秩父鉱山
表示
秩父鉱山(ちちぶこうざん)は、埼玉県秩父市の西方、中津川上流にあった鉱山である。
地質
[編集]秩父鉱山周辺は秩父帯の堆積岩であるが、石英閃緑岩マグマの貫入によって接触変成している。特に石灰岩との接触によってスカルン鉱床を形成しており、採掘の対象となる結晶質石灰岩(大理石)や各種の金属鉱物を産した。
閉山時の運営
[編集]- 運営会社
- ニッチツ資源開発本部
- 所在地
- 埼玉県秩父市中津川字小倉沢420番地
- アクセス
- 産出物
沿革
[編集]- 1600年頃 秩父鉱山発見。甲斐武田氏が金・砂金を採掘。
- 1765年 金採掘のため平賀源内が入山。
- 1910年 東京の柳瀬商工株式会社が買収。鉄鉱開発を行う。
- 1916年 鉱山 - 皆野間に架空索道を建設。
- 1937年 日窒鉱業開発株式会社が買収。3年後本格操業開始。
- 1950年 日窒鉱業株式会社(現在のニッチツ)設立。
- 1960年代 亜鉛、磁鉄鉱など採掘、最盛期には年50万トンを出鉱する。
- 1969年 珪砂の採掘を開始。
- 1978年 金属採掘を中止。
- 2022年9月30日 結晶質石灰石事業終了に伴い閉山[1]。
- 2022年12月31日 ニッチツ秩父事業所、秩父営業所閉鎖[2]。
脚注
[編集]- ^ 結晶質石灰石事業の終了のお知らせ (PDF) - ニッチツ(2022年10月1日)
- ^ 当社一部事業の終了に関するお知らせ (PDF) - ニッチツ(2022年3月17日)
参考文献
[編集]- 黒沢和義『写真と証言でよみがえる 秩父鉱山』同時代社、2015年、ISBN 978-4886837905[要ページ番号]
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]座標: 北緯36度1分5.6秒 東経138度48分39.3秒 / 北緯36.018222度 東経138.810917度