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秋田屋まさえ

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

秋田屋 まさえ
基本情報
本名 伊藤 雅恵
階級 アトム級
身長 161cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1978-05-09) 1978年5月9日(46歳)
出身地 北海道芦別市
プロボクシング戦績
総試合数 21
勝ち 13
KO勝ち 4
敗け 6
引き分け 2
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秋田屋 まさえ(あきたや まさえ、1978年5月9日 - )は、日本の元女子プロボクサー。本名は伊藤 雅恵(いとう まさえ)。北海道芦別市出身。リングネームの「秋田屋」は実家で経営する旅館の屋号に由来する。第3代OPBF東洋太平洋女子アトム級王者。

来歴

専門学校卒業後、大阪で保育士として働いていた時期にボクシングと出会い、アマチュアで活躍。2004年の第2回全日本女子大会ライトフライ級で優勝。

2007年JBCが女子認定を決めたのに伴い、豊中市のワイルドビートボクシングジムに所属しプロを目指しエキシビションに出場。

2008年2月のJBC女子第1回プロテストでプロライセンスを取得。北海道初の女子プロボクサーとなった。

5月25日、和歌山市での真道ゴー戦でプロデビューし、判定勝利。

2009年12月6日、ATCホールで後の東洋太平洋王者アマラー・ゴーキャットジムに1-2でプロ初敗戦。

2010年5月16日、元WIBA世界ミニマム級王者池山直に敗れ連敗。

2010年12月6日、プロとして初めて後楽園ホールのリングを踏み、小関桃が持つWBC女子世界アトム級王座に挑戦するが、偶然のバッティングでドローとなり王座奪取に失敗。

2012年2月19日、安藤麻里が持つWBA女子世界ライトミニマム級王座挑戦権を懸けて宮尾綾香と対戦。判定負け。

2012年7月1日、花形冴美と対戦しドロー。

2013年2月26日に後楽園ホールにて宮尾綾香が持つWBA世界ライトミニマム級王座に挑戦する[1]。試合は6回終了間際にダウンを奪われ、0-3判定負けとなりまたしても王座奪取に失敗[2]

2013年6月3日、Facebookで引退を表明。

2014年、現役復帰表明。

6月20日のローズ文化ホールにてヨクファー・クルンテープトンブリ相手に復帰戦を行い[3]、3-0判定で勝利。勝利者インタビューで復帰を決めた理由として「心のもやもやは晴れず、もう一度世界のベルトを目指す気持ちになりました」と語った[4]

9月20日、池山直が持つWBO女子世界アトム級王座に挑戦(WBO女子ミニフライ級の池原シーサー久美子 vs グレッツェン・アバニエルとのダブル世界戦)[5]。2回にダウンを奪われ0-3の判定負け[6]

2015年5月9日、アクア文化ホールにて黒木優子が持つWBC女子世界ミニフライ級王座に挑むが、0-3判定で敗れ37歳の誕生日をタイトル奪取で飾ることはできなかった[7][8]

2016年3月1日、3年ぶりとなる後楽園ホールにて神田桃子が持つOPBF東洋太平洋女子アトム級王座に挑み、2-0の判定で勝利、プロ初タイトルを手にした[9]

8月13日、ソーンサワン・サラカーンジムとのノンタイトル6回戦を3回TKOで勝利[10]

2017年8月12日、荒瀬あかり相手にOPBF王座の防衛戦を行い、負傷判定で初防衛に成功。

2018年8月12日、フロリビック・モンテロとのノンタイトルを判定勝利。

2018年12月、世界王座挑戦へ向けOPBF王座を返上。

2019年3月、フュチュールへ移籍[11]

2021年10月6日、外傷性白内障を発症し視力低下も進んだため引退[12][Ins 1]

エピソード

  • 試合時に着用するものはグローブ以外すべて緑色である。応援団も全員緑の法被やTシャツを着る。
  • 地元の芦別市長がしばしば応援に駆けつける[13]

