第四帝国の白日夢
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『第四帝国の白日夢』 | ||||
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セルジュ・ゲンスブール の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1974年11月26日 - 12月2日 ロンドン フィリップス・スタジオ[1] | |||
ジャンル | フレンチ・ポップス、ロックンロール | |||
時間 | ||||
レーベル | フィリップス・レコード | |||
プロデュース | Alain Hortu | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
セルジュ・ゲンスブール アルバム 年表 | ||||
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『第四帝国の白日夢』(原題:Rock Around the Bunker)は、フランスのミュージシャン、セルジュ・ゲンスブールが1975年に発表したスタジオ・アルバム。
解説
[編集]ナチス・ドイツを題材としたコンセプト・アルバムとなっており[2]、ゲンスブール自身は少年時代、ナチスによってユダヤ人であることを示す黄色い星のマークを着用させられていた[3]。音楽的にはアメリカのロックンロールから影響を受け、アルバムの原題はビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツのヒット曲「ロック・アラウンド・ザ・クロック」を捩っている[4]。
「煙が目にしみる」のみアメリカの楽曲のカヴァーで、この曲はエヴァ・ブラウンが愛していた曲としても知られ[5]、そのことは収録曲「エヴァ」の歌詞でも言及されている[3]。
収録曲
[編集]特記なき楽曲はセルジュ・ゲンスブール作。
- ナチ・ロック - "Nazi Rock" - 3:08
- タタ・トーンはいかす奴 - "Tata teutonne" - 2:46
- 馬鹿ったれ - "J'entends des voix off" - 2:04
- エヴァ - "Eva" - 3:12
- 煙が目にしみる - "Smoke Gets in Your Eyes" (Otto Harbach, Jerome Kern) - 3:27
- お前の体はジィグジィグだ - "Zig-zig avec toi " - 3:37
- 狂った暗殺団 - "Est-ce est-ce si bon?" - 3:15
- イエロー・スター - "Yellow Star" - 1:39
- ロック・アラウンド・ザ・バンカー - "Rock Around the Bunker" - 3:24
- S.S.イン・ウルグワイ - "SS in Uruguay" - 2:16
カヴァー
[編集]ジュリアン・ドレは、アルバム『Ersatz』(2008年)に「S.S.イン・ウルグワイ」のカヴァーを収録した[6]。
参加ミュージシャン
[編集]- セルジュ・ゲンスブール - ボーカル
- アラン・ホークショウ - キーボード、ピアノ
- アラン・パーカー - ギター
- ジャド・プロクター - ギター
- ブライアン・オジャーズ - ベース
- ドゥギー・ライト - ドラムス
- ジム・ローレス - パーカッション
- クレア・トリー - バッキング・ボーカル
- ジーン・ホーカー - バッキング・ボーカル
- ケイ・ガーナー - バッキング・ボーカル
脚注
[編集]- ^ Gainsbourg* - Rock Around The Bunker (Vinyl, LP, Album) at Discogs
- ^ Gorman, Francine (2011年2月28日). “Serge Gainsbourg's 20 most scandalous moments”. The Guardian. 2015年4月16日閲覧。
- ^ a b Simmons, Sylvie (2009). Serge Gainsbourg: A Fistful of Gitanes. Da Capo Press. p. 75. ISBN 0-306-81183-9 Google Books参照
- ^ Tinker, Chris (2005). Georges Brassens and Jacques Brel: Personal and Social Narratives in Post-war Chanson. Liverpool University Press. p. 152. ISBN 0-85323-758-1 Google Books参照
- ^ Simkin, John (1997年9月). “Adolf Hitler: 1935-1939”. Spartacus Educational Publishers Ltd.. 2015年4月17日閲覧。
- ^ Julien Doré - Ersatz (CD, Album) at Discogs