コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

福井鉄道1形電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
福井鉄道1形電車[1]
基本情報
製造所 梅鉢鉄工所
主要諸元
編成 1両
軌間 1067 mm
電気方式 直流 600 V (架空電車線方式)
編成定員 90 名(座席40名)
車両定員 90 名(座席40名)
車両重量 26.0 t
最大寸法
(長・幅・高)
15,137 × 2,489 × 4,167 mm
車体 木造
台車 ブリル27MCB-2
主電動機 GE-269C
主電動機出力 40.03kW/個  
搭載数 4基 / 両
駆動方式 吊り掛け駆動方式
歯車比 3.42
制御方式 直接制御
制動装置 SME
テンプレートを表示

福井鉄道1形電車(ふくいてつどう1がたでんしゃ)は、1923年大正12年)に登場した福井鉄道の電車である。1968年昭和43年)までに全車両が廃車された。

概要

[編集]

1923年大正12年)2月、福武電気鉄道創業に備え3両が梅鉢鉄工所にて新製された。尚、登場当時の形式称号はデハ1形であり、福井鉄道発足後の1947年(昭和22年)に形式称号をモハ1形と改めた[2]

車体・機器[3]

[編集]

15m級の4輪ボギー車で、ダブルルーフの木造車として製造された。当時の地方私鉄としては大型車両であったが制御方式は直接制御であった。ブレーキは二管式のSMEであり、台車はブリル27MCB-2を使用していた。主電動機はGE製GE-269Cを使用していた。

導入とその後の経緯[2][3]

[編集]
  • 1923年大正12年)2月 - 福武電気鉄道武生新 - 兵営間開業に伴い導入。
  • 1933年昭和8年) - 福井市内線開通に際し、1段の手動ステップが取り付けられる。
  • 1947年昭和22年) - 形式称号をデハ1形からモハ1形に改める。
  • 昭和30年代 - モハ1の外板を鋼板に変更。
  • 1961年昭和36年)11月 - モハ2が廃車される。
  • 1963年昭和38年)9月 - モハ3が廃車される。
  • 1968年昭和43年)12月 - モハ1が廃車され、形式消滅となる。

出典

[編集]
  1. ^ 鉄道友の会 福井支部 「若い仲間と代わります 福井鉄道200形 ー去りゆく老兵に贈る讃歌ー」、2017年4月、p.94、ISBN 978-4-9909490-0-6
  2. ^ a b 鉄道友の会 福井支部 「若い仲間と代わります 福井鉄道200形 ー去りゆく老兵に贈る讃歌ー」、2017年4月、p.70~71、ISBN 978-4-9909490-0-6
  3. ^ a b 清水武 「福井鉄道(下)」、ネコ・パブリッシング、2016年11月1日、p.4、ISBN 978-4-7770-5401-5

関連項目

[編集]

福井鉄道10形電車