[編集]古き良き音楽から、それを踏まえた現段階の最新のアメリカーナ、ポップミュージックの由縁を踏まえた独自の解釈と表現を併せ持ったオルタナティブな解釈が出来るマルチなドラマーである。 ビンテージドラム収集家でもあり、2020年時点でドラムセットやスネアドラムなどを100台以上を自宅に保有している事がJ-Wave"StartLine"ドラムの日ゲスト出演時にピックアップされ直後ネットニュースにもなった。 またこの日は20分に渡るドラムソロを生放送で披露した。
アメリカのカスタムドラムメーカー、C&C Drums日本人唯一のエンドーサー(2011〜)。
ライブサポート、共演等
[編集]- 大橋トリオ
- 矢野顕子
- aiko
- あいみょん
- ずっと真夜中でいいのに。
- トータス松本
- 星野源
- The Charm Park
- 森山直太朗
- 緑黄色社会
- 優河 with 魔法バンド
- Predawn
- コトリンゴ
- 羊毛とおはな
- 持田香織
- 藤原さくら
- Kitri
- 関取花
- TK from 凛として時雨
- 吉澤嘉代子
- 片平里菜
- Rei
- 松室政哉
- 琴音
- やなぎなぎ
- binaria
- DadaD
- NIKIIE
- タイナカ彩智
- 世武裕子
- 南波志帆
- RyoHamamoto
- ジャンクフジヤマ
- Kan Sano
- Michael Kaneko
- Hanah Spring
ほか
レコーディング参加作品
[編集]- 大橋トリオ アルバム『 I Got Rhythm?』/ 『FAKE BOOK』/『NEWOLD 』/『 FAKE BOOK II』 /『 L、R 』/『 FAKE BOOK III』 / 『White』 / 『MAGIC』 / 『Parody』 / 『TEN』 / 『BLUE』/ 『Thunderbird』 / 『This is Music, too』 /
- aiko シングルハニーメモリー M3 心焼け/ アルバム『どうしたって伝えられないから』M4.M8.M9、「磁石」MVに参加。
シングル 食べた愛、あたしたち シングル カップリング曲 夏恋のライフ シングル あかときリロード アルバム 今の二人をお互いが見てる M3.6.10.12.13
- 星野源 シングル『フィルム』 M2.M3 /『夢の外へ』 M3「彼方」 /『知らない』 M3「季節」 *いずれもベーシストハマ・オカモト (OKAMOTO'S)とのトリオ編成、シングル『SUN』 カップリング曲 「moon sick」
- あいみょん 『ハッピー *』/シングル『愛を伝えたいだとか』 M2 / アルバム「おいしいパスタがあると聞いて M8 「ポプリの葉」
アルバム「瞳へ落ちるよレコード」 M3「姿」 NHK連続テレビ小説主題歌 シングル「愛の花」
- ずっと真夜中でいいのに。 デジタル配信シングル『猫リセット』『ミラーチューン』『消えてしまいそうです』『夏枯れ』『花一匁』
ミニアルバム 『伸び仕草懲りて暇乞い』 M1. 違う曲にしようよ M2. 袖のキルト M4. 猫リセット M5. 夜中のキスミ
- 森山直太朗 single『最悪な春』
- THE CHARM PARK 『A reply』『Timeless Imperfections』
シングル 君と僕のうた シングルad meliora
M5 安心してね M10 アラモードにワルツ M14 スクリーンと横顔
- Predawn Live DVD nectarian night 、アルバム Absence 全編参加、アルバム THE Gaze 前編参加
- にしな シングル 青藍遊泳
- TOMOO 17
- BialyStocks 灯台
- * King&Prince We are young
- コトリンゴ アルバム『picnic album 1』 /ミニアルバム 『La memoire de mon band wagon』/アルバム『ツバメ・ノヴェレッテ』/アルバム『birdcore!』/ 『Edible melodies〜TVアニメ「幸腹グラフィティ」オリジナルサウンドトラック〜』 全編参加
- SMAP 『GIFT of SMAP』 Disk2 「稲垣吾郎Special Thanks」M8
- 登坂広臣 aka 三代目 J Soul Brothers アルバム Full moon 「Not For Me」
