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竹谷正

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

(たけたに ただし、1933年 - 2022年4月2日)は日本推理作家大阪府生まれ。『宝石』、『別冊宝石』、『幻影城』に短編が掲載されている。

来歴

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大阪市立大学医学部卒、同大学院修了。医学博士。同大学の眼科講師を経て、東大阪市で眼科医院を開業した。[1]

1955年には推理小説誌『宝石』、翌年には『別冊宝石』で短編推理小説が入選し、それぞれ「新人二十五人集」の1編として掲載された。1977年の第2回幻影城新人賞小説部門に投じた「一流保険」は、受賞は逃したものの「推薦新人」の作として掲載された(入選作なし、佳作は加藤公彦辻蟻郎霜月信二郎)。

藤澤桓夫『文学雑誌』の同人。また、幻影城新人賞の受賞者を中心に結成された「影の会」のメンバーであり、『幻影城の時代 完全版』(講談社、2008年12月)では、影の会についてのエッセイを執筆し、資料として影の会メンバーが作成していた「影の会通信」を提供している。

小説作品リスト

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雑誌掲載

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宝石
  • 骸骨への恋 (1956年1月増刊号 新人二十五人集)
別冊宝石
  • オブジエ殺人事件 (1957年1月号 新人二十五人集)
幻影城
  • 一流保険 (1977年6月号)
  • 夜空のトランペット (1978年5月号)

単行本

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  • 街医者の推理小説 (1986年、講談社出版サービスセンター)
    • 「白夜の幻影」、「一流保険」、「いろはにほへと」
  • 二番煎じオリエント急行 (1996年6月、近代文芸社)ISBN 978-4773349047
    • 「二番煎じオリエント急行」、「翔んで・イスタンブール」、「ホスピタリティコール」、「ナイルの盗賊」、「異邦モロッコ殺し旅」
  • スイスの誕生日 海外ツアーミステリー (2006年7月、文芸社ISBN 978-4286014722
    • 「アドリア海の電話」、「国境は河」、「スイスの誕生日」、「コモ湖のプール」、「真田の抜け穴」

エッセイ

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  • 随想―ロンドンのパブ (1976年8月)
  • 眼科医のエッセイ とりと眼のない話 (1991年、編集工房ノア)
  • 漂泊人(さすらいびと)よ、旅人よ (1995年3月、編集工房ノア)
  • 風の吹くまま旅の空

脚注

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  1. ^ 竹谷正「「影の会通信」のこと」(本多正一編『幻影城の時代 完全版』講談社、2008年12月)参照

関連項目

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