戦績

  • プロボクシング:21戦 13勝 4KO 6敗 2分け
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2008年5月25日 4R 判定3-0 真道ゴー(クラトキ) 日本の旗 日本 プロデビュー戦
2 2008年9月15日 4R 判定3-0 田中奈浦子(フュチュール) 日本の旗 日本
3 2009年2月15日 4R 1:53 TKO 谷美幸(フュチュール) 日本の旗 日本
4 2009年4月10日 4R 判定3-0 神田桃子(ハラダ) 日本の旗 日本
5 2009年8月23日 6R 判定3-0 小田美佳(宮田) 日本の旗 日本
6 2009年12月6日 6R 判定1-2 アマラー・ゴーキャットジム タイ王国の旗 タイ
7 2010年5月16日 6R 判定0-3 池山直(中外) 日本の旗 日本
8 2010年8月15日 8R 判定3-0 リリー・ゴーキャットジム タイ王国の旗 タイ
9 2010年12月6日 3R 負傷 小関桃(青木) 日本の旗 日本 WBC世界アトム級タイトルマッチ
10 2011年4月17日 3R 1:30 TKO サエンペッチ・ソージャブーン タイ王国の旗 タイ
11 2011年8月28日 2R 1:40 TKO クリカノック・アイランドムエタイ タイ王国の旗 タイ
12 2012年2月19日 8R 判定0-3 宮尾綾香(大橋) 日本の旗 日本
13 2012年7月1日 8R 判定1-1 花形冴美(花形) 日本の旗 日本
14 2013年2月26日 10R 判定0-3 宮尾綾香(大橋) 日本の旗 日本 WBA女子世界ライトミニマム級タイトルマッチ
15 2014年6月20日 6R 判定3-0 ヨクファー・クルンテープトンブリ タイ王国の旗 タイ 復帰戦
16 2014年9月20日 10R 判定0-3 池山直(フュチュール) 日本の旗 日本 WBO世界アトム級タイトルマッチ
17 2015年5月9日 10R 判定0-3 黒木優子(YuKO) 日本の旗 日本 WBC女子世界ミニフライ級タイトルマッチ
18 2016年3月1日 8R 判定2-0 神田桃子(勝又) 日本の旗 日本 OPBF東洋太平洋女子アトム級タイトルマッチ
19 2016年8月13日 3R 1:50 TKO ソーンサワン・サラカーンジム タイ王国の旗 タイ
20 2017年8月12日 6R 負傷判定3-0 荒瀬あかり(ヨシヤマ) 日本の旗 日本 OPBF東洋太平洋女子アトム級王座・防衛1
21 2018年8月13日 6R 判定1-0 フロリビック・モンテロ フィリピンの旗 フィリピン
テンプレート

獲得タイトル

アマチュア
  • 第2回全日本女子大会ライトフライ級優勝
プロ
  • 第3代OPBF東洋太平洋女子アトム級王座

脚注

出典記事

  1. ^ “ボクシング界の上戸彩、初防衛戦TV中継”. 日刊スポーツ. (2012年12月22日). https://www.nikkansports.com/battle/news/p-bt-tp0-20121221-1062361.html 
  2. ^ “宮尾綾香が3‐0の判定で2度目の防衛”. デイリースポーツ. (2013年2月26日). http://www.daily.co.jp/newsflash/ring/2013/02/26/0005771463.shtml 
  3. ^ “秋田屋まさえがカムバック戦!秋田屋まさえvsヨクファー、緒方汐音vs稲森綾子〜 6.20 ボクシングビートvol.4 秋田屋まさえ復帰戦”. Lady Go!. (2014年6月14日). http://blog.livedoor.jp/ladygo1999/archives/8413240.html 
  4. ^ “秋田屋まさえ1年4ヶ月ぶりの復活勝利”. Boxing News. (2014年6月21日). http://boxingnews.jp/news/15114/ 
  5. ^ “池山vs秋田屋、池原vsアバニエル、9.20女子W世界戦”. Boxing News. (2014年7月29日). http://boxingnews.jp/news/16156/ 
  6. ^ “【BOX】45歳池山が初防衛!2回にダウン奪った”. スポーツ報知. (2014年9月20日). https://web.archive.org/web/20140924053429/http://www.hochi.co.jp/sports/boxing/20140920-OHT1T50195.html 
  7. ^ 黒木優子2度目の防衛戦の相手は秋田屋まさえに決定!5.9 WBC女子世界ミニフライ級タイトルマッチ!大阪・アクア文化ホール”. Lady Go!. 2015年5月10日閲覧。
  8. ^ “黒木優子が判定で秋田屋まさえを下し2度目の防衛”. 日刊スポーツ. (2015年5月9日). https://www.nikkansports.com/battle/news/1474217.html 
  9. ^ “女子東洋太平洋ダブル戦でともに新王者誕生 秋田屋、花形が勝つ”. スポーツニッポン. (2016年3月1日). https://www.sponichi.co.jp/battle/news/2016/03/01/kiji/K20160301012135440.html 
  10. ^ “「5度目の正直目指す」秋田屋が無冠戦にTKO勝利”. Boxing News. (2016年8月13日). http://boxingnews.jp/news/39991/ 
  11. ^ 秋田屋まさえがフュチュールジムに移籍 ボクシングモバイル 2019年3月5日
  12. ^ “プロボクシング秋田屋選手が現役引退 芦別出身 元OPBF王者”. どうしん電子版. (2021年10月7日). https://www.hokkaido-np.co.jp/article/597657 2021年10月8日閲覧。 
  13. ^ 市長の日記 2月

Instagram

  1. ^ 秋田屋まさえ [@masae_akitaya] (2021年10月6日). "この度、私は、現役を引退する決意をしました。その理由といたしましては、外傷性白内障を発症し、長い間治療を続けてきましたが、視力の低下も進み、なかなか回復には至らず、今後の人生の事も考え、この様な決断をいたしました。". Instagramより2021年10月8日閲覧

関連項目

外部リンク

前王者
神田桃子
第3代OPBF女子東洋太平洋アトム級王者

2016年3月1日 - 2018年(返上)

空位
次タイトル獲得者
松田恵里