- V6 アルバム『The One』 M10「The Ones」/ アルバム『STEP』M11 「グッドラックベイビー」
- 山下智久 『エロス』 M4「ロマンチック」
- スキマスイッチ アルバム 『Hotmilk』M4、「Ordinary」M6 「スイッチ」
- 森七菜 シングル bye-byemyself
- 持田香織 『松本隆に捧ぐ-風街DNA-』 M3「空色のクレヨン」/ アルバム『manu a manu』 M3.5.7
- 今井美樹 『memories』 M2「ラストダンスは私に」 /『Miki’s Affections アンソロジー1986-2011』 Disk2 M8
- Kitri
羅針鳥、矛盾律、踊る踊る夜、実りの唄 アレンジ、プロデュース&ドラム
- MichaelKaneko 『Estero』 デジタル配信シングル『Sandy feat.さかいゆう』
- Chage EP 『Chage's Christmas 〜チャゲクリ〜』
- 瑛人 アルバム『すっからかん』
- 足立佳奈Single 『Callme』
- 吉澤嘉代子 アルバム『幻倶楽部』/『彗星図鑑』/『秘密公園』/ おとぎ話のように(サウンドプロデュース)
- 羊毛とおはな アルバム『LIVE IN LIVING '07』/『こんにちは。』/『LIVE IN LIVING '08』/『LIVE IN LIVING '09』/『どっちにしようかな』/『LIVE IN LIVING '10』/『世界は踊るよ、君と。』/ 羊毛とおはな 10th Anniversary Live『うたの手紙~ありがとう~』Live DVD
- 野宮真貴 『30~Greatest Self Covers&More!!!~』 M11「悲しい歌」
- 堂島孝平 アルバム『FICTION』
- Kan Sano 2011
- LeolaSingle『Puzzle』アルバム収録含
- 上田麗奈 『Rafrain』 M1.M4
- 吉田山田 『吉田山田』 M5「泣いて泣いて」/シングル『君に逢いたいな』
- 井上苑子 Single 『せかいでいちばん』
- 南波志帆 『乙女失格』 M9「anselm」/アルバム「Sparkjoy」
- Sugarme 『Wild flowers』
- 松室政哉ツアードキュメンタリーDVD / 『ハジマリノ鐘』M5「マーマレードジャム」 /
- 関取花 アルバム「ただの思い出にならないように 」(サウンドプロデュース)
- 須長和広 ソロアルバム Mirror
- タイナカ彩智 1.2.3. tour live DVD、アルバム『Tomori』/『蒼い背中』
- Rie fu アルバム『I』
- 岩崎愛 『It's me』
- 片平里菜 『最高の仕打ち』 M5「船漕ぐ人」
- 住岡梨奈 アルバム『watchword』ハマオカモトプロデュース曲に2曲参加
- 新山詩織 『さよなら私の恋心』 (Charaプロデュース)
- 安田奈央 『真夜中のひだまり』
- カコイミク アルバム『RAFT』 M3「イン・ザ・ダーク イン・ザ・ライト」 M10「よごれた靴」
- ジャンク フジヤマ ミニ・アルバム『A color』(ドラム&作曲で参加)
Piano plays Disny Kan Sano &Jumpei Kamiya 名義で参加
- アニメ『五等分の花嫁』 劇伴演奏
- ドラマ『ファイトソング』 劇伴演奏
- ドラマ『ハングリー』 劇伴演奏
- ドラマ『カゾクカタチ』 劇伴演奏
- ドラマ『おカネの切れ目が恋の始まり』劇伴演奏
- ドラマ『彼女が成仏できない理由』 劇伴演奏
- 映画『雷桜』 サウンドトラック
- 映画『PとJK』 サウンドトラック
- 映画『Light up Nippon』 サウンドトラック
CM楽曲制作 / ポケモンGO/アーバンリサーチ/JR九州新幹線/西武鉄道/スバル/ミツカン/グリコジャイアントコーン/JA /Nonio/Soyjoy/Honda/コカコーラ/メルセデスベンツ/他
TVCM楽曲制作、劇伴楽曲制作
[編集]- Avon「DualFace」夏帆出演 2018 CM音楽曲制作
- ANA「パース線就航」Nissy 出演 2019 CM楽曲制作
- G20 大阪サミット CM楽曲制作 2019
- Lazona Fes year 楽曲制作 2019
- e-ma のど飴 Koki出演 2019 CM楽曲制作
