第11方面軍 (日本軍)
表示
第11方面軍 | |
---|---|
創設 | 1945年(昭和20年)2月1日 |
廃止 | 1945年(昭和20年) |
所属政体 | 大日本帝国 |
所属組織 | 大日本帝国陸軍 |
部隊編制単位 | 方面軍 |
所在地 | 日本本土 |
通称号/略称 | 進 |
最終上級単位 | 第1総軍 |
担当地域 | 東北地方 |
最終位置 | 宮城県 仙台 |
戦歴 | 第二次世界大戦 |
第11方面軍(だいじゅういちほうめんぐん)は、大日本帝国陸軍の方面軍の一つ。
沿革
[編集]第二次世界大戦末期、絶対国防圏の要石とされたサイパンを失い、レイテ戦に失敗し、大本営は1945年(昭和20年)1月20日に本土(北海道、本州、四国、沖縄を除く九州)の維持を作戦目的とした「帝国陸海軍作戦計画大綱」を決定、本土に於ける軍の編制を根本的に改めた。
第11方面軍は同年2月6日に、東北地方を作戦地域として編成され、当初は防衛総司令部の指揮下、その後4月8日には新設の第1総軍の指揮下に入り、連合国軍との本土決戦に備えたが、交戦することなしに日本軍の無条件降伏となった。なお、司令部は方面軍の創設から編成完結までの時間が短かったため、北海道東部の防衛を担任していた第27軍(2月1日付で廃止)の司令部要員を移駐させて編成された。
なお、第11方面軍司令官は東北軍管区司令官を兼ね、軍管区司令官としては天皇に直隷した。また、参謀長、参謀副長も、東北軍管区のそれを兼ねた。この兼任によって、実質的に東北軍管区部隊にも指揮を及ぼしていた。
第11方面軍概要
[編集]- 通称号:進
- 編成時期:1945年(昭和20年)2月1日
- 最終位置:仙台
- 最終上級部隊:第1総軍
第11方面軍の人事
[編集]司令官
[編集]参謀長
[編集]参謀副長
[編集]- 前沢長重 少将:1945年6月1日 -
最終司令部構成
[編集]- 司令官:藤江恵輔大将
- 参謀長:今井一二三少将
- 参謀副長:前沢長重少将
- 高級参謀:武居清太郎大佐
- 高級副官:調所広周中佐
- 兵器部長:永山力大佐
- 経理部長:生地竹之助主計少将
- 軍医部長:岡田恒吉軍医少将
- 獣医部長:高亀広獣医大佐
- 法務部長:鈴木権太郎法務大佐
最終所属部隊
[編集]- 第72師団
- 第142師団
- 第222師団
- 第322師団
- 独立混成第113旅団:亀川良夫少将[1]
- 第8工兵司令部:岩崎成雄大佐
- 独立工兵第85大隊
- 独立工兵第86大隊:堀田昌宏少佐
- 独立工兵第87大隊
- 戦車第44連隊:原卓郎少佐(最終位置:盛岡)
- 砲兵部隊
- 独立山砲兵第12連隊:佐藤富太郎大佐
- 独立速射砲第21大隊:駒野昇大尉
- 独立重砲兵第34大隊:(最終位置:塩釜)
- 独立高射砲第48大隊:岡野静喜大尉
- 迫撃砲第2大隊:中尾猶助少佐
- 迫撃砲第3大隊
- 兵站部隊
- 第33警備司令部:山下良眼少将
- 第69兵站地区隊
- 第17野戦輸送司令部:川崎吉次大佐
- 通信部隊
- 電信第38連隊:林武平少佐
- 第11方面軍通信隊
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738。