秋田県農業協同組合中央会
秋田県農業協同組合中央会 | |
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本部が所在する秋田県JAビル | |
法人番号 | 8410005000434 |
代表理事会長 | 小松忠彦(JA秋田しんせい会長理事) |
設立日 | 1954年10月30日 |
本部 | |
所在地 |
〒010-0976 秋田県秋田市八橋南二丁目10番16号 秋田県JAビル |
外部リンク | http://www.ja-akita.or.jp |
秋田県農業協同組合中央会(あきたけんのうぎょうきょうどうくみあいちゅうおうかい)は、秋田県秋田市に本部を置く農業協同組合中央会(農業協同組合法上は、農業協同組合連合会)。県内の農業協同組合の指導事業を行う上位組織である。JA秋田中央会の通称が用いられる。
概要
[編集]県内JAに対する経営指導や生産者・消費者向けの広報活動のほか、JA全中、県内自治体との連絡調整等を業務として担う[1][2]。 また中央会発足時から、秋田県種苗交換会を主催している[3]。
再編
[編集]1991年開催の県JA大会で、JA秋田中央会は当時88あったJAを13にする再編案を決議した。これに則り、県内のJAは広域合併で16までに再編された[4]。
その後、農家の高齢化や担い手不足が深刻化し、経営の効率化ならびに財務基盤の安定化を図るべく、再編の機運が高まった。これを受け、2009年11月の県JA大会において、県内16JAを5つを目処に再編する案が決議された[4]。そして、協議が開始され、県南部ではJA秋田ふるさと、JAおものがわ、JAこまち、JAうごが合併協議を進めていたが、協議がまとまらなかった。このため、JA秋田ふるさとはJAおものがわだけとの合併を選択。2012年4月1日に両JAは合併。新「JA秋田ふるさと」として発足した。
県下14JA統合へ
[編集]JA秋田組織整備・経営改革推進本部委員会は、2018年10月17日に中央会の幹部や県下14JAの組合長らが出席し委員会を開催。県単一の組織を目指す方針を全会一致で議決した[5]、これを受け、同年11月28日に開催の県農協大会で、2024年度をめどに県内全14農協の一本化を目指すことを決議。2019年4月をめどに14農協の役職員で構成する研究会組織を設け、協議を本格化させるとしている[6]。しかし、JA統合をめぐっては、赤字を抱えたJAがあるなどそれぞれの財務状況に差があり、調整が難航すると予想されるとNHK秋田は報じている[7]。
2020年3月27日にJA秋田やまもとが合併協議会から離脱し、単独経営を行っていく旨を中央会へ伝達した[8]。これにより、県下13JA[注 1]の合併計画は破綻した[8]。2021年3月15日にはJA大潟村が[9]、同年12月28日にはJA秋田ふるさとが合併協議会からの離脱を表明[10][11]。3JAが協議会から離脱し、協議が停滞していることから、立て直しを図るべく合併時期を2024年4月から2026年4月に延期することを2023年2月に決定[12][13]。しかし、同年10月にはJA秋田おばこが離脱を表明[14]。離脱が相次ぎ、合併による農業振興を果たせないとして同年12月26日にはJA秋田なまはげも離脱を表明した[15]。
JA秋田なまはげの協議会離脱により協議会へ参加するのは8JAのみとなり[16]、当初の狙いであった経営の効率化、販売力強化などのメリットが薄れ[13]、2024年1月31日に合併協議会の凍結を決定した[13][17][18]。
沿革
[編集]- 1954年(昭和29年)10月30日 - 秋田県農業協同組合中央会が発足。
- 2019年(令和元年)9月30日 - 農業協同組合法の改正により、同法上の農業協同組合中央会から農業協同組合連合会に改組。代表者の職名が、会長から代表理事会長に変更された。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “JA秋田中央会の紹介”. JA秋田中央会. 2017年10月22日閲覧。
- ^ “JA全中による事業等の概要”. JA全中. 2017年10月22日閲覧。
- ^ “低コスト化テーマに談話会 県種苗交換会”. 秋田魁新報. (2018年11月1日) 2018年12月1日閲覧。
- ^ a b 「農協16 5に再編構想 組合員数減で財務強化」『読売新聞』秋田版 2009年10月24日
- ^ “秋田県の全14JAの統合を決定 中央会委員会”. 日本経済新聞. (2018年10月17日) 2018年12月1日閲覧。
- ^ “<秋田1農協化>大会で方針を決議 来年4月めどに研究会”. 河北新報. (2018年11月29日) 2018年12月1日閲覧。
- ^ “14JAを単一に統合 正式決定”. NHK NEWS WEB 秋田 NEWS WEB. (2018年11月28日) 2018年12月1日閲覧。
- ^ a b “県単一JA構想破綻 「単独でも黒字」やまもとが離脱伝達”. 秋田魁新報. (2020年3月28日). オリジナルの2021年3月20日時点におけるアーカイブ。 2024年2月1日閲覧。
- ^ “JA大潟村、合併協議から離脱表明 県単一構想さらに厳しく”. 秋田魁新報. (2020年3月16日). オリジナルの2021年10月21日時点におけるアーカイブ。 2024年2月1日閲覧。
- ^ “JA秋田ふるさと「1JA構想」参加しない方針固め単独経営へ”. NHK秋田. (2021年12月24日). オリジナルの2021年12月24日時点におけるアーカイブ。 2018年12月1日閲覧。(ウェブアーカイブ)
- ^ “JA秋田ふるさと「自立経営」決める JAの統一構想から離脱”. 朝日新聞 (2021年12月29日). 2023年10月27日閲覧。
- ^ “県内10JA一本化2年先送り 協議停滞、スケジュール見直し”. 秋田魁新報. (2023年2月8日) 2024年2月1日閲覧。
- ^ a b c “秋田の「1JA」構想、仕切り直し 合併協議離脱相次ぎ”. 日本経済新聞. (2024年1月31日) 2024年2月1日閲覧。
- ^ “JA秋田おばこ単独経営へ 合併協議離脱方針、県内4組合目”. 秋田魁新報. (2023年10月10日). オリジナルの2023年2月1日時点におけるアーカイブ。 2024年2月1日閲覧。
- ^ “「農業振興果たせない」 JAなまはげ、合併協議離脱を理事会で決定”. 秋田魁新報. (2023年12月26日). オリジナルの2023年12月27日時点におけるアーカイブ。 2024年2月1日閲覧。
- ^ “大規模JA、合併協議から離脱相次ぎメリット減少 継続参加・8JAの今後に注目”. 秋田魁新報. (2023年12月28日) 2024年2月1日閲覧。
- ^ “JA合併協議休止、農家ら冷静な受け止め 「将来は合併必要」の声も”. 秋田魁新報. (2024年2月1日) 2024年2月1日閲覧。
- ^ “協議会から5JA離脱で「1県1JA」構想凍結 JA秋田中央会”. 朝日新聞. (2024年2月1日) 2024年2月1日閲覧。