- 2020 日本テレビ深夜ドラマ 「やめるときも、すこやかなるときも」劇伴音楽(赤い靴)
- 映画 南風 サウンドトラック(赤い靴)
- ツインリンクもてぎCM楽曲制作 2020
- メルセデスベンツ CM楽曲制作 2020
- Google 〜春の検索編〜 CM楽曲制作
- いいちこハイボール CM楽曲制作
- ルイセゾン CM楽曲制作
- 日本郵政 東京2020 オリパラ CM 楽曲制作
- サッポロビール 箱根駅伝 2020.2021 楽曲制作
- Jins ' Jins screen '
楽曲制作、ボーカル
- 酒田酒造 隠し蔵 “ひとときの隠れ家” 楽曲制作
- H&M H&M×BlackEyePatch ムービー楽曲制作
- Panasonic あなたに'ちょうどいい'暮らしへ 楽曲制作
- 神社本庁 楽曲制作 歌唱
- AGF いつでもふぅ 篇 楽曲アレンジ
- Newクレラップ 作ること、思うこと 篇 楽曲制作
- リクナビ 清原果耶「このオンラインはうれしいかも篇」楽曲制作
- TAUNS 笑福亭鶴瓶出演「変わる事のない毎日の為に」楽曲アレンジ
* Sato ユンケル黄帝液 イチロー出演 バルーン編
- Grand Seiko ホリデーシーズン
- 観光庁 「第二の故郷作り」 何度も行きたくなる場所をみつけよう
- イオンモールとSDGS
- google Cross Zone
- 森永 inゼリー「あなたにはあなたのin ゼリー」 櫻井翔篇、多部未華子篇、斎藤佑樹篇
- Daikin エコキュート 「お風呂でオフろう」
- チューリッヒ green music のどかな木漏れ日と癒しの音楽
楽曲提供 、編曲、プロデュース
[編集]- 羊毛とおはな
- 「イニミニマニモ」 - アルバム『どっちにしようかな』収録
- 大橋トリオ
- 「アンジュリア」/「So pretty」 - アルバム『TEN』収録
- ジャンクフジヤマ
- 「パズル」/「モノクロ」/「Morning Kiss」/「Summer Breeze」/「はじまりはクリスマス」/「僕の女神」/「優しい名前」、「ゆっくり歩こう」/「雨上がりの向こうに」「EGAO」/「 Night Walker」/「魅惑の唇」「聖夜の微笑み」/「星屑のパイプライン」
編曲、プロデュース
ディスコグラフィー
[編集]- 2021年 赤い靴- アルバム『Open The Door』
- 2020年9月9日 7曲入り 1st ソロアルバム「Jumpei Kamiya with...」Jumpei Kamiya 配信リリース
全作曲、アレンジ担当。
コロナ禍に突入した2020年前半、約3ヶ月の期間で作曲を含め全工程を完成させた。 レコーディング、ミックス、マスタリング全てリモート作業によるもの。 ゲストボーカル Predawn、TheCharmPark、優河、Daniel Kwon、Ryo Hamamoto、Yohei Shikano
他
- 2004年 月球 - アルバム『コントラスト』
- 2007年 月球 - ミニアルバム『ロマンティビティー』
- 2011年 赤い靴 - アルバム『コマドイルの旅』
- 2012年 Ryo hamamoto&the Wetland - アルバム「Ryo hamamoto&the Wetland」
- 2012年 赤い靴 - アルバム『サラバトーゲの街』
- 2013年 赤い靴 - ミニアルバム『イノリーマスの森』
- 2016年 赤い靴 - アルバム『AKAIKUTSU』
キーボーディストマニー・マークをゲストに迎えるなど、LAレコーディングを含む全10曲収録。
エンドース
[編集]2011年、アメリカのドラムメーカーC&C Drumsの日本人初のエンドース契約を開始[2]。
脚注
[編集]- ^ 「神谷洵平と東川亜希子によるユニット“赤い靴”、デビュー・アルバムをリリース!」、CDジャーナル、2011年6月17日
- ^ 『C&C Drums』
外部リンク
[編集]- 赤い靴 official home page
- 赤い靴myspace - ウェイバックマシン(2013年1月15日アーカイブ分)
- 神谷洵平myspace
- Patchworksレーベルホームページ
- 神谷洵平 (@jumpeikamiya) - X(旧Twitter)
- 神谷 洵平 (jumpei.kamiya) - Facebook