福島正人 (建築工学者)
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福島 正人(ふくしま まさと[1]、1922年12月15日[2] - 2004年3月12日[3])は、日本の建築工学・建築構造学者。大阪工業大学名誉教授[2]。工学博士[2](東京大学)。
専門は、建築工学・建築構造・建築材料(特にコンクリート工学)。
福島 万沙塔(読みは本名と同じ)の俳号で俳人としても活動した[1]。
来歴
[編集]鹿児島県に生まれる[4]。1940年に旧制鹿児島県立第二鹿児島中学校(現:鹿児島県立甲南高等学校)を[5]、1942年9月に旧制第七高等学校造士館理科を[6]、それぞれ卒業した。1945年[2]、東京帝国大学第二工学部[4](現:東京大学工学部)建築学科を卒業する[2][4]。
1952年から鹿児島県立大学講師を務める[2]。1957年から鹿児島大学助教授となる[2]。1962年、東京大学より論文「南九州産軽量骨材の利用に関する研究」にて工学博士号を取得した[7]。
1964年から大阪工業大学教授[2]。1992年に大阪工業大学教授を退任し[4]、同大学名誉教授[8]。大阪工業大学工学部建築学科では28年間教鞭を執り、特に建築構造・建築材料の研究育成に貢献した[要出典]。
主な所属学会は、日本建築学会、コンクリート工学協会、セメント協会、日本材料学会など。
一方、俳人としては、俳誌「風」に1975年に入会する[4]。俳号は福島万沙塔[1]。句集に『火山灰』などがあるほか、編書に『建築の歳時記』がある[4]。
2004年3月12日、肺炎のため死去[3]。
主な著書
[編集]単著
[編集]- 『建築構法』理工図書、1974年
- 『建築学序説』森北出版、1977年
- 『建築構法汎論』森北出版、1991年
共著
[編集]- 『鉄筋コンクリート構造』(大場新太郎との共著)、森北出版、1985年
主な研究
[編集]- 鉄筋コンクリート造集合住宅の劣化調査[9]
- 市街地形成に関する研究 - 市街化とバス路線網の形成について
- コンクリート用砕石のアルカリシリカ反応による膨張特性
- コンクリート中の鉄筋腐食に及ぼす塩化物の影響に関する実験的研究
- セメントペースト・モルタル中の塩分拡散について
- 不均一なモルタル中における鋼材の腐食挙動(建築材料・施工)[10]
脚注
[編集]- ^ a b c “福島, 正人, 1922-2004”. 国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス (2004年3月23日). 2022年11月18日閲覧。“福島, 万沙塔, 1922-2004”. 国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス (2004年3月23日). 2022年11月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 福島正人、大場新太郎、和田勉「著者略歴」『鉄筋コンクリート構造 (第6版)』森北出版、2004年4月。ISBN 4-627-51166-3。
- ^ a b 『現代物故者事典2003~2005』(日外アソシエーツ、2006年)p.513
- ^ a b c d e f 福島万沙塔 編「著者略歴」『建築の歳時記』学芸出版社、2004年4月。ISBN 4-627-51166-3。
- ^ 『甲南 創立九十周年記念誌』鹿児島県立甲南高等学校、1997年3月1日、250頁。
- ^ 『七高造士館で学んだ人々 改訂版』七高史研究会、2001年4月。[要ページ番号]
- ^ 南九州産軽量骨材の利用に関する研究 - NDL Online
- ^ “大学紹介 > 大学概要:名誉教授一覧”. 大阪工業大学(公式サイト). 2022年11月18日閲覧。
- ^ “1006 鉄筋コンクリート造集合住宅の劣化調査(材料・施工)|論文検索|一般社団法人 日本建築学会”. www.aij.or.jp/. 2022年12月2日閲覧。
- ^ “1002 不均一なモルタル中における鋼材の腐食挙動(材料・施工)|論文検索|一般社団法人 日本建築学会”. www.aij.or.jp/. 2022年12月2日閲